東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ 作:フジパンホンジコミ
飛鳥が地霊殿に住むようになって1週間が経った時に起こった出来事。
ここは地霊殿に用意された飛鳥の部屋。
「グ~グ~・・・・んっ(ゴロン)」
寝心地良さそうに眠っている飛鳥。
「んっん~(ガバッ)・・・ん?・・・グ~グ~。」
不意に近くにあった何かを抱きしめたようで起きかけたが、逆にその心地よい感触に負け再び眠りに入った。
だが何を抱きしめたのかは朝になってびっくりしたのだった。
チュンチュン
朝方7時頃、玄武とさとりが朝食を準備している時間だが、飛鳥は未だ眠っていた。。
「グ~グ~(ギュッ)・・・・?」
飛鳥は夜中にも感じた変わった感触に気づき、うっすらと目を開ける。
初めは寝ぼけていてそれが何なのかわからなかったが、意識が覚醒し自分の腕の中にいるものを見たとたん飛鳥は顔色を真っ青にしていった。
「・・・マジ?」
飛鳥が抱きしめていたのは枕ではなく、誰かの頭だった。
それも最近見知った髪の色。
そうこいしの頭を枕替わりに抱きしめていたのだ。
「スゥ・・・スゥ・・・スゥ・・・」
「・・・なんでこいしが・・・とりあえず離さなければ・・・」
飛鳥はこいしから手を離し離れようとしたが―――
「スゥ・・・スゥ・・・スゥ(ギュッ)・・」
温もりを求めてこいしが逆に抱きついてきた。
先ほどよりも状況が悪化し、自分の中で危険信号が鳴り響いていた。
「・・・・(ダラダラダラ・・・)。こ、こんなところ、姐さんに見つかれば殺されちまう・・・」
コンコン
ビクゥ
「(ま、まさかっ!!!)」
「飛鳥さん、朝食の用意ができたんですけど・・・」
「(た、タイミング悪ー!!!マジどうすれば!?)」
「飛鳥さん?・・・入りますよ。」
「(入ってこないでぇ~!!!)」
ガチャ・・・
「なんだ起きてたんじゃないですか、返事くら・・・い・・・」
「・・・その、これはですね・・・」
「・・・すみませんお取り込み中でしたか。」
「えっ、あの、ちょっと姐さん!?」
ススゥー
ガチャン
「玄武さぁぁぁん、飛鳥さんとこいしがぁぁぁぁ!!!!」
ズダダダダダァァァァ
「姐さぁぁぁん、カムバァァァァック!!!!」
「ふにゅ・・・ムニャムニャ・・・」
―――――――
―――――
―――
朝食の席で飛鳥は玄武とさとりに今朝のことを説明していた。
~説明中~
「そういうことだったんですか・・・」
「こいし、大胆なことしたな。」
「えへへ」
玄武に言われ、照れていたこいし。
そんなこいしに飛鳥は
「えへへ、じゃないよ全く俺は姐さんに何かされるんじゃないかとビクビクしてたってぇのに」
「でも気づかなかったのは飛鳥だよ?」
「ぐふっ!?い、言い返せないのが痛い。」
こいしの口撃にダメージを受ける飛鳥。
そのあともたわいのない会話が続いていたら、玄武が喋り始めた。
「そうそう言い忘れていたが今日俺とさとりは旧都で会議があるから、夕飯まで帰らない。だから昼は自分たちで何とかしてくれ。」
「絶対問題は起こさないようにしてくださいね。」
「了解でさぁ。」「「「はーい。」」」
朝食を食べ終わり少し休憩した後、玄武とさとりは出かけていった。
飛鳥は自分の部屋に戻り、昨日の夜に読み掛けだった本を読み始めた。
そこに
「飛鳥、洗濯物持ってきたよー。」
こいしが飛鳥の服を手に抱えて入ってきた。
こいしは飛鳥が地霊殿に来てからさとりや玄武の手伝いをするようになった。
まあいうなれば飛鳥に対してアピールしているのではある。
こいしのこの行動は玄武達には丸分かりではあるものの、飛鳥は気づいてすらいなかった。
「ありがとう、そこに置いといてくれ。」
「うん。」
こいしが部屋に備え付けてあるテーブルに洗濯物を置くとあるものが目に入った。
「この写真に写ってるのって飛鳥?」
「ああそうだよ。子供の頃に撮った写真だ。」
「へぇー、あれ?この一緒に写ってるのは玄お兄ちゃん?それにこの二人は?」
「間違いないよ。そこに写ってるのは旦那だよ、あとその二人は友人。」
こいしは写真をじっと眺めていた。
そして気になったのかこいしはあることを飛鳥に言ってきた。
「ねえ、この写真を撮った時の話を聞かせて。」
「その写真を撮った時ねぇ。そうだなあれは俺がまだ幼かった時だ。」
語り中
あの日はいつもどうりの日常が始まるんだと思っていた。
でもあいつらがやって来てそれは崩された。
俺の生まれ故郷、ムー大陸はギャオスたちに襲われ滅んだ。
そして唯一生き残った俺は一心不乱に走っていた。ギャオスたちから逃げるために。
でも相手の方が速く、俺は瞬く間に4、5体のギャオスに囲まれてしまった。
もうダメかと思い、死を覚悟した。
そしたら、ギャオスの一体が攻撃を受けて俺の目の前で炎上し始めたんだ。
その光景に俺は驚いたんだ。そしたら誰かが林の中から出てきたんだよ。
その出てきた人物こそ旦那だったんだ。
旦那はまたたく間にギャオスを倒していったんだ、俺はその光景に圧倒された。
ギャオスを退治し終わったあと旦那は俺に大丈夫かってきいて聞いてきたんだ。だから俺は大丈夫と答えた。
旦那はそれを聴き終えると帰ろうとしていたんだ。だから俺は旦那を呼び止めたんだ゛俺も一緒に連れて行って゛と。
旦那に゛何故だ?゛って聞かれたから俺はもう帰る場所がなくなったことを話した。
旦那は少し考えたあと、゛わかった゛って頷いてくれた。そして俺は旦那の後について行ったんだ。
それからと言うものの俺は旦那に育ててもらいながらいろいろなことを教えてもらった。
あの出来事から数ヶ月が過ぎた時に、旦那はまた新しく誰かを連れてきたんだ。
後にライバルであり友人であり兄弟とも言える二人に俺は出会った。
語り中断
「とまあ、幼少時はざっとこんな感じだったよ。といってもまだ途中だけどな。」
「そんなことがあったんだ、それで続きは?」
「続きは昼食のあとで。」
飛鳥は時計を指差していった。
その時間は12時ちょっと過ぎくらいの時間だった。
「もうこんな時間だったのじゃあ早速準備しなきゃ。」
「なんだこいしも料理できたのか。」
「お姉ちゃん達に教わってるんだけどまだ簡単なのしか作れないの。」
「そうなのか、じゃあ楽しみにしてるよ。」
「あ、味は保証できるかわからないけど、頑張るから!!!」
―――――――
―――――
―――
「「「御馳走様でした。」」」
「ど、どうだった味の方は。」
「なかなかうまかった。」
「ほんとに?」
「ほんとですよこいし様、いつのまにここまでできるようになったんですか。」
「うにゅ、すごくおいしかったです。」
三人の感想を聞いてこいしは
「やったー!!!」
嬉しそうに飛び跳ねていた。
食事も終わりお燐とお空はまた仕事に戻っていき、こいしは食器を洗い洗い始めた。
食器を洗い終えると朝と同じように飛鳥の話を聞きに部屋に行った。
「それじゃあ、さっきの続きだったかな。」
「早く聞かせて!!!」
「そうだな俺が旦那や2人と暮らし始めて50年程時が流れたときにだったかな。」
語り再開
俺やその二人は顔を合わせるたびに喧嘩し、旦那に怒られるまで喧嘩を続けることが日常茶飯事だった。
あるときいつものように喧嘩していたら、二人のうちの一人が゛ただの殴り合いじゃ埒があかないから別の方法で決着をつけよう゛と言い出したんだ。
そしてそいつが言ったこととは、ギャオスを仕留めた奴が勝ちということだったんだ。
その時の俺達は興奮状態で明確な判断ができておらずついそいつの言ったことに乗っちまったんだよ。
今思えば、無謀過ぎたことだったな。
そして俺たちは外に飛び出して、ギャオスを探したんだよ。
小一時間ほどあたりを探索してみたが一向にギャオスを見つてられなかった。
俺たちは諦めて帰ろうとしたその時、どこから嗅ぎつけたのかわからないが幼体のギャオスが現れたんだ。
俺たちはとっさに身構えて、迎撃しようと攻撃し始めたんだ。
でも相手の体格の方がでかくて俺たちの攻撃など通用しなかった。たとえ旦那に鍛えてもらっていても俺たちが未熟すぎたんだ。
で、俺達は自分たちの攻撃が通用しないことに恐怖し、逃げたんだ。
でも相手は逃がしてはくれず、二人のうち一人が捕まってな食われそうになったんだ。
俺ともう一人は恐怖でいっぱいだったがそいつを見捨てることができずギャオスに飛びかかっていったんだ。
隙をついてなんとか助け出すことはできたが、いかにせん力の差がありすぎて俺たちはボロボロにされ身動きができなくなった。
もうダメだって俺達が思ったときに、旦那が駆けつけて来てくれたんだ。
旦那が来てからあっという間にギャオスを倒してくれたんだ。だけど俺たち三人はものすごく怒られたんだよ。
あの時の怒り方は今でも覚えてる。あれは俺たちのことを本当に心配して怒ってくれてたんだって実感したよ。
まあこってり絞られたあと俺達は旦那に連れられて家に帰ったんだ。帰っている途中で旦那が゛生きていてくれてよかった゛って言ったんだ。
その言葉は今でも心に残ってるよ。
それからというもの俺たちは旦那に心配かけないように喧嘩をすることはなくなり、互を認め合ったんだ。
語り終了
「んで、その時撮ったのがこの写真ってわけ。」
「へぇー昔の飛鳥って結構やんちゃだったんだ。」
「まあ今となってはいい思い出だよ。」
「その二人って今どうしてるの?」
「さあな全員旦那が眠りについたあとバラバラに別れたからな今どこで何してるのかわからないんだよ。」
「そうなんだ。」
こいしは物思いに耽った様子だった。
「どうしたんだこいし?」
「えっ?何どうしたの?」
「何か考え事してたのか?」
「うん、さっきの話を聞いてからね私もその人達にあってみたいなあって思ってたの。」
「あいつらにか?」
「うん、だって飛鳥の友達なんでしょ。会ってみたいって思うのは当然でしょ。」
「確かに―――俺も話してたら急にあいつらに会いたいって思っちゃったんだよね。」
「会えるといいね。」
「ああ。」
飛鳥はこの時いつか幻想郷で全員が揃うといいなと思った。
しかし飛鳥とこいしが思ったこの切実な願いは近いうちに叶うとは思ってもみなかったのだ。
オリキャラの紹介をしたいと思います。
オリキャラ紹介
名前:鳳 飛鳥(おおとり あすか)
性別:男
年齢:1億歳
種族:不死鳥 古代神
能力:『炎を司る程度の能力』
出身地:ムー大陸
二つ名:不死鳥の帝王(カイザーフェニックス)、蒼き不死鳥
容姿:青い髪に後頭部の髪を縛っている。頭頂部からアホ毛が出ている。瞳の色は赤。
上着は青のジージャンに白のTシャツ、ズボンは青のジーパン、靴は白のスニーカー
記載
玄武の友人にして古代神の一人。
幼少時(神として成り立て)にギャオスに襲われていた時に玄武に助けてもらい、玄武の下で暮らし始める。
兄であり父でもある玄武のことを慕っている。そのため玄武のことを旦那と呼んでいる。
玄武に育てられたためか、女性関係に関しては少々疎い。
玄武の頼みで幻想郷を訪れた際、幻想郷に興味がわき玄武のいる地霊殿に居候を始めた。
さとりのことを姐さんと呼んでいる。
戦闘に関しては玄武が背中を任せるほどの実力者で、空中戦が得意。格闘技は蹴り技が主体。
玄武と同じで人型と獣型の二種類があり、獣型の時は不死鳥になる。
不死鳥形態
不死鳥としての名前:フェニアス
容姿:青いドランザー
身長:75m、翼長:180m、全長(尾羽を含める):140m
飛行速度:マッハ4.2(ギャオスの飛行速度に匹敵する。)
スペルカードなどは作中で載せていきます。
10/20:能力の名前変更