東方Project ~異形の玄武が幻想入り~   作:フジパンホンジコミ

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今回から幻想郷側のお話になります。
そしてついにUSC(アルティメット・サディスティック・クリーチャー)であるあの人が登場。


大結界異変・幻想郷サイド 前編

 

 

 

 

私が朝おきて縁側の襖を開けて外を見た瞬間、唖然としてしまった。

 

なぜなら昨日まで普通の庭だったのに今朝になって見てみればあらゆる季節の花が咲き誇ろ庭に変貌していた。

 

しかも花の周りには幽霊が沢山漂っていた。

 

私はあまりの光景に一度目を擦り深く深呼吸してからもう一度庭に目を向けた。

 

最初に見た光景と変わらなかった。

 

 

「は・・・え・・・な、なによこれはぁぁぁ!?うちの庭がなんでこんなことになってるのよぉぉぉ!?」

 

 

叫ばずにはいられなかった。

 

 

「一夜で何があったっていうのよ!?」

 

「おーい霊夢ーーー!!!」

 

 

魔理沙が箒に跨り声を張り上げながら猛スピードでこちらに向かってきて私の目の前に降り立った。

 

 

「大変だぞ、空から見てみたが幻想郷中が一面花畑状態の上に幽霊があちらこちらに漂ってたぞ!?」

 

「マジ?」

 

「大マジだぜ。」

 

「ってことは異変ってことなのかしらね。」

 

「っていうより異変そのものだろ。」

 

「はぁ~ちょっと待ってて準備してくるから。」

 

 

私は魔理沙にそう言って部屋へと戻り、寝巻きである白い浴衣からいつもの巫女服に着替えた。

 

着替えて縁側に戻ると驚いた表情をしている魔理沙がいた。

 

 

「珍しいぜ・・・霊夢から異変解決に動き出すなんて・・・」

 

「今までの異変って玄武たちに手伝ってもらって解決してきたでしょ。」

 

「ああ。」

 

「そのせいか玄武たちの方が評判が良かったのよ。」

 

「あーそういうことか。」

 

「だから今回は神社の評判を戻すために早めに異変を終わらせようと思ったのよ。それに―――」

 

「それに?」

 

「こんな判りやすい異変なのよ速く解決しなかったら私が怠けてると思われちゃうじゃない。」

 

「なるほどな・・・そういや肝心の玄武はいないのか?」

 

「竜也の話じゃ玄武たちは外界で仕事のようだから今回は手伝えないそうよ。」

 

「それで玄武はともかく博麗神社に居候している竜也の奴もいないのか。」

 

「そういうことよ。」

 

 

そう言って私は空へ飛び始めた。

 

魔理沙も慌てて私のあとを追ってきた。

 

私に追いついた魔理沙は私に近づき話しかけてきた。

 

 

「んでこれからどうするよ霊夢。異変の犯人を見つけるにしたってまずは情報を集めねぇと。」

 

「とりあえずは慧音か阿求のところに行くつもりよ。」

 

「なるほどなその二人だったら何か知ってるかもしれねぇな。」

 

「そういうことよ。」

 

 

私と魔理沙は人里に向かうために飛行速度を上げた。

 

人里についた私たちはまず阿求のいる稗田邸に足を運んだが、ちょうど寺子屋にいる慧音のところに行っていることを使用人たちから聞いた私たちはそのまま寺子屋へと向かった。

 

 

寺子屋に到着した私たちは中には入り教室へと足を運んだ。

 

教室の扉を開けると慧音と阿求が何かの作業をしていた。

 

 

「ん?霊夢に魔理沙じゃないか。」「霊夢さん、魔理沙さんこんにちは。」

 

「お邪魔するわね慧音。」「お邪魔するぜ。」

 

「ところで寺子屋になんのようだ?今は異変の最中のはずだが・・・」

 

「ちょっと情報収集のためにあんたと阿求に用事があってね。」

 

「私と阿求にか?」

 

「ええ。」

 

「それならば我々も協力しよう。」

 

「ありがとう。」

 

 

そう言って私は畳の上に腰を下ろした。

 

そして慧音と阿求に色々と質問をしたらこの異変のことに関して少し知っていることがあるといった。

 

慧音曰く、60年前にも同様の異変が発生していて、その異変は人知れずに解決されていたというのだ。

 

そんな異変があったなんて知らなかったわ。(先代から話を聞いていなかったため知らない)

 

 

「人知れず解決したってことは当時の博麗の巫女が解決したんだろ。」

 

「それがな先代博麗の巫女が解決する前には既に異変は静まっていたんだ。その為誰が異変を解決し誰が犯人なのか全く分からずじまいでな記録がほとんどないのだ。」

 

「ってことは阿求の方も・・・」

 

「はい幻想郷縁起にもその異変があったとしか書かれていません。」

 

「そうか・・・霊夢どうすんだ。」

 

「『太陽の畑」に行こうと思ってるわ。」

 

 

私がそう呟いた瞬間、慧音と阿求は顔を真っ青になった。

 

 

「れ、霊夢まさかほんとにいくつもりなのか!?」

 

「しょうがないでしょ今のところあいつが一番怪しいんだもの。」

 

「ですが危険すぎますよ!?」

 

「なんとかなるでしょ。前みたいに。」

 

 

私は苦笑しながら阿求に答えた。

 

 

「おい霊夢一体何の話だよ、私にもわかるように説明してくれ。」

 

 

あーそういやあんたは知らなかったんだっけあいつのこと。

 

あれ?でも結婚式の会場には居たから会ってるはずなんだけどまぁいいか。

 

 

「まぁ行けばわかると思うわよ、ありがとね慧音、阿求。魔理沙行くわよ。」

 

「なんかよくわからねぇがわかったぜ。」

 

 

私と魔理沙は立ち上がり教室を出ていこうとしていた。

 

 

「あの霊夢さん、魔理沙さん!!!」

 

「なんだ阿求?」

 

「お気をつけください・・・あと怪我をなさらずに。」

 

「へ?それどう言う意味だ。」

 

「魔理沙何してるの早くして頂戴。」

 

「あ、ああ今行く・・・」

 

 

霊夢SIDE OUT

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

―――

 

 

 

魔理沙SIDE

 

 

 

「スゲェなここ。あたり一面が向日葵だらけだぜ。」

 

 

私と霊夢は向日葵が咲き誇る場所へとやってきた。

 

ここに霊夢の言う奴がいるのか?でも気になるのはさっき阿求の言ってたことだ。

 

どんだけヤバイ奴がいるんだよ、正直不安でいっぱいだぜ。

 

 

「どうしたの魔理沙、そんな辛気臭い顔して。」

 

「成り行きで霊夢についてきたからここにいるのがどんな奴なのか気になってな。」

 

「正直言って危険なのは間違いないわね。」

 

 

 

マジでか・・・

 

 

 

「しっかりしなさいよ。」

 

「お、おう・・・」

 

 

アハハ・・・霊夢はともかく私が生きて帰れるか心配だ。

 

 

「いたわあそこよ。」

 

 

霊夢が指を指す方に私は視線を向けると、向日葵の中にピンクの日傘が飛び出ているのが見えた。

 

 

「魔理沙後ろ!!!」

 

「へ?」

 

 

私は霊夢の言ったことに従い後ろを振り返ると植物の蔦みたいなものが私目掛けて振り降ろされていた。

 

 

「やべぇ!!!」

 

 

ギリギリのところでなんとか私は植物の蔦のようなものを交わした。

 

あっぶねぇ下手したら今の一撃で気絶してたところだぜ。

 

 

「魔理沙気を引き締めていくわよ。」

 

「わかってるよ!」

 

 

次々と攻撃を仕掛けてくる植物の蔦を交わしていき、安全圏へと脱出することができた。

 

すると霊夢が何かに気づいたらしくて後ろを振り返った。

 

 

「いきなり攻撃仕掛けてくるなんてやってくれるじゃない。」

 

「私のテリトリーに入ってきたんだから当然でしょ。」

 

 

私たちの目の前にさきほど見えたピンクの日傘を差した緑の髪の女性が浮かんでいた。

 

やべぇ・・・霊夢の言う通りこいつマジでやべぇぞ!

 

明らかにそこらの妖怪とは比べ物にならないほどの気配をしてやがる。

 

冥界での異変で紫と幽々子に対峙したときと同じくらいの妖気だ。

 

こんな奴に勝てんのか・・・

 

 

 

魔理沙SIDE OUT

 

 

 

「久しぶりね霊夢。」

 

「ええ・・・ホントに久しぶり。」

 

「(霊夢はコイツを知ってんのか?っというより顔見知りだったのかよ。)」

 

「そっちの白黒は?」

 

「き、霧雨 魔理沙・・・」

 

「(ふーん・・・魅魔の言っていた弟子っていうのはこいつのことね。)私は風見 幽香よろしく。」

 

「よ、よろしくってなんだよ私のことジロジロ見たりして・・・」

 

「別になんでもないわ。それで私に何のようかしら霊夢。」

 

「ちょっとこの異変のことについて聞きたいことがあってきたのよ。」

 

「言っておくけど、私じゃないわよ。」

 

「わかってるわよ異変起こなんてしょうもないことするような奴じゃないって。」

 

 

ものすごく失礼なことを言う霊夢。

 

魔理沙はジト目で霊夢を見ていたが緑の髪の女性から話しかけてきた。

 

 

「それにこの異変には犯人なんていないわよ。」

 

「はぁ?犯人がいないってどうゆうことよ。」

 

「さぁ・・・でも真相が知りたいのなら『無縁塚』に行くといいわよ。そこで全てが分かるから。」

 

「・・・嘘は言ってないわね。行きましょう魔理沙。」

 

「お、おう。」

 

 

霊夢と魔理沙がここから離れようとしたが四方を植物の蔦で囲まれているため動くことができなかった。

 

 

「せっかくここに来たのだから・・・私と遊んでいかない?」

 

「嫌と言ったら・・・」

 

「こちらから仕掛けるまでよ。」

 

「・・・ここに暴君がいるぜ。」

 

「さぁ楽しみましょう!!!」

 

 

幽香は無数の弾幕を放ってきた。

 

霊夢と魔理沙は直撃しそうな弾幕だけをお祓い棒で弾いたり、マジックミサイルで撃ち落としていた。

 

魔理沙は相手との間合いを一気に詰めようと自慢のスピードで弾幕郡に突っ込んでいった。

 

魔理沙が間合いをどんどん詰めているにも、幽香は動じる事無く無数の弾幕を放っていた。

 

 

「これでもくらえぇ!『マスタースパーク』!!!」

 

 

八卦炉から極太のレーザが幽香めがけて放たれた。

 

しかし幽香は日傘を前方に向けて構え、『マスタースパーク』を真正面から受け止めた。

 

それを見た魔理沙はギョッと目を見開いて驚いていた。まさか日傘なんかで受け止められるとは思っていなかったからだ。

 

しかもその日傘には焦げ跡が一つもついてはいなかった。

 

魔理沙は心の中で舌打つが、直ぐに気を取り直してもう一度幽香に突っ込んでいくが植物の蔦に邪魔をされ近づくことができなかった。

 

 

「魔理沙!?」

 

「よそ見はいけないわね霊夢。」

 

「っ!?」

 

 

いつの間にか移動した幽香が日傘を振り下ろそうとしていたから霊夢は急いで結界を張りガードしたが結界ごと吹き飛ばされてしまった。

 

 

「くっ!?」

 

 

魔理沙はなんとか植物の蔦の包囲網から抜け出して霊夢を受け止めた。

 

 

「霊夢大丈夫か?」

 

「ええなんとかね・・・それにしても相変わらずの力ね。」

 

 

霊夢はそう言いながら幽香に視線を向けるが、その幽香は興味が薄れたような表情をしていた。

 

 

「・・・二人がかりだというのにこの程度なの?期待して損したわ。」

 

「言ってくれるじゃない。」

 

「こんなんでよく今まで異変を解決できたわね。」

 

「なんだと!?」

 

「これなら玄武やさとりと手合わせしてた方がまだよかったわ。」

 

「「!?」」

 

 

幽香の口から玄武とさとりの名を聞いて驚く霊夢と魔理沙。

 

 

「そういや気になってたんだけどなんで二人の結婚式の時にいたのかしら。」

 

「さとりとはちょっとしたガーデニング仲間で、時たま肥料をもらいに行っているのよ。」

 

「それでさとりに招待されたから式場にいたってわけね。」

 

「そういうわけよ。」

 

「じゃあ玄武とはどういった関係なんだよ。」

 

「そうね彼とは喧嘩友達みたいなものよ・・・そして最高の獲物でもあるわ。」

 

 

ニッコリと笑いながらそういう幽香。

 

それをうわぁーと心の中で思いながら霊夢と魔理沙は目を半目にして幽香を見ていた。

 

 

「さて話はここまでにして続きを始めましょうか。」

 

 

妖力を放出させながら霊夢と魔理沙を威圧する。

 

魔理沙はその圧倒的な妖力を感じて一瞬寒気が全身を駆け巡った。

 

すると霊夢は圧倒的な妖力を微塵にも感じてないかのように魔理沙の一歩前に出て幽香に話しかけた。

 

 

「だったらスペルカードはお互い一枚ずつでどうかしら。」

 

「ええ、それでいいわ。」

 

「魔理沙、少し後ろに下がってなさい。巻き込まれても知らないから。」

 

「正気か霊夢っ!?私たち二人係でなんのダメージも追わせられなかったんだぞ。一人なら尚更無理に決まってんだろ!?」

 

「まあ見てなさいって・・・ちょっと試したいことがあるし。」

 

「でも!?」

 

「私を信じなさい。」

 

 

真剣な顔をして霊夢は魔理沙にそう言い幽香のいる方へと体を向けた。

 

魔理沙は何かを言おうとしたが霊夢のそんな顔を見て言うことができなかった。

 

 

「さぁ覚悟しなさい幽香。」

 

 

お祓い棒と御札を構えて幽香を見据える霊夢。

 

 

「格の違いを思い知らせてあげるわ。」

 

 

幽香もピンクの日傘を構えた。

 

第二ラウンドが今に始まろうとしていた。

 

 





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