ダンガンロンパ 世界で一人だけの天才医師   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

まさか下書きが消えてしまってショックでした。
新しく書こうとしたらかなり時間がかかってしまった。


それでは本編どうぞ!


第15話 日向の決意

帝人side

 

 

希望ヶ峰学園の噴水広場のベンチで俺と九頭龍はのんびりと過ごしていた。

 

 

「……平和だな」

 

 

 

「……だな」

 

 

 

のんびり過ごすと言ってもただボーッとしてるだけだけど。適当に何か話題を作るか。

 

 

「九頭龍ってさ兄弟とかいるのか?」

 

 

「ん?ああ妹がいるぜ」

 

 

「へえ、やっぱり妹も極道を目指してるのか」

 

 

「あいつは俺のせいで自分も目指さなきゃって思ってるみたいでさ。あいつにはあいつの道を進んで欲しいって思うんだが」

 

 

「それって兄貴を一番近くで支えてやりたいって思ってるからじゃないか」

 

 

「んー」

 

 

「あれ。帝人」

 

 

声のする方を見ると俺のよく知る人物が歩いてきた。

 

 

「創。久しぶりだな」

 

 

……ん?……久しぶり?まあ確かに最近会ってなかったけど

 

 

「久しぶり」

 

 

「紫藤。こいつは?」

 

 

そういえば、創のことを知っているのは罪木を除いたら七海だけだったな。この後皆にも紹介してやろう。

 

 

「紹介するよ。俺が小学校からずっとつるんでた日向創だ」

 

 

「日向創だ」

 

 

「九頭龍冬彦だ」

 

 

「俺のクラスメイトを紹介するよ。今日は休みだからみんなはいると思うぜ」

 

 

「よろしく頼むよ」

 

 

俺は七海にLINEを送ってみんながいる所へ向かって歩いて行った。

 

 

 

帝人sideout

 

 

 

 

七海side

 

 

わたしは今、ソニアさんと罪木さんと小泉さんと一緒に食堂でおしゃべりをしていた。その時に紫藤君からLINEが来た。

 

 

「千秋ちゃん。どうかした?」

 

 

「え、ああ紫藤君からLINEが来たんだ」

 

 

「本当に仲がいいわね。もう付き合っちゃえば」

 

 

 

「ええ!?ええーと……それは……その……」

 

 

 

「七海さん。もうバレバレですわよ」

 

 

 

ううぅ、皆にばれちゃってるのかな。でも告白なんかしたら紫藤君に迷惑とか思われそうだし。と、とにかく!メッセージの内容を見てみよう。

ええーと『今日みんなに創のことを紹介するからみんなを食堂に集めてくれないか?』なるほどなるほど。日向君のことをみんなに紹介するんだね。『わかったよ』っとメッセージを送ってっと。

 

 

 

「内容は何だったの?」

 

 

 

「紫藤君がみんなに友達を紹介したいって」

 

 

 

「もしかして日向君ですか?」

 

 

 

「うん」

 

 

 

「蜜柑ちゃん知ってるの?」

 

 

 

「ええ。中学の時同じクラスだったんです」

 

 

 

そうだったんだ。ちなみに小泉さんはこの前から私達女子のことを名前で呼ぶようになった。

 

 

「だからみんなを食堂に集めてだって」

 

 

その時、紫藤君からまたメッセージが来た。『九頭龍は今一緒にいるから大丈夫だ』…か。『了解』っと送って。

 

 

 

「九頭龍君は紫藤君と一緒にいるって」

 

 

 

「それじゃあみんなを探しに行きましょうか」

 

 

 

私達はみんなを探しにいくため、食堂を後にした。

 

 

 

 

 

20分後。みんなを集めて食堂で紫藤君を待っていた。みんな日向君がどんな人なのか凄く気になってるみたいだった。

 

 

 

ーーチョンチョン

 

 

ん?何だろ。私は突かれた方を振り向くと罪木さんが顔を赤くしていた。

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

「あの……その……緊張してきてしまって。日向君に久しぶりに会うから……だから」

 

 

 

「緊張するんだったら少しだけ私の後ろにいる?」

 

 

 

「は、はい」

 

 

 

もしかして罪木さんは日向君のことが好きなのかな?みんなを探してる時も少しボーッとしてたし。そんなことを考えていると紫藤君がやってきた。

 

 

 

「お!紫藤!紹介したい友達って誰だー!」

 

 

 

「焦るなよ左右田。入ってきてくれ」

 

 

 

紫藤君がそう言うと日向君が入ってきた。

 

 

 

「ええと…。初めまして。日向創です。よ、よろしくお願いします」

 

 

日向君。緊張してるみたいだね。日向君が自己紹介をするとみんなは日向君のところに行き、自己紹介をしていた。後ろを振り向くと、罪木さんが私の背中に顔を埋めていた。

 

 

(ほらっ。日向君のところに行かないの?)

 

 

(そっその……まだ緊張していて……)

 

 

 

「あれ?罪木?なにやってんだ?」

 

 

 

「「ひゃあああ!?」」

 

 

 

急に後ろから声を掛けられて思わず声を上げてしまった。後ろを見るとさっきまでそこにいたはずの日向君がいた。

 

 

 

「ひ、ひひひ日向君!?」

 

 

 

まだ緊張してるみたいだね……。少しだけ背中を押してあげようかな。私は罪木さんに小声で「頑張れ」と言ってその場から離れた。

 

 

 

 

七海sideout

 

 

 

 

 

罪木side

 

 

 

七海さんが離れていって5分がたった。私と日向君は食堂の椅子に座っていた。周りを見るといつの間にか他のみんなもいなくなってた。ってことは今は二人きりってことじゃ……。はわわわわ!?どっどうしよう!何を話せば!

 

 

 

「その……久しぶりだな」

 

 

 

「へ!?は、はい。お久しぶりです」

 

 

 

「そっちはどんな感じだ?」

 

 

 

「はい!楽しいですよ!日向君はどうなんですか?」

 

 

 

「俺は……」

 

 

 

私は聞くと日向君は顔を俯かせてしまった。どうしよう!何か悪いことを聞いてしまったのかな!とにかく謝ろう!

 

 

「ごめんなさい!む、無理に答えなくてもいいですよ!!」

 

 

 

「あ、いや……あのな。俺、実は弟に会えるかもしれないんだ」

 

 

 

弟さんって確か昔離れ離れになったって言ってた…。

 

 

 

「よかったじゃないですか!」

 

 

 

「でも、弟に会うためにはあるプロジェクトに参加しなくちゃいけないんだ」

 

 

 

プロジェクト?日向君はそう言ってカバンからある資料を渡してきた。私はそれを受け取り、一通り読んでみた。超高校級の希望のプロジェクト…。え!?プロジェクトに参加すれば以前の記憶があるなくなるかもしれない!?

 

 

 

「もしかして、これに参加するんですか!!」

 

 

 

「……今のところは……そう考えている」

 

 

 

「ダメですよ!!プロジェクトに参加したら記憶がなくなるかもしれないんですよ!!日向君はそうなってまで弟さんに会うつもりですか!!記憶がなくなったら弟さんのことも忘れてしまうんですよ!!それでもいいんですか!!」

 

 

 

「え?(罪木がここまで必死になるなんて初めてだ……)」

 

 

 

「これは私のわがままかもしれません。でも私は日向君にそんな危険なプロジェクトに参加してほしくありません」

 

 

それに何だかプロジェクト自身も怪しい。こんな物を実行するにはきっとたくさんのお金が必要なはず…。

 

 

「でも、決めるのは日向君ですから日向君の好きな方を選んでください。私は私の意見をちゃんと言いましたから」

 

 

 

「……ありがとう。おかげで目が覚めたよ。記憶がなくなったらイズルのことを忘れてしまうからな。それに……帝人や罪木との思い出も忘れたくない」

 

 

 

「日向君」

 

 

 

「それにしても罪木があそこまで必死になったのは初めて見たな」

 

 

 

「あ、ああ!その!生意気言ってすみません!!わ、私飲み物買ってきますね!」

 

 

 

私はそう言って急いで立ち上がって自動販売機のある所へ向かおうとした。けど、机の脚に自分の足を引っ掛けてしまった。

 

 

 

「キャッ!!」

 

 

「罪木!!」

 

 

日向君は私の手を掴んでくれたけどそのまま一緒に倒れてしまった。

目を開けると天井が見えた。ひゃっ!!何かが私の胸に。

 

 

 

「いってててて。ん、なんだこの柔らかいものは」

 

 

 

私は声のする方を見ると日向君が私にのし掛かっていて、私の胸を揉んでいた。日向君は目がぼやけているせいかなかなか気付かなかった。って恥ずかしいよう!とにかく早く退いてもらおう

 

 

 

「あ、あの……日向君。その……手を……」

 

 

 

「ん?手?うわああ!?ごごめん!!」

 

 

 

日向君は気付くとすぐに退いてくれた。少し残念かな…。ダメダメ!そんなこと考えたら!

 

 

(罪木の胸、柔らかかったな。ダメダメ!変なこと考えるな!平常心平常心)

 

 

「「…………」」

 

 

 

あんなことがあってしまったからお互い顔を赤くしながらずっと無言だった。その時みんなが帰ってきた。

 

 

 

「ただいま。久しぶりに二人で話してどうだった」

 

 

「罪木はドジっ子だからこけそうになったのを助けようとしてラッキースケベなことになったんじゃねえのか」

 

 

「お前何でもかんでもそういう方に持って行くなよ」

 

 

 

「九頭龍の言うとおりだぞ」

 

 

 

「七海の胸に埋もれてたお前に言われたくねえよ!」

 

 

 

「な!?お前まだそのこと引きずってんのか」

 

 

 

「それよりどうなんだ。ラッキースケベなことになったのか?」

 

 

 

「「い、いや……なってないよ」」

 

 

私と日向君は目を逸らしながらそう言った。

 

 

 

(((((あったんだな)))))

 

 

 

みんなの目を見てみるとバレてるかもしれない……。

 

 

 

「じゃあ俺そろそろ帰るよ」

 

 

 

「ああ、またな」

 

 

 

日向君は手を振りながら帰って行った。見送った後、七海さんが声をかけてきた。

 

 

 

「どうだった?」

 

 

 

「はい!久しぶりに会えて楽しかったです!」

 

 

 

「緊張はなくなったみたいでよかった」

 

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

 

「ほらっみんなが向こうで待ってるよ」

 

 

 

「はい!」

 

 

 

日向君。久しぶりに会えて本当に楽しかったです。いつか貴方に私の気持ちを伝えますね。

 

 

 

罪木sideout

 

 

 

 

 

 




はい!

いやー日向君が罪木さんにラッキースケベなことをしてしまいましたねー
二人の距離はどうなるのでしょうか

次回第16話お楽しみに!

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