東方Project ~異形の玄武が幻想入り~   作:フジパンホンジコミ

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今回のお話で紫、幽々子のオリジナル設定が出ます。


永夜異変 STAGE 5‐幕間‐

 

 

 

霊夢、魔理沙、咲夜を降した飛鳥は三人を担いで妹紅たちのところに戻ってきた。

 

気絶した霊夢たちを見て驚愕している紫たち。

 

飛鳥は気絶した三人を地面に横たわせる。

 

紫たちはそれぞれのパートナーのもとに駆け寄り声をかけていた。

 

 

「霊夢!?」

 

「魔理沙しっかりしなさい!?」

 

「咲夜!?」

 

 

声をかけられたことにより霊夢、魔理沙、咲夜の三人は意識を取り戻した。

 

 

「あれ、私たちなんでこんなところで寝てんだっけ?」

 

「魔理沙、気がついたのね。」

 

「アリスじゃねぇか・・・ん?じゃあ弾幕ごっこはどうなったんだ。」

 

「私たちは負けよ、魔理沙。」

 

 

魔理沙の右隣にいる横たわった霊夢がそういった。

 

 

「やっぱりそうか・・・あーあいいとこまで行ったのによ。まだまだ届かねーってことか。」

 

「私も少しは修行しようかしら。」

 

「珍しいな、霊夢がそんなこと言うなんて。」

 

「負けたままが嫌なだけよ。」

 

 

霊夢は立ち上がりながらそう呟いた。

 

 

 

―――――――――

 

 

―――――――

 

 

―――

 

 

 

霊夢は魔理沙たちのいるところから少し離れた場所で紫と話し合ってた。

 

 

「紫、私たちはこのあとどうすんの?」

 

「その事なんだけど、一応彼らについてくことにしたわ。」

 

 

どうやら紫は霊夢たちが気絶している最中に飛鳥から一通り話を伺っていたらしい。

 

 

 

「ふーん、もしかして今回の異変あの飛鳥ってのと関わりのある奴だから?」

 

「正解、よくわかったわね。」

 

「ただの勘よ。」

 

 

そう言いながら霊夢は魔理沙たちのいるところに戻っていった。

 

 

「月に住まう住人か・・・彼から奴らのことを今一度聞くことになるなんて思わなかったわ。」

 

 

紫は誰にも聞こえないようにそう呟き、踵を返して霊夢の歩いて行った方に歩いて行った。

 

全員が揃い、今いる場所を確認するためもこうは地図を取り出した。

 

 

「今あたしらがいる場所がここ、あたしらの向かってる永遠亭はこの辺だ。」

 

「かなり近いところまで来てるんだな。」

 

「ああ、でもここからが大変なんだ。」

 

 

妹紅はそう言って永遠亭の前にある竹林をペンを取り出して丸で囲った。

 

 

「今まるで囲ったところはとある兎詐欺が作ったトラップで埋め尽くされたところだ。」

 

「兎?」

 

「兎じゃなくて兎詐欺だからな。」

 

 

同じ言い方なのになぜだか違う意味を表しているように全員感じた。

 

地図を折り畳み、ポケットにしまった妹紅は立ち上がり声を発した。

 

 

「行くぞ。」

 

 

なんとも気合の入った声を上げる妹紅の後ろ姿を見てこの先にどんな罠が待ち受けているのか気になってしょうがなかった。

 

 

 

――――――――――

 

 

―――――――

 

 

―――

 

 

飛鳥たちは今、例のトラップだらけの竹林に差し掛かり慎重になって歩いていた。

 

 

「なぁほんとにここが例のトラップのある竹林なのか?」

 

「地図通りならそうじゃないの。」

 

「今の所は何もないようだけれど。」

 

「油断はできませんね。」

 

「そんな茶地なトラップなど掛かるほど間抜けではないわ。」

 

「流石ですお嬢様。」

 

 

一方飛鳥や幽々子、妹紅と一緒に歩いている紫はというと、飛鳥から詳しいことを聞いていた。

 

 

「へぇ~彼の弟子なのね。だったらあの強さは頷けるわ。」

 

「その分辛い修行だったけどな。」

 

 

ピピーッピピーッ

 

 

そんな音が飛鳥の右ポケットから聞こえてきた。

 

全員が飛鳥の方に顔を向けた。

 

飛鳥は右ポケットから黒い物を取り出した。

 

その黒い物の画面のようなものをに触れた途端、空中に映像が浮かび上がった。

 

その映像にはさとりが映し出された。

 

 

『飛鳥さんですか、よかった繋がって。』

 

「姐さんどーしたんすか。」

 

『私たちが地底湖に調査に行ったのは知ってますよね。』

 

「ええ。」

 

『そこの調査をしていたらギャオスの巣らしきもの発見したんです。』

 

「それでどうなったんですか?」

 

『厄介なことに既に生まれてしまっていたようで、仕方なく追跡をしたんです。ところが・・・』

 

 

渋った表情をさとりはしていた。

 

 

『・・・突然変異種というべきなのでしょうか、資料で見たギャオスとは形状が異なっていました。』

 

「マジすか!?」

 

『ええ、しかも先程までそれと交戦していたのですが、二体のうち一体を取り逃がしてしまったので飛鳥さんとフーさんに連絡を入れたんです。お二人は今どちらに?』

 

「そうっすかで旦那は?』

 

『もう一体の方を倒し終えたので肉体の一部を採取し、焼却している最中です。飛鳥さんたちの方はどうなのですか』

 

「俺は旦那の言うとりに異変解決に、フーの奴は人里の護衛に残りました。」

 

『そうですか、共に行動していなかったことが幸いしましたね。』

 

「ええ。」

 

『それでは引き続き異変の解決に向かってください。それと変異種のギャオスの画像を送っておきましたから確認してくださいねそれでは。』

 

 

さとりからの映像が途切れ、飛鳥は後ろからたくさんの視線が感じられたため振り向いた。

 

説明しろという視線が感じられた、特に紫と幽々子から。

 

仕方なく飛鳥は歩きながら説明することにした。

 

 

「えっと実を言うと・・・」

 

 

飛鳥説明中―――

 

 

 

「というわけなんす、わかりました?」

 

 

一通り説明した飛鳥は周りを見渡した。

 

その中で紫だけが渋った顔をしてブツブツと呟いていた。

 

 

「それにしてもびっくりねさとりちゃんが玄武の恋人だなんて。」

 

「あれ幽々子さん姐さんのこと知ってるんすか?」

 

「知ってるわ、前に紫が紹介してくれてね、数少ない私の友人の一人よ。」

 

「へぇ~紫さんにね。」

 

 

紫に視線を向けるが、今もブツブツと呟きながら歩いていた。

 

全員が耳傾けると―――

 

 

「あの子に先を越されるなんて・・・」

 

 

そのことを永遠とくり返し呟いていた。

 

全員がそれ以上聞くのをやめた。

 

 

「しかし驚いたな紫さんと友人関係にあったなんて知らんかった。」

 

「彼女何も言ってないの?」

 

「ええ、おそらく旦那にも言ってないかと思います。」

 

「そう・・・地底に行ったあと彼女に何かあったんでしょうね。」

 

「そのあたりは旦那から聞いてます。地底の妖怪から能力と種族というだけで嫌われていたと。」

 

「なるほど、紫や私に心配かけたくなかったということかしら。」

 

「おそらくは・・・でも旦那に出会ってからそれも改善されたらしいので今では地底の妖怪たちにも認められるようになりましたけど」

 

「よかったわ、会いに行きたいとのは山々なんだけど、表向きは地上と地底は不可侵条約があって会うことができないのが痛いわ。」

 

「でもいつか会えるようになると俺は思いますよ。」

 

「そう願いたいわね。」

 

 

飛鳥は幽々子との会話を続けているうちにあることに気づいた。

 

 

「そういえば霊夢たちの姿が見えないが?」

 

「そうね、紫と蓬莱人の子はいるけど妖夢たちがどこにもいないわ。」

 

「妹紅、霊夢たちがいなくなったんだが。」

 

「ああ、それなら上、見てみな。」

 

「「上?」」

 

 

飛鳥と幽々子は上を見上げると、縄に絡め取られている霊夢たちがいた。

 

 

「ゆ、幽々子様ー助けてくださーい!!」

 

「この縄なによ、私の力でもちぎれないなんて!」

 

「お嬢様あまり暴れるとさらに絡みますから動かない方がよろしいかと。」

 

「両手がこんな状態なんだどうにかしてくれー!!」

 

「ちょっと見てないで助けなさいよ!!!」

 

「「・・・・見なかったことにしよう・・・」」

 

 

飛鳥と幽々子は全力で見なかったことにした。

 

 

「「「「「無視するなぁ(しないでください)ーーー!!!」」」」」

 

「「冗談だ(よ)」」

 

 

飛鳥と幽々子は霊夢たちの絡まった縄を次々とほどいていった。

 

 

「あーようやく解放されたわ。」

 

「節々が痛いぜ。」

 

「ううっ、ひどい目にあいました。」

 

「屈辱よ、吸血鬼であるこの私があのような目にっ!」

 

「お、落ち着いてくださいお嬢様!!」

 

 

咲夜は怒っているレミリアをなだめている。

 

飛鳥はふと視界の端で何かが動いたのに気づきそこに視線を向けると、ウサギの耳をはやした少女が竹林の奥に走っていくのを見た。

 

その方向は自分たちの進行方向と同じことに気づいた。

 

 

「妹紅、今ウサギの耳を生やした子を見かけたが・・・」

 

 

そのことを妹紅に伝えるとこういってきた。

 

 

「ああ、そいつがこのトラップを仕掛けた張本人だ。」

 

 

そこに―――

 

 

「へぇーなら早く行きましょう。」

 

 

ニッコリと笑っている霊夢たちが現れた。ただし目は笑っていなかったが。

 

 

「こっちで合ってるのよね。」

 

「あ、ああ。」

 

 

霊夢たちは先ほどの兎耳の少女が走って言った方に歩き出していった。

 

飛鳥、妹紅、幽々子は唖然として彼女たちの後ろ姿を見ていた。

 

 

「あ、あたしらも行こう。」

 

「s、そうだな。」

 

「ええ、紫ー行くわよー!!」

 

 

幽々子は紫に声をかけた。

 

 

「はっ!私は何してたのかしら。」

 

「もう行くわよ紫。」

 

「え、ええ今行くわ!!」

 

 

紫は飛鳥たちの下に行き、霊夢たちのあとを追いかけていった。

 

 

 

 

 




オリジナルの設定で紫、幽々子、さとりの3人が友人同士というのにしてみたのはいかがでしたか。
原作では紫や幽々子にも近寄りがたい扱いをされているさとりですが、この小説ではそのようなわだかまりがないようにしました。
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