「ん」
朝の日の光が部屋を照らした。その光で帝人は目が覚め、起き上がった。
「朝か」
帝人は体を伸ばして、辺りを見渡した。となりを見ると、全裸の七海が布団を被って寝ていた。
「ええ!?何で!?………あ、そうか。思い出した。俺は確か昨日の夜……」
そこから先は口にはせず、いつもの服に着替えた。着替え終えると七海は目を覚まし、ゆっくりと起き上がった。
「うううん。………おはよう帝人君」
「おはよう。取り敢えず布団で体を隠してくれ」
七海は帝人に言われ、布団で体を隠した。その姿は色っぽく見えた。
帝人たちが起きたら時計は10時を指していた。
「帝人君。お昼から学校に行こう。私が連絡しておくからさ」
「あ、ああ」
七海は布団で身を隠しながら机の携帯を手に取り、雪染にLINEを贈った。LINEを送って1分も経っていないのに返事が返ってきた。
『わかったわ!紫藤君を迎える準備をしておくわ!』
七海はLINEを確認すると携帯をまた机の上に置いた。
「なあ七海。そろそろ服きてくれないか」
「あーうん。ちょっと向こう向いていてくれないかな?」
「ああ」
帝人は後ろを向いた。七海はクローゼットを開け、着替えを取り出した。その頃の帝人は。
(後ろでは七海が着替えてるのか。変な妄想はするな紫藤帝人!)
数分後、七海は着替え終わり、帝人に声をかけた。
「もう……大丈夫だよ。じゃあ下に行こっか」
七海は帝人を連れて下に降りた。リビングに入るとテーブルにはすでに朝ごはんが置かれていた。
「おはよう。昨日はよく眠れた?」
「おはようございます。はい、ぐっすり眠れました」
「良かったわ。朝ごはん出来てるから帝人君も食べて食べて」
「ありがとうございます。それじゃ、お言葉に甘えて」
「おはよう帝人君」
「あ、お父さん」
「おはようございます」
哲はリビングに入ると椅子に座り、新聞を読み始めた。哲は新聞を読んでいるとある記事に目がいった。
「ふーん。昨日の夜突然の爆発か……。物騒なことがあるんだな」
「ねえお父さん。今日のお昼に学校に戻るんだけど、車で送ってくれないかな?」
「ん?ああ構わないぞ」
「それまでゆっくりしていってね」
「あ、ありがとうございます」
帝人と七海は朝ごはんを食べ終わると、二階の七海の部屋に戻った。二人はお昼まで一緒にゲームをして時間を潰した。ゲームだけじゃなくお互いの昔の話も少しだけした。
「へえ。千尋君か」
「中学の時のパソコン部の後輩なんだ。私はちーくんって呼んでるんだ。あ、そろそろ行こ?」
時計を見ると一時を指していた。
「ああ」
玄関まで行くと、哲はもう行く準備を済ませていた。
「帝人君。前にもいったと思うけどお父さんの運転は慣れてない人からすると地獄だよ」
七海はそう言って、車に乗った。帝人も続いて乗った。車が走り出した途端、帝人は急に気分が悪くなってきた。哲の運転のせいなのかスゴく顔色が悪かった。十分後、なんとか希望ヶ峰学園に着いた。哲は二人をおろして帰っていった。車を降りた途端、帝人は地面に座り込んだ。
「マジで死ぬかと思ったー」
「だから言ったでしょ。地獄だって。立てる?」
「大丈夫だ」
「それじゃあ教室に向かおう」
二人は廊下をゆっくり歩いていった。少し歩くと教室の前に着いた。
「……………」
「大丈夫だよ。ほら、行こ!」
帝人は扉を開けると、いきなりクラッカーの音が聞こえた。
「紫藤(君)!おかえり!!」
「えっと、これは」
「先生がみんなに提案したのよ」
「そしたらみんなにすぐに協力してくれたわ」
「それで帝人ちゃん!何か大事なことを忘れてるっすよ!!」
「そう………だな。………ただいま」