処女作でなかなかぐだると思いますが生暖かい目で見守ってやって下さい。
とある日の昼休みに、僕は一言
「青春なんてクソだ」
ぱっと出た言葉
嘘や紛い物でもない本音。
「湖乃多(このた)先輩…またそう言って、ぼっちだから仕方ないですけど」
後輩の幸成(ゆきなり)にはこの言われよう、何でいつもこうなるんだろうと半分キレ気味で反論しようとしたが何も言葉が出てこない。
いやいやよく考えろ僕…後輩に負ける先輩なんて嫌だ!
いや別に何かを競ってる訳ではないけど!!
「お、お前こそぼっちなんじゃないのか?俺は毎日女の子には囲まれまくってるぞ!」
唯一の反論。
「私がぼっちなのは認めますけど、女の子に囲まれてる先輩、友達は出来ましたか?なんにせよ去年もぼっちだったとかどこかで聴いたような…何故知ってるんだみたいな顔してますね。図星なんですか、あくまで想像で言ったつもりなんですけど」
もうやめて下さいと土下座を考えてしまった。
なにもかも間違っていなくて言い返せない。
やはり幸成には敵わないんだろう。
「じゃあ幸成、僕の昔話聴いてくれるか?」
気づいた時には遅かった、と言うのが正解なのか。
いつも一人称は“俺”なのに“僕”と言ってしまった、地味に恥をかいた気分だ。
「色々といきなりですね、しかも実は僕っ子だったとは…まあ聴きますよ」
やっぱり突っ込んできたのか幸成…出来れば触れないで欲しいとこだったのに。
しかしあの幸成が話を聴いてくれるのは珍しい何も反論せずに淡々と話すしかないな、そう腹をくくった僕は幸成の方へ少し近づいて…
「ゆ、幸成…」
「湖乃多先輩、小声で話したいんでしょうけど近すぎます。もう少し離れて話して下さいちゃんと聴きますから」
やはり人間慣れしていないと物理的な距離感が難しいな、心の距離も判らないけどもそこは言わないでおこう。
絶対馬鹿にされる…。
一方、幸成は俄然聴く体制であった。
いつもより真剣な顔で、性格さえ知らなかったら可愛いだろうに。
「心の声聴こえてますよ、罵倒されたいんですか。されたくないならさっさと話してさっさとお弁当を食べましょう」
「す、少しだけ待ってくれ!!!」
深呼吸を数回して
…深呼吸ってどうやってやるんだっけ。
自己解決してなんとか深呼吸は出来た。
何故深呼吸でこんな惑わされているのという幸成の視線は見なかった事にしておこう。
「しかし幸成は可愛いよな」
「私を口説いてどうするんですか、他の女の子にパスしますよ」
「いや、見た目だけだよ。性格なんて知りたくないくらい可愛いと思う」
ふざけるのも大概にしろと殴られそうになったのでもう言わない事にした、笑えば可愛いはずなのに。
おっと目が怖い。
「さあ、湖乃多先輩話して下さい。先輩が言い出しっぺなんですからね…私は黙って聴きます」
こうして昼休みはこの話で始まりこの話で終わるだろう。
読んで頂き有難う御座います。
次回は湖乃多さんの過去話になります。