東方Project ~異形の玄武が幻想入り~   作:フジパンホンジコミ

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1章 紅魔郷編
幻想入り


ピロピロピロピロ

 

ゴソゴソ

 

 

「うーん、あと500年は寝かせて。」

 

 

今眠っていた人物は目覚ましを消し再び寝ようとしていた。

 

ウィーンガシャガチャン

 

ガンガンガンガン

 

もうひとつの目覚ましが起動したのだがそれでも起きる気配がない。

 

ウィーン ウィーン

 

ガシャーン ガシャーン

 

 

「うるせー静かに寝かせろ!?」

 

 

起き上がりと同時にプラズマ火球をぶちかました。

 

 

「ふーこれでやっと眠れる。」

 

 

そう言ってその人物は再び布団に潜り込んだ。

 

 

「ってそーだった。原作開始の一週間前にセットしてたのすっかり忘れてた。」

 

 

いやー危ないとこだったもう少しで寝坊するとこだった。

 

さてとまずわ幻想郷の場所を特定しないとなぁ。ずぇったい見つけたるぞー。

 

そして俺は2時間の探索でついに幻想郷を発見することができた。

 

 

「み、見つけたー、ううー長かった1億5千万年は長かった。」

 

 

今までの苦労が目に浮かんでくる。

 

 

「おっとぐずぐずしてらんないな、早く幻想郷に行く準備をしないと。」

 

 

俺はルンルン気分で準備を始めた。

 

 

「よーし準備は万端、ふふふ今日この日のために作っておいたこの転送装置を幻想郷の方にもセットすれば自由に行き来できる。」

 

 

さあいくぞー

 

 

「スイッチーオン」

 

 

あれ

 

 

「スイッチオン」

 

 

なぜだ・・・なぜ転移しないんだー

 

あ、座標入れるの忘れてた。

 

ピポパポピ

 

 

「これで良し、さあ気を取り直してスイッチオン」

 

 

ブオーーーーン

 

キィィィィン

 

 

「いざ幻想郷に転移。」

 

ピシューン

 

 

幻想郷某所

 

 

ピシューン

 

 

 

「到着っと、さーてここはどこかな。」

 

 

俺は辺りを見渡したら、そこは岩だらけの世界。

 

 

「ここってもしかして地底なのか。」

 

 

なんだか俺にとっては住みやすい世界だな。

 

俺は適当な洞窟を作りその中に転送装置をおいた。

 

 

「この辺りをもう少し探索してみるか。」

 

 

俺が周りを見渡しながら歩いているといきなり地震が起き始めた。

 

 

「うおっと!!!こりゃおおきいな今は動かないほうがいいな。」

 

 

数分して地震が止んだ。

 

 

「今の地震かなりのものだったな。どっか崩れたんじゃないのか。」

 

 

そう思いながら探索を続けた。

 

案の定、崩れている箇所を見つけた。しかもかなりの規模で。

 

 

「こりゃ迂回しないとダメだな。」

 

 

俺は迂回しようと歩き始めたとき、何かが聞こえた。

 

俺は聞こえてくる何かを聞き捉えようと意識を耳に集中した。

 

 

「だ・・・れ・・・かた・・・す・・・け・・・て」

 

「!?」

 

 

聞こえてきたのはかすかな声しかもこの落石の場所から。

 

 

「待ってろ!?今助けるから頑張ってくれ!?」

 

 

俺は慎重に岩を崩さないように上の方から退かし始めた。

 

俺から何分たったかわからないがかなりの岩をどけることができた。

 

そして俺は呼びかけて相手がどこにいるのか探していた。

 

 

「どこだー!?いたら返事をしてくれー!?」

 

 

俺は必死になって辺りを見回していたら、一箇所だけ岩がカタカタと動いている箇所があった。

 

 

「そこか!?」

 

 

俺はそこまで駆けつけ岩をどけていった。

 

俺は心の中で間に合え間に合ってくれと叫びながら岩をどけていった。

 

そして大きな岩を退け切ったところにひとりの少女が埋まっていた。

 

俺はその少女を瓦礫の中から引っ張り出した。

 

 

「大丈夫か!?返事をしろ!?」

 

 

俺は彼女の体を見渡した。

 

所々に出血のひどい場所がある。このままじゃ助からないと思った。

 

そしたらその少女が俺の袖をつかみこう言った。

 

死にたくないと。

 

俺はその言葉を聞きすぐ行動に移した。

 

 

「死なせない、死なせてたまるものか!?」

 

 

そう言って俺は彼女を抱き上げて転送装置のところまで走っていった。

 

だが俺は気づいていなかった彼女が誰だったのか。

 

 

 

――――――――

 

 

―――――

 

 

―――

 

 

 

私はその時買い物を終え帰りの最中だった。

 

その時大きな地震が起きて私はバランスを崩してしまい倒れてしまった。

 

そしたら岩盤が崩れてきて私は生き埋めの状態になってしまった。

 

息苦しく体中痛くてどうすることもできないと実感したときは、もうだめだと思った。

 

そしたら

 

 

「こりゃ迂回しないとダメだな。」

 

 

と声が聞こえてきたので必死に叫び続けたが傷の痛みのせいでうまくしゃべることができなかった。

 

それでも私は声を振り絞って

 

 

「だ・・・れ・・・かた・・・す・・・け・・・て」

 

 

といった。

 

そしたら私の声に気づいてくれて。

 

岩を退かして行ってくれた。

 

でも岩を退かしただけでは私の位置まではわからないらしい。

 

私は唯一動かすことのできる左手で場所を知らせた。

 

そして私を引っ張り出してくれた。

 

引っ張り出してくれたのは男性だった。

 

しかし私の傷はどれもが致命傷だったので助からないと自分でも思った。

 

でも私は嫌だった。

 

怖かった。

 

だから彼の袖をつかんでこう言った。

 

 

「死にたくないと。」

 

 

彼は私が言ったことに驚いたあと、私を抱えて走りだした。

 

絶対に死なせないと死なせてたまるものかと彼の心が叫んでいたのをかすかに読み取った。

 

そしてそのあとのことは私の記憶にはなかった。

 

 

 

ピッピッピッピッ

 

 

 

「う、うーん、ここは・・・どこですか。」

 

 

私が目を開けると白い天井が見えた。

 

私は起き上がろうとしたが体中が痛くてダメだった。

 

 

「起きたのか・・・だが無理しない方がいい。」

 

 

私の近くの椅子に男の人が座っていた。

 

この人なのでしょうか私を助けてくれたのは。

 

 

「あの、ありがとうございます、助けていただいて。」

 

「それにしても良かったよ、間に合って。」

 

「私・・・生きてるんですよね。」

 

「ああ」

 

 

私は自分が涙を流しているのに気づいた。

 

そしたら彼が私に近づいてきて、私を抱き起こし抱きしめてくれた。

 

 

「我慢することはない。ここには俺しかいないから。」

 

「!?」

 

 

もう私は限界だった。

 

 

「ヒック、う、うわああああああああああん。」

 

 

涙腺が決壊したように次から次えと涙が出てくる。

 

 

「すごく・・・ぐす・・・怖かったです・・・ヒック・・・苦しくてもうダメなんじゃないかって」

 

 

彼何も言わなかったが私のことを抱きしめてくれていた。

 

それから数分泣き続けてようやく落ち着くことができました。

 

 

「すみません、お洋服、涙で汚してしまって。」

 

「ああ、気にしなくていい。」

 

 

ふふ優しい方なんですね、そういえば

 

 

「あの、お名前を聞いてもよろしいですか。」

 

「俺か?俺は亀山 玄武、お嬢さんのお名前は。」

 

 

そ、そんなお嬢さんだなんて言われたの初めてです。

 

 

私は頬を赤くして応えた。

 

 

「私は古明地さとりと申します。」

 

「うん、笑顔が可愛いいな。」

 

「!?///」

 

 

私は彼に見られないように顔を背けた。

 

 

「?」

 

 

こ、この人は思ったことをズバズバ言いますね。

 

か、顔を直視できません。

 

しかもなんですか心の中でも同じように思っているなんて。

 

まるで表裏のない人です。

 

 

「あ、あの聞いてもいいですか。」

 

「何だい。」

 

「どうしてあそこにいたんですか。」

 

「ああ、あそこらへんを探索していたらたまたまあそこに出たんだよ。」

 

 

私は能力を駆使して彼の心を読んだが今言った言葉と一字一句間違うことなく思っていた。

 

 

「そうなんですか。」

 

「俺も聞くけど君の場合は?」

 

「私は買い物の帰りだったんです。」

 

「成程ね。」

 

 

どうやら納得してくれてるみたいですね。

 

 

「もうひとつ聞いていいかい。」

 

「何ですか?」

 

「君、人間じゃないだろ。」

 

「!?・・・ど、どうしてそう思うのですか。」

 

「どうしてって言われても君の左胸に浮かんでいるの見れば誰だってそう思うんじゃないかな。」

 

 

この人だったら大丈夫じゃないかなって思ったのですがやはりこの人もほかの人と同じだと思ってしまった。

 

 

「どうした、どこか具合が悪いのか?」

 

「いいえ、そうじゃありません。」

 

 

信じたい。この人の真っすぐな心を信じてみたいと。

 

私は決心して自分のことを話した。

 

さとり妖怪であること。

 

心を読む力があること。

 

地底で嫌われていること。

 

 

「以上が私のことです。」

 

「なるほどねぇ。」

 

 

彼は腕を組んで頷いていた。

 

 

「気味悪いですよね。」

 

「いや全然。」

 

 

なんでこの人は怖がらないの!普通だったら避けたがるはずなのに!

 

 

「心を読む妖怪なんですよ!?」

 

 

私は疑問に思っていた言葉を吐き出す。

 

 

「俺はそんな細かいことは気にしない。」

 

「じゃあなんでそんな私と接しようとするんですか!」

 

「ほおっておくことができないって思ったからだよ。君を嫌いになる理由なんてないしな。それに俺にも似たような力があるし。」

 

 

彼が言ったことに私は驚いた。

 

 

「テレパティアっていうのがあってね相手と心の会話ができるようになる力があるんだよ。」

 

「心の会話ですか。」

 

「そう。相手の心を見たり自分の心を見せたりすることができる。」

 

 

相手の心だけでなく、自分の心さえ見せる力があるなんて。

 

 

「でもどうしてそんな力が。」

 

「俺も人間じゃないし妖怪でもないからそこは何とも言えないな。もともとあった力だし。」

 

「・・・人間じゃないってどういうことですか。」

 

 

彼が黙り込んでしまった。

 

彼の心を見たら話したらいいのか話さないほおがいいか迷っていた。

 

 

「あの、別にはなさなくってもいいのですよ。」

 

「そうはいかん君だけ話して俺のことは話さないのはフェアじゃない。」

 

「亀山さん。」

 

 

彼の心にはもう迷いがなかった。

 

 

「俺はね1億5千万年前に存在した超古代文明アトランティスの科学者たちに作られた生物兵器なんだよ。」

 

「生・・・物・兵・・・・・器」

 

 

私は驚愕するしかなかった。彼が人間たちの手で作られた存在であることに。

 

 

「この施設もアトランティスの技術で作らたんだ。というよりかはここはアトランティスの内部なんだけどね。」

 

「え、ここがあのアトランティスなんですか。」

 

「アトランティスを知ってるの?」

 

「ええ、私は読書が好きでいろいろな本を読んだりするんですよ。その中にアトランティスのことについて書かれた本を読んだことがありました。」

 

「そんなのがあるんだ。」

 

「ええ、その本に大昔の壁画が描かれていたのを覚えています。」

 

「壁画に描かれているのはどんなの?」

 

「大きな鳥と二足歩行の亀のようなものが描かれていました。」

 

・・・・

 

・・

 

彼の思考が止まってしまいましたね。

 

心の中も真っ白です。

 

 

「・・か・・・の・・れ・・・・だよ。」

 

「・・・あのもう一回言ってくださいますか。」

 

「いや・・・だからね・・・その壁画に描かれてる亀ってのはおそらく・・・俺のことだよ。」

 

 

あれが?

 

あの亀のようなものが彼だというんですか。

 

とてもじゃありませんが信じられませんでしたが彼が説明してくれた。

 

曰く、亀のような姿の方が本来の姿なのだと。そして古代の人々からは神と呼ばれていたらしい。

 

人型は仮初の姿であると。

 

ため息を吐きたくなりますね。

 

もしかしたらかなりすごい人に助けられたのではないかと私は思った。

 

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