東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ 作:フジパンホンジコミ
そして最後の一人も登場。
玄武がさとりにプロポーズしてから2週間が経ち、現在地底にはかなりの妖怪や人間が溢れかえっていた。
それもそのはず、今日は2人の結婚式なのだ。
その為、地底は一段と活気に溢れていた。
そこに霊夢たち地上に住む人間や妖怪が地底を訪れていた。
訪れた理由はもちろん彼女たちも玄武とさとりの結婚式に招待されたためだからだ。
(ちなみに今いるメンバーは霊夢、魔理沙、アリス、紅魔館組、橙を含めた八雲一家、冥界組・・・そのほかはあとから来るとのことだ)
「スッゲーな!妖怪で溢れかえってるぜ。」
「ホントここまでの規模のものとは思わなかったわ。」
「それだけ彼らのことを祝いたいのよ。」
霊夢たちは妖怪の人ごみをかき分けながら地霊殿へと足を運んだ。
霊夢たちが地霊殿に到着するとお燐が出迎えにやってきた。
「待ってたよお姉さん方、ささっこちらへどうぞ。」
お燐は霊夢たちを伴い、さとりのいる控え室へと案内し始めた。
―――――――――
――――――
―――
「ここがさとり様の控え室だよ。それじゃあ後でまた来ますのでそれでは。」
お燐は式場の準備をするために離れていった。
「フランーーー!!!」
「あっ!こいしだ!!!」
「いらっしゃい。お姉ちゃんの控え室にどうしたの?」
「彼女に挨拶しに来たのよ。」
「そっかじゃあ入ろうか。」
そう言ってこいしはドアに近づきノックした。
「はい。どちら様で?」
「お姉ちゃん、こいしだよ。他の人たちを連れてきたよ。」
「そうですか、開いているのでどうぞ。」
「それじゃあ失礼しまーす。」
こいしたちは中に入ると薄いピンク色のウェディングドレス姿を着たさとりがいの一番に目に映った。
「うわぁーーー!!お姉ちゃんすっごく綺麗だよ!?」
「ホント!!!さとりお姉ちゃん綺麗!!!」
「ありがとうこいし、フランちゃん。」
「これは写真に収めておかねば!?」
射命丸はさとりのドレス姿を一心不乱に取り続けていた。
「はるばる地上から今日の結婚式のためにお越しいただき感謝します。」
「あら、私たちの仲よ構いはしませんわ。」
「そうよー今日は大切な日なのだから来て当たり前じゃない。」
「そう言っていただけるなんて嬉しいです。」
「ふふ、ほら妖夢も何か言うことがあるでしょ・・・妖夢?」
幽々子が喋りかけても妖夢は反応しなかった。
その為幽々子はもう一度声をかけた。もちろん妖夢の体を揺することを忘れずに。
「妖夢。」
「えっ!?あっ!?すみませんさとりさんがあまりにも綺麗だったのでつい見とれていました。」
妖夢は顔を赤く染めうつむきながらそう言った。
「確かに今のさとりは同性の私から見てもほんとに綺麗なんですものね。見とれるのは当然ですわ。」
「ゆ、紫さん何言ってるんですか/////」
「事実を言っただけじゃない、そう思うでしょ幽々子。」
「ほんとよねぇ。羨ましいくらい綺麗なのよねぇ。」
「ゆ、幽々子さんまで/////」
紫と幽々子にそう言われ顔を赤くするさとり。
それから時間が来るまで控え室から楽しい話し声が聞こえていた。
一方玄武の控え室はというと―――
「旦那、落ち着きなって。」
「そうですよ師父。」
「だがなどうも落ち着かなくてな。」
白いタキシード姿の玄武は控え室の中を右へ左と行ったり来たりと繰り返していた。
「いつもの先生ならともかく今日は大切な日だから落ち着かねえのは仕方ねぇと俺は思うぜ。」
部屋に突然入ってきた水色の髪の男がそう言った。
「「竜也!?」」
「竜也か。」
「水紋 竜也(みなも りゅうや)、只今参上しました。お久しぶりです・・・先生。」
「ああ久しぶりだな。ちゃんと招待状が届いてよかったよ。」
「へへっ!それにしても先生は昔と随分変わりましたね。」
「そうか?でもよくわかったな。」
「俺はあなたの義息子ですから。」
竜也はニカッと笑い、飛鳥とフーに顔を向けた。
「お前らも元気そうじゃねぇか。」
「てめぇもな。」「お主もな。」
「まぁ積もる話もいっぱいあるが、また後でな。」
竜也は式場に行こうと扉に向かおうとしていた途中で何かを思い出し、喋り始めた。
「そうそう、今度外の世界で会った連中を紹介したいんだけどいいか?」
「ほぉどのようなものたちなのだ。」
「まぁ俺らの後輩みたいなやつらだよ。」
竜也が喋り終わった直後にノックの音が部屋に響いた。
コンコン
「はい。」
玄武はノックした相手に返答した。
「玄お兄ちゃん、そろそろ時間だよ。」
「おっ!もうそんな時間だったか。それじゃあ行くとしよう。」
玄武はドアへと歩いてゆきドアを開けた。
「それでは師父我々は式場に向かいますので後ほど。」
「先生、頑張ってくださいよ。」
「それでは。」
「玄お兄ちゃん後でね。」
飛鳥、フー、竜也、こいしは式場の方へと向かっていった。
玄武もさとりの控え室へと向かった。
――――――――――
―――――――
―――
自分たちの入場まで残り5分を切っていた。
玄武とさとりは式場の扉の前までやってきた。
さとりは玄武の腕に自分の腕を絡ませた。
「いよいよですね。」
「ああ。」
そして司会進行をしてくれているお燐の声が聞こえてきた。
『それでは新郎新婦のご入場です。』
「行こう。」
「はい。」
扉が開き二人は祭壇まで続くバージンロードを歩いていく。
祭壇に立っている映姫の所に着くと映姫が語りだした。
「誓いの言葉・・・亀山 玄武さん、あなたは健やかなるときも、病めるときも、富めるときも、貧しきときも、死が二人を分かつときまで命の日の続く限り古明地 さとりさんを愛していくことを誓いますか?」
「誓います。」
「古明地さとりさん、あなたは健やかなるときも、病めるときも、富めるときも、貧しきときも、死が二人を分かつときまで命の日の続く限り亀山 玄武さんを愛していくことを誓いますか?」
「誓います。」
「それでは指輪の交換を。」
映姫に言われ、俺はさとりの左手に、さとりは俺の左手にそれぞれ指輪をはめた。
「では誓いのキスを。」
俺は正面に向いていた体をさとりに向け顔を隠しているヴェールを上にあげ、さとりの顔を見えるようにした。
そして俺達は見つめ合い、それぞれ言葉を交わした。
「さとり愛してる。」
「私もです。」
言葉を交わし終わったあと俺達は誓いの口ずけをした。
その瞬間盛大な拍手が響き渡った。
そんな拍手の中を玄武とさとりは幸せそうに扉に向かって退場していった。
――――――――――
―――――――
―――
さとりSIDE
「それじゃあいきますよ。」
私は皆に背を向けある物を投げようとしていた。
それは式の時から持っていたブーケです。
まあ投げようとしているのですが、後ろからものすごい覇気を感じます。
しかもその覇気を放っている2人は私の知り合いであることがわかります。
やっぱり私が結婚したことが羨ましかったんですね。
「ふふこればかりは譲れないわ・・・紫。」
「それは私も同じよ。」
後ろを向いていてもわかります。二人がにらみ合っている光景が目に浮かびます。
「お姉ちゃーん早く投げてよー。」
そ、そうですね。では―――
「それっ!?」
私は思いっきり後ろに向かってブーケを投げた。
その瞬間その場は修羅場とかした。
「「貰ったぁーーー!!!」」
「紫様落ち着いてください!!!」
「幽々子様も!!!」
紫さん、幽々子さん!?人格変わりすぎですって!?
藍さん、妖夢さん二人を止めてください。
「お姉ちゃんの次は私だぁーーー!!!」
「なんかよくわかんないけど私もーー!!!」
「くっ!フランに先を越されてなるものかぁー!!!」
「お嬢様そんなに暴れないでください!!!」
こいし、その前に飛鳥さんに告白して付き合ってからでしょ。
フランちゃん・・・こいしの真似をしなくていいんですよ。
レミリアさんあなたは妖怪としてまだ若いんですからまだ必要ないんじゃないんですか?
咲夜さんも鼻血垂らして見てないでレミリアさんを止めてください。言ってることとやってることが全然違いますよ。
「妹紅・・・あんただけには負けたくないわ!!!」
「それはこっちのセリフだ、輝夜!!!」
輝夜さん、妹紅さんここで喧嘩するのやめてくださいね。
「今回の記事はこれで決まりですね。『亀山 玄武・古明地 さとりの結婚式で修羅場勃発!?・・・ブーケをめぐる大乱闘』・・・売れますねぬふふふ』」
もし発行したら原稿ごと燃やしてあげますね文さん・・・
はぁー全くみなさんったら私たちの結婚式だって云うのに好き勝手に暴れてくれますね・・・もう少し節度をわきまえて欲しいですね。
といっても時間が押しているので早く誰かとってくれないかな。
「獲ったーーー!!!」
あら、こいしが獲得しましたか、これは意外でしたね。能力を駆使して紫さんが取っているものだと思いましたが予想が外れましたね。
さとりSIDE OUT
結婚式とそのあとの披露宴まで無事に終わり、部屋でゆっくりしている玄武とさとり。
「今日はたくさん笑った気がするよ。」
「そうですね。ハチャメチャな結婚式にはなってしまいましたが、あれはあれで幻想郷ならではの結婚式だったように思えます。」
「言えてるな。」
二人は今日の結婚式のことを思い出して笑い合っていた。
しかし突如さとりは寄り添うように玄武に身体を委ねた。
「どうした?」
「私、今すごく幸せです。」
玄歩はさとりの話を静かに聞くことにした。
「玄武さんがいて、こいしがいて、お燐がいて、お空がいてくれる。これ以上ないくらいの幸せが私には出来ました。」
「・・・」
「でも同時に怖いんです。幸せすぎて・・・」
「・・・」
「私の望んでいたものが全てここにある。でもそれが簡単に壊れてしまうんじゃないかって・・・」
「さとり・・・」
玄歩はさとりをギュッと抱きしめた。
「玄武・・・さん?」
さとりは玄武のいきなりの行動に驚いた。
「そうならないように俺がずっと傍で支えていくから。」
「っ!?」
「だから安心しろ。」
玄武は優しげな表情を浮かべてつぶやいた。
玄武からその言葉を聞き、さとりは思わず涙を流した。
嬉しくてしょうがなく泣きながらさとりは玄武の胸に飛び込んだ。
「はい・・・・もう離さないで下さいね。」
そしてさとりは涙を拭き、最高の笑顔を玄武に見せながらこうつぶやいた。
「愛いてます。私の旦那様。」
おまけ
こいし、飛鳥、フー、竜也が式場へと歩いている途中であることに気づくこいしと竜也。
「そういえば―――」「そういや―――」
「「あなた誰?(お前誰だ?」」
「「今頃気づいたのかよ!?」」
というやり取りがあったらしい。
なんか重要なことを言う竜也。
その言葉の真意とはいったい!?