今私は風邪で寝込んでいる四五六君の看病をしています。
四五六君は先日から風邪をこじらせてしまったようで、同室の私が看病をしています。彼がベットで寝ている様子を見ながら私は、昨日の事を思い返していた。
先日行なわれたクラス代表戦は謎の機体の乱入で中止となった。私は目的としていたデータ収集が出来たからよかったから別にいいのだけど。
私が部屋に帰ってきたときには珍しく、すでに四五六君はベットの上で寝ていた。いつもならもう少し遅くまで起きているのに。
次の日、私は朝早くに目が覚めた。最近の私は四五六君が起きる時と同じぐらいに起きるようになってしまった。何故か?それは彼が作るお弁当の中身の匂いで自然と起きるようになってしまったからだ。……何かもう完全に餌付けされているのは気にしたら負けなのだろうか?
そんな風に思っていたら気が付いた。いつもならすでにこの時間には四五六君が何かしら料理をしているのに今日は何も作っていない。気になって隣のベット覗いてみたら、四五六君は赤い顔をして呼吸を荒げていた。
慌てて、四五六君のおでこに手を当ててみたら通常より熱があり、風邪だと分かった。すぐに私はタオルを濡らし、彼のおでこに当てた。……こんな時にどうすれば良いか、分からない私が無性に悲しかった。
その後四五六君の担任の先生に風邪を引いているので授業に出れないと連絡をして私も看病をするといって授業を休ませてもらった。
そんな風に連絡をしていたら四五六君が気が付いたようだ。
「ゴホッゴホッ……簪さん?」
「四五六君大丈夫?何処か辛いところはある?」
「辛いところは無い、けど……あっお弁当つくらなっゴホッゴホッ」
「無理しないで。四五六君風邪引いてるんだよ」
「か、ぜ?」
「そう風邪。だから今日はゆっくりとしている事。分かった?」
そうやって私は四五六君に言い聞かせて四五六君に寝てもらった。しばらくは四五六君が寝付けるまで一緒にいて完全に寝付いたら私はそっと部屋から出た。
向かった先は医務室。そこで担当の先生に風邪を引いた四五六君の看病の仕方を聞きに行ったのだ。何故か看病の仕方のほかに弱った時の男性の落し方や好感度を持たれる看病のしかたを熱心に教わらされた。……べ、べつに四五六君にするわけじゃないんだからね。
部屋に戻ってきたとき、四五六君のベットの隣にゼリーの詰め合わせが置いてあった。どうやら私がいない間に誰かがお見舞いに来たようだ。誰が来たんだろう?本音かな。
そしてしばらくのあいだ私は彼が寝ている横で先日のクラス代表戦で得たデータとあの謎の機体のデータを見ながら“この子”に使えるデータは無いかと調べていたら、四五六君の呻き声が聞こえてきた。
振り向き、四五六君を見たとき四五六君は顔中に玉のような汗をかき、何かに怯えるような顔で唸っていた。そして
「うわぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
恐怖で怯えたような悲鳴を上げてベットから跳ね起きた。
私は慌てて「四五六君、大丈夫!?」と駆け寄り顔を覗き込んだら、四五六君は顔をすくませ私から逃げるように部屋の隅までいってそこで両手で頭を抱えこみ小さい声でひたすらに「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」と繰り返した。
そんな姿を見た私は何時の日かしたように四五六君を抱きしめた。
「……四五六君」
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
「……大丈夫、大丈夫だよ。此処に四五六君を傷つける人はいないから……」
「あ、うぅ……」
「大丈夫、私がいるから、安心して、ね?」
「ごめん、なさ……」
「大丈夫、大丈夫だからね、四五六君」
四五六君が落ち着けるように優しく静かに語りかけるように話しかけたおかげか四五六君は気を失うように再び眠りに着いた。
彼がどんな夢を見たのかは分からない。でもアレだけ取り乱すほどの夢のことだ。私には想像がつかないほどの恐い夢だったのだろう。
四五六君が再び悪夢にうなされないように私は優しく、けれども力強く抱きしめた。
抱きしめた後、四五六君が手を離してくれなくて仕方がないから私のベットに運んでその日は一緒に寝る事にした。
……こ、これは四五六君の為にしたのであってべ、べつにやましい事じゃないんだから!!
最後が書きたくてやった。後悔も反省もしない。ただもっと甘くできなかった事が悔やまれる。