ダンガンロンパ 世界で一人だけの天才医師   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

お久しぶりです!
二週間も開けてしまって申し訳ございません!(土下座)


第22話 お泊り 『前編』

 

 

「もう遅いからそろそろ帰ろう」

 

 

 

「でも学校はもう閉まってんじゃないか。俺のせいで本当にごめん」

 

 

 

「謝らなくていいよ。それにこうなることはなんとなく予想してたし」

 

 

 

そう言って七海はポケットからある鍵を取り出して帝人に見せた。

 

 

 

「それは?」

 

 

 

「私の家の鍵だよ。今日は私の家で過ごそう」

 

 

 

「ええ!?いいのか。ていうか七海って引っ越さなかったか?またここに戻ってきたのか?」

 

 

 

「うん。だから行こう!」

 

 

 

七海は帝人の手を引いて走って自分の家に向かっていった。

 

 

 

「なあ七海。学校や親には連絡したのか?」

 

 

 

「ううん。学校にはあとで連絡するけど、お母さんとお父さんにはまだだよ。いきなり帰ってきて驚かせようかなって」

 

 

 

「そ、そうか」

 

 

 

住宅街を暫く歩くと、七海は足を止めた。そこには八年前に七海が住んでいた家があった。

 

 

 

「前の家に戻ってきたんだな」

 

 

 

「うん。それじゃあ入ろう!」

 

 

 

七海はドアの鍵を開けると帝人の手を引いてそのまま中に入っていった。帝人が中に入りきるとリビングらしきドアが開いて大人が二人出てきた。

 

 

 

「ええ!?千秋!?」

 

 

 

「急にどうしたの!?学校は!?」

 

 

 

「ただいま。お父さん、お母さん。今日はちょっと色々あって……それで……」

 

 

 

「ん?そちらの人は?」

 

 

 

「し、紫藤帝人です。お久しぶりです、哲さん、夏美さん」

 

 

 

「「んー?」」

 

 

 

帝人が自己紹介をすると二人は帝人に近づき、顔を見た。暫くすると二人は大きな声を上げた

 

 

 

「き、君!本当に帝人君なのか!!」

 

 

 

「八年前とは全然違う!」

 

 

 

「お母さん、八年経つと少しは変わるよ」

 

 

 

「あはははは」

 

 

 

「ここでずっと話すわけにもいかないし、上がりなさい」

 

 

 

「お邪魔します」

 

 

 

帝人は靴を脱ぎ、綺麗に揃えてからリビングに入った。

 

 

 

「千秋。急に帰ってきたけど学校には連絡したのか?」

 

 

 

「あ!今からしてくるよ!」

 

 

 

「それと電話したらそのままお風呂に入りなさい」

 

 

 

「はーい」

 

 

 

「それじゃあ私も洗濯があるから」

 

 

 

二人はリビングから出て、哲と帝人だけになった。帝人は夏美が出した紅茶を飲んでいた。

 

 

 

「帝人君、チャンスだよ」

 

 

 

「何がですか?」

 

 

 

「覗きのだよ」

 

 

 

「ブフゥ!!」

 

 

 

その言葉を聞いた帝人は紅茶を吹き出した。

 

 

 

「な、ななななに言ってるんですか!」

 

 

 

「興味あるんじゃないか?千秋の裸」

 

 

 

「親がそんなこと言っていいんですか」

 

 

 

「俺も興味あるんだけどいつもうまくいかないんだよな」

 

 

 

「いい大人が何やってるんですか」

 

 

 

「だが今回こそは!帝人君!共に行こうではないか」

 

 

 

「お断りします」

 

 

 

「なら俺一人で!」

 

 

 

哲は七海の入浴を覗きにリビングを出た。それを見送った帝人は呆れていた。

 

 

 

「全く。親があんなことしていいのかよ」

 

 

 

「あの人また覗きに行ったのね。本当に懲りないんだから」

 

 

 

後ろを見ると洗濯を畳み終えて戻ってきた夏美がいた。

 

 

 

「またってことは以前もあったんですか?」

 

 

 

「何度も何度もね。その度にビンタされて帰ってくるわ。多分だけどもうすぐ帰ってくるわよ」

 

 

 

『お父さん最低!!まだ直ってなかったの!!」』

 

 

 

『今回も失敗かーー!!』

 

 

 

廊下から怒鳴り声と悲鳴が聞こえてきた。すると頬を赤くした哲が帰ってきた。

 

 

「あなたも懲りないんだから」

 

 

 

「成長した千秋を見たいんだよ」

 

 

 

「立派なセクハラですよ」

 

 

 

帝人はもう一度紅茶を飲み始めるとリビングのドアが開いた。

 

 

 

「お母さん。着替えの服どこー?」

 

 

 

そこには下着のみの姿の七海がいた。

 

 

 

「ブフゥ!!」

 

 

 

「千秋!帝人君がいるから!」

 

 

 

「え……あ!」

 

 

 

「見てないから見てないから」

 

 

 

七海は洗面所に戻り、夏美は着替えの服を届けに行った。数分後、顔を赤くした七海が戻ってきた。哲は新聞を読み、夏美は晩御飯を作っていた。

晩御飯ができるまでお互い話すことはなかった。

 

 

 

 

 




今回はこちらの都合で分けることになってしまいました。

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