ダンガンロンパ 世界で一人だけの天才医師   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

二人の過去編最終話です!

それでは本編どうぞ!


第11話 二人の過去 『別かれ』

 

俺は街中を探し回って、ついに千秋を見つけることができた。場所は街から少し離れた倉庫の中だった。しかし千秋は縄で縛られていて、身動きとれない状態だった。俺は物陰から倉庫の中を見ていた。

 

 

「ここって確か俺たち小学生よく遊び場として使っているところだよな。俺は遊んだことないけど」

 

 

「お前こんなところで何やってんだ?」

 

 

後ろを振り向くと俺より少し年上の小学生がいた。

 

 

「ここはガキ大将がいるって言われてるところだぜ。早くそこから離れた方がいいぜ」

 

 

そう言って、かれは帰っていった。ガキ大将ね……。注意していくか。俺は中に入り千秋を助けに行った。

 

 

「やっと来たか。待ちくたびれたぞ」

 

 

「!?お前!!」

 

 

聞いたことのある声のした方を向くと、あいつがいた。

 

 

「ガキ大将ってお前のことだったのか」

 

 

「今まで知らなかったのかよ。まあいいや」

 

 

「千秋に2度と近づかないって約束したじゃねえか!!」

 

 

「何でこの俺がお前らの言うことなんか聞かなきゃ何ねえんだよ!!俺はお前をぶっ飛ばす。そのためにこいつにはお前を釣る餌になってもらった」

 

 

こいつ!!絶対に許さねえ!!関係のない千秋を巻き込みやがって!!

 

 

「グワッ!!!!」

 

 

俺は後ろからガキ大将の仲間に身体を押さえつけられた。俺は身動きが全く取れなかった。

 

 

「今からお前に面白いものを見せてやるよ」

 

 

っ!?あいつまさか!?千秋に手を出すつもりじゃ!?

 

 

「やめろ!!!!!」

 

 

「おら!!」

 

 

ガキ大将は千秋の縄をほどき、思い切り殴った。千秋は小さく悲鳴を上げた。その声を聞いた時、俺の中で何かが壊れた。まるで全てのリミッターが外れたように。

 

 

「おい……離せよ……」

 

 

「黙って這いつくばってろ!!」

 

 

「いいから離せって言ってんだろうが!!!!!」

 

 

俺は怒りに任せて、俺の身体を押さえていたガキ大将の仲間を殴り飛ばした。まるで火事場の馬鹿力が発動したように力が溢れていた。

ガキ大将の仲間はまともに動けそうになかった。

 

 

「っ!?やんのか!!またこいつを傷つけられたいのか!!」

 

 

「うるせえんだよ!!!!」

 

 

俺はガキ大将の顔面を思い切り殴った。勢いで倒れ、俺はガキ大将に乗っかり殴り続けた。その時の俺はこいつだけは絶対に許さないということしか頭になかった。その時後ろから誰かに抱きつかれた。俺は我に返り後ろを見ると泣いた千秋がいた。俺はまた彼女を泣かせてしまった。

 

 

「もうやめて……いつもの……いつもの優しい帝人君に戻ってよ……」

 

 

「…………」

 

 

「おい!大丈夫か!!」

 

 

倉庫のドアを見ると店長と商店街の人たちがやってきた。俺は安心してその場で気を失った。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

目をさますと知らない天井があった。見たところ病院ではないみたいだ。

 

 

 

「帝人君!!!」

 

 

「おお!!目をさましたか!!」

 

 

「てん……ちょう……それに……ちあき。ここは?」

 

 

「ここはワシの店の奥の部屋じゃ」

 

 

俺はゆっくり身体を起こした。けど身体はすぐに重たくなった。千秋に抱きしめられたからだ。

 

 

「怖かったよ……すごく怖かった。もしこのまま目を覚まさなかったらどうしようって思ってすごく怖かった。ゴメンね…私のせいで…帝人君がこんな目にあって…。本当に助けてくれてありがとう……」

 

 

これで彼女を泣かせたのは3回目だ。とにかく早く彼女に泣きやんでもらおう。

 

 

「大丈夫。俺はちゃんとここにいる。だからもう泣くな」

 

 

「うん……うん……」

 

 

「少し二人でゆっくりしてなさい。ワシはまだやることがあってな」

 

 

「やること?」

 

 

「あのガキ大将のことだ。あいつらを親のところまで連れて行くのじゃ。あいつらがした事を全て話しにな」

 

 

そう言って店長は部屋を出て行った。その時、ずっと泣いていた千秋が言葉を発した。

 

 

「帝人君。私、帝人君に言わなきゃいけないことがあるんだ」

 

 

「何だそれ?」

 

 

「私ね、明後日引っ越すんだ。この街から出るんだ」

 

 

「っ!?」

 

 

俺は驚きを隠すことができなかった。そりゃそうだ。いきなりこんなこと聞かされたからな。

 

 

「そうか。見送りには行かせてくれよ」

 

 

「うん……もちろんだよ」

 

 

そして長い長い沈黙が続いた。外を見ると、もう夜になっていた。店長も帰ってきて、俺と千秋は帰った。

 

 

次の日、俺と千秋が遊べる最後の日。俺たちは今までに無いくらい楽しんだ。そして千秋が引っ越す当日、俺は千秋の家に行った。家の周りには商店街の人たちが沢山いた。俺の親は千秋の親に挨拶をしていた。

 

 

「帝人君」

 

 

「千秋、さよならは言わないぞ。きっとまた何処かで会える」

 

 

「うん」

 

 

「もしお互い大きくなってあったらもう覚えてないかもしれない。けど、もし覚えていたら、俺は君に伝えたいことがあるから、その時は聞いてくれる?」

 

 

「うん」

 

 

そして千秋は車に乗って、車の窓を開けて俺に言った。

 

 

 

「帝人君!!いつかまた何処かで!!」

 

 

「ああ!!またどこかで会おう!!」

 

 

こうして俺と千秋が過ごした一週間が終わりを告げた。俺はその日からきっと何処かで彼女に会える日が来ると信じていた。

 

 

 

 




はい!

二人の過去編、終了しました。

次回から現代に戻ります。

それでは次回第12話お楽しみに!
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