東方Project ~異形の玄武が幻想入り~   作:フジパンホンジコミ

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どうも、作者です。
今回から永夜異変に突入します。
それに従い、新しいオリキャラも登場させる予定です。
期待してて下さい。


3章 永夜抄編
異変の胎動


 

 

萃香が起こした異変から早2ヶ月が過ぎた。

 

ここアトランティスの訓練施設に数人の人影がいた。

 

 

「二人掛りでその程度か?」

 

 

玄武がさとりと飛鳥の正面で腕を組んで立っていた。

 

 

「旦那の実力はやっぱ半端ねえ、どうしやすか姉さん。」

 

「真正面から遣り合うのは得策ではありません。ここは左右から仕掛けますよ。」

 

 

さとりは今考えた作戦を飛鳥に伝えた。

 

 

「行きますよ!!!」

 

「アイサー!!!」

 

 

二人は走りだし、途中で左右に別れ玄武に攻撃を仕掛けた。

 

 

「やあああぁぁぁ!!!」

 

「せいやぁぁぁぁ!!!」

 

 

さとりは掌底、飛鳥は回し飛び蹴りをあびせた。

 

 

「ムン!!!」

 

 

玄武が二人の攻撃を受け止めた。

 

 

「今の攻撃はいいぞ。その調子でどんどん打ち込んで来い!!!」

 

「はい。」「アイサー。」

 

 

今現在、玄武が二人に稽古をつけている真っ最中なのだ。

 

二人が玄武の実力に近づきたいといってきたので、玄武が鍛錬の相手を快く引き受けたのだ。

 

だが実際二人の攻撃を受けた玄武は内心驚いていた。

 

飛鳥の実力がすでに自分と同等クラスの力になっているのはある程度予測してはいたが、まさかさとりの実力もここまで上がっていたのに驚いていた。

 

 

「(最初に二人にはああ言ったが、戦い方しだいで俺に勝てるぞこれは・・・)」

 

 

玄武は少々冷や汗を流していた。だがそれでもなんとか二人の攻撃を凌いでいた。

 

一方この修行を見学していたこいしは姉であるさとりの実力を見て驚いていた。

 

 

「(お、お姉ちゃんって、こんなに強くなってたの?昔はあんなに運動音痴だったのに・・・)」

 

 

あれだけ運動が苦手だった姉がこれほどにまで強くなっているのに驚いていた。

 

 

「(う~ん私も飛鳥から何か教えてもらおうかな・・・)」

 

 

強くなっていく姉を見て自分も鍛えてもらおうと考えだすこいし。

 

 

 

―――――――

 

 

―――――

 

 

―――

 

 

 

鍛錬が終わり地霊殿に戻って昼食をとっている玄武達。

 

 

「はい玄武さん。」

 

「ありがとうなさとり。」

 

 

そこには前以上の桃色空間が広がっていた。

 

 

 

何故こうなったのか理由はこの俺、鳳 飛鳥が説明しよう。

 

実を言うとな萃香という鬼が起こした異変後、地霊殿に帰ってきた旦那を姐さんが涙目になって詰め寄って理由を聞いたんだと。

 

で連絡くれなかったことに対して拗ねて、その日から姐さんは旦那と口を聞かなかなくなったんだ。

 

旦那が帰ってから3日が過ぎた夜に旦那は姐さんの部屋に行ったらしいんだ。

 

その後のことは分からないが、翌日リビングで見たのは、昨日とは一変とした仲睦まじい姐さんと旦那が一緒に飯を作ってた光景だ。しかも姐さんは何故か肌がツヤツヤでなんだか嬉しそうにしていたんだよ。

 

んでその日から今の状態がずっと続いているのだという。

 

まあそのせいでここの所、ご飯が甘いとしか感じていないんだよ。

 

以上説明終わり。

 

 

 

「飛鳥、誰に話かけてるの?」

 

「気にしなくていいことだぞこいし。」

 

「ふーんまあいいや。それよりもあの二人どうにかしないと。」

 

「そうだな、こうもあの空間を展開され続けたら、俺達がもたねぇ。」

 

 

勇気を持って飛鳥が二人に声をかけた。

 

 

「だ、旦那に姐さんちょっといいですかい。」

 

「「なんだ(ですか)。」」

 

「き、今日のご予定は。」

 

「いつも通りですよ。」

 

「そ、そうですか。」

 

 

だが話しかけたのがいけなかった。

 

 

「それより聞いてくれますか。昨日玄武さんがなんて言ってくれたと思います。」

 

「えっと、わかりません。」

 

「『俺が愛してるのはさとりだけだ。』って言ってくれたんですよ。」

 

「さとりも俺に言ってくれただろ。『愛してます。』って。」

 

 

そこから二人の惚気話を飛鳥は1時間近く聞く羽目になった。

 

 

 

――――――――

 

 

――――――

 

 

―――

 

 

 

「あら?もうこんな時間になってたんですね。」

 

「早く仕事しないとな。ん?飛鳥そんなとこで寝てたら風邪ひくぞ?」

 

「ほっといても平気でしょうから早く行きましょう玄武さん。」

 

「それもそうだな。」

 

 

玄武はさとりを伴い、リビングから出て行った。

 

そのすぐ後にこいしがリビングに顔をだした。

 

 

「飛鳥ぁ~生きてる~。」

 

「な、なんとかな。」

 

「今日もすごかった?」

 

「き、昨日よりかはマシだった。」

 

 

よろけながらなんとか立ち上がる飛鳥。

 

顔は痩せこけたようにげっそりりているが至って平気な様子だ。

 

 

「さて旦那たちも行ったことだし、俺は何しようかな。」

 

「私はいつもどおり出かけてこようかな。」

 

「んじゃま俺も付き合おうかね。」

 

「ほんと!!!じゃあ早く行こう。」

 

 

そう言ってこいしは飛鳥の手を引きリビングを出ようとした。

 

その時世界がズレた感覚が飛鳥を襲った。

 

 

「(なんだ今のは一瞬だけだったが、妙な違和感を感じたぞ。)」

 

「どうしたの?」

 

「嫌なんでもない。」

 

 

飛鳥は先ほどの現象のことが気になっていた。

 

世界そのものに干渉したということは確かだと飛鳥は思っていた。

 

つまり異変の始まりを意味していた。

 

そのことに気づき急いで玄武に知らせようとこいしを連れて玄武のもとに行くことにした。

 

 

「こいしちょいとすまんよ。」

 

「え?わっと!?」

 

 

飛鳥がこいしを脇に抱えて走り出したのだ。

 

 

「こ、この抱え方は恥ずかしいからやめてぇぇぇぇ////」

 

 

こいしの叫びが地霊殿に響き渡った。

 

 

 

「旦那ぁ!!!大変ですぜ。地上でまた異変が!?」

 

 

飛鳥が勢いよく部屋に飛び込んだ。

 

 

「それはわかってる。俺とさとりも感じたからな。」

 

 

玄武とさとりは作業を中断して、飛鳥に答えた。

 

 

「はぁ~萃香さんの異変からまだ2ヶ月しか経っていないというのに。」

 

「どうするんですか。また異変を解決に行くんですか?」

 

「そうしたいのだが今回はいけそうにないんだ。」

 

「どういうことっすか?」

 

「実は地底湖の方で卵の殻を見つけたんです。」

 

「卵ってまさかギャオスのですか!?」

 

「それはまだわからないから俺とさとりはその調査に行かなくちゃならないんだ。だから今回は・・・」

 

 

玄武は意を決して話した。

 

 

「飛鳥、お前に異変を解決してきてもらうことにした。」

 

 

そう飛鳥に異変解決を頼んだのだ。

 

それを聴いた飛鳥は驚いていた。

 

 

「お、俺が行くんですか!?」

 

「お前ならできると信じているし。何より世界に干渉しているほどの力だ、ギャオスが幻想郷に来てもおかしくはないだろ。」

 

 

レミリアが起こした異変以降、ギャオスが幻想郷に出現しているのは確かなことだ。

 

 

「それにギャオスを討ち取れるのは俺とさとりの他にお前しかいないから。」

 

「なので異変解決をお願いしたんです。」

 

「そういった理由だったら仕方ねぇです。俺が地上に行って解決してきやす。」

 

「「頼んだぞ(ましたよ)。」」

 

 

飛鳥は二人にお辞儀してから部屋を出ていった。

 

 

「飛鳥なら大丈夫なはずだが一応保険もかけておこう。」

 

 

そう言って玄武は懐から携帯のようなものを出し、誰かに連絡を入れていた。

 

 

「もしもし、玄武だが・・・」

 

「・・・・」

 

「ああ、飛鳥のやつを手伝って欲しいんだ。」

 

「・・・・」

 

「そうかありがとうな。」

 

 

話が終わると電源を切り、懐にしまった。

 

 

「これでどうにかなるな。」

 

「誰に連絡を入れたんですか?」

 

「飛鳥を除いた残りの二人のうちの一人に連絡したんだ。」

 

「それならば安心です。」

 

 

 

 

「それにしても・・・」

 

「ええ。」

 

「「なんでこいしを脇に抱えていたんだ(のでしょう)?」」

 

 

そのことが気になって仕方ない二人であった。

 

 

 

――――――――

 

 

――――――

 

 

―――

 

 

 

「さてほんじゃ地上にレッツゴー!!!」

 

「あのその前に・・・」

 

 

飛鳥は自分の右脇から声がしたのでそちらに顔を向ける。

 

 

「お、遅してくれると嬉しいんだけどなぁ/////」

 

 

顔を赤く染めたこいしがいた。

 

 

「すまんすっかり忘れてた。」

 

 

飛鳥は抱えていたこいしをおろした。

 

 

「ううっ~お姉ちゃん達、私のことずっと見てた。すっごい恥ずかしかった・・・んも~飛鳥のせいだからね!!!」

 

 

先程の状況を思い出し、また顔を赤くしたこいしが飛鳥を睨んでいた。

 

それを見てうっとたじろぐ飛鳥がいた。

 

 

「あの~こいしさん?俺異変解決にいかなきゃならんのですが・・・」

 

「帰ってきたら、何かおごってよね。」

 

「え?今俺今月厳しいんだけど。」

 

「・・・・」

 

「・・・はい。おごらさせていただきます。」

 

 

こいしの睨みに負け、そう言わざる負えなかった。

 

こいしと別れたあとトボトボと玄関まで歩いてゆき、飛鳥は地上に向けて地霊殿をあとにした。

 

 

 

とある某国の空港

 

 

ある青年が出発ロビーの椅子に座っていた。

 

 

「まさか師父から連絡が来るとは思ってもみなかったが、都合が良くて助かった。」

 

 

その青年は懐から古びた写真を取り出し眺めていた。

 

 

「待っていろ飛鳥、私もすぐそちらに参るからな。」

 

 

そう言って日本のある方向に顔向けそう呟いた。

 

 

 

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