先日、遂に簪さんにオッドアイがばれた四五六です。
オッドアイがばれた後、簪さんから追求される事も無くいたって普通に接してくれたのがとてもありがたかったです。
さて、俺自身の風邪も昨日で完全に治り、今日は朝から感謝の気持ちを込めて簪さんと、楯無さんのお弁当を作りました。で、それを2人に渡し、教室に向かおうとした所を織斑先生に捕まり、何故か職員室近くの生徒指導室につれてこられました。
「……あの、織斑先生?俺、何かしましたか」
「いや、別に説教をするために読んだのではない。ただ先日あった襲撃事件の事でちょっとな……」
「はぁ……」
何か嫌な予感がするなぁ。まさかばれてないよな?
「本当は次の日にでもすぐにしたかったのだが、一二三が風邪を引いてしまったので今日まで延びたわけだ」
「それは、すみません」
「謝るな。病気では仕方が無いだろう……まあ、何で風邪を引くような事になったかは後で聞くとして、一二三。襲撃事件の時、貴様は何所にいた?」
「襲撃事件の時、ですか……」
「そうだ」
「えっと、あの日俺はアリーナの外にいました」
「アリーナの外に?」
「はい。俺、人ごみの中って嫌いなんですよ。それに周りが女性だけって言うのもきつくて……だから試合を見るだけなら外からでもモニターで見れるから外にいました」
「……それは間違いないな」
「はい」
織斑先生にまっすぐに見つめられて、目を逸らさないように見つめる。此処で目を逸らしたらとてもまずい事になる。そう俺の厄介事センサーが告げている。
「そう、か。ならいい」
「……あの、何でそんな事を聞きに?」
「あの襲撃してきた機体の目的が一夏のISコアの奪取だったとはいえ男性適合者が襲われたのは事実。でだ、もう一人の男性適合者、つまり一二三貴様が今後襲われない、という事はありえない。との事で今後貴様は学校行事などの祭事の際には出来るだけ人目の着く場所、もしくは教員などの近くに要るように、と上の方から言われてな」
「はぁ」
「まあ、こんな事は言いたくは無いが一二三。貴様はたった二人しか居ない男性適合者だ。その2人にもしもの事が有ったらIS学園の面目は丸つぶれだ。だから今後少し不自由かもしれんがなるべく人目につくようしろ」
「……そうですか。分かりました」
「すまんな。こんな事はしたくはないのだが」
「いえ、俺自身がどういう立場なのかは分かってるつもりですから」
「そう、か……一夏も一二三のように自分の立場を理解してくれればいいのだが、ハァ……」
憂鬱な表情でため息をつき少し頭を下げる織斑先生。
「ため息すると運が逃げますよ?」
「ため息もしたくなる。あの馬鹿は……」
その後、何故か織斑先生の一夏に対する愚痴を聞くはめになった。まあ殆どが愚痴と言うか弟自慢だったが。……このブラコンが!!
「今、何か私に対して不名誉な事思わなかったか」
「い、いえ何も」
恐いよ、織斑先生。
「っと、話がそれたな。それでだ、一二三。貴様に専用機を持たせようという動きがある。」
「専用機、ですか」
「そうだ。まあ、すぐに作る、と言うわけではないが近い内に本格的にそういう話が来るはずだ」
「専用機か〜。う〜ん」
「どうした?」
「別に専用機じゃなくてもラファール・リヴァイヴを一機貸してくれるだけで良いんですけどね」
「どうしてだ?自分の専用機が欲しくないのか」
少し不思議そうにたずねる織斑先生。
「一夏の専用機を見てるとちょっと……」
「……あれは別物と考えろ」
ちょっと引きつった顔をする織斑先生。でも俺に専用機は要らないんだよな。もう“持ってるし”
「まだしばらく先の話だ。一応考えておけ」
「はい」
「という話がありまして」
「そっか、四五六君にも専用機をね〜」
お昼時、秘密の場所で楯無さんと食事中、今朝あったことを話してみる。
「俺としては他の専用機のように何か特殊な装備とかは要らないからラファール・リヴァイヴ見たいに沢山の火器を使用できる機体で十分なんですよ」
特殊兵装なんて「八卦球」でおなか一杯です。
「そうかしら?特殊装備っていいじゃない」
「……それで一夏見たいな物を付けられてもね〜」
「ああ〜」
共に苦笑いをする。
「っとそういえば、楯無さん」
「なに?四五六君」
「この前はお見舞い、ありがとうございます」
頭を下げる。
「いいのよ別に。私がしたくてしたんだから。それに四五六君にはお世話になってるんだから」
そういって俺が作ったお弁当を持ち上げる楯無さん。
「まあ、それでも一応は」
「律儀ね〜」
「性分ですから」
その後は他愛も無い話をして解散となった。
「……四五六君の専用機、ね」
「専用機?四五六君に?」
「そう。この前の襲撃事件のせいで自衛が出来るようにって」
一日の授業が終わり自室で簪さんと話をする。
「……四五六君は2人しかいない男性適合者だもんね」
「そうなんだけど……専用機か〜」
「欲しくないの?」
「正直、専用機貰うくらいならラファール・リヴァイヴ借りたいです」
「何でラファール・リヴァイヴなの?量産機より専用機のほうが性能は良いよ」
「性能はよくても、どこぞのマッドな科学者が作った試作兵器が積まれたような専用機が来るような気がして嫌なんだよね。ほら、一夏見たいに」
「ああ〜」
苦笑いをする簪さん。
「まあ、まだ先の話しだしどうなるかは分からないけどね」
「そうだね……そうだ、四五六君」
「なに簪さん?」
ちょっと頬を染めもじもじし始める簪さん。
「その、ね……その、私に料理、教えてくれないかな?」
「料理を?」
「うん。私もその、四五六君みたいに料理作れるようになりたいから」
「そっか。分かった。俺でよければ教えるよ」
「ありがとう、四五六君」
俺が教える、と言ったら笑顔になる簪さん。花が咲く笑顔、とはこの事を言うのかな?
「じゃあ、明日からで良いかな」
「うん。お願いします」
「俺は結構スパルタだよ。ついて来られるかな?」
「……お手柔らかにね」
さて、次回の話は四五六と簪が料理の食材を買いに出かける、と言う名目のデートにするか、それともさっさと話を進めてシャル&ラウラを出すか。
てか、最近気が付いたんだけど四五六とラウラって見た目が被ってる気がする。どちらも銀髪でオッドアイとか。
おまけ
食事の最後、別れる前に楯無さんに話しかけられる。
「そうだ四五六君」
「はい?何ですか」
「ないとは思うけど……風邪引いてる時かんちゃんに何かしなかったわよね?」
目を細め聞いて来る楯無さん。
「いやいやいや、風邪引いてるのに何をしろと?」
「ほら、動けないから体を拭いてとか、手が動かないから食べさせてとかしてないわよね」
「ハッハッハ、してな……あ」
「あ?」
「……それでは失礼します」
後ろを向き全速力で走り去る。風になれ俺!!
「な、ちょっと待ちなさい!!かんちゃんに何したの!!」
その後、授業開始時間まで恐怖の鬼ごっこが続いた。
「かんちゃんに何をしたーーーーーーーーーー!!!!!」