東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ 作:フジパンホンジコミ
しかも今回は妖夢が活躍。
今俺目の前で、すんげぇことが行われようとしている。
しかもその対象は―――
「わ、私をどうするつもりウサ!」
先ほど捕まえた例のトラップを仕掛けたと思われる兎だ。(縄で縛られて簀巻きの状態)
霊夢たちは怪しい笑みを浮かべながら兎耳の少女をどうするか話し合っていた。(ちなみにアリスは途中でバカバカらしくなって今は俺たちと一緒にいる。)
正直言ってその光景は怖い。
というかトラップにかかったくらいでここまでするか普通!
特に妖夢にレミリア、お前らそんなかで一番年上だろうが年齢に対して精神が未熟すぎだろ!!
しかも話し合ってる内容が恐ろしすぎる。
やめるように言ったんだが聞く耳持たなかったんだよな。
ホントどうしたらいいわけ。
「ね、ねぇほんとに私をどうするつもりウサ。」
「うっさいわねぇ少しは黙ってなさいよ。」
って口封じのために御札を口にはるか普通!!
これは少しやりすぎだぞ。さすがの俺もちょいと見過ごせねぇ。
「霊夢、あまりやりすぎ『何してるんですかあなた方は!!!』るなって誰だよ割り込んできたのは。」
俺は声のした方に顔を向けると、その人物が視界に映った。
薄紫色の髪に、紅い瞳。(姐さんとかぶってやがる)
服装は外界の女子高生が来ているような制服姿。
極めつけは根元にボタンのようなものがついたヨレヨレのウサギの耳。(俺的には付け耳にしか見えねぇー)
見た目は外界の女の子なのだが、妖気が発せられているから妖怪なのは理解できる。
でも感じた事のない妖気に俺は目を細めた。
妖気を色で例えるならさとりの姐さんや紫さんなどは紫色なのだが目の前の子は薄紫色。
つまりこの星で生まれた存在ではない。となるとこの目の前の子は―――
「もう一度言います。あなた方は何をなさっているんですか。」
「何ってお仕置きよ。」
「だからなぜお仕置きするのか聞いているんです、ことによっては攻撃させていただきます。」
手を銃のような形にして霊夢たちに向けた。
「コイツの仕掛けたトラップでひどい目にあったからそのお仕置き。」
「そ、そうなの?全くてゐったらまた人様に迷惑をかけて。」
呆れた表情ってことは簀巻きにされたお嬢ちゃんは常習犯つーわけか。
「あんたに聞くけど永遠亭ってこの先なのかしら?」
「どうしてそのようなことを聞くのですか?」
「何って異変解決しに来たんだよ。私たちは。」
「そうですか―――」
雰囲気が変わりやがった、やっぱこの子―――
「全員その場から離れろ!」
俺がそう叫んだ瞬間、その子の指先からから弾幕が放たれた。
俺と霊夢たちとの距離が遠すぎる、ならば
「紫さん!」
「ええ、わかってるわ!」
紫さんがスキマを開きなんとか弾幕をそらすことに成功した。
俺の判断が正しければ。
「妹紅あの子は――」
「ああ、永遠亭の関係者だ。あそこに簀巻きにされてる奴もな。」
「だろうと思ったぜ。」
俺は弾幕を放った子に視線を向けた。
「ひとついいですかいつから気づいていたのですか・・・」
「あんたを見たときに気づいた・・・あんたがこの星で生まれた存在じゃないってね。」
「!?」
「俺たち古代神はこの星と密接な関係がある。だからこの星で生まれた者とそうでない者ぐらい見分けることができるんだよ。」
「出鱈目な存在ですね、古代神というのは・・・」
「言われ慣れてるかいいけど。」
「そうですか・・・それで異変を解決しに来たとおっしゃてましたね。」
向こうからの質問に俺は答えた。
「ああ、だからそこをのいてくれる―――わけないか。」
「そういうことです。お師匠様の命によりここから先にはいかせません。」
こういうタイプって面倒なんだよなぁー。
「めんどいわねスキマに落とそうかしら。」
「それじゃあ意味ないと思うんだよなぁ。」
「やっぱり?」
どうしようか悩んでいた俺たちのところに、妖夢が近寄ってきた。
「あの私が戦ってもよろしいでしょうか。」
妖夢の口からそのような言葉が出てきた。
「妖夢、本気なの?」
「はい、幽々子様。飛鳥さんにはこのあとの弾幕ごっこまで休んでもらおうと思っているのでここは私が何とかしてみせます!」
「大丈夫なのか?」
「任せてみてもいいんじゃない?」
「うーん、妖夢できるのか?」
「やってみせます!」
妖夢の目は真剣な眼差しをしていた。
だから俺は任せてみることにした。
「しゃーない、頑張ってこいよ。」
「はい!!」
妖夢は元気な返事をし、俺たちの目先にいる少女の方に振り向きその少女がいる方へ歩き始めた。
「俺はあの簀巻きにされてる子をどうにかしてきますか。」
霊夢たちのいるところに向かった。
―――――――――
――――――
―――
(*ここからは妖夢の視点になります)
さっきはああ言ってしまったけど、不安でいっぱいです。
ううっ飛鳥さんとの弾幕ごっこで幽々子様の期待に応えられなかったからここで挽回しようって思ってたけど目の前の人と対峙してみてそんなの一気に吹っ飛んじゃいましたよ。
で、でもここで頑張らなきゃ幽々子様の剣術指南役として刀を振るってきた意味がない!
見ててください幽々子様、私頑張ります!!!
「あなたが私の相手をするの?」
「そうですが、それが何か。」
「あの男の人が来ると思ってたから。」
「飛鳥さんにはこのあとの弾幕ごっこに集中してもらうため、私が出てきたんです。」
「言っておくけどあの男性でもお師匠様には勝てないわよ。」
「そうやって舐めていると痛い目に合いますよ。」
私も玄武さんを舐めていたばかりに痛い目に合いましたからね。
「まあいいわあなたを倒してあの男を引きずり出してしまえばいいのだから。」
この人私のことを見下してますね。
少しムカつきますね。
「できるものならやってみてください!」
私は楼観剣を鞘から剥き相手に向かって弾幕を放った。それと同時に相手に接近した。
相手も指先から弾幕を放ってきて、私の弾幕を相殺し、私に向けて弾幕を放ってくる。
このぐらいなら斬り伏せる!
「でやぁぁぁ!!」
掛け声とともに刀を振るい弾幕を斬っていく。
相手はさらに弾幕を増やしていくが、私も剣速を上げていき次々と斬り伏せていく。
そして今出せる自分の最高速度を持って相手の懐に飛び込んだ。
懐に入った私を見て彼女は驚いていた。
私はチャンスと思い、刀を思いっきり振りかぶった。
しかし彼女の服の一部を切り裂いただけで避けられてしまった。
「・・・やるわね剣士さん。」
「あなたも。」
「そういえば名乗ってなかったわね。私は、鈴仙・優曇華院・イナバ・・・あなたは?」
「魂魄 妖夢です。」
「それじゃ妖夢続きと行きましょう。」
「ええ、私もまだまだ全力じゃないので・・・」
私は刀を構え、相手を見据えた。
鈴仙さん抜き打ちのごとく弾幕を放ってきた。しかも今度の弾幕は先ほどよりもスピードがある。
これは刀で斬るよりも避けて近づいていったほうがいいと私は判断し、刀で弾幕をそらしながら鈴仙さんに近づいていく。
「そうはさせない幻波『赤眼催眠(マインドブローイング)』!!!」
全方位に展開される弾幕。
コレは捌ききれない。ならば―――
「獄神剣『業風神閃斬』!!!」
私はスペルカードを発動し、私の半霊が放つ青色の大玉の弾幕を次々斬りり裂いていって細かい弾幕に変えていく。
このスペルは疲れるからあまり使いたくないけど、そう言っていられない。
「はあああぁぁぁぁ!!!」
動いて斬って動いて斬ってを繰り返していてなんとか相手の弾幕を相殺するまでの勢いにすることができた。疲れたけど
「結構派手な方法でブレイクさせたみたいだけど、息上がってるわよ?」
「ハァ・・・ハァ・・すぅぅぅぅ・・・ハァーーご心配なく、まだまだ動けますので続きと行きましょう。」
さて相手はどのような手を使ってくるのでしょう?
「次のスペルはきついわよ。狂視『狂視調律(イリュージョンシーカー)』!!!」
一瞬彼女の目が赤く発光したように見えましたが、気のせいでしょうか?
彼女が弾幕を放ってくるが至って普通の弾幕に見えます。弾幕の速度も遅いしこれがスペルの弾幕なのでしょうか。
私がそう思っていたら急に弾幕の速度が速くなり始めた。
「みょん!?」
「くすっ・・油断してると危ないわよ。」
「くっ!」
これはきつい速くなったり遅くなったり、緩急が激しすぎる。そのせいでいくつか被弾してしまったしスペルカードを使う隙が作れない。
ここは耐えて避け続けるしかない。あと何枚あるかわからないけど最後まで足掻いてみせる!
―――――――――
――――――
―――
「な、なんとか二枚目突破・・・」
たった数十秒間避けていただけなのにとても長く感じた。
それくらい集中してたってことだろう。
「すごいわねこのスペルを最後まで耐えるなんて。」
「自分でもびっくりしているくらいです。」
「でもね私は負けるつもりはないから。」
「それは私もです。」
約束しましたからね幽々子様と飛鳥さんに。
何とかしてみせるといったからには成し遂げてみせます。
「3枚目のスペルカードどう攻略するか見せてみて、懶惰『生神停止(マインドストッパー)』!!!」
鈴仙さんが全方位に向けて弾幕を放ち始めた。
私は自分に接近する弾幕を斬ろうと刀を構え振るった。だがその弾幕は刀をすり抜けた。
私は弾幕が当たると思ったがその弾幕は私の体を通り過ぎていった。
「今のは一体・・・」
「何よそ見してるのかしら。」
「!?」
正面から弾幕が迫っていた。しかし私には先ほどの光景が頭から離れなかった。
(いけない今は目の前の弾幕に集中しないと!!)
「とにかく弾幕で数を減らす!!」
私は刀を振り弾幕を放った。しかしこともあろうに私の放った弾幕は通り抜けていった。
「えっ!」
「そこっ!!」
「きゃああぁぁ!!」
さっきと同じ現象が起きた。
まさか―――
「げ、幻覚ですね。」
「へぇよく見破ったわね。でもこのスペルカードの効力はこんなものじゃないわよ。」
鈴仙さんは大量に弾幕を放ってきた。
「さぁこの中にある本物の弾幕を見つけ出してみなさい!」
幻覚の中に本物lの弾幕を混ぜるなんてかなり厄介なことを。
下手に弾幕を撃っても、こちらの体力が消耗するだけだ。一体どうしたら。
ん、なんだろうあの地面に写ってる黒いのは?しかも動いてる・・・そうか幻覚は実体じゃないから影が存在しないだからあの動いているのは本物の弾幕。
そうと分かれば―――
「こっちのものです!――断命剣『瞑想斬』!!!」
私は妖力を楼観剣に注ぎ込み巨大な光の刀身を生成して弾幕を斬っていった。
「これでラストォォォ!!!」
最後の弾幕を消滅させ、スペルをブレイクした。
「やっぱ攻略されちゃったか。」
「少々手こずりましたが、弱点がありましたから。」
「そう・・・私のスペルは残り2枚、次のスペルは今までの非じゃないわ――散符『真実の月(インビジブルフルムーン)』!!!」
弾幕が放たれてきたので先ほどと同じ幻覚なのか確かめようとしたら弾幕が目の前から消えた。
一体どうなっているのかわからない。
私が戸惑っていたら目前に弾幕がいきなり現れたので私は急いで回避した。
私は回避したあと周りを見たらまた弾幕が消えていた。
どうやら消えたり現れたりするスペルらしい。しかも現れるタイミングはランダムだ。
鈴仙さんに直接弾幕を撃っても弾幕に邪魔されるだけ。
「とにかく弾幕が現れれる前に接近するしかない!!」
私は鈴仙さんめがけて突っ込んでいった。
その途中で弾幕が現れたが、なるべく当たらないように最小限の動きで弾幕の中を進んでいく。
(もう少し、もう少しでこちらの距離。)
鈴仙さんも負けじと弾幕を放ってくる。その表情は少し焦っているもよう。
私の攻撃範囲に鈴仙さんが入った!今しかチャンスはない。
「剣伎『桜花閃々』!!!」
私は高速で弾幕をグレイズしながら鈴仙さんの横をすれ違うように通り過ぎた。
鈴仙さんは不思議がっており、体に違和感がないか確かめていた。
「・・・前方にご注意を」
「えっ?」
鈴仙さんが前を振り返ると7つの剣閃が鈴仙さんを襲った。
途中で現れた弾幕も剣閃によって斬り伏せられていた。
「ハァ・・・ハァ・・・次でラスト・・・」
「くぅ・・・ここまで追い詰めるなんてやるじゃない妖夢。」
「鈴仙さんこそ。」
もう体力も妖力も残り少ない、それは鈴仙さんも同じだと思う。
ほとんど意地で立ってるようなものだ。
「これが私のラストスペル・・・受けてみなさい――月眼『月兎遠隔催眠8(テレメスメリズム)』!!!」
私の左右に魔法陣が現れ、弾幕を放ち始めた。
今までの弾幕の量とは圧倒的に違い、私を襲ってきた。ところが弾幕がいきなりすけて横に移動し始めた。
移動したと思ったらまた実体化し襲ってきた。
「くっ!さっきの二つが合わさったようなスペル・・・でもこれを乗り越えれば!」
私は最後の賭けに出るためにスペルカードを使用した。
「私の体がもつか勝負させてもらいます!!――人符『現世斬』!!!」
私は弾幕を無視して鈴仙さんに突っ込んでいった。
グレイズしていないため弾幕が当たっているにも関わらず私は突っ込むのをやめなかった。
体がボロボロになりながらでも私は怯まずただ前を見据えていた。
「鈴仙さん、覚悟!!!」
「このぉぉぉ!!!」
私はすれ違いざまに鈴仙さんを斬りつけ、鈴仙さんは斬られる寸前に私のお腹に弾幕を直撃させた。
そこで私は意識を失った。
―――――――――
――――――
―――
「う、う~ん。」
「あ、妖夢気がついた?」
「あれ?幽々子様?」
「そうよ。」
「・・・・そうだ!?幽々子様弾幕ごっこはどうなりました!?」
「えっとね、非常に言いづらいんだけど・・・」
「ま、まさか・・・」
私は負けたんだとこの時は思った。しかし―――
「引き分けだったのよ。」
あれ?今幽々子様はなんとおっしゃった?
「今なんと言ったかもう一度お願いします。」
「だ・か・ら・引き分けだって言ったのよ。」
ええ~!!!なんですかその判定は!?
「ちなみに判定したのは飛鳥よ。」
私はちらっと飛鳥さんに視線を向ける。
「気絶したタイミングがほぼ同時だったからな。仕方なく引き分けにしといた。」
「・・・」
「妖夢、言いたいことはわかるわ。私も同じだから。」
「鈴仙さん。」
鈴仙さんも意識を取り戻していたよで先に説明されていたらしい。
でも鈴仙さんの顔は不満が内容に感じられた。というより笑っていた。
「でも今回はいい勝負ができたから判定はこのままにしましょう。ちゃんとした決着はまたつけましょ。」
「はい!今度は勝たせてもらいますよ。」
「それはこっちのセリフよ。」
私と鈴仙さんはまた再戦することを約束し、私たちは永遠亭に向かいました。