東方Project ~異形の玄武が幻想入り~ 作:フジパンホンジコミ
映姫様再び登場!
サボリ魔こまっちゃん登場!?
妖怪の山の反対方向の奥地に存在する太陽の畑で一人の改造巫女服をきた少女とピンクの日傘をさした女性がぶつかり合っていた。
「やぁぁぁーーー!!!」
「あははは!!!二人で戦っていた時よりいい動きしてるじゃない!!!」
「あんたに褒められたって嬉しくないわよ!!!」
片手に10枚ほどの御札を構えて幽香に向かって放った。
しかし幽香は閉じた日傘を振り抜き御札を弾いた。
霊夢は幽香が日傘を振り抜いた姿勢で止まったのを見計らい、すかさず弾幕を幽香に放った。
「隙を突いたつもりだろうけど甘いわね霊夢。」
幽香の足元から巨大な花が咲いたと思いきや幽香を包み込むように閉じた。
弾幕は全てその巨大な花に当たったが貫くまでには至らなかった。
弾幕をすべて弾き終わった後、巨大な花はゆっくりと開いた。
「まだまだみたいね霊夢。」
「ほんとムカつく言い方ね。」
額に青筋を浮かべながら霊夢は幽香を睨みつけていた。
霊夢は幽香に向けて無数の弾幕を放ち、幽香の動きを封じようとするが、幽香はそれに対して植物の蔦を駆使して飛来する弾幕を打ち消していた。
幽香は日傘を地面につけると地面が盛り上がり芽が出始めそれが一気に成長し花が咲いた。
その花たちは一斉に霊夢の方へと向き花びらを飛ばし始めた。
霊夢は御札を投げて相殺させようとしたが、花びらに全て切り裂かれてしまう。
その光景を見た霊夢は舌打ちをして花びらが当たる前にお祓い棒で弾いて空に向かった。
「逃がさないわよ。」
幽香も霊夢のあとを追おうと体を動かそうとしたら
「う、動かない!?なぜなの・・・なっ!?」
幽香は地面へと視線を向けるとそこにはいつの間にか仕掛けていたのか自分を囲うように4枚のお札が貼ってあった。
「こ、これは御札!?・・・でも言ったいつの間に・・・まさかさっき投げた御札は囮でこれが狙いだったって言うの!?小賢しい真似を!!!」
幽香が結界に囚われている間霊夢はというと
「少し時間がかかっちゃうのが問題だけど今のうちに準備をしなくちゃ。」
霊夢は目を閉じて集中し始めた。
「こんなもの!?」
しかし幽香はお札の真下から蔦を出現させ札を取り払った。
そして上空を見上げ霊夢を視界に捉えた。
「タイミングが悪かったわね。」
幽香は霊夢に向けて日傘の先端を向け構えた。
次第に日傘の先端に妖力が集まりだした。
「消し飛ばしてあげるわ霊夢・・・『マスタースパーク』!!!」
魔理沙以上の極太レーザーが霊夢に向かって放たれた。
「霊夢ーーー逃げろーーーー!!!」
魔理沙は霊夢に逃げるように大声で言うが、霊夢は未だに目を閉じて何かをしており動こうとしなかった。
そんな霊夢を見て幽香は目を細めた。
「何かしようとしている・・・いったいなにを・・・」
すると霊夢はカッと目を開きスペルカードを宣言した。
「準備は整ったわ・・・私の取っておきくらいなさい!!!霊符『夢想封印・龍』!!!」
霊夢から色とりどりの九つの大玉が出現した。
しかしこの大玉は通常の夢想封印の大玉よりも大きくかなりの力が込められていた。
「いっけーーー!!!」
九つの大玉が放たれ幽香の放ったマスタースパークと衝突した。
衝突した衝撃で大気が震え辺りに衝撃波を撒き散らし始めた。
互の力が拮抗し、押したり押し返したりの繰り返しが続いた。しかし霊夢の放った大玉が徐々に形を変え始めた。
「これがこのスペルカードの真の姿よ!」
九つの大玉は完全に姿を変えていた―――龍の形に。
龍の形となった夢想封印は正面に二体を残し残りはレーザーの側面へと回り込みくらいついた。
「そんなもので打ち破れるとでも思ってるの!」
「打ち破って見せるのよ!」
互いに相手の力を打ち破ろうとさらに力を込める二人。
そのせいで周囲に撒き散らす衝撃波がさらにひどくなっていき魔理沙は立っているのままならず近くにあった岩場に隠れた。
だが二人はそんなことお構いなしに力の放出を続けた。
「くっううう!」
「霊夢・・・あなたは人間にしては一番頑張ったほうだけどこれまでよ!」
「人間ナメんじゃないわよ!?」
霊夢の放った龍の形をした夢想封印が金色の光で包まれ始めた。
「なっ!?これってまさか!?」
「これが私のホントの奥の手よ!?」
金色の光で包まれた夢想封印は徐々に押していき、ついに幽香の放ったマスタースパークを霊夢の放った『夢想封印』が打ち破った。
マスタースパークを打ち破った9体の龍の形をした夢想封印は一つとなり、巨大な龍となって幽香に襲い掛かった。
「・・・まさかこうなるとは思ってもみなかったわね。」
そのつぶやいたあと幽香は光に飲み込まれた。
10秒くらい光に包まれたが次第に光は弱くなり元に戻った。
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
霊夢は仰向けになって倒れていた。
「霊夢ー大丈夫かー!」
魔理沙は霊夢のもとへと駆け寄った。
霊夢は息を整えたあと魔理沙に話しかけた。
「ええ大丈夫よ。」
「風見 幽香は?」
「あそこよ。」
「あ・・・ほんとだ・・・」
「幽香生きてる?」
霊夢は幽香に話しかけた。
「ええなんとか・・・」
「とりあえずこの勝負私の勝ちね。」
「ええ、あなたの勝ちでいいわ。でも一つだけ教えて頂戴。」
「何?」
「最後に使った力・・・あれは玄武やさとりが使う力と同じものだったわ。それをなぜあなたが使えたの?」
「ああ・・あれね、2ヶ月前にうちの居候から教えてもらったのよ。」
「だから使えたのね。」
「そういうこと。まだ不完全だけどね。」
「はぁ~完敗よ今回は・・・でも次は勝たせてもらうから。」
「冗談じゃないわ、あんたと戦うなんて二度とごめんよ。」
「減らず口は相変わらずね。ほらさっさと行きなさい。異変を解決するんでしょ?」
「すっかり忘れてたわ・・・魔理沙、お願い箒に乗せてくれないかしら。疲れちゃって力が入んないのよ。」
「お安い御用だぜ。しっかりつかまってろよ霊夢。」
魔理沙は霊夢を後ろに乗せると先ほど幽香から聞いた場所――『無縁塚』へと向かっていった。
「あの子達も行ったことだし私も家に帰ろうかしらね。」
幽香はボロボロの状態なのにも関わらず起き上がって見せて歩き出した。
――――――――――
――――――
―――
「霊夢大丈夫なのか?フラフラしてるぜ。」
「大丈夫だから・・・それより今はどこ飛んでるの?」
「今は妖怪の山を通ってる最中だぜ。」
「じゃああのパパラッチに見つかったら大変ね。」
「そうだなあいつに会うと禄なことがねぇからな。」
「それは侵害ですね。」
霊夢と魔理沙は自分たち以外の声が聞こえたため声のした方に顔を向けると射命丸 文が手帳を持って飛んでいた。
それを確認した霊夢は魔理沙の肩をポンポンと叩き、魔理沙がうなづくと飛行速度を上げ始めた。
「あやや?私から逃げようって言うのですか。逃しませんよ!」
射命丸も飛行速度を上げて魔理沙を追いかけ始めた。
鼬ごっこが続いたが霊夢と魔理沙はなんとか無縁塚につくことができた。(余計なのが一人いるが)
しかし、無縁塚には多くの幽霊が漂っており、さらに不気味な空間となっていた。
「妖夢がいたら発狂してたわねこれ・・・」
「・・・ああ。」「・・・そうですね。」
霊夢、魔理沙、文は、頬を引きつらせながら無縁塚の現状を見ていた。
「ここがこんなふうになってるのは私初めてですよ。」
「そうなのかよ。」
「ええ長年幻想郷を見てきた私ですが言うんです間違いありません。」
射命丸文すると霊夢が辺りを見回しているとある一に注目した。
「どうやら幽霊たちはこの奥から湧き出てきてるみたいね。」
「どうしてわかるんだよ?」
「幽霊の進行方向よ。」
「「ああなるほど。」」
「時間もないし行くわよ。」
霊夢はスタスタと無縁塚の奥へと歩み始めた。
魔理沙と文も霊夢のあとに続いて奥へと進んでいった。
「そういやこの先って何があるんだ?」
「この先ですか?この先は三途の川ですよ。」
「マジかよ・・・」
「ってことはその三途の川で何かが起こったってことよね。」
「ええそれは間違いないですよ。なんせあそこにはあの人がいますから。」
「「あの人?」」
「まあ実際に会ってみればわかりますよ。あっそろそろつきますよ。」
暗い雰囲気の場所を抜けて花しかも彼岸花が咲き誇ろ場所に出た霊夢たち。
「ここが三途の川・・・」
「無縁塚ほどじゃねぇけど少し気味わりーとこだぜ。」
「じゃあここにいるっていうやつを探しにって文何してるの?」
文は辺りをキョロキョロと見回して何かを探していた。
「いえその人を探しているんですよ。」
「この近くにいるの?」
「私の記憶が正しければこの辺りにいるはずなんですが・・・おや?あれは・・・」
文の見ている方に霊夢と魔理沙も視線を向けるとひとりの少女が歩いていた。
その人はこっちの存在に気づいたのかこちらへと歩いてきた。
「あれってさとりの結婚式にいた人だよな。」
「ええ確か・・・四季 映姫だったっけ」
「ええそうですよ。お久しぶりですね博麗 霊夢、それに霧雨 魔理沙と射命丸 文。」
映姫は霊夢たちの前に立ち止まり挨拶をした。
「あなた方に問いますがなぜこのような場所においでになったのですか・・・ここは生者が来る場所ではありませんよ。」
「幽香の言うことに従って無縁塚に来たら、幽霊がたくさん漂ってたのよ。で幽霊の流れを逆らいながら来たらここに出たってわけ。」
「すみません無縁塚に幽霊が漂っていたというのは本当ですか・・・」
「ホントだぜ、気持ちワリーくらいにいっぱいいたぜ。」
「・・・」
それを聞いた映姫は顔をうつむきプルプルと震え始めた。
一体どうしたのかと霊夢と魔理沙は首を傾げた。その途端――
「こ~~~~ま~~~~ち~~~~!!!」
映姫の怒号があたりに響いた。
霊夢と魔理沙は近くにいたためしかめっ面をして耳に手を当てていた。
文はいつの間にか耳栓を取り出して耳に付けていた。
そして怒号がなり止むと文は耳栓を外し映姫に質問した。
「あの閻魔様?」
「なんですか!?」
「え、えと小町さんの居場所を知っていますか?」
「どういうことですか?」
「私はここに居ることは知っていますがどこにいるかまでは知らないんですよ。だから閻魔様だったら知っているんじゃないかと思いまして・・・」
「なるほどあなたたちも小町を探していたのですね。ならば参りましょう。一刻も早く小町にお説教をせねば!」
そう言ってスタスタとどこかに歩き始める映姫。
霊夢、魔理沙、文の3人は困惑しながら映姫のあとに続いて歩き出した。
三途の川沿いに歩き続けること5分、映姫について来た霊夢たちは船着場にたどり着いた。
映姫は船着場に誰もいないことを確認すると膨大な霊力をクスクス笑いながら発し始めた。
そしてその状態のまま近場にある岩に一直線に向かっていきそのまま岩場の陰へと消えていった。
霊夢達も映姫の後についていき、岩場の陰を覗いてみるとイビキをかいて眠りこけている赤い髪の女性がいた。
この人こそここの船頭であり映姫の部下である死神の小野塚 小町だ。
映姫は寝ている小町を見て額に青筋を浮かべながらニッコリと笑っていた。(目は笑っていない)
そして映姫は手に持っている悔悟の棒を後ろに振りかぶり
「いい加減に起きなさい小町!!!」
と言いながら小町の顔面へと振り下ろした。
バシーンという音があたりに響き渡り、あまりの痛さにその小町は飛び起きて顔面を押さえながらのたうち回っていた。
「目が覚めましたか小町。」
「しぇ、しぇきひゃま!!!(し、四季様!!!)」
「小町、私は言いましたよね。今日だけは怠けてはいけないと・・・」
「ひゃ、ひゃい(は、はい)・・・」
「ですがなんですか、来てみればあなたは寝てサボっているではないですか・・・」
「しょ、しょれはしょの(そ、それはその)・・・」
「あなたは言われたことを全うできないのですか!!!」
「ひぃぃ御免なさいぃぃぃ!!!」
「全く大体普段からあなたはですね―――――」
映姫のお説教が始まった。
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―――
かれこれ映姫のお説教が始まって2時間が経過。
「今回はお説教をしているのは時間がもったいないので今日はこのぐらいにしておきます。けれどまた同じようなことがあればわかっていますね・・・」
映姫は悔悟の棒を小町に突きつけながら言った。
「・・・は、はい・・・」
魂が抜けるんじゃないかと思えるほど真っ白になった小町がそう返事を返した。
「それでは私は仕事に戻りますゆえお暇させていただきます。それでは。」
霊夢たちにお辞儀してそのまま仕事場へと飛んでいってしまった。
あまりの出来事に霊夢たちは言葉を発することができずずっと立ち尽くしていた。
「はっ!霊夢さん、魔理沙さん!?しっかりしてください。」
「へ?あーあんまりすごいもんだったからほとんど意識が飛んでたわよ。」
「すごすぎだぜ。」
「さすが閻魔様ですね。あのスキマ妖怪が苦手にしているだけの人ではありますね。」
「でコイツどうするよ。」
真っ白になっている小町を指差す魔理沙。
「ほっておきましょう。一応こいつの自業自得なんだから。」
「まぁそうだな。」
「いい記事がかけそうな気がします。むふふ。」
「じゃあ帰りましょうか。」
霊夢達が帰ろうとしたその時――――ドゴーーーーーンという音が鳴り響いた。
「なんだ今の音は!?」
「現世側の方からしましたね。」
「・・・」
「霊夢?どうしたんだよそんな顔して。」
魔理沙はとても深刻そうな顔をした霊夢に話しかけた。
「結界が・・・・」
「「結界が?」」
「博麗大結界に―――穴があいた・・・」
「「!?」」
霊夢はこうしてはいられないと感じ急いで現世に戻るために飛んでいった。
三途の川と無縁塚を抜けた霊夢は幻想郷全土が見渡せるように上空へと高度を上げて博麗神社の方に目を向けると――――
黒い竜と黒い亀がにらみ合っているのが見えた。
破壊神と守護神の戦いが今まさに始まろうとしていた。