東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ 作:フジパンホンジコミ
今回の話を作成していたら長くなってしまったので前編後編に分けてました。
自分で作った穴を通り地上に出た玄武は、その光景に驚愕していた。
辺りを見渡せば雪景色が広がっており、今も空から雪が降り続いている状態だ。
「・・・おい、もう3月のはずだぞ。それなのに何故雪が降っているんだ。」
そうなのだ今は三月、春の季節のはずなのに未だに雪が降っているのだからおかしい思い、目を瞑りマナの状況を探っていた。
「マナの流れが乱れている・・・それに春度もほとんど感じられない。それになんだこのまとわりつくような念は、今回の異変の主は一体何をしたいんだ・・・」
微々たるものではあるが怨念のようなものも感じた。そして今回の異変はただ事ではないと玄武は判断した。
それゆえに早急に異変を解決せねば大変なことになる為、急いでこのことを霊夢たちにも知らせようと玄武は博麗神社に向かう。
博麗神社に向かう途中で魔理沙と遭遇したあと現在一緒に博麗神社に向かっている最中で魔理沙は玄武に話しかけ。。
「なぁ・・・紅霧異変以降お前何してたんだ?」
「うん?ただ普通に暮らしてたが。」
「そうじゃなくて、今までどこに居たって聞いてんの!」
「・・・(これは言えないからな)外の世界だよ。俺はもともとそっちから来たんだからな。」
玄武は今住んでいるところが地底であるため教えることができないから嘘をつくしかなかった。
「そ、そうだったのか・・・どおりで探しても見つからなかったのか。」
心配で損したというような顔をして魔理沙は落ち込んでいた。
しかし玄武はその様子を気にもせず飛んでいたため、ため息を吐いた。
「・・・はぁ・・・ホントに何者なんだお前って?っていうよりどうやって外の世界と行き来してるんだ・・・」
「ふっ・・・それは秘密だ。」
そう言って玄武は飛ぶスピードを上げ先に行ってしまった。
「あ!ちょっと待て話はまだ終わってねぇぞ!」
魔理沙もスピードを上げて玄武のあとを追いかけた。
博麗神社についた二人は境内に降り、霊夢がいるであろう住まいに歩いて向かった。
住居の縁側に来た二人は縁側から上がり、ふすまを開けたら思いもよらぬ光景が目に入った。
「Zzzz・・・Zzzz・・・Zzzz・・・」
そう霊夢はコタツに入って熟睡していた。
その様子を見た魔理沙は呆れていていた。
「・・・異変が起こってるってのに寝てるとは思いもよらなかっだぜ。」
「・・・(怒)」
玄武に至っては額に青筋を浮かべていた。
しかもコキンと指の骨を鳴らしながら霊夢に近づこうとしていたのが目に入った魔理沙は、
玄武を止めようと駆け寄った。
「ま、待てって玄武!気持ちはわかるが、ここはこらえてくれ頼む!」
「・・・止めるな魔理沙、こっちは急いでいるんだ・・・」
「(こ、恐わいんですけど・・・目が据わっててマジで恐えー!頼むから霊夢起きてくれー!!!!)」
魔理沙は心の中で叫びまくった。
「・・・うるさいわね~。」
そんな声が後ろから聞こえてきたため魔理沙は後ろに顔を向けると、霊夢が起き上がっているのが目に入った。
「れ、霊夢!起きてくれたか(助かったぁー)」
「ん~?なによあんたらいつ来たのよ・・・っていうか何しに来たのよ。」
「・・・早く支度をしろ・・・異変を解決しに行くぞ・・・」
そう言って玄武は部屋の外に出ていった。
「何かあったのアイツ・・・ものすごく不機嫌だったけど?」
「・・・多分お前が原因だろ。」
「?」
お祓い棒に御札、スペルカードを持ったのを確認した霊夢は玄武と魔理沙の近くに駆け寄った。
「・・・準備は出来たのか・・・」
「ええ」
「なら行くぞ・・・少しでも時間が惜しいからな。」
そう言って玄武は飛び立っていった。
「ちょっと!?待ちなさいよ!」「私らを置いていくなぁ!」
二人は慌てて玄武の跡を追いかけるように飛び出した。
何とか玄武に追いつくことができた二人は愚痴を言っていた。
「玄武、どうしたんだよ。お前らしくないぜ。」
「ホントよ前の異変は冷静な判断で行動してたのに今日はなんだか焦ってるみたいに感じがするわ。」
玄武は二人にそう言われ、早く異変を終わらすことしか頭になかったことに気づかされた。
「・・・そうだな、少し焦っていたのは確かだな。済まない二人共。」
落ち着く事が出来いつもの玄武に戻った。
「どうやらいつものあんたに戻ったわね。」
「やっぱ玄武はこうでなくちゃな。」
「で、あんたが急いでた理由って何?それだけは教えなさい。」
玄武は二人に事情を話し始めた。
「今回の異変は一味違う。何か良からぬ事が起きようとしているのは間違いない。それに・・・」
「「それに」」
「下手したら幻想郷だけじゃない外の世界にまで影響が及ぶかもしれん。」
「「!?」」
まさか幻想郷だけでなく外の世界にも影響が出るといわれ二人は驚愕のあまり目を見開いた。
「・・・あんたが急いでた理由はわかったわ。」
「ああ、ほおっておいたら取り返しがつかなくなるぜ。」
二人は玄武が焦っていた理由がわかると納得した表情をしていた。
「で・・・これからどうするんだ?」
「そうね時間も限られてるし、できればもう少し戦力が欲しいところね。」
「異変の中心点が分かればさらにいいんだがな。」
玄武と霊夢はどうしたらいいものかと考えていたら、魔理沙が話しかけてきた。
「だったらいい場所があるぜ。」
魔理沙はにかっと笑ってそう言った。
「ここだぜ。」
「確かに調べ物をするにはうってつけの場所だ。」
「それに戦力もね。」
そう玄武たちが来たのは紅魔館だった。
「よーしじゃ行こう!」
魔理沙はいつものように侵入しようとしたが、
玄武と霊夢に止められた。
「待て魔理沙、今回はこちらは頼む方いわば客なんだぞきちんとアポを取らなくては。」
「玄武の言うとおりよ。我慢なさい。」
「ちぇ・・・わかったよ・・・」
魔理沙が納得したのを確認すると玄武達は門まで足を運んだ。
門まで来たのはいいのだが、これはこれで困った状況になっていた。
「・・・変わらないな・・・」
「いつもどうりだぜコイツは。」
「こんなんでいいのかしら、門番って・・・」
美鈴はいつのものごとく居眠りをしていた。
「Zzzz・・・Zzzz・・・Zzzz・・・」
「・・・玄武、お願い・・・」
「一発かましたれ。」
「はぁ・・・」
二人にそう言われため息を吐きながら美鈴に近づく玄武。
「・・・まぁこれも寝てる方が悪いからな。恨むなよ・・・」
すっと手を美鈴の額に持っていきデコピンの構えを取った。
ブパーーーーーーーーーーン
「いぎゃーーーーーー!!!!」
デコピンをかました時の音もすごいのだが美鈴の叫び声もすごかった。
ものすごく痛そうに額を抑えながらのたうち回っている美鈴を見て、霊夢と魔理沙は絶対にくらいたくないと思った。
「ううっ・・・異変の時もそうでしたけどなんでデコピンなんですか!?」
「この方が起こしやすいから」
ガボーーーン
「・・・ものすごく安直な理由ですね・・・」
「いいだろ、手っ取り早く済んで。」
「今度からはしないでくださいね。」
「だったら居眠りしないようにするんだな。」
「・・・はい・・・ところで今日はどんな御用ですか?」
気を取り直して美鈴は理由を聞いてきた。
「少しレミリアに話があってな、アポは取れるか?」
「少々お待ちください。いま連絡を取ってみ「その必要はないわ。」るのでって咲夜さん。」
この場に紅魔館のメイド長である咲夜がいきなり現れた。
「ご苦労さま美鈴、それといらっしゃいお嬢様がお待ちよ。」
「私たちが来ることはわかってたみたいね。」
「ええ、流石に彼も一緒だったとは思わなかったけどね。(やはり彼にはお嬢様の力が効いてないのね。)」
「それよりも案内してくれるんでしょ。だったらさっさとレミリアのところに行くわよ。」
「それでは私のあとについてきて・・・あとはよろしく頼むわ美鈴・・・寝たらどうなるかわかっているわね。」
咲夜はナイフを取り出し美鈴を威嚇していた。
「は、はい~~。」
美鈴は自分がどうなるのか予想し、絶対に寝ないようにと心に誓い、門の前にたった。
それを見届けた咲夜は玄武たちを連れて紅魔館の中に入っていった。
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―――――
―――
「いらっしゃい霊夢に魔理沙、それに玄武も久しぶりね。」
椅子に座りながらレミリアは挨拶をしてきた。
「よく言うわどうせ能力で私たちが来るように操ったんでしょうが・・・」
「確かに霊夢と魔理沙はそうだけど、彼は操ることができなかったわ・・・というより運命さえ見えなかったのよ。」
レミリアの能力は『運命を操る程度の能力』、相手の運命を操ることはできるがせいぜいきっかけとなる運命しか操れない。
あと未来予知もできるようなのだが、任意で未来を予知することはできず夢という形で時たま見られるぐらいである。
すごいのかすごくないのかなんとも曖昧な能力なのである。
「やっぱあんたって規格外ね。」
霊夢は玄武を見ながらそう言った。
「もう慣れてるからな。」
「おいおい、今はそんな話いてる場合じゃないぜ。」
「そうだった、レミリア今回の異変を解決するのに紅魔館の力を借りたい。」
「というよりも図書館を使いたいのと咲夜を貸してほしいってことでしょう。」
「よくわかったな。」
「今回の異変はただことではないって感じただけよ。」
レミリアは真剣な顔つきをして窓の外を眺めていた。
「あなたの見解を聴かせてくれる?」
「・・・今回の異変は外の世界にまで被害が及ぶかもしれない。」
「「!?」」
「それに―――」
「「「「それに?」」」」
「・・・嫌なんでもない、おそらく思い過ごしだと思うから。」
玄武はこの時、かつての宿敵のことが頭に過ぎった。それがなぜ今になって頭に浮かんだのかわ分からないが、
もし卵が残っていたとしたら―――卵!?
「(くそ!なんで卵のことを忘れていたんだ!?もし異変と重なったら被害が格段に上がる!)」
こうしてはいられないと玄歩は想い、レミリアに話しかけた。
「レミリア、いま図書館は使えるか。」
レミリアは玄武の顔を見た瞬間、脳裏に何らかの映像が浮かんだ。
「!?・・・咲夜、案内してあげて。それと彼らについてって異変を解決してきなさい。」
「わかりましたお嬢様。それと図書館まで案内しますので私のあとについてきてください。」
玄武達は咲夜のあとに続き部屋を出ていった。
一人部屋に残ったレミリアは先ほど脳裏に浮かんだもののことを考えていた。
「・・・あれは何だったのかしら・・・」
「いらっしゃいレミィから話は伺ってるわ・・・それとそこの泥棒は本を持っていこうとするな!っていうか返せ!」
「きちんと返すさ、私が死んでからな。」
「読み終わったら返しなさいよ!」
図書館に来て早々パチュリーと魔理沙の喧嘩が勃発し始めたが玄武、霊夢、咲夜は二人のことをほおっておき調査を開始していた。
そして近くで本の整理をしていた赤い髪の少女に玄武は話しかけた。
「小悪魔だったかな幻想郷の歴史がわかる本と地図を持ってきてくれないか。」
玄歩はパチュリーの使い魔である小悪魔に話しかけ必要なものを持ってくるように頼んだ。
「歴史書と地図ですね、少し時間がかかりますがお持ちいたしますね。」
そう言って本を探しに行ってくれた。
「なんで歴史書と地図なわけ?」
「そうね。」
霊夢と咲夜は疑問に思った。
「それは二つが揃ってから話す。」
10分後
「すみません時間がかかってしまいましたが、両方とも持ってきました。」
小悪魔は数冊の本と大きな地図を持ってきた。
「いや、これだけ広い図書館で10分くらいで探し出せたんだからそれはすごいと思うが。」
「ありがとうございます。仕事がまだ残っているので資料はココに置いておきますね。」
小悪魔は近くのテーブルに持ってきた歴史書と地図を置いて仕事に戻っていった。
「よし始めるとするか。」
玄武は机に近づき、地図と歴史書を広げ始めた。
「何を調べてるの?」
「幻想郷の主な地区を調べてるんだよ。霊夢大体でいいから答えてくれるか。」
「ええ、確か人里、魔法の森、妖怪の山、マヨイガ、あとは紅魔館くらいしか知らないわね。」
「俺も霊夢の今言った地区はわかっている・・・でも俺はほかにもあるんじゃないかと思っているんだ。」
「成程、じゃあ私と咲夜はこの本からその区域に住んでるやつを見つければいいのね。」
「ああ、俺は異変の中心点を調べるからそっちは頼んだぞ。」
「了解、咲夜。」
「ええ、お嬢様の期待に応えないと。」
二人は作業を開始した。
「俺も始めるとしますか。」
そして玄武も紐の先端に結晶をくくりつけたモノを取り出し地図の上に垂らした。
「少し古いやり方だが調べるならこれが一番だな。」
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――――
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「ここでもないか・・・くそ!時間が限られてるってのに・・・」
異変の中心点を調べては見たが一向に見つからなかった。
「これだけ探しても見つからない一体どうしたらいいんだ。」
俺が途方にくれ始めたとき、タイミングよくさとりから交信を受けた。
《玄武さん》
《さとりか、どうしたんだ?》
《実は私の方でも独自に調べてみたのですが・・・おそらく冥界が関わっていると思います。》
《冥界?幻想郷には冥界が存在しているのか》
《はい、知っている者はごく僅かでそれぞれの場所の代表だけに知らされています。私もそのひとりです。》
そうかさとりは地底の代表だもんな。
《だが今回の異変と冥界にどんな関係があるのだ?接点があるようには思えない。》
《それがそうでもないんです。そういえばいま地上部分はほとんど春度が存在してませんよね。》
《ああ、殆ど残っていない。》
《いいですか冥界には西行妖と呼ばれる桜の木が封印されていると聞いたことがあります。おそらくこの桜に春度を取られていると考えられます。》
《つまり誰かがその桜の木に春度を集めてるってことか》
《その誰かですがたぶん冥界の関係者だと私は思います。》
《ありがとうなさとり、ここまで調べてくれて。事の次第がわかったらまた連絡するから。》
《はい、気をつけてくださいね。》
さとりとの交信を終え、霊夢たちのところに俺は向かった。