ダンガンロンパ 世界で一人だけの天才医師   作:フラっぴー

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こんにちはこんばんは!

フラっぴーです!

今回は少しだけ帝人の過去の話が出てきます。

それでは本編どうぞ!


第7話 昔の話・気づいてきた気持ち

「あ、紫藤君。おはよう」

 

 

「おう!おはよう」

 

 

帝人が校舎の廊下を歩いている途中、七海と会った。二人で歩いていると今度は狛枝と会った。狛枝の手には雑誌のようなものがあった。

 

 

「狛枝。その手に持ってるものなんだ?」

 

 

「ああ、これはアイドルの雑誌だよ。自分の部屋から出たらドアの前に落ちてあったんだ。捨てるのはもったいないと思って持ってきたんだ」

 

 

そのアイドルの雑誌の値段を見てみると普通の雑誌の値段よりもかなり高いものだった。狛枝は今日も幸運のようだ。3人は教室に入ると既にみんな来ていた。その時、花村が狛枝が持っている雑誌に気づいて近づいてきた。

 

 

「そ!それって超高校級のアイドル、舞園さやかちゃんの雑誌じゃないか!」

 

 

「よかったらあげるよ」

 

 

「いいの!?ありがとう!!」

 

 

狛枝から雑誌をもらった花村は凄く機嫌がよかった。その後雪染先生が教室に入ってきた。

 

 

「みんなー!おはよう!さあ席に着いてー。それじゃあホームルームを始めます!今日はクラスの学級委員を決めようと思います!と言ってももう私が独断で決めちゃいました。このクラスの学級委員は七海千秋さんにやってもらおうと思います!」

 

 

「え、やだよ」

 

七海不安な顔をして断った。

 

 

「大丈夫!何事も経験よ!」

 

 

「七海さんがピッタリですわ」

 

 

「俺もソニアさんに賛成っす」

 

 

「いいんじゃねえか」

 

 

「ワシも賛成じゃ!」

 

 

「俺も構わないぜ」

 

 

「うむ、私も構わん」

 

 

「異議なしっす」

 

 

「私も賛成」

 

 

「ま、いいんじゃない」

 

 

「僕も賛成!昨日はナイスパンチだったよ!」

 

 

「僕も賛成かな」

 

 

「わ、私も七海さんがいいと思いますぅ」

 

 

「フッ。これが世界の選択か」

 

 

「僕も七海さんが一番向いてると思う」

 

 

「俺も構わないぜ。やってみろよ」

 

 

「大丈夫よ、七海さんが困っていたらみんな助けてくれるわ」

 

 

「先生……みんな……わかった。やってみる」

 

 

七海が学級委員を引き受けた時、狛枝が拍手をしながらいった。

 

 

 

「なんて素晴らしくて美しいんだろう。超高校級の才能を持ったみんなが七海さんという才能の元でより強い絆が結ばれる」

 

 

「こ、狛枝君……」

 

 

「七海さんか学級委員である限り、このクラスの光が途絶えることはないだろうね」

 

 

「おい狛枝急にどうした」

 

 

狛枝は急に臭いセリフを言ってみんな呆然とした。雪染先生は空気を変えるために授業を始めた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

放課後……

 

 

 

噴水のあるベンチで帝人と七海はゲームをしていた。けど帝人の様子がおかしかった。

 

 

《お前のそれ気持ち悪いんだよ!》

 

 

《近づいてくんじゃねえよ!》

 

 

(くっ!なんで今になってまた思い出すんだよ!)

 

 

帝人がそう思っているとゲーム対決は七海の勝ちで終わった。けど七海は少し機嫌が悪かった。

 

 

「あー負けたよ。流石超高校級のゲーマーだな」

 

 

「紫藤君が集中してなかった。何かあったの」

 

 

「……昔の事を思い出してな」

 

 

「昔の事?」

 

 

帝人は昔何があったのか少しだけ七海に話した。

 

 

「俺、小学校から中2までずっといじめられてたんだ。ほら、俺って色んな怪我を治すことが出来るだろ。俺はその力を気持ち悪がられてたんだ。気味が悪いって言われてた。自分でもそう思っていたんだ。こんなのただ気持ち悪いだけの力だって。それでも俺は病院で色んな患者を治してくれと頼まれた。けど、時々思うんだ、本当は俺自身に頼ってるんじゃなくて俺の力だけを頼ってるんじゃなんじゃないかって。それで気づいたんだ。俺はいつも一人だって。俺と一緒にいてもみんな楽しくないって」

 

 

「それは違うよ!確かにそんな人達は世の中にいっぱいいると思う。けどね、紫藤君は何か大切なことを忘れてるよ」

 

 

「大切なこと?」

 

 

「世の中にはそんな人達ばかりじゃないって事。紫藤君のまわりには、日向君やクラスのみんな、先生や私だっている。だから紫藤君は一人じゃない。それに私は紫藤君とこうやってゲームするのは楽しい………と思うよ」

 

 

 

「七海……」

 

 

帝人はずっと忘れていた。自分はもう一人じゃないことを。クラスのみんなや先生、日向に七海がいることを。

 

 

 

「……そうだな。大切なことを忘れていたよ。気づかせてくれてありがとう、それに俺も七海とゲームするのは楽しいよ」

 

 

「ふふっそれじゃあ続きやろうよ」

 

 

「え、またこれなのか?そろそろ違うゲームやろうぜ」

 

 

「ダメ!次は協力プレイをやりこむの」

 

 

「お、おう!」

 

 

(そうだった。今の俺にはみんながいる。もう昔とは違うんだ。それに気づかせてくれた七海には感謝しないとな。七海……あれっ…なんだろう……七海のことを考えるとなんだか身体中が熱くなる。それに八年前も同じ気持ちを味わったことがある。俺は八年前からずっと七海のこういうところに惹かれていったのか)

 

 

その日から帝人は七海に対する思いが変わっていった。八年前と同じ気持ちに近づいていった。同じく七海も八年前と同じ気持ちに近づいていった。

 

 

 

 




はい!

本編を少し進めました。
帝人もだんだん自分の気持ちに気づいてきました!


次回第8話お楽しみに!

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