東方Project ~異形の玄武が幻想入り~   作:フジパンホンジコミ

30 / 57
今回の話は萃夢想編です。

どんな展開になるかお楽しみに。


子鬼と決闘 前編

 

 

地霊殿の執務室で俺とさとりは仕事をしていた。

 

 

「今日の仕事はこれで終わりですね。」

 

「そうだな。」

 

「これで午後からデートに行けます♪」

 

「どうしたそんなに張り切ったりなんかして。」

 

「だって久しぶりのデートですよ。」

 

「まあここ最近は忙しくていけなかったからな。」

 

 

先週は飛鳥が地霊殿に住むに当たっての家具などの買い出しや旧都の方で新しい住居区画を造るにあたってどの場所にするか話し合いが続いたため、けっこドタバタした日が続いた。

 

今週に入ってからも書類等の整理や処理で多忙でほとんど休む時間が取れなかったがようやっと仕事の方がかたづき一安心している。

 

実は今朝さとりに仕事が終わったらどこかに出かけようと約束をしたのだ。

 

その為さとりは今日の朝からテンションが高く、次々と書類にサインしていき瞬く間に仕事を終わらせてしまったからもうビックリした。

 

恋する乙女のパワーは凄まじいんだな。

 

 

「それじゃあ着替えてくるので部屋の前で待っててください。」

 

 

そう言ってさとりは自分の部屋に戻っていった。

 

 

 

さとりの視点

 

 

 

「さて今日はどの服を着ていきましょうか。」

 

 

私はクローゼットに収められてる服の中から今日着ていく服を選んでいた。

 

 

「前にデートに行った時は、この組み合わせでしたから今日はこれにしましょう。」

 

 

そう言って黒のノースリーブ、ピンクの肩出しのピンクのTシャツ、フリルの着いた黒のミニスカートをクローゼットから取り出しました。

 

あとその下にあるタンスから黒のニーソックスを選びました。

 

そして取り出した服に着替えるために、今着ている服を脱いでベットに置きました。

 

しかし何やら部屋の外が騒がしいようですが何かあったのでしょうか?

 

 

「・・・て・・・・・いま・・・・るな!!!」

 

「・・・もいそ・・・・入るよさとり!!!」

 

 

この声は勇儀さんですね。ん?・・・今はいるって言いましたよね。

 

そういえば今の私は下着姿・・・しかも外には勇儀さんだけでなく玄武さんもいる――――

 

 

ガチャ

 

 

「「「あ・・・・」」」

 

 

私はミニスカートを胸の前で持ってる仕草のまま固まっていました。

 

女性である勇儀さんに見られるならまだしも男性である玄武さんにまで見られるのは正直言って恥ずかしかった。

 

玄武さんってこうゆうアクシデントに遭遇するの多いですよね。

 

 

「そ、その済まないね。」

 

 

ガチャン

 

 

勇儀さんはそう言ってドアを閉めてくれました。

 

でも対応遅すぎました。

 

 

ブシャーーーーー!!!

 

バタン

 

 

「おい玄武しっかりしろー!!!」

 

 

はぅぅぅやっぱりしっかりと見られてましたぁぁぁ!!!

 

このあとどうやって玄武さんの顔を見ればいいんですか!!!

 

恥ずかしくって見れません//////。

 

と、とりあえずは着替えときましょう。

 

 

さとり着替え中

 

 

ガサゴソガサゴソ

 

 

「お、お待たせしました/////。」

 

 

私が部屋のドアを開けて見た光景は緑色の血(鼻血)に沈んでる玄武さんとそれを揺する勇儀さんだった。

 

 

 

――――――――

 

 

―――――

 

 

―――

 

 

 

玄武視点

 

 

 

「いやー玄武が鼻血吹いて倒れるなんて思わなかったね。しかも血の色が緑とはびっくりだよ。」

 

 

俺は鼻にティッシュを詰めながら勇儀に言った。

 

 

「人の話を聞かずにさとりの部屋のドアを開けた奴が何言うんだよ。」

 

 

そのせいでさっきからさとりが恥ずかしそうに顔を赤くして俯いていた。

 

それにしてもさとりの今日の服装は――――うん、似合ってる。

 

他の奴に見せるのがもったいないくらいだ。

 

 

「そ、そう言ってくれると選んだ甲斐あります////」

 

 

ついつい忘れがちになってしまうがさとりが心読めたのすっかり忘れてた。

 

まあ心を読まれようが大して気にしてないからいいけど。

 

 

「そこは普通気にすることだと思いますよ。」

 

「俺はほかの人とは違う。」

 

「・・・忘れがちでしたが玄武さんはこういう人でしたね。」

 

「嫌いになったか?」

 

「まさかそんなあなたに惹かれたんですよ私は―――」

 

 

そう言ってさとりは俺の肩の頭を載せて腕を組んできた。

 

俺はそれに応えるように腕を首の後ろにまわし肩に手を置いた。

 

 

「おーい、二人だけの世界を作らないでもらえるかい、一応私もいるんだけど。」

 

「「あ・・・」」

 

「でもいいもんが見れたねぇ。あのさとりが人前でイチャつくくらい大胆になるとは思ってもみなかったよ。」

 

「はうぅ///」

 

 

ま、まずい勇儀のあの顔は面白いものを見つけた表情だ!!!なんとか話題を変えないと・・・

 

 

「と、ところで勇儀は地霊殿に来たんだ?」

 

「(な、ナイスです玄武さん!!!)」

 

「おっとそうだったこんなことしている場合じゃなかった。私の話聞いてくれるかい」

 

 

顔つきが真剣になったってことはかなりの大ごとだ。

 

 

「何かあったんですか?」

 

「実は―――――萃香がいなくなったんだよ。」

 

 

なんだと

 

 

「勇儀どういうことだ?萃香がいなくなったっていうのは。」

 

「私にもわからないんだよ、2週間前から見かけなかったからあいつの家に行ったんだ。だけど・・・」

 

「いなかったということか。」

 

「だから何か情報はないかと思ってここに来たんだよ。」

 

 

確かに地底のあらゆる情報はここ地霊殿に集まるが、今回の件に関しては全く情報がない。

 

 

「残念ながらそのような事は一切耳に入ってきていませんし、報告もされていません。」

 

「そうかい・・・」

 

「スマンな勇儀、何の役にも立てなくて。」

 

「いいさ。悪かったねいきなり押しかけて私はこれで失礼するよ。」

 

 

そう言って勇儀はソファーから立ち上がり部屋を出ていった。

 

 

「とりあえず萃香のことは明日考えよう。」

 

「そうですね、情報が少なすぎますから。」

 

 

今のところ俺たちには出来ることはないので今日は外の世界を夕暮れまで満喫した。

 

そしてその翌日、俺とさとりは旧都を訪れ色々な人から萃香の最近について聞いて回った。

 

そこである有力な情報を得た。

 

その情報の提供者はヤマメとキスメからだった。

 

二人が言うには2週間前に地上に続く縦穴に向かって霧が昇っていったのが見えたらしいのだ。

 

おそらくそれは萃香だろうな。萃香の能力は密と疎を操る程度の能力、自身を霧にして気づかれないようにしたんだろうがキスメとヤマメは大抵縦穴の洞穴にいるからなそれで気づけたんだろう。

 

とりあえずは地上に行って萃香を連れ戻しに行かないとな。

 

 

「それじゃあ行ってくる。」

 

「済まないね、萃香のこと頼むよ。」

 

「任せろ。」

 

 

―――――――

 

 

―――――

 

 

―――

 

 

俺は現在地上に出て博麗神社に向けて飛んでいる。

 

そして博麗神社に着いた俺はその光景を見て呆れていた。

 

 

「あら玄武じゃないあんたも参加しに来たんだ。」

 

「おおっ玄武じゃないか~突っ立ってないで早く座れよ~。」

 

 

件の探し人(?)が見つかった。

 

こともあろうに宴会に参加していた。

 

 

「・・・一体何やってるんだ、萃香。」

 

「何って宴会だよ。」

 

「はぁ・・・見ればわかる。」

 

 

俺はため息を吐いた。

 

地底からわざわざ探しに来たっていうのに呑気に宴会してたとは思わなかった。

 

っとそうだ萃香にこれは聞いておかないとな。

 

 

「そういやなんでいきなりいなくなったんだ。勇儀が心配してたぞ。」

 

「あ~そのことに関しては謝るよ。」

 

「なんだ理由は言えないのか?」

 

「まあおいおい私の方から勇儀に話すから。」

 

「はぁ・・・取り越し苦労とはこのことだな。―――でもまさかとは思うが異変なんて起こしてないよな?」

 

「・・・(プイ)」

 

萃香は顔を玄武から背けた。

 

 

「霊夢もしかして―――」

 

 

萃香の仕草が気になったので霊夢に聞いた。

 

 

「ええ、起きたわよ。そのせいで3日置きに宴会をやらされてたわ。まあ一応解決したけど。」

 

 

霊夢の話を聴いた後、俺は萃香の頭をつかみアイアンクローをかました。

 

 

「なにやってんだぁーーーー!!!この子鬼がァーーー!!!」

 

「ぎゃーーーー潰れる、潰れるからやめてーーーーー!!!」

 

「ふん!!!」

 

 

俺は全員の邪魔にならないところに萃香を投げた。

 

 

「痛っもう投げることはないじゃないさ。」

 

「さて萃香、ちょっと俺に付き合え。」

 

「えっと、どう言う意味。」

 

「なに今からお前が俺とやりたかったことをするだけだ。」

 

 

俺は指の骨を鳴らしながら言った。

 

 

「それって殴り合い?」

 

「YES」

 

「は、ははは!!嬉しいね、まさかアンタと拳を合わせられるなんて夢みたいだ。」

 

 

萃香は起き上がって嬉しくなり片腕をぐるぐる回していた。

 

 

「世界最強の一角と戦えるんだ。名誉に尽きるよ。」

 

「せいぜい足掻けよ、直ぐに終ってしまったら詰まらないからな。」

 

「鬼の力見せてあげるよ。」

 

 

最強クラスの存在が今まさにぶつかろうとしていた。

 




感想やコメントなど待ってます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。