アイスはチョコミントが最強。異論は認める。
戦闘描写って難しい。
一部騒がしかった食堂での食事が終わり俺たちは教室に向かうことに。一夏は未だに説教されていたがまあ、自業自得という事で。
「……それにしても四五六どうしたの急に模擬戦なんて」
簪が不思議そうにたずねてくる。
「本当は模擬戦なんてする気は無かったんだけどね」
「ならなんで?」
「俺が一人きりだったら模擬戦なんてしなかった。でも今は違う。その簪っていう彼女ができたからさ、何時までも弱いままじゃいられないからね」
「四五六……」
俺がちょっと照れくさそうに頬を掻きながらそう話すと簪は恥ずかしそうに顔を背けた。
一組の教室の近くで簪と別れラウラと一緒に教室に入る。
「おはよう」
「おはようです」
挨拶をすると先に来ていたクラスの女子が挨拶を返してくれる。
「おはよ~ラウラちゃんに一二三君」
その後は他愛も無い話をしながら時間を潰す。ラウラも転校初日と比べると態度が柔らかくなってきた。今ではクラスの女子達と一緒に笑っている。ラウラは一組のマスコット的な立場になりつつあるようだ。まあ、ラウラは可愛いからな。
授業開始直前に滑り込んできた一夏たちが織斑先生に睨まれるもそれ以外ではごく普通に授業が進み放課後に。
「じゃあ、ラウラ行こうか」
「はい、四五六兄様」
ラウラを呼んで俺たちはアリーナに向かった。そういえば俺はアリーナの使用の申し込みをしていなかったけどどうやら楯無さんが手を回してくれたようで問題なく使用できるようにしてくれたようだ。後でお手製のケーキあたりをもって挨拶しに行かないと。
「……ん、あれは一夏たちか?先に来てたのか」
「その様ですね」
なにやら向こうの方で一夏を中心にオルコットと鳳が言い争っている。……これはアレかな?ラウラがあの2人に対して攻撃を仕掛ける事になった事件かな。まあ今のラウラならそんな事はするはずも無いがな。
「2人ともどうしたんだ?」
「あ、あら一二三さん。珍しいですわねアリーナで会うなんて」
「まあ、そうだな。俺はラウラと模擬戦をしに来たんだが、お前たちは何を?」
「ボーデヴィッヒさんと模擬戦、ですか?一二三さんが?」
「ああそうだが」
なにやら珍しい物を見たような顔をする一夏とオルコットさん。まあ仕方が無いか。あの試合をじかで見てたらそうなるか。
「?どうしたのよ一夏。そんな鳩が豆食らったような顔して」
何故2人がそんな顔をしたのか分からないという感じの鳳さん。どうやらあの試合の事をしらないようだ。
「鈴は知らないんだっけ、あの試合のこと」
「あの試合って何よ?」
「鈴が転入してくる前に一組の代表を決める試合をしたんだよ」
「一夏さんと一二三さんがそれぞれ私と戦いその結果一夏さんが一組の代表になったのですが……」
オルコットさんが其処まで言うとなんと言うか複雑な表情になった。
「どうしたのよ、急に黙って」
「その、一二三さんの戦い方でちょっと」
「?戦い方がどうしたのよ」
「……試合終了までずっと煙幕を張り続けましたの」
「は?」
鳳さんが惚けた表情をする。
「え、っと……試合の中で煙幕を張ったんじゃなくて?終了まで煙幕を張り続けたの?」
「そうですわ」
「分かった。煙幕の中から攻撃したん「いいえ、煙幕の中にいるだけで何もされませんでしたわ」……」
鳳さんがなんともいえない表情を作る。
「一夏、その話本当?」
「……本当だ」
「……」
再びなんともいえない表情になる鳳さん。そして微妙に気まずい雰囲気になるアリーナ内。
「あ~その一夏、アリーナ使わないなら先に使っても?」
「え、ああ俺はいいけど……」
「私もいいですわ。一二三さんがどう戦うのか見てみたいですし」
「私もいいわよ。一夏とできないなら意味ないし」
こうして先にアリーナを使わしてもらう事に。一夏たちが離れた事を確認してからラウラと向き合う。
「四五六兄様準備はいいですか?」
「ああ、大丈夫だラウラ」
ラウラが自身のIS、シュヴァルツェア・レーゲンを起動させる。ちなみに俺は前回と同じくラファールリヴァイヴを装備している。
「悪いけど一夏合図お願いできるか」
「分かった……それじゃあ、始め!!」
一夏の合図と共に俺とラウラは動き出す。
合図と同時にラウラは右肩のレールガンで攻撃するが、それを予測していた俺は
「銃弾が止まった!?」
一夏がなにやら叫んでいるが俺はすでに知っていたので慌てずにそのまま攻撃を続ける。
「無駄です兄様!!この停止結界の前では実弾兵器は無意味です」
「そうみたいだ、な!!」
右手のアサルトライフルで攻撃を続けながら俺は左手にIS用グレネードランチャーを呼び出しラウラに打ち込む。
「無駄だと言っています!!」
「それはどうかな」
「何をっ!?」
停止結界で止まったグレネードの弾にアサルトライフルの弾が当たり爆発を引き起こす。
「っうう!!」
グレネードの爆風にさらされ停止結界が解除されたのを見て俺は一気に接近する。
「だぁらあああ!!」
「くぅぅ!!」
両手の兵装を戻して右手にブレード、左手にシールドを出して切りかかる。ラウラも両腕に装備されたプラズマ手刀で応戦する。俺とラウラ、どちらも引かずに接近戦を繰り広げる。ラウラの攻撃を俺はシールドで防ぎブレードで受け流し切りかかる。ラウラは俺の攻撃に対してブレードでの攻撃は受け止めず逸らしシールドでの体当たりは大きく回避して切りかかってくる。
一進一退の攻防が続く。だがそれも長くは続かなかった。ラウラが見せた隙に対して俺が切りかかるがそれはラウラがワザと見せた隙でそれに引っかかってしまった俺は無防備な体勢をさらしてしまう。それを見逃すわけもなく体勢の崩れた俺にラウラはワイヤーブレードを打ち込み俺を吹き飛ばす。
さらに追い討ちをかける様に停止結界で俺を動けないようにしてレールガンを打ち込む。
「ガッ、グゥゥ!!」
「これで終わりです!!」
声と共に放たれた弾丸は見事に俺の眉間に当たり絶対防御が発動し今までのダメージのせいもあってシールドエネルギーが0になり俺の負けが決まった。
「イタタタ」
「だ、大丈夫ですか!?四五六兄様!?」
「ああ、なんとかな。流石に現役軍人には早々勝てないか」
「当たり前です。私は軍人なのですよ。素人相手に簡単に負けました、なんてできる筈がないです」
「それもそうだな。さてと後で俺の部屋で反省会をしようか。おやつと一緒に」
「はい」
そういって俺とラウラはアリーナを出て行った。
「四五六ってあんな風に動けたんだ。と言うか
「……私との模擬戦は手を抜いていたと言うのですか」
「素人って言いいながらも現役軍人と真正面から切りあえる時点で素人じゃないでしょ……」
俺たちの模擬戦を見た三人はそれぞれ複雑な表情をしていた。