フラっぴーです!
今回は少し展開が変わります
七海side
私は今、みんなで食べるお菓子を買いに来ていた。
「みんな何が好きかなー?向こうに着いてからゆっくり考えよ」
その時、後ろから誰かに口元を手で押さえられた。
「(!?誰!?)」
その直後、もう一人に気絶させられた。
七海side out
日向side
「学校に忘れ物するなんてついてなさすぎだろ」
俺は今、学校に忘れ物をして取りに戻っていた。その道中、俺はある人物を発見した。
「あれは七海?」
七海が二人の男に捕まえられていた。
「大変だ!!早く助けないと!!」
俺はすぐに七海のもとに向かった。けど、男は七海を車に乗せて何処かに行こうとしていた。とにかくナンプレだけでも写真を撮ろう!
俺はすぐに携帯で写真を撮った。早く帝人たちに伝えないと!!
日向side out
帝人side
俺たちは今日の授業が終わった後、七海が持ってきたゲームをしていた。途中七海はみんなのお菓子を買いに行くと言っていたから俺も行くよと言ったら、七海は「大丈夫」と言ったから、俺は行くのをやめた。そして今は七海が帰ってくるのを待っていた。
「七海遅いな」
「紫藤さん。ずっと窓の外を見ていますが、大丈夫ですか?」
「ソニアか。七海が遅いからちょっとな」
「遅いですね。心配になってきましたわ」
「ん?あれは?」
「どうかしましたか?」
「門のところが騒がしいな。ちょっと見てくるよ」
「なら私も」
「ソニアさんが行くなら俺も行くぜ」
「どっから出てきたのかはわからんが行こう」
俺とソニアと左右田の三人は教室を出て門に向かった。門には警備員ともめている創がいた。
「君!ここからは入っちゃダメだ!校則違反だぞ!」
「緊急事態なんだ!頼むから通してくれ!」
「創?どうしたんだ?」
「帝人!早く来てくれ!」
俺は創のところに走って向かった。
「七海が誘拐されたんだ!」
「何!?」
「日向さん!どういうことですか!」
「説明してくれ!」
「みんなにも説明するから通してくれるように言ってくれないか」
「警備員さん。創を通してくれ。許可は後で先生からもらう」
「わ、わかりました」
俺は創を教室まで連れて行った。教室に着いた後、創はみんなに七海が誘拐されたことを伝えた。
「なんで七海を誘拐したんだよ!誘拐したやつはどこのどいつだ!」
「みんなで探しましょう!」
「探すっていっても手掛かりがなさすぎる」
「手掛かりなら一つだけある」
「本当なの日向おにぃ!」
「これだ」
創はスマホの取り出すとある写真を見せた。
「これが誘拐したやつらが乗っていた車のナンプレだ」
「それならさっき僕が見つけてきたよ」
「どこだ!」
「海辺の倉庫だったかな一台だけ止まっていたし、車も似ているからたぶんそれだと思うよ」
「いつお前がそこに行ったのかは知らんがナイスだ狛枝!」
「僕はやっぱり幸運なんだな」
「場所が分かったなら早くそこに向かうわよ!」
「話は聞かせてもらったわ!」
「「「せっ先生!」」」
雪染先生がドアを勢いよく開いて入ってきた。
「もちろん私も行くわ!七海さんを誘拐した人をお仕置きしなきゃね」
「よし!行こう!!」
待ってろよ七海!絶対に助けてやるからな!
帝人side out
七海side
「ん、ここは?」
目を覚ますと知らないところにいた。手も足も縄で縛られていた。
「早くここから出ないと!」
「目が覚めたか」
私は声のする方を向いた。近づいてくると、そこには見覚えのある顔があった。
「!?あなたは」
「覚えてるか?八年前お前に何度も勝負を挑んだ菊地誠二だ」
この人は八年前、私に何度もゲームの勝負を挑んできて、紫藤君に勝負で負けて、私をさらったガキ大将。
「たまたまお前と紫藤とかいうやつを見つけてな。お前はいい女に成長したな。俺はまだあいつを許しちゃいねえ。だからお前をここで犯してあいつを絶望させてやるんだよ!」
!?私、こんな人に犯されるの。そのせいで紫藤君が絶望しちゃうの。嫌だよ、誰か……誰か助けて。紫藤君……みんな……助けて!!
「七海!!」
「!?」
「な!?何でここがわかったんだよ!まあここがわかったところでこの数を一人で相手に出来ると思ってるのか!」
「紫藤君!!」
「誰が一人って言った」
「ああ?」
「今の俺は八年前とは違う。今の俺には頼りになる友達がいる!」
「みんな……」
「チッ!お前らやれ!!」
そこからは一瞬だった。弐大君と終里さん、左右田君に九頭龍君、辺古山さんと田中君と日向君と紫藤君が一掃していた。
「千秋ちゃん大丈夫!」
「七海おねぇ!」
「七海さん助けにきましたわ!」
「い、今縄を解きますね!」
「ここから離れるわよ!」
出口には狛枝君たちがいた。
「おーい。雑魚は片付けたぞ」
「縛るのは任せて!」
狛枝君たちは倒れた人たちを縄で縛り始めた。残ったのはあの菊地って人だけだ。
「あとはお前だけだ!大人しくしろ」
「そいつらがお前の友達か。けどお前の絶対に知られたくない秘密を知ったらどうなるんだろうな」
「!?」
知られたくない秘密?
「……やめろ」
「お前らに教えてやるよ」
「やめろ!!!」
「こいつはな。人を殺したことがあるんだよ」
「「「!?」」」
え……。どういうこと。
「言うな!!言うな!!言うな!!言うな!!!」
紫藤君は凄い速さで菊地君に向かって殴り続けていた。それを見た九頭龍君と左右田君がすぐに止めに入った。
「もう止めろ!!」
「落ち着け!!そいつはもう気絶している!」
「はあ……はあ……はあ……」
「紫藤君。人を殺したって本当なの」
「………ああ」
「冗談だろ。お前がそんなこと」
「こいつが言ったことは本当だ。俺は……人を殺した」
「でも、仮に人を殺したとしてもそれはあんたの意思で殺したの?」
「もう……何も聞かないでくれ………」
紫藤君。ちゃんと答えてよ。答えてくれないとわからないよ。
「俺はみんなにこのことを隠し続けていた。もうみんなと一緒にいる資格はない。じゃあな」
紫藤君はみんなに背を向けて倉庫から出て行った。けど、誰も追いかけなかった。突然のことでみんな頭の中が整理できなかったから。
「ねえ。みんなは紫藤君のこと嫌いになった?」
「何で嫌いにならなきゃなんねえんだよ!!あいつは俺らの仲間だろ!!」
「坊ちゃんの言う通りだ!!」
「そうじゃ!!」
「友達を嫌うわけねえだろ!!」
「あいつは俺の親友だ!!」
「彼は僕にとっての希望の欠片だよ!!」
「帝人ちゃんは唯吹の友っすよ!!」
「そうだよ!!」
「あいつはオレたちの仲間だ!!」
「そ、そうですよぉ!!」
「紫藤さんは大事な仲間です!!」
「僕らの友達だよ!!」
「あいつは田中キングダムの建設に必要な大事な仲間だ!!」
「そうだよおねぇ!!おにぃは友達だよ!!」
「仲間に決まってるじゃない!!」
「七海さん……」
「ありがとう。みんなの答えを教えてくれて。このことを
「今日はもう遅いからとりあえず帰りましょう」
先生がそう言うとみんな暗い顔をしながら帰って行った。帝人君。絶対に探し出してみせるから!
帝人のもう一つの過去が出てきました。
クラスのみんなとも別れてしまって。
これからどうなってしまうのでしょうか。