エリート警察が行くもう一つの幕末   作:ただの名のないジャンプファン

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第55幕 幕夜

 

 

 

 

 

 

 

 

志々雄の切り札の1つである甲鉄艦、煉獄の沈没と京都大火の阻止から一夜明けて、剣心達4人は昨夜、京都大火阻止の為に志々雄の陽動部隊と戦い負傷した警官らが運ばれた寺に来ていた。

周りは怪我をした警官を運んだり、治療したりしている人がいて少し騒がしい。

 

「全焼0件、半焼5件、ボヤに至っては50弱あったみたいだけど、いずれもすぐに鎮火されたみたいよ」

 

信女が昨夜の京都であの被害報告書を剣心と左之助に読み聞かせる。

斎藤は事前に報告書を見たのか、報告書には目を向けずタバコを吹かしている。

 

「へぇ~なかなか奇跡的な数字じゃねェか」

 

左之助が京都での被害件数が思ったよりも少ない事にホッとしている様子だ。

 

「そうね、人的損害の方は警官の死亡数41名。重軽傷者多数。一般人の方はまだ分かっていないけど、今のところ命に関わるような被害報告は入ってきていないわ」

 

「41人もか‥‥」

 

剣心はチラッと寺の庭を見渡す。

そこには上から茣蓙をかけられた殉職した警官らの姿もあった。

建物は直せるが、失われた命は元には戻らない。

戦いである以上犠牲は防ぐ事は出来ないが、それでも剣心は辛そうだ。

 

「5000人のうちの100分の1にも満たん数だ。それで敵兵のほぼ全員を捕縛出来たんだから、上々だろう?」

 

被害を最小限に押さえて死亡者も半数以下なので確かに齋藤の言う通り上々な結果だが、剣心は斎藤に非難の視線を向けた。

信女自身も戦闘が起こったのだから、死者が出る事は予測で来ていたがやはり割り切れないものがある。

そう思うと、自分も昔に比べて甘くなったのかもしれない。

 

「そういう問題ではないでござろう」

 

「フン、まっ、どう思おうと人の勝手だからな」

 

「緋村達はこれから葵屋へ?」

 

「そのつもりでござる」

 

「志々雄のアジトに向かう前に、俺達は事後処理を済ます必要がある。連絡があるまでお前達は葵屋とやらで待っていろ」

 

「それじゃあ、緋村また後でね」

 

「ああ」

 

信女と分かれた剣心と左之助は葵屋へと向かった。

 

「しかしなんだな、共に闘うと言っても水と油の様に相入れないのは京都に来ても相変わらずだな」

 

葵屋に向かう途中で左之助が剣心と斎藤の様子を見て剣心と斎藤の仲を水と油に例える。

 

「左之は警察の厄介になっていた様だがひょっとして斎藤と和解したのでござるか?」

 

反対に剣心は何気なく自分に斎藤との関係を聞いた。

すると左之助は剣心に思い切り拳打をくらわせて壁にメリ込ませる。

 

「なんで俺があの陰険男と仲良くしなきゃなんねーんだ!?決着は志々雄一派を倒した後に必ずつける!‥‥それはそーと俺は腹減ってしょーがねーんだよ。早々と葵屋とやらに案内しな」

 

「はいはい」

 

剣心は呆れつつもこれ以上左之助の機嫌を損ねない為にも再びに葵屋に向かって歩き出す。

 

一方、斎藤と信女は煉獄の沈没の報告を署長に報告しに警察署へと向かっていた。

その最中、斎藤は意味ありげな顔で信女を見る。

 

「なに?」

 

「今井、抜刀斎と行動して甘さが移ったか?」

 

「確かに結果が上々なのは分かってはいるけど、色々思う所があるのよ‥此処は多くの仲間達が散って逝った場所だから‥‥」

 

信女がかつてこの地で散って逝った新撰組の仲間達の事を思うと、今回の京都大火を阻止する為に殉職した警官達にも思う所があった。

 

「そうか‥‥」

 

齋藤も信女の言っている事を理解してそれ以上何も言わなかった。

警察署に着いた2人は署長に煉獄撃沈の報告と志々雄から決闘のお誘いを受けた事、事後処理が終わり次第剣心達とともに志々雄のアジトに向かう事、そして護衛はいらない事を伝えた。

 

「僅か4人だけで大丈夫なのかね?」

 

「平気です。むしろ無駄に人を連れて行くと志々雄一派に狙われて、守る所か逆に私達の足手纏いになりかねません」

 

「そ、そうか‥‥」

 

信女は、増援はかえって此方が不利になるのでいらないときっぱりと拒否する。

斎藤も何も言わないが、信女の意見に賛成の様子だ。

 

「それより、いざ京都の町に何かあった時、頼りになるのはやはり警察です。ですから1人でも多くの警官を町に残して有事の際に備えておいてください」

 

京都大火にて志々雄の兵隊はほぼ捕縛したが、全てを捕縛したわけではない。

十本刀だって張以外今の所は無傷なのだから‥‥

 

「分かった。2人とも、必ずここに戻って来てくれ!」

 

「了解です」

 

「はい」

 

署長に敬礼と返答をして署長室を出た。

 

「今井。明朝、志々雄のアジトに向かう。それを抜刀斎に伝えろ。言ったら早々と戻って来い」

 

「それはいいけど、まず着替えたいわ‥‥」

 

「分かった」

 

信女は警察署の宿直室の脇にある風呂場にて入念に身体を洗い流して着替えた。

その間、まさか信女の入浴姿を覗こうとする輩が居ないとは思うが、念の為斎藤が出入り口で見張りに立った。

入浴と着替えを済ませた信女は葵屋へと向かった。

葵屋の前に着いた信女は、

 

「ごめん下さい。警察の者です」

 

と声をかけた。

少し待っていると人の気配が近付き、ガラッと戸を開けた。

 

「おう、誰だ‥‥ってアンタか。どうした?」

 

「斎藤から言伝を預かって来てね。それを緋村に伝えに来たのよ」

 

「そうか、なら中に入んな」

 

「店の人に許可を取らなくて良いの?」

 

「俺はよくわかんねェけど、皆奥に行っちまったんだ。確か、翁がどうとか言って‥‥まぁ、アンタなら良いんじゃねェか?一応、剣心の知り合いだし‥‥」

 

「そう‥‥」

 

左之助の案内の下、葵屋の奥へ奥へと進むと中庭に蒼紫との死闘で重傷を負った翁が意識を取り戻し足取りはおぼつかないが、杖を使い立っていた。

 

「剣心、斎藤からの使いだ」

 

「使い?」

 

「どうも、緋村」

 

「信女」

 

信女は身体中包帯だらけの翁に気づく。

 

「翁‥さん‥‥その怪我はどうしましたか?もしかして、志々雄一派に?」

 

事情を知らない信女は包帯だらけの翁に事情を尋ねる。

もしや、翁の傷が志々雄一派の手によってやられたのではと思ったのだ。

 

「いや、これは私闘で負ったモノじゃよ」

 

「私闘‥‥ですか‥‥」

 

「うむ」

 

翁は誰と私闘をしたのかは言わなかったが、志々雄一派の手によるものではないと信女に言う。

 

「それで、信女、斎藤からの使いと聞いたが?」

 

「ああ、斎藤からの伝言で、捕縛した志々雄の雑兵400人の借牢の手配と、残存兵の追跡といった事後処理でもう半日は手が離せないから、志々雄との決闘は明朝出発になったわ」

 

「まじかよ。こちとら、今スグにでも突っ込みてー気分だってのによ」

 

「はやる気持ちは分かるけど、我慢して」

 

信女はいきり立つ左之助を諌める。

 

「なんと、儂が伏せている間に闘いはそこまで進んでおったのか」

 

翁は自分が意識不明の重体となっている間に事態が此処まで進んでいた事に驚く。

 

「ええ、といっても十本刀はまだ9人も残っているでござるが‥‥」

 

「それともう1つ」

 

「さも当然のよーにウチに居るけどあんた誰!?」

 

操がビシリと左之助を指差せば翁も後ろで頷いていた。

 

「剣心、俺の事は何にも話してねーのかよ、オイ」

 

「すまぬ、こっちも色々忙しくて‥‥」

 

「ったく、しゃーねーなァ。俺は相楽左之助。ま、剣心達の東京のダチってトコだ」

 

左之助は自分の事が何も伝わっていなかった事に薫を責めるが仕方ないと少し恥ずかしそうに自己紹介をしたが葵屋の皆は疑いの眼差しを左之助に向ける。

その場を支配したのは『惡』一文字ならぬ『疑』一文字だった。

 

「信用しろッ!!コラっ!!」

 

疑惑の空気の中、どこまで疑われるのかと左之助が怒れば、葵屋の皆は言いたい放題で、

 

「ンなコト言ったってサ」

 

「ガラ悪いし」

 

「目つきも悪いし」

 

「大体 髪をおっ立てている輩にロクなのはおらん!張とかな」

 

翁はチラっと剣心を見ると今の左之助の状態に苦笑している信女を見て、剣心が宥めつつ翁に頷いた。

 

「左之は拙者が最も頼りにしている男の1人でござるよ」

 

剣心が左之助を弁護すると、

 

「ヨロシク!左之助君!!」

 

「…………うるせぇよ」

 

切り替わりの早過ぎる翁に左之助は何とも言えない顔をした。

 

「何はともあれ緋村君の仲間がこんなに集まったんじゃ、今夜は決戦前夜の壮行会という事でパァーッと飲もうじゃないか!!」

 

「駄目です!まだ傷が治ってないんだからお酒はいけません!」

 

翁が提案してくれたもののお増に止められ剣心もありがたいと思いつつ断りをいれる。

 

「お気持ちは有難いでござるが、明日は朝が早い。夕食を頂いたら今夜は早めに休ませてもらうでござるよ」

 

剣心の静かな声に周りは静かになった。

 

「さて、言伝はもう伝えたし、私も早々に署へ戻らないと仕事をしている斎藤に何を言われるか分からないから、帰るわね」

 

信女は伝える事は伝えたので、もう帰ると言うと、

 

「信女、玄関先まで送るでござるよ」

 

剣心が信女を玄関先まで見送った。

その様子を薫は複雑そうな顔で見ていた。

 

(やべぇ、剣心と信女の関係をすっかり忘れていたぜ‥‥)

 

剣心と信女の関係を知りつつ薫が居る所で2人を鉢合わせさせてしまった左之助は少なからず後悔したが、もはや後の祭りだった。

 

「それじゃあね、緋村。今夜はゆっくり休みなさい」

 

「ああ、信女も‥‥」

 

2人は葵屋の玄関先で別れた。

信女が警察署に戻ると斎藤から、遅いぞ阿呆という罵りをいきなり受け、その後は捕縛した志々雄の雑兵400人の借牢の手配と残存兵の追跡に2人は追われた。

一応、信女と斎藤以外の警官も今回の事後処理に当たったが、何分やる量が多すぎる。

 

「斎藤、これで最後よ」

 

「ああ」

 

信女と斎藤が仕事を終えた頃には日はとっくに西の彼方に沈んでいた。

 

「ふぅ~」

 

仕事が終わり机に突っ伏す信女。

剣心にゆっくり休めと言ったが自分自身はついさっきまで仕事をしていた。

故に信女が剣心の事を思ってしまうのは仕方がなかった。

 

(緋村、ちゃんと休んでいるかしら?)

 

机に突っ伏しながら、ふと剣心の事を思う信女。

葵屋では、夕食を食べたら早めに休むと言っていたが、どうにも信憑性が薄い。

比古から奥義を伝授してもらう前日も一睡もせずに外で考え込んでいたぐらいだ。

今も明日の志々雄との決戦の事を思って起きているのではないかと心配してしまう。

 

(まるで、遠足か修学旅行前日の学生ね‥‥)

 

そんな剣心の事をふと、旅行前の学生に例えるとついつい口元が緩んでしまう信女だった。

その剣心は信女の予想通り起きており、葵屋の屋根の上で星空を眺めていた。

そんな剣心の姿を用足しに向かった薫が見つけ、彼女も剣心の居る屋根の上へと昇る。

更にそんな薫の姿を見つけた左之助と弥彦、操も薫に気づかれない様に後をつける。

 

「剣心」

 

薫は屋根の上に上ると剣心に声をかける。

 

「薫殿‥‥」

 

「早く休むって言っていたのに大丈夫なの?起きていて‥‥」

 

「睡眠なら取ったでござるよ、一刻程」

 

「一刻?それで大丈夫なの‥‥?」

 

僅か一刻程しか寝ていないのにそれで明日の志々雄との決戦は大丈夫なのかと心配になる薫。

 

「薫殿こそ、こんな夜更けにどうしたでござる」

 

「ちょっと用を足しに起きて――って言わすな!」

 

剣心も薫にこんな夜更けに起きている理由を尋ねると、反射的に薫も起きていた理由を話すが、羞恥で思わず剣心に激しいツッコミを入れてしまう。

それから暫くは黙って2人で星空を見挙げていたが、不意に薫が剣心に奥義について尋ねる。

 

「ねぇ、聞いてもいい?奥義の事‥‥危険なモノなの?」

 

「心配しないでいいでござるよ」

 

「よくない。だって、剣心の命に係わる事なんだから」

 

「‥‥奥義は‥天翔龍閃は‥危険な技でござる。もし、斎藤や張との戦いの様に我を忘れてしまえば、今度こそ確実に拙者は人斬りに立ち戻る。だが、力を抑えれば早さを損なうことなく放てる‥‥死闘と言う極限状態で紙一重の生死を見極める‥ソレが出来て初めて拙者の天翔龍閃は完成する」

 

剣心は不殺で本来殺人剣の天翔龍閃を放ち、志々雄を殺す事無く倒す事が真の奥義の会得だと薫に説明する。

 

「‥‥すべては拙者の心次第」

 

「‥‥」

 

そんな剣心をジッと見る薫だったが、何かを思い出し、

 

「剣心、これ‥ずっと渡しそびれていたけど恵さんから預かって来た、剣心の無事を願う想い。私や恵さんだけじゃない みんなみんな 貴方の無事を願っているから」

 

薫が渡したのは恵特製の傷薬だった。

 

「かたじけない」

 

薫から恵特製の傷薬を受け取り懐へとしまう剣心。

それから2人は再び無言のまま星空を見る。

 

「‥‥」

 

「‥‥」

 

だが、薫はまだ剣心に言いたい事、聞きたい事があるのかチラチラと剣心を見ながらソワソワしている。

そして、薫は意を決して剣心に再び声をかける。

 

「ね、ねぇ‥剣心」

 

「なんでござるか?」

 

「その‥‥剣心はあの信女さんって人の事をどう思っているの?」

 

「えっ?」

 

薫は剣心に信女との関係を尋ねる。

信女との関係を薫から問われた剣心は唖然とする。

しかし、薫の方は真剣な顔で剣心に信女との関係を聞いてくる。

 

「薫殿‥‥」

 

「教えて‥剣心‥‥」

 

「‥‥」

 

「‥‥」

 

剣心と薫の視線が向き合う。

 

「拙者は‥‥」

 

剣心自身、いつまでも信女の事を黙っている訳にはいかない。

いずれは自分が抱いている信女への気持ちを薫に伝えなければならない。

それが今来ただけの事だ‥‥

 

「信女の事を‥‥」

 

剣心が今まさに薫に信女に対する自分の気持ちを伝えようとしたその時‥‥

 

「ぶえっくしょん!!」

 

屋根の隅の方からくしゃみが聞こえてきた。

 

「ちょっ、アンタこの大事な時になにくしゃみなんてしているのよ!?」

 

「し、仕方ねぇだろう!!出ちまったんだから!!」

 

「アンタ、そんなんじゃ、忍びに何てなれないわよ!!」

 

「うるせぇ、俺は忍びじゃなくて剣客を目指しているんだよ!!」

 

もはや隠れている事を忘れて言い合いを始める弥彦と操。

 

「弥彦、操殿」

 

剣心が声をかけると弥彦と操はピタッと言い合いを止め、姿を現す。

 

「け、剣心‥‥」

 

「緋村‥‥」

 

「「こ、これは‥その‥‥」」

 

2人はバツ悪そうに視線を泳がせながら自分達が何故、屋根の上に居るのかその言い訳を考えるが、突然の事で口ごもる。

しかし、剣心はそんな2人に密かに感謝しながらも声をかける。

 

「明日は留守の方、しかと頼むでござるよ」

 

「待てよ 俺は連れてってくれねーのか!?」

 

弥彦は置いていかれる事に不満を訴える。

 

「ったりめーだろボケ!」

 

更に加わった左之助に剣心が 、お!と声を上げるがその横暴ぶりに苦笑いした。

 

「お前等にもしもの事があったら溜まりに溜まった赤べこの俺のツケ誰が妙に払うって言うんだ!」

 

「「お前だ!!!」」

 

自分のツケは自分で払え!!と怒る2人にケチな師弟だな、などと文句を言う左之助に剣心は呆れる。

 

「言っている事がムチャクチャでござるよ、左之‥‥」

 

「俺も絶対に行くぞ、剣心!!俺だって こっちに来てから1日も稽古を欠かしてねーんだ!だから剣心が思っているよりずっとずっとずっと強くなっているんだぞ!!」

 

「分かっているでござるよ、弥彦。だからこそ拙者は お主に此処に唯々残れとは言わぬ」

 

剣心が立ち上がると真っ直ぐに弥彦を見つめた。

 

「明日 拙者達が志々雄と十本刀達と闘っている隙をついて、もしかしたら志々雄側の別の兵力が葵屋を襲撃する可能性が無いとは限らない。一応 拙者の方でも事前策は打ってあるがそれでも、その時はやはり闘いは避けられないでござろう。だから万が一に備えて、葵屋には1人でも多く残って欲しいでござる。いざというときの大事な防御の力として‥‥これは弥彦を信用して頼んでいるでござるよ」

 

「ダイッジョーブッ!!葵屋はこのあたしが守るんだからバッチリ任せてよ!」

 

操は胸を張って留守は任せろと言う。

だからといっちゃなんだけど…と操は、剣心に蒼紫を頼むと弥彦がそれに突っ込んで2人は喧嘩に発展する。

結局、翁や葵屋の全員までもが起きており、左之助の

 

「これじゃ壮行会とかわんねぇな」

 

と言った呟きに剣心は夜空を見上げて微笑んだ。

 

「あの‥‥剣心‥‥」

 

そんな中でも薫はやはり、剣心に信女との関係を聞きたかったが、

 

「さて、拙者は明日の為、もう一寝入りするでござるよ」

 

そう言って屋根の上から降りた。

 

「‥‥」

 

薫は結局剣心から信女との関係を聞きそびれ、剣心も薫に信女と自分の関係と気持ちを言いそびれた。

でも、剣心はどこかホッとしていた。

しかし、剣心のしたことは物事を先延ばしだけであった。

 

 

 

 

・・・・続く




ではまた次回。

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