フラっぴーです!
リアルが忙しくて中々投稿できませんでした。
それでは本編どうぞ!
七海side
私は八年前のことを南沢先生に話した。話し終えると南沢先生は笑みを浮かべながら私に言った。
「そうなんだ。紫藤君が八年前に君のことを言っていたのがなんとなくわかったかな」
「え?何がですか」
「いや、何でも。話を聞いて思ったけど、当時の七海ちゃんは紫藤君のことが好きだったんでしょ。今はどう思ってるのかな」
南沢先生が突然言ったので、私は答えるのに戸惑ってしまった。でも私は紫藤君のことが好きということを言った。
「ええ!?ええと……その…………はい」
「そうか。まあとにかくこれからも紫藤君のことを頼んでもいいかな」
「はい!!」
私は南沢先生が安心できるように返事をして、別れて病院から出て行った。そうだ!今日はゲームを買うんだった。私はゲームショップに向かっていった。紫藤君に今日は2人でゲームしよって誘ってみようかな。
七海side out
帝人side
「う……ん……あれ、寝てしまってたのか」
目を覚ますと、俺は病院のロッカー室のベンチの上で寝てしまっていた。それより、久しぶりに八年前の夢を見たな。
「伝えたいことか………。覚悟を決めなきゃいけなくなるな。いつかちゃんと伝えよう」
俺は帰る準備をして、白衣をロッカーに入れて帰った。その帰り道、途中からで七海を見つけたから声をかけた。
「おーい。七海!」
「あ!紫藤くん!」
「その荷物は何なんだ?」
「これは新作のゲームだよ」
「へえ。本当にゲームが好きなんだな。八年前と一緒で」
「うん!ねえ紫藤君。今日私の部屋で一緒にこのゲームしない?」
「え!?いいのか?俺が部屋に行っても」
「全然いいよ。それに久しぶりに2人でこのゲームをやりたいし」
「……わかった。じゃあ荷物置いたらお前の部屋に行くよ」
俺は七海にそう言った。そして俺たちは一緒に帰っていると七海が突然手を握ってきた。
「!?」
「八年前、帰り道よくこうやって手を繋いで帰っていたよね」
「……そんなことも覚えているんだな」
「もちろんだよ。あの時のことは忘れないよ」
七海がそう言った時、俺は凄く嬉しかった。八年前のことを覚えていてくれたから。すると七海がまた俺に言った。その言葉を聞いた時、俺は嬉しすぎて涙が出そうになった。
「紫藤君。例え世界中のみんなが紫藤君を嫌っていたとしても、私はずっと紫藤君の味方だから。ううん、私だけじゃない。八年前と違って今は私やクラスのみんな、日向君がいるから。もう1人で抱え込まないでね」
「……ああ………ありがとう…」
その後はしばらくの間お互い沈黙していた。そして俺たちは何の会話もなく寮の部屋まで来てしまった。
「それじゃあ、荷物置いたらすぐに行くよ」
「うん」
俺は七海と一旦別れ、荷物を整理していた。俺はいつもの服装に着替えて七海の部屋に向かっていった。
「ここか。七海。きたぞ」コンコン
俺は七海の部屋に着き、部屋のドアをノックした。するとTシャツの上からパーカーを羽織った七海が出てきた。
「早かったね。入って入ってー」
「お邪魔します」
部屋に入ると綺麗に片付いていた。けどゲームの本体のところはコードが絡まっていた。
「凄え片付いてるな、けどゲームの本体のコードは直さないのか」
「片付けようと思うけど上手く直せなくて」
「じゃあ今度手伝ってやるよ」
「いいの?」
「ああ」
「ありがとう!じゃあ早速やろ!」
「鉄拳か……。懐かしいな」
「八年前は3をやったよね」
「そうだったな。これは6か。久しぶりにやるけど、負けねえぞ!」
「望むところだよ!」
俺たちは一緒にゲームをしようとしたが、俺たちは大事なことを忘れていた。
「七海、その前に晩御飯を食べようか。サンドイッチがあるから食うか?」
「うん!ありがとう!」
俺たちは一緒にサンドイッチを食べて、その後に一緒にゲームをやった。俺たちは時間のことをすっかり忘れて夜中まで遊んだ。
帝人side out
七海side
私達は時間のことを忘れてずっとゲームをした。戦績は8割以上私が勝って紫藤君は約2割ぐらいだった。その後私達は少し休憩を入れた。数分後、私の肩に何かが触れた。隣を見るとぐっすりと寝た紫藤君が私にもたれかかっていた。私はこのままにしておくと紫藤君が風邪をひくと思い、ベッドから布団を取って一緒にかぶった。私はお互い風邪を引かないようにくっついた。そして紫藤君の頭を優しく撫でた。
「今日は忙しかったもんね。おやすみなさい。
そう言って私は紫藤君の額にそっとキスをして眠った。
はい!
帝人と七海の距離がだんだん縮まってきましたね!
次回第13話お楽しみに!