あの壮絶とも言える前世の終わりとジジイへの復讐をを誓って17年の年月が流れた。
今世の俺の名前は御堂炎。駒王学園の2年生だ。
平均よりかなり美形な両親の影響からか、どうやら俺は世間でいうところのイケメンになったようだ。だが、早すぎるというか、早熟すぎた精神年齢と、ジジイに授かった炎のチカラと匣を使いこなす日々のせいで小、中とほとんど友人と呼べる同性はできなかった。(女の子にはモテるんだが…)
幸い与えられたチカラは超直感のおかげでいち早くはぐれ悪魔を見つけては実戦で試すという効率的な修行のおかげで、匣動物をカンビオ・フォルマさせるところまでにいたった。
そのせいなのか、高校入学早々リアス達になんとなく目をつけられ始めているのだが…
そんなこんなで過ごしていたある日、俺は1人でできる趣味を探して16歳になるとともにバイクの免許とバイクを買った。
この日もいつものようにバイクの整備をしていたんだ。
日も落ちて、バイクを車庫にしまおうとしていた時超直感が発動した。
いつものようにバイクを走らせ現場に向かうとそこには同級生の兵藤イッセーと黒髪の美少女が向かい合っていた。遠すぎず近すぎない距離で2人を監視していると、美少女の背中から黒い翼が生え、露出度の高いボンテージ姿に変わった。
「やっぱりあの女堕天使か。ってことは兵藤にはなんか特殊な何かがあるのか?」
そんなことを考えていた一瞬のうちにイッセーの体を光の槍が貫いていた。
「しまった。目を離したスキにやられた。すまない兵藤。」
目的を果たした堕天使はその場を去っていく。
俺はせめてもの弔いと思い、その堕天使を倒すことに決め後を追った。
イッセーが悪魔の契約を交わしていたことも知らずに…
「お帰りなさいませ。レイナーレ様。」
さびれた教会近くの森の中で堕天使レイナーレを迎えた2人の仲間堕天使。片方は妖艶という言葉の似合うクール系美女。もう片方は金髪ツインテールのゴスロリ美少女。
俺は気配を消しながら3人の様子を伺うことにした。
「あの黒髪はレイナーレっていうのか。普通に可愛いな。3バカの兵藤がひっかかるのも無理ないな。さて、3人に増えちまった堕天使をどうしようかな。」
「さっきからコソコソとつけてきたのは知ってるのよ?姿を現したら?」
俺はバレたとは思いながら3対1ではいつもよりもメンドくさそうな闘いになるのを覚悟して出ていくことにした。
「バレていたのか。あんた、けっこうやるんだな。」
「人間ごときが私をあんたとは失礼ね。1度しか言わないから覚えておきなさい。私の名は至高の堕天使レイナーレ!ま、覚えてもどうせここで死ぬのだから意味はないけれど。」
「死ぬ、か。なら死ぬ前にそっちの2人の名前も聞かせてもらうかな?」
「私は堕天使カラワーナ。人間ごときが私達に話せることをありがたく思え。」
「うちの名前は堕天使ミッテルト。あんた面白いけど調子乗りすぎ〜」
3人の堕天使は名乗り終わると黒い翼を広げ宙へ浮かび上がった。
「さぁ!話も終わりよ。あんたイケメンだからせめてもの情けで一瞬で殺してあげる。」
堕天使のくりだす3本の光の槍が炎向かってとんできた。
その瞬間フッと炎の姿は3人の視界から消え去った。
「あれ?もう死んじゃった〜?」
「逃がしたとは思わないが。」
「どこかに隠れたかしら?」
3人が炎の姿を探していると
「ここだよ。お前ら遅すぎるぜ。」
『なっ⁉︎』
背後から突然現れた炎の一撃を受けつつも空中で体制を立て直す3人。反撃しようと再び槍を構えた瞬間、そこに炎の姿なかった。
「なにっ⁉︎なんなのこの早さ!」
「え〜!早すぎて目で追えないよ〜」
「くっ!人間ごときがこれほどの動きを見せるなんて。」
3人が驚きを隠せずにいると、間合いの中に現れた炎重い一撃が3人を地面に叩きつけた。
「こんなものか。興ざめだな。」
「この至高の堕天使レイナーレを見下ろすなんて、人間ごときが…あんた、まさか神器もち⁉︎」
こいつ何言ってんだ?神器?聞いたことないな。この世界のチカラなのか?
「なんだそれ?おれが持ってるのはジジイに与えられた7つの炎だぜ。」
神器が何か興味はあるが、こいつらに聞くこともないだろ。兵藤のためにもここで決めるとするか。
炎の指から青色の焔が灯り匣に注入すると、匣から1本日本刀が出現した。
「最後に少し種明かしだ。俺が速くなったんじゃねぇ。おまえらが遅くなったんだよ!」
時雨蒼燕流攻式八の型
炎が最後の1撃を決めようとした瞬間背後から無数の光の槍が飛んできた。
炎が光の槍を避けるため目を離したほんの数秒。3人の姿はもうそこにはなかった。
仲間がまだいたのか…悪いな兵藤。おまえの仇取り損なった。
炎は心の中で同級生に詫び、その場を後にした。
このペースならいつオカルト部に合流できるか…
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