東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ 作:フジパンホンジコミ
「そんなことがあったんですか。」
地霊殿の執務室で仕事の手伝いながら俺はさとりに異変で起きたことを話した。
「でも奴らは玄武さんが完全に滅ぼしたんですよね。」
「俺もそう思ってたんだが、卵の存在を忘れてたんだよ。」
「珍しいですね、玄武さんがミスをするなんて。」
「あの時は奴らを一掃したあとアトランティスとともに海底に沈んで眠りについたからな。」
今回の異変で起きたことは俺の不祥事だ。
卵のことも忘れ、眠りについたのが間違いだったのかもしれんな。
「過ぎてしまった事なんですから、今更後悔してもなにも始まりませんよ。」
「さとり・・・」
俺の心を読んで気遣ってくれてることが感じられる。ほんと出来た恋人だよ全く。
「それもそうだな。」
「それより玄武さんそろそろ時間じゃないんですか?」
「おっともうこんな時間か・・・それじゃ地上に行ってきますかね。めんどくさいが。」
「それは言ってはいけませんよ。あといつごろ帰ることになりますか?」
「夕飯前には帰ってくると思うから。」
「じゃあ用意して待ってますので。」
ホントできた彼女だよさとりは・・・
―――――――
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―――
地上に出た俺は話し合いの場所を用意してくれた紅魔館に向かっていたのはいいんだが―――
「わはー高いのだー。」
なぜかルーミアと遭遇し、しまいには肩車している状況だ。
まあなんだか孫を見ているようで癒されるんだがな。年齢だけ見れば俺爺だし。
「玄武はどこに行くのだ?」
「ん?紅魔館だよ、そこでちょっとした話し合いがあるんだ。」
「そーなのか。」
「ルーミアはなにか予定があるのか?」
「チルノに大ちゃん、ミスチーにリグルと遊ぶ予定なのだ。」
チルノと大妖精はわかるがミスチーとリグルって誰?
まあいつか知ることになるからいいか。
っと話しているうちに霧の湖についたか。
「ほれ着いたぞ。」
「ありがとうなのだ。」
「気を付けてな。」
ルーミアはふよふよ浮きながら待ち合わせの場所に向かっていった。
さて俺も早く行きますか。
―――――――
―――――
―――
「(怒)」
「Zzz・・・Zzz・・・Zzz・・・」
こいつは相変わらずだな。
スッ
バチコーーーン
「い゛っだーーーーーーーーー!!!!」
「いつまで寝てんだ。さっさと起きろ。」
「毎度毎度来るたんびにデコピンかまさないでくださいよ!?」
「仕事してねぇ奴が文句言うな。」
「理不尽だーーーーーー!!!!」
「まあそんなのはいいとして中に入れてくれるか、咲夜。」
「お嬢様達がお待ちよ入って頂戴。」
咲夜にそう言われ俺は門をくぐり咲夜のあとに続き紅魔館に入っていった。
―――――――
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―――
「遅れてすまない。」
「あんたが遅れるなんて珍しいわね。」
俺は空いている席に座り、周りを見渡した。
今この場にいるのは、俺を除いて霊夢、魔理沙、レミリア、咲夜、パチュリー、フラン、紫、藍、幽々子、妖夢、射命丸、知らない女の子と女性の13人だ。
「揃ったことだし、始めましょうか。」
「すまんが、2人ほど知らないものがいるんだが・・・」
「紹介していなかったわね。この子は稗田 阿求、幻想郷縁起の筆者よ。その隣にいるのが人里の守護者兼寺子屋の教師、上白沢 慧音。」
「よろしくお願いします。」「上白沢 慧音だよろしく。」
ほうこの子があの筆者とはなそれに里の守護者か。
「ああよろしく。」
「早速ですが私の質問に答えてくださいね。」
「了解した。」
「それではまずあなたの・・・・・・・」
それから俺は自分のことを話していった。
名前、能力、年齢、種族のこと。
まあ年齢と種族のことを言ったら、全員固まったけどな。
えっこんなフレンドリーな神様見たことないって―――俺は古代神にして守護神だぞ。
自由奔放だったんだよ昔の神々は。
そういや出身地のことを話したらパチュリーと魔理沙がくいついてきたっけ。
そりゃあ幻の大陸だからな。貴重な文献等が未だに残っているからな。
でも教えないけど。
「まさか神とは思わなかったわ。」
「どうりで強いわけだよな。」
「スゴーーーーイ!!!!」
霊夢と魔理沙は呆れながらいい、フランは目をキラキラさせていた。
「やっぱ神として崇めたらいいのかしら。」
「んなことしなくていいぞ、これまでどうり接してくれて構わない。」
「安心したわ、あなたならそういうと思ってたから。」
「阿求からの質問はこれで終わりとして他に質問あるやつはいないのか?」
「それじゃあ私がしていいかしら。」
「紫か、お前さんが聴きたいのは奴のことだろう。」
「ええ、あの鳥は一体なんなのか。」
「アレの名はギャオス、超古代文明アトランティスが造り出してしまった人工の生物だ。しかもあらゆる生物の遺伝情報を持っており一匹だけでも単位生殖で繁殖が可能な生物。餌は生き物全般。」
「あ、あれが人の手で作られた生物だとでも言うの!?」
「普通だったらできない、だがアトランティスの技術力は並の技術ではなかったからな。俺も詳しいことは分からないが元は愛玩動物が発端で、最終的には民族間の戦争などに奴らは使われたらしい。因みに、アトランティスは制御の利かなくなった奴らに滅ぼされたらしい。」
俺の言葉を聞いて全員が絶句していた。
そりゃそうだろうなあんな生物を作り出せる技術力を持った文明が存在していたこととその生物が原因で滅んだことを。
俺も残されていた記録を見て知ったときは驚いたさ。
「そのあとギャオスは世界各地に飛び回り生物という生物を捕食していいった。後にギャオスはその残虐性と悍ましさから災いの影と呼ばれるようになったんだ。」
「なぜそのような存在が白玉楼にいたんですか?」
「白玉楼の敷地と西行妖は元々冥界になかったんじゃないのか紫。」
「ええ、地上から移したのよ。」
「おそらくその時に地中に埋まっていた奴まで一緒に持ってきてしまったんだろう。」
これは俺の予想だからホントかどうかわからん。
「でも早めに退治できてよかったよ。出なけりゃもっとやばかったからな。」
「?・・・ヤバイってどういうことだよ。」
「あれはまだ幼体だ・・・だからあれだけで済んだんだ。」
「あれで幼体ですって!?」
ギャオスと戦った奴らは驚愕していた。
「大きさだけでも10mから15mはあったんだぞ・・・それなのにあれでもまだ幼体だというのか!?」
「完全に成長しきったらどのくらいになるの・・・」
「ざっと翼長100mに成長する。」
「「「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」」」
ギャオスを見ていない者たちも俺の言ったことにひどく驚いていた。
「ね、ねぇ玄武はその大きさのと戦ったことがあるの?」
「人型では戦ったことはない。」
「別の姿があるの!?」
フランちゃんなにワクワクしてるのかな。
まあ検討はついてるからな。
「言っとくけどまだ見せないから。」
「えーつまんなーい」
「こんなところで姿変わってみろ紅魔館――――潰れるぞ。」
「「「それだけはやめて・・・」」」
「それから俺とやつが戦闘を始めたらお前ら即逃げろよ。巻き込まれて死んだりしてもしらんからな。」
「わ、わかったわ。」
「「(私はもう巻き込まれたことがあるんですが・・・)」」
ふー一通りは話したかな。まだ話しきってない部分とかもあるがまだ言うわけにはいかんからな。
「もう昼じゃないか。おいお前さんらなんか食いたいもんあるか俺がご馳走してやるよ。」
「あらいいの?」
「一応祝勝会も兼ねてだがな。紫達も食べていけよ。」
「それじゃお言葉に甘えて。それと藍を手伝わせるから好きに使って頂戴。」
「じゃあウチは妖夢を貸すわ。」
「咲夜案内してあげて。」
「畏まりましたお嬢様。みなさんこちらへ。」
俺、藍、妖夢の3人は咲夜にキッチンまで案内してもらった。
そしてキッチンについた時に妖夢から質問された。
「ところで何を作るんですか?皆さんに何を食べたいのか聞いていませんでしたけど。」
「あれだけの人数だからな、バイキング形式にしようと思ってんだが。」
「バイキングとは一体何だ?」
「テーブルに並べた各種の料理を各自のさらに取り分けて食べる食事のことだ。」
「ほう、そのような食事方法があるのか。」
「その方法だったら少食のお嬢様も食べられるわね。」
「作る料理は俺が指示するからその通りに作ってくれ―――――じゃあ始めるぞ!!!」
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1時間半が経過
俺は会場に料理を運び終え、あとは霊夢たちを呼んでくるだけなんだが・・・
「男の方に料理で・・・負けた・・・」
「これが・・・年季の差・・・というやつですか・・・」
「・・・」
うん・・・見事にへし折っちゃいました。女のプライドを。
霊夢達か?、まだ呼びに行ってもいないのにどうして?
「ちょっとどうしたのよ!?咲夜達がなんかものすごく落ち込んでるじゃない、一体あんた何したの!?」
「料理を味見させたら、こんなふうになった。」
「・・・男のあなたに負けたのが相当こたえたのかしら。」
「でもそれだけ期待できるってことだよな。」
「早く食べたいわぁ~。」
二人共まずはその口元のヨダレを拭け。
ってお前ら3人は何もう料理とってんの!?
「そのうち復活すると思うからほっておきましょう。」
「早く食べようよ~。」
「ほおっておきなさいよ。ご飯が冷めちゃうわ。」
はぁ・・・こいつらの相手は疲れる。早く地霊殿に借りたい。
そして騒ぎにも等しい祝勝会が始まった。
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―――
昼食を食べ終わったあと、俺は紅魔館をあとにして地霊殿に戻ってきた。
そして今は部屋でくつろいでいてさとりに地上であったことを話していた。
「疲れた~~。」
「説明しに行っただけなのになんで疲れるんですか・・・」
「・・・・昼食を作ってやったんだが俺の料理の取り合いが勃発してな、しまいには弾幕ごっこまで発展したんだよ。」
「それ、どんな地獄絵図ですか?」
「落ち着いて飯も食えなかったよ・・・作った俺が言うのもなんだが。」
ほんと地上の連中は、騒ぐのが好きだね。地底の連中も負けてはいないが。
「やっぱさとりのいる地霊殿が一番落ち着く。」
「いきなりどうしたんですか?」
「別にただの一人言だよ。それと少し寝るからあとで起こしてくれよ。」
「わかりました。ゆっくり休んでください。」
「ありがとう。」
うん、やっぱりここが一番落ち着くや。
だってここには大切な人がいるのだから。