東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ 作:フジパンホンジコミ
こいしの地獄の修行から一月が経った。
その修行のおかげでこいしはかなり強くなることはできた。しかしその修行に対してトラウマが出来てしまったのは明白であった。。
玄武が異変が終わったあとも続けていこうとこいしに言うが二度としたくないと顔を真っ青にしてプルプル震えながら言ったらしい。
(ちなみに飛鳥もこの修行に対してだけは苦手意識があり自分からは参加したことはないらしい。つまり大半は強制的に参加させられていた)
そして異変当日、玄武たちは外界にある古びた博麗神社の前に集まっていた。
「全員揃ってるな。」
玄武は周りを見回して一人も欠けていないか確認した。
「大丈夫かこいし?」
「だ、大丈夫だよお兄ちゃん。」
「大丈夫とは思えないんだが・・・」
こいしは若干ではあるが震えていた。
弾幕ごっこはしたことはあるが本格的な戦いそれも命のやり取りはこいしにとってはこれが初めてなのだから仕方ない。
その為、周りの雰囲気にのまれて緊張していた。
「無理だったら参加しなくていいのよこいし。」
「イヤ!?あ、あんなに頑張ったんだもん。絶対参加するんだから。」
「姐さん大丈夫ですってこいしはあの地獄をクリアしたからどうにかなると思いますよ。」
「飛鳥、お願いだからあれを思い出させないで!!!」
あの地獄の修行を思い出し青ざめていた。
こいしのそんな姿を見た玄武はやりすぎたなと反省していた。
『さとり。』
『何ですか?』
『こいしのフォローを頼む。』
玄武はテレパシーでさとりに話しかけて戦闘中こいしをサポートするように頼んでいた。
『わかってます。こいしのことは任せてくださいその代わり玄武さんは仁君の方をお願いします。』
『了解した。』
二人はテレパシーでの会話をやめ、作戦の内容を話し始めた。
「いいか今回は5人編成で動くため2チームに分ける。チームの編成はこれだ。」
玄武はMCを起動させ空中にチーム表を映し出した。
前衛・・・玄武、飛鳥、フー、大介、仁
後衛・・・竜也、さとり、こいし、あかり、雷牙
といった風に編成されていた。
「まずは前衛チーム、こちらはギャオスが現れた時に迎撃するチームだ。その為近接格闘に優れたもので構成されている。竜也も接近戦が得意なんだが今回は後衛チームの護衛に回ってもらった。次に後衛チームは幽霊の誘導又は除霊がメインのチームでさとりを中心に動いて欲しい。」
「もちろん幽霊の誘導や駆除が終わり次第前衛チームのサポートに回りますのでそこは覚えておいてください。」
「次に作戦内容だがいたってシンプルだ。ギャオスが現れたら俺たち前衛チームが対処し、幽霊が来たら後衛チームが対処するだけだ。」
「ほんとにシンプルだね。」
「それじゃあ説明も終わったから、作戦の時間が来るまで各自準備をしておいてくれ。」
そう言って玄武はさとりと作戦の内容をもう一度確認するためこいしたちから離れていった。
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―――――
―――
「「そろそろ時間だ(です)、気を引き締めていくぞ(いきますよ)。」」
「「「「「「「「了解!!!」」」」」」」」
前衛チームは上空へと飛び上がり、後衛チームはそのまま地上に残り辺りを警戒していた。
5分くらい経ったとき上空にいた玄武は前方に謎の大群が移動しているのを見つけMCでさとり達に連絡を取った。
【後衛チーム、こちら前衛チーム、前方2キロの地点に謎の大群を確認した。そちらでも確認をしてもらいたい。】
【了解しました。行動に移ります。】
さとりは玄武との通信が終わるとMCをポケットにしまい、あかりに話しかけた。
「あかりちゃん、前方の方を調べることができますか?」
「前方をですか、了解です。」
さとりに返事を返したあとあかりは祈るように両手を胸の前で合わせた。
するとあかりから白い発光体が多数飛び出してきた。その発光体は次第に形を変え小さな蝶へと変貌した。
「さぁフェアリーたち向こうの方を見てきてちょうだい。」
あかりが命じるとフェアリーたちはその方向へと飛んでいった。
今飛んでいったフェアリーたちとあかりはテレパスによって視覚共有されていてフェアリーたちが見たものはあかりにも見えている。そのため諜報活動するときとても役に立つ技なのだ。
フェアリーたちが飛んでいって数分後―――
「見つけました・・・これは幽霊の大群!!数はおおよそ100~200体の規模、真っ直ぐこちらに向かってきてます!!!」
「わかりましたこれより作戦開始します。竜也さん護衛お願いしますね。それからこいしも無茶はせず自分の出来ることをしてくださいね。」
「了解した。近づくものすべてこの拳で粉砕して見せよう。」
「うん。お姉ちゃんとあかりちゃんを守ってみせるよ。」
「ありがとう・・・ではいきますよ!!!」
さとり達後衛チームは幽霊の誘導または除霊のために移動を始めた。
森の中を低空飛行で進んでいくと幽霊の一団に出くわした。
さとりは全員に止まるように腕で合図を出した。そして地面に降り立ち幽霊の一団に視線を向けた。
「あかりちゃんあれがそうですか。」
さとりは前方の一団を指差しながらあかりに聞いた。
「はい。それじゃあ早速誘導して「待ってあかりちゃん。」ってさとりさん?」
さとりは目を閉じて何かに集中していた。そして目を開けてさとりは全員に聞こえるように言った。
「彼らからは怨みしか読めません。もはや彼らは幽霊ではありません怨霊です。これでは誘導は無理です。」
「じゃあやることは一つだけだよねお姉ちゃん。」
「ええ彼らは強制的に成仏してもらいます。」
「やっぱそうするしかないか。」
さとりたちは戦闘するためにそれぞれ構えをとった。
すると怨霊達が一斉に飛びかかってきた。
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!』
「各自散開して除霊を行ってください!!!」
「「「「了解!!」」」」
さとり以外のものはその場からバラバラに飛び出していきさとりは前方から迫ってくる怨霊にマナを宿らせた掌底を打ち込んでいった。
掌底を打ち込まれた怨霊たちは金色の光に包まれて消滅していった。
その時消えてゆく怨霊達から『ありがとう』と言われた。
「『ありがとう』ですか・・・まさかお礼を言われるとは思いませんでしたね。」
消えた怨霊たちがいたところを見つめて、そうつぶやくさとり。
さとりはこの場をあとにしてほかの人の救援へと向かった。
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―――
「それそれそれそれーーー!!!!」
両足にマナを宿らせて迫り来る怨霊の一団を蹴りまくるこいし。
その様は先程まで緊張していたものとは思えないほど動きをしていた。
「もー次から次に出てくる!ていうかさっきよりも増えてるし!?」
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!』
「もうしつこいよ『空連撃』!!!」
こいしは怨霊に2段蹴りをかました。
蹴りを受けた怨霊は吹き飛ばされ他の怨霊にぶつかり、その怨霊も巻き込むように消滅していった。
「まだまだ『空砂塵』・・・からの『天昇斬』!」」
連続回し蹴りで怨霊を打ち上げると今度は踵落としをして地面に叩きつけ消滅させた。
そこへさとりがやってきた。
「こいし、大丈夫ですか。」
「あ、お姉ちゃん!」
「この状況を見れば分かるのですがどうやら緊張はほぐれたみたいですね。安心しました。」
「飛鳥やお兄ちゃんがあそこまで手伝ってくれたんだからいつまでも震えてはいられないよ。」
「ふふ・・・逞しくなりましたね。では一緒に行きましょうかこいし。」
「うんお姉ちゃん。」
さとりとこいしは怨霊の一団に顔を向け、二人は駆け出した。
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―――
「はああああぁぁぁぁ!!!」
怨霊の一体に強烈なボディブローをかます竜也。
そのあとも怨霊達にアッパー、ストレート、ジャブなどを繰り出して消滅させている。
終いにはスマッシュを打ち込み10~20体の怨霊を吹き飛ばして消滅させた。
「やはり数が増えている。これは本当に長期戦になるな。二人とも気を抜くなよ。」
「「はい!」」
「あかりは右の集団、雷牙は左の集団、俺は真ん中の集団を仕留める。」
「「了解!!!」」
二人は指示された方向に向かって駆け出した。
「さて盛大に暴れるとしよう。」
ボクシングのファイティングポーズをとり、怨霊の一団へと突っ込む竜也。
「ムンッ!」
すかさずスマッシュを放ち、怨霊を吹き飛ばす。
さらに近づいてくる怨霊にラッシュを打ち込んだりして撃退していた。
「そろそろ決めるか。」
竜也は両腕を水で覆い構えた。
そして前方に拳を打ち出して技を放った。
「撃龍水神拳!!!」
龍の形をした水が一斉に解き放たれ怨霊の一団を飲み込み消滅させた。
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―――
「久しぶりの実戦だけどなんとかなるでしょ。」
あかりは頭から白い触角、背中から黒と赤と黄色を基調とした蝶の羽を生やした。
「まずは感覚を取り戻さないとね!!!」
あかりは触角にエネルギーとマナを収束して触角から光線ビームパルサーを放った。
ビームパルサーが怨霊2体を貫き消滅させた。
続けざまにあかりは全身にエネルギーとマナを集め相手に突っ込んでいった。
「フラッシュダッシュ!!!」
凄まじい突進を受け怨霊は10体ほど吹き飛び消滅した。
「さぁどんどん行くわよ、プレッシャーフィールド!!!」
羽から金色の鱗粉を周囲にばらまきはじめた。それと同時に羽から雷を発生させて怨霊を攻撃していく。
しかも鱗粉に触れたせいなのか怨霊たちの動きが鈍くなっていき、どんどん雷の餌食になっていった。
「ここら辺の怨霊は片付いたかな。じゃあ次にレッツゴー!」
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「でりゃああ!!」
マナを込めたパンチを怨霊に叩き込む。
消滅させるも次から次へと怨霊が現れ、一向に減る気配がない。
『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!』
「ちっしつこい・・・引力光線!!」
雷の形をした光線を掌から放ち怨霊を消滅させる。
引力光線を連続して放ちどんどん怨霊を消滅させていく。すると雷牙の後方から回り込んでいたのか怨霊二体が飛びかかってきた。
でも事前にその動きを把握していたため雷牙はしゃがんで躱し、怨霊の腕を掴んで技を放つ。
「サンダースパーク!!!」
雷を直接体に流された怨霊はブスブスと黒焦げになりながら消滅していった。
雷牙は踵を返し腕に雷を纏わせてながら、怨霊の一団を見据えてこう言った。
「さぁ天に召されたいものはかかって来い・・・」
『あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーー!!!』
怨霊の一団が雷牙に襲い掛かる。
この時上空にいる前衛チームに動きがあったことに後衛チームは気づかなかった。