自己紹介が終わり、授業が終わり、休み時間となった。
一夏は早速、俺の所に来ようとした所を篠ノ之箒に呼ばれ、廊下に出て行ってしまった。
つまり教室には俺一人になると言うわけで。
正直、キツイです。いろんな意味で。
今の俺は地味な格好をしているせいで余計にキツイです。何がって、周りの囁きが。
「あの人?二人目の男性適合者って」
「……なんか地味だね」
「織斑くんはかっこよかったのにね~」
そんな感じの囁きが周りから聞こえてくる。
耐えろ、耐えるんだ俺。此処でこの囁きに負けて変装を解いてしまったら、大変な事になる。地味でいいんだ。地味で。
このまま俺は地味に過ごしていくんだ。厄介事は一夏がきっと何とかしてくれるはずだ。
そんな風に心の中で葛藤していたら、やってきました。厄介事が。
「ちょっと、よろしくて?」
チョロコット、もといオルコット嬢が。
「なんですか、えっと……チョロコット?さん」
「だ、だれですかチョロコットって。セシリア・オルコットですわオ・ル・コ・ッ・ト」
「そうでした。すみません。オルコットさん……で、何か用ですか?」
「全く、コレだから男と言う物は……ハッ、コホン。用と言うのは……」
キーンコーンカーンコーン
「「あ」」
用件を言おうとした時に授業開始の鐘がなる。
「こ、今回はコレまでにして差し上げます」
そういってそそくさと席に戻るオルコットさん。
(なんという小物臭w)
そして授業が始まる。その後はまあ原作と同じ様な展開で終った。オルコットさんは先ほどの事で話すタイミングを見失ったようで今日は話しかけてこなさそうだ。
そして放課後。
「織斑君に一二三君いますか~」
山田先生が俺達を探していた。
「何か用ですか、山田先生?」
「あ、一二三君。織斑君は見ませんでしたか?」
「いえ、見てません」
「そうですか。では先に一二三君に渡して置きますね」
山田先生から渡されてのはカギだった。
「……ああ。寮のカギですか」
「はい。そうですよ。一二三君のルームメイトは1年4組の子になりますから仲良くしてくださいね」
「はい」
山田先生と別れ、寮の部屋へと向かう。
「此処か」
とりあえずノックをしてみる。
「誰か、居ますか?」
「………はい」
「今日からこの部屋のルームメイトになった者ですが」
「………どうぞ」
はて?何所かで聞いたような声だが、誰だったかな?
「では、失礼します」
そして入った部屋に居たのは
「……誰、貴方」
メガネを掛けた青髪の少女だった。