スピリットが遊戯王モンスターになってた件   作:ドロイデン

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だいぶ久方の投稿です!!遅れてすみませんでした!!

蘭「作者……遅れた理由は?」

FGOのイベントと第七特異点進めてて……あとデュエルリンクス始めてそっちに気を取られてました……

蘭「そう……光指す世界に……汝ら暗黒住まう場所無し……」

ちょ!!それはヤバイですって!!ていうかなんでデモンベイン!?

蘭「お仕置きには丁度いいから……渇かず飢えず……無に帰れ……レムリア……インパクトォ!!」

蓮「昇華!!」

ギニャァァァァァァァァァァァ!?


第十四羽 対決 鳥獣vs闘神

「くそ……」

 

 俺はイライラしながら家路に向かって歩く。今は一人で、先輩達や亮とは方向が逆なせいで尚更だった。

 

「デュエルを利用してるだけ……か」

 

 社長に呟いたあの一言、その言葉の本当に使うべき人間は寧ろ自分だ、それを認めたくないからこそ、社長の言葉の先にあることが分かって尚突っぱねてしまったのだ。自分がそうなのだと認めてしまう事になるから……。

 

「――風山蓮さん、ですよね?」

 

「……あ?」

 

 突然の声かけに、俺は亮のような低い声で反応する。見てみるとそいつは青いセーターにダメージジーンズという格好の青年であり、イケメンだった。

 

「こうして会うのは初めましてですね……自分は砕城凍士(さいじょう とうし)、ファンである貴方とお会いしたかったです」

 

「……ファン?」

 

 俺はその言葉に眉を細める。

 

「それはあの放送でのデュエルの事か?あれは偶々で――」

 

「あぁ、勘違いしないでくださいよ。私は確かにあなたのファンですが、それと同時に、()()()()()()()()()なのですからね」

 

「何?」

 

 俺はその言葉が良くわからなかった。すると彼は懐のポケットから一枚のカードを取り出すと、それを上空へ放り投げた。

 

 何を――そう思った瞬間、カードが突然輝きだして、俺たちを覆う。そして目を再び開くと、俺はその光景に愕然とした。

 

 周りは荒野のような土と壁、さらに上空にはまるで陽炎のように揺れる赤い空、それは正しく……

 

「……異界(ゲート)……だと!?」

 

「さぁ、戦いましょう!!私は貴方を倒したいためにここにいるのだから!!」

 

 彼はまるで狂気にとりつかれたような面持ちで、手元のデュエルディスクを展開する。俺も仕方なくディスクを展開する。

 

「「デュエル!!」」

 

蓮 LIFE 8000

凍士 LIFE 8000

 

「私のターン!!……キヒヒ!!私はフィールド魔法『鉄壁なる巨人要塞』を発動!!」

 

「な!!青デッキ!?しかもそれは……」

 

 そう、それはバトスピ時代、俺を破壊神と言わせしめた『闘神粉砕デッキ』の始まりの型だった。

 

 展開されたフィールドは、俺にとっては馴染みがある巨大な要塞だった。まるでコロッセオのような外観と馴染みのある白磁の壁に、俺は恐々とする

 

「続けて永続魔法!!『柱岩の海上都市』を発動!!このカードがフィールドにあるとき、『闘神』または『ゴレム』モンスターが召喚、反転召喚、特殊召喚される度に相手のデッキからカードを二枚墓地へ送る!!」

 

(『粉砕』の効果の変わりか……てことはかなりヤバイ!!)

 

 バトスピ時代、ただでさえ粉砕デッキには必須とまでされていたネクサスカードだったが、さらに範囲が広がってしまいだいぶ厄介なカードに成長してしまっている。

 

「そして私は『光の闘士ランダル』を召喚!!」

 

『光の闘士 ランダル』 ☆3 A 1600

 

「この瞬間、水属性線士族の『ランダル』は『巨人要塞』の効果を受け、『闘神』モンスターとして扱われる!!そしてそれにより、『柱岩の海上都市』の効果!!ランダルの効果を会わせて三枚墓地へ送れ!!」

 

(ぐ、『ランダル』や『光の』と名のつくモンスターの大半は、なにかしらの能力の範囲を広げる効果を持ってる……青は『デッキ破壊枚数の追加』だから厄介極まりない)

 

 ちなみにこのデッキは42枚で構成されてるため、残りのデッキ枚数は34枚だ。

 

「さらに私はカードを二枚伏せて、ターンエンド!!」

 

 

凍士 LIFE4000 手札0

フィールド

『光の闘士 ランダル』

『鉄壁なる巨人要塞』 フィールド魔法

『柱岩の海上都市』 永続魔法

伏せカード二枚

 

 

「俺のターン、ドロー!!……俺は永続魔法『聖者の樹の実』を発動!!そして『ハーピィ・レディ1』を召喚!!」

 

『ハーピィ・レディ1』 ☆4 A1300→1600

 

「バトル!!『ハーピィ・レディ1』で『ランダル』に相討ち!!」

 

「この瞬間、伏せていた罠カードを二枚発動する!!『退魔絶刀角』、そして『爆砕轟神掌』!!」

 

「な!!(ダブルバーストマジック!?しかもそれは!!)」

 

 俺の驚きに彼はニヤリと嗤うと、途端に空から雷が降り注ぎ、デッキが八枚も墓地へと飛んでいく。

 

「『退魔絶刀角』はモンスターが破壊されたとき、相手のデッキを5枚墓地へ送る。そして『爆砕轟神掌』は破壊されたモンスターのレベル×1枚、相手のデッキからカードを墓地へ送る効果を持ってる!!貴方も良く知ってるカードですよね!!嘗ての世界大会ファイナリスト、『破壊神の蓮』さん!!」

 

「っ!!……やっぱりそうか、道理で見覚えのあるカードを使ってくると思ったよ」

 

 予想していたとはいえ、ここまで完璧に真似されるとは思っても見なかった。

 

「……俺がデッキ破壊から逃げたことに許せないのか?」

 

「……確かにそれもあります。このデッキは当時公式に乗っていた貴方のデッキをベースにして作ったものです。魔法(マジック)の比率が極端に少なく、モンスター(スピリット)永続魔法(ネクサス)を重視した高パワーによる圧殺とデッキ破壊に特化したこれは、引きが強くなければ事故必死のそれでした」

 

「だろうな、それでも当時はまだデッキ破壊対策もネクサス破壊のカードもそこまで流通してなかったからな。だからこそそのデッキで決勝まで行けた」

 

「そうです。貴方は、デッキ破壊を主流としていたプレイヤー達にとっては正しくカリスマのような存在だった!!回しにくいと言われた『青の粉砕デッキ』を、『闘神粉砕』という別の角度から組み合わせることによって、デッキ破壊に新たな風を舞い込んだ。……なのに!!」

 

 そういうと彼はまるで憎しみを込めた目でこちらを睨んだ。

 

「貴方は事もあろうに翌年の世界大会で、『デッキ破壊』ではなく、『爪鳥ビート』等というデッキへ鞍替えした!!貴方はデッキ破壊から逃げたんだ!!」

 

「ッ!!」

 

「それだけならまだ良かった……けど、この前のテレビ中継での貴方は、本来のデッキである『デッキ破壊』を使わないでプロ相手に勝った!!ふざけるな……貴方がいつものデッキを使っていればもっと速く勝利していた!!それなのに……!!」

 

「……そうだな」

 

 俺は何も言えなかった。確かに俺はデッキ破壊を中心としてプレイはしていた。けど、

 

「でもはっきり言うぜ、俺はあの『デッキ破壊』……『闘神粉砕』を使ってたのは、ただ単に楽だったからだ。別段デッキ破壊が好きだったとか、そういうのは確かに少しはあったが、それでもただ楽だったっていうのが本音だった」

 

「な!?」

 

「考えても見ろ、デッキ破壊ってのは別にライフを削らなくても効果でどんどん回すことができる。しかも今の時代、可能な限りデッキ枚数を抑えることでの高速展開を重視されたスタイルで、一番辛いのはキーカードを墓地へ送ること、それを重視したデッキ破壊デッキは……まぁどこぞのサイバー流信者じゃないが、ある意味卑怯者と蔑まれても仕方ないけど、それ以上の強さを誇るんだ」

 

 何せ、中には『愚風ガルード』という相手のライフを削りながら、かつ相手のデッキを削り飛ばすという最悪極まりないデッキが流行した位だ。デッキ破壊の強さの証明としては充分すぎる。

 

「……けど、あえてそれ以外の理由を挙げるとしたら、俺はあのデッキが、カード達が悲しそうに感じたんだ」

 

「悲しそう?」

 

「お前も知ってるだろ?当時の環境を」

 

 そう、アイツが使ってるデッキの当時、バトスピ界では漸くといって良いほどデッキ破壊無効の効果を持つカードが発売された。それはステータスこそ貧弱で、パワー勝負になれば確実に負けてしまうだろうが、それでも、青デッキに対しては一枚だけしかフィールドに存在しないそれのために全てを封殺されてしまったという現象が起きていた。

 

 そのカードは白のスピリットだったが、その低レアリティと性能から各デッキに出張され、それと同時に『オリハルコン粉砕』、『愚風ガルード』、『闘神デッキ破壊』と呼ばれるデッキ全てを強デッキから雑魚と呼ばれる事になってしまった。

 

「だから、どうやったらデッキ破壊をしやすくできるか……そう考えたときに作ったのがそれだ。けど、多分今の環境なら中堅レベルが関の山だろうな」

 

「……それは」

 

「当然だろ?相手はそのデッキよりも強いカードを組み込んでるんだ、良くても辛勝が限界なんだよ。お前だって分かるだろ!!環境が動くのは、今の一瞬一瞬だって事が!!」

 

「ぐ……だが、貴方のそのデッキは、環境にも残れない底辺じゃないか!!ファイナリストが使うにはお粗末すぎるほど――」

 

「…………それ以上言うなら、俺はお前に手加減してやれなくなるぞ」

 

 俺は奴の言葉を遮って、睨みながらそう呟いた。

 

「別段、俺がどんなデッキを使おうと俺の勝手だ、デッキ破壊でファイナルに立ったから?そんな理由で俺を縛ろうって言うなら……俺はてめぇを許せなくなるぜ?」

 

「ぐ……ですが貴方のフィールドにはモンスターは存在しない!!もうバトルは不可能だ!!」

 

「……俺はカードを永続魔法『神樹の切り株都市』を発動、カードを一枚伏せてエンドフェィズ、効果でカードを一枚オープン……カードはレベル3の『チューニン・ツバメ』の為特射召喚、ターンエンド」

 

 

蓮 LIFE8000 手札二枚

フィールド

『チューニン・ツバメ』 A 1500

『神樹の切り株都市』 永続魔法

『聖者の樹の実』 永続魔法

伏せカード一枚

 

 

「私のターン!!……私は『一時休戦』を発動……互いに一枚ドローして貴方のエンドフェイズまでの一切のダメージを無効にする。これでターンエンド……」

 

 

凍士 LIFE4000 手札一枚

フィールド

『鉄壁なる巨人要塞』 フィールド魔法

『柱岩の海上都市』 永続魔法

 

 

「俺のターン!!……俺は『幻のグリフォン』を召喚してターンエンド、この瞬間、『切り株都市』の効果でデッキをオープン……カードは『鳥武神シシグイ』、レベル4以下じゃないため、デッキトップに戻す」

 

 

蓮 LIFE8000 手札二枚

フィールド

『チューニン・ツバメ』 A 1500

『幻のグリフォン』 ☆4 A 2000

『神樹の切り株都市』 永続魔法

『聖者の樹の実』 永続魔法

伏せカード一枚

 

 

「私のターン!!……私はモンスターをセット、カードを一枚伏せてターンエンド」

 

 

凍士 LIFE4000 手札0枚

フィールド

セットモンスター

『鉄壁なる巨人要塞』 フィールド魔法

『柱岩の海上都市』 永続魔法

伏せカード一枚

 

 

「俺のターン、俺はこのままバトルフェイズに入る!!『幻のグリフォン』で守備モンスターを攻撃!!」

 

「罠カード『和睦の使者』!!このターン、互いのモンスターは戦闘では破壊されない!!」

 

 そして裏返されたモンスターは……『ヒゲアンコウ』?『闘神』関連じゃない?

 

「……俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド。この瞬間、効果でデッキをオープン……カードは『ハーピィ・レディ1』だから特射召喚!!」

 

 

蓮 LIFE8000 手札二枚

フィールド

『チューニン・ツバメ』 A 1800

『幻のグリフォン』 ☆4 A 2300

『ハーピィ・レディ1』 A 1900

『神樹の切り株都市』 永続魔法

『聖者の樹の実』 永続魔法

伏せカード二枚

 

 

「私のターン!!……来た!!私は『ヒゲアンコウ』を二体分のリリース素材としてアドバンス召喚!!現れろ、『戦輝神ゼルドナーグ』!!」

 

『戦輝神ゼルドナーグ』 ☆7 A2800

 

「『ゼルドナーグ』も『巨人要塞』の効果で『闘神』と名のつくモンスターとして扱う!!そして『柱岩の海上都市』の効果!!『ゼルドナーグ』も『ランダル』同様に相手のデッキからカードを墓地へ送る枚数を一枚増加させる効果を持ってる!!よって三枚墓地へ!!」

 

「ぐ……(『飛翔融合』と『スピニード』、『マッハホウオウガ』が落ちたか……)」

 

「さぁバトルだ!!『ゼルドナーグ』で『ハーピィ・レディ1』を攻撃!!この瞬間、『ゼルドナーグ』と『柱岩の海上都市』の効果発動!!『ゼルドナーグ』は攻撃宣言時、魔法、罠のどちらかを選択し、相手のデッキを五枚墓地へ送り、その中に選択したカードが存在するとき、相手のモンスターをこのバトル終了後に相手のモンスター一体を破壊する!!私は『魔法』を選択!!

 そして『柱岩』はモンスターの攻撃時に、相手のデッキを一枚墓地へ送り、そのカードがレベル3以下のモンスターなら相手のモンスター一体を破壊する!!これで――」

 

「――させない!!自分フィールドのモンスター一体をデッキに戻し、手札から『生還者コウロコー』は特殊召喚できる!!俺は『ハーピィ・レディ1』を選択!!来い!!『コウロコー』!!」

 

『生還者コウロコー』 ☆4 D2000

 

「『コウロコー』がフィールドに存在する限り、お互いのデッキからカードを墓地へ送ることはできない!!」

 

「ぐ……余計なものを!!だが、モンスターが変化したことにより、『ゼルドナーグ』の攻撃対象を『コウロコー』に変更!!そして『ゼルドナーグ』は自身の攻撃時に相手のデッキからカードを墓地へ送れなかった時、1ターンに二度まで再び攻撃できる!!」

 

「生還者がすぐに墓地(死に場所)へ戻ると思うなよ!!永続罠『安全地帯』!!これにより『コウロコー』を選択し、戦闘及び効果で破壊されない!!」

 

「ならば残り二度の攻撃でライフを減らす!!『ゼルドナーグ』で『幻のグリフォン』を攻撃!!『ハーピィ・ツバメ1』がいなくなって元の2000の攻撃力だ、600のダメージを食らえ!!」

 

「(こいつ…………)罠カード『緊急同調』!!バトルフェイズにシンクロ召喚する!!俺はレベル4の『幻のグリフォン』にレベル3『チューニン・ツバメ』をチューニング!!現れろ!!『ゲイル・フェニックス・ピーコック』!!」

 

『ゲイル・フェニックス・ピーコック』 ☆7 A 2800

 

「攻撃力2800……!!」

 

「どうする?相打ち覚悟でモンスターで攻撃するか?」

 

「ぐ……私はバトルを強制終了する……これでターンエンド…………」

 

 

凍士 LIFE4000 手札0枚

フィールド

『戦輝神ゼルドナーグ』 A 2800

『鉄壁なる巨人要塞』 フィールド魔法

『柱岩の海上都市』 永続魔法

 

 

「俺のターン!!……とりあえず、お前……」

 

「?」

 

「いくらベースが扱いづらい俺のデッキだとしても、弱すぎなんだよ!!あの場面、アタックしていれば『ゲイル・フェニックス・ピーコック』を除去できてた。フィールドアドを少しは減らせてたんだ、それを怠ったな?」

 

「ぐ……」

 

「まぁ手札がゼロ、フィールドにそいつしか居ないんじゃ仕方ないけどな、それでも手札に『シシグイ』があるってわかってるのにそれをしなかったのは大問題だぜ?初心者でも分かるくらいにな」

 

 確かに『シシグイ』の能力は攻撃力上昇がメインで能力値は低い、けど、ほんの少しの数値を動かすだけならアドバンス召喚で事足りるのだ。

 

「そのツケを、この場で受けさせてやるよ!!俺は墓地の『飛翔融合』の効果発動!!」

 

「な!?墓地で発動する融合魔法だと!?」

 

「1ターンに一度、手札の鳥獣族一体……『チューニン・ツバメ』を墓地へ送ることでこのカードを手札に戻し、発動!!手札の『シシグイ』と『生還者コウロコー』で融合召喚する!!天翔る神鳥、天覆う武の羽翼、別たれし狭間の世界より絆の力で現れろ!!『鳥武姫神シシグイ・アスカ』!!」

 

『鳥武姫神シシグイ・アスカ』 ☆10 A 2000

 

「『シシグイ・アスカ』の効果発動!!墓地からこのカードの融合素材なった数まで、鳥獣族モンスターを特殊召喚できる!!俺は『鳥武神 シシグイ』を選択!!」

 

『鳥武神 シシグイ』 ☆5 A 500→1100

『ゲイル・フェニックス・ピーコック』 A2800→3400

『鳥武姫神シシグイ・アスカ』 A 2000→2600

 

「そして速攻魔法、『地獄の暴走召喚』!!攻撃力1500以下の『シシグイ』が特殊召喚されたため、デッキから『シシグイ』を可能な限り特殊召喚する!!そしてお前は自分フィールドのモンスターを一体選択して、そのモンスターをデッキから可能な限り特殊召喚できる!!」

 

「わ、私のフィールドには『ゼルドナーグ』一体だけ、よってデッキから『ゼルドナーグ』一体を特殊召喚!!」

 

 やっぱりというか、本来の俺のデッキには『ゼルドナーグ』は二枚しか容れてなかった、やはりこっちでもコストを考えても当然か。そしてこれにより俺のモンスターの攻撃力は

 

『シシグイ』×3 A 3500

『シシグイ・アスカ』 A 5000

『ピーコック』 A 5800

 

「バトルだ!!『シシグイ』二体で『ゼルドナーグ』を攻撃!!」

 

「ぐぅ!!」

 

凍士 LIFE8000→7300→6600

 

「続けて『シシグイ』でダイレクトアタック!!迅雷のストームブリット!!」

 

「うぁぁぁ!?」

 

凍士 LIFE6600→3100

 

 『シシグイ』の攻撃によって、奴は大きく吹っ飛ぶ。

 

「トドメだ!!『シシグイ・アスカ』でダイレクトアタック烈風のスクラム・ブラスター!!」

 

「そ、そんな馬鹿なぁぁぁぁぁ!!」

 

凍士 LIFE3300→0

 

 

 

 

 

 

 

「っと、どうやら戻ってきた……のか?」

 

 デュエルが終わった瞬間、今までの異界のバトルフィールドのような風景がもとに戻る。

 

「っと、そういえばアイツは……」

 

 俺はあの凍士とか名乗った奴を探す。デュエルのソリットビジョンとはいえ、だいぶ派手に吹っ飛ばしたんだ、どこかに倒れてるはず、そう思って周りを見渡す。

 

 案の定、奴はすぐ近くに倒れていた。俺は慌てて駆け寄ると奴に声をかける。

 

「おい、分かるか?」

 

「う……う、ここは……」

 

「どうやら意識はあるみたいだな、さて何から聞き出せば良いやら……」

 

 さっきの異界を出現させたカードとか、俺のデッキをこの世界のどこで知ったのかなど色々と聞き出そう、そう思った瞬間だった。

 

「あ、あぁ……嫌だ」

 

「ん?どうしたん……」

 

「嫌だ嫌だ嫌だ!!私は、私はまだ消えたくない死にたくない助けてくれ!!」

 

「お、おいいきなりどうし……ッ!!」

 

 あまりの奴の動揺に俺が肩を抑えようとした瞬間、俺は信じられない体験をした。奴の体に触れた瞬間、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「な!?これは……おい!!お前、どうやって異界のフィールドを呼び出した!!」

 

「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!私は……私は選ばれた筈なのだ!!()()()()()に!!」

 

「闇の超新星?……おい、それってどういう」

 

 慌てて聞き出そうとした瞬間、奴の体は文字通り砕け散り、そこには奴が着けていたデュエルディスクだけが残る。

 

「アイツ……」

 

 俺は残されたデュエルディスクを拾い上げ、そこから奴が使っていたデッキを抜き取る。そこに入っていたのは、正真正銘、俺の使っていた青のデッキをベースにしたカード達が名を連ねている。が、一枚だけ、明らかにおかしいものを見つける。

 

「『海王神獣 トライ・ポセイドン』?なんでこれが……」

 

 そう、それは三王星と呼ばれるモンスターの一枚で、コストやデッキ相性などから組み込まなかったカードだ。それがなぜか組み込まれていた。

 

「『闇の超新星』……三王星……まさか……」

 

 俺は脳裏に過った考えにあり得ない、そう思った。だが、現状や『トライ・ポセイドン』のカードを見ると、考えざるを得なくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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