東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ 作:フジパンホンジコミ
互の気持ちを伝え合い、両思いになったあとこいし達に自分たちが付き合い始めたことを伝えた。
その時のこいしとお燐の表情は、当然だというような顔つきだった。
まぁお空は分かっていなかったようですが、三人がおめでとうと言ってくれて嬉しかった。
時たま二人で旧都に買い物に行くと、周りから声を変えられるようになってきた。
前までは私の能力のせいで誰も近寄ってこなかったが、今では玄武さんのおかげで旧都の方々が優し接してきてくれる。
それが心の底から接してきているのがわかって嬉しかった。
これも玄武さんが旧都の方々に“能力や種族というだけで忌み嫌わないで欲しい”と
土下座までして旧都の方々を説得してくれたおかげだ。
ほんと彼には感謝の言葉しか浮かび上がりませんでした。
そんなこんなで付き合い始めてから2週間が経った時に私の体にある変化が訪れました。
ピピピ
ピピピ
ピピピ
「ん・・うぅん・・・」
目覚ましの音がなり、私は起床しました。
すぐには意識が覚醒せず、ぼぅっとしていますが2,3分経ってようやく意識が覚醒します。
「いつも通りに起きれましたね。」
私はベットから降り、洗面所に顔を洗いに行ったが、とても信じられないことが起きた。
「早く顔を洗って朝食〈メギャグシャ〉の準備をし・・・ない・・と。」
なんとも形容し難い音が手元から聞こえたので視線を下げると私は固まってしまった。
「え・・・」
なんと洗面所のドアノブを握りつぶしていたのですから。
ど、どうなっているんでしょうか!私っていつから怪力キャラになったのですか!
コンコン
ビクッ
「さとり起きてるかー」
げ、玄武さんが来てしまいました。ど、どうしましょう。
私はテンパり過ぎで困り果てていたが次の瞬間、バキャという音とともにドアノブを引っこ抜いてしまいました。
私はそれを見て悲鳴を上げてしまいました。
――――――――――
――――――
―――
さとりを呼びに来たのに一向に返事がない。
まだ寝ているのかと思っていた瞬間。
バキャという音がしたあと
「イヤーーーーーー!」
というさとりの悲鳴が聞こえた。
「さとり!?」
俺は急いで部屋の中に入り洗面所のドアの前で座り込んでいるさとりの側に寄った。
「さとりだいじょう・・・ぶ・・・か。」
俺は見てしまった。
さとりの手には拉げて引きちぎられたあとのあるドアノブが握られていたのを。
「げ、玄武さん、わ、私どうなっちゃったんでしょうか。」
そう言ってさとりが顔をこちらに向けると、俺はびっくりした。
「さ、さとり!その右目どうしたんだ!」
「え・・・右目ですか?」
さとりは部屋に備えてあった鏡で顔を見た瞬間、目を見開いて驚いていた。
「玄武さんと同じ色・・」
そうさとりの右目が俺の瞳と翡翠色になっていたんだ。
「どういうことですか、私の目の色は真紅のはずです。」
俺はさとりの体に何かが起こっているのを理解した。
もしそれがあれに関係しているとしたら。
「さとり、覚えているか大怪我したときのこと。」
「ええ、覚えていますけどそれがどうしたんですか。」
「あの時さとりは死にかけたが今ではこうして元気なのは理由があるんで。」
「理由ですか?」
「正直言うのが辛かったが、実はあの時アトランティスには輸血用のちは一滴も残っていなかったんだ。」
それを言った瞬間さとりはわかったような表情をしていた。
「そ、それじゃあ!私に輸血された血というのは!」
「ああ、俺の・・・血だ。」
「!?」
「済まない早く言っておくべきだった。」
俺はさとりに誤った。でもこれで許してくれるとは思えない。
「玄武さん、顔を上げてください。」
俺は恐る恐る顔を上げると、さとりは笑って俺を抱きしめてくれた。
「ありがとう、きちんと言ってくれて・・・そして私を生かしてくれて。」
「!?」
「玄武さんの血のおかげで私は生きていられるんですから、落ち込まないでください。」
「・・・」
「だからお願いがあります。私に力の使い方を教えてください。」
「・・・さとり。」
「私にもあなたを守る力が欲しいから、あなたの隣で一緒に戦いたいから。だからお願いします。」
さとりは頭を下げ、俺にお願いしてきた。
さとりの想いは本物だとわかった。だから俺は本格的にさとりに力の使い方を教えることにした。
修行一日目
私達はアトランティスの訓練所に来ています。
ちなみに私の右目はコンタクト?というものでバレないようにしています。
まぁ話を戻しますと、最初の訓練はマナを感じ取り、自分の体に取り込んだあとプラズマエネルギーに変換することから始めます。
これができなければ、力をコントロールするのは難しいらしいので。
以前彼に教えてもらっていたので簡単だと思っていましたが、認識が甘すぎました。
世界からマナを感じ取るのは簡単にできるのですが、取り込んでプラズマエネルギーに変換するのができない状態なのです。
玄武さん曰く、私にはもともと妖力があるため、マナを取り込もうとすると反発しあい上手くいかないのだとか。
だから妖力と反発させずにマナを取り込みプラズマエネルギーに変換することができれば、今まで以上の力を発揮できると。
だから私は玄武さんの指示に従いながら、訓練に励みました。
ちなみに妖力は使えないように封じ込めています。
修行三日目
修行開始から3日が過ぎましたが一向にうまくいきません。
玄武さんも一緒に考えてくれてはいますが、行き詰った状態です。
「何かいい方法はないか。」
「なんでしたら調べてみませんか、お手本になるようなのが見つかるかもしれませんし。」
「そうだな。」
カタカタカタ
「なかなかいいのが見つからないなー。」
「玄武さん、これなんてどうでしょうか?」
「うん?どれどれ・・・へぇさとりが修得しようとしているのに似ているな。」
私たちはとある漫画の技術を参考することにした。
自分たちで多少アレンジしてやってみたところホンの少しだけですがうまくいきました。
それでもあまり力は変わらなかったですけど、やっと先に進むことができて私は嬉しかった。
修行5日目
5日目になると、マナを取り込む量も増えてプラズマエネルギーに変換することも慣れてきました。
玄武さんからは第一段階は終了とのことで、次のステップに移ることになりました。
第二段階は、動きながらマナを取り込みプラズマエネルギーに変換すること。
これができるようになれば無尽蔵にエネルギーを扱えるようになるとか。
玄武さんも常にマナを取り込みながら戦っているので、エネルギー切れを起こすことはないらしい。
「ジョギングですか?」
「今回の修行は動きながらマナを取り込んでエネルギーに変換することだからね。これが一番いいんだよ。」
「ほ、ほんとにするんですか。」
「うん」
うう、運動は苦手なのですが致し方ありません。
修行10日目
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
「だ、大丈夫か?」
ふ、ふふ、ここまで自分が貧弱だとは思いませんでしたよ!
ジョギングしてわずか10分で息切れを起こすって、自分の体力の無さに悲しくなりましたよ。
一緒にジョギングしてくれた玄武さんに申し訳ありません。
それに比べて動きながらでもマナを取り込むことはできるようになりましたが。
次の段階に行くには、スタミナがが必要だということなのでこれから毎日ジョギングをするようにと言われました。
がんばりますよー。
修行1ヶ月後
修行10日目の頃に比べてかなりのスタミナがつきました。
今では2時間ジョギングしても平気になりましたし、意識せずにマナを取り込みエネルギーに変換できるようになりました。
これで次の段階に進めますね。
「さてこれまでの修行でスタミナと動きながらエネルギーに変換する技術を身につけた。
ここからが本格的な修行に移るぞ。」
「どんな修行をするんですか。」
「俺とひたすら組手をすることだ。」
「・・・・・・」
私は血の気が引いた。
玄武さんと組手?
あははははは、何それ美味しいの?って感じなんですけど!
玄武さんの血のおかげで鬼と同じくらいの力になりましたけど、玄武さん本人の力は鬼すら超えてるんですよ!
しかも玄武さんは金剛石よりも硬いじゃないですか!
「さとり、おーい・・・」
「はっ!な、なんですか。」
「そろそろ始めようと思うんだが、準備はいいか。」
「うう、お、お手柔らかにお願いしますね。」
そんなこんなでさらにひと月の時間が流れた。
バシッ
ビュッ
ブォン
「ハアッ!」
「早々その調子だ!どんどん打ち込んで来い。」
「もとよりそのつもりです!」
「うおっ!?」
「まだです!『武王双撃掌・烈火』」
「何!?」
さとりは両腕に炎を纏わせ、掌底を繰り出した。
ドカァッ
「ブハッ」
「やあああ!」
さらにもう片方で追撃をしかけた。
ドガッ
ドコーーーン
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・どう・・・ですか。」
「うん、合格。」
「や、やっと終わりました。」
「最後のはびっくりしたぞ。いつ覚えたんだ。」
「玄武さんの心を読んだ時に少しずつ覚えていきました。」
少し卑怯だと玄武は思った。
「でも完全には再現できていません。なのでこれからもご指導お願いしますね、玄武さん。」
「了解」
「それときちんとやり遂げてみせたんですからなにかご褒美が欲しいなぁ。」
「ご褒美ねぇ、まあここ二ヶ月修行ばっかだったし、明日どっかでかけるか、勿論二人っきりで。」
「約束ですよ。」
二人はそのまま寝転びながら、話をしていたがいつの間にか疲れて二人とも眠ってしまった。
幻想郷のとある場所
「・・・準備の方はどう?」
「はい、少しずつではありますが集まってきています。」
「そう、でもこれだけじゃ足りないわ。・・・集めてきなさい。」
「わかりました。・・・様の願いのため、この・・・必ずやり遂げてみせます。」
「お願いね。」
新たな異変が始まろうとしていた。
さあ、次回から春雪異変始まります。