振り向く先に金髪美少女、いえ美幼女でしょうか?まぁそこまで幼くは見えませんけど。目が燃えるような紅色で顔の作りがまさに人形の様でした。
「........その尻尾、デビルーク星人ですか。プリンセス・ララの関係者ですね?」
「ララの知り合いですか。双子の兄にあたる存在ですね。ジン・ベルブ・デビルークです」
「........似てませんね」
なぜか地球にきて似てると言われる様になっています。僕が女々しく見えているのかララが男っぽく見えるのか何方かは謎でした。まあ皆さん最初は似てないと言っていましたが。
それより僕って警戒心無さ過ぎですかね?簡単にこんなに情報流してしまってよかったのでしょうか?まあ良いでしょう。
「いつものください」
「あいよ。にいちゃん、お金持ってないなら先にヤミちゃんにあげてもいいか?」
「........すみません。出直します」
「........」
まずいですね。お金なんてこれっぽっちもないのに。餓死してしまうのでしょうか? はぁー、宇宙船に何かあるかもしれませんね。
また学校に戻らなければならないじゃないですか。面倒くさいです。
そんなことを考えている僕にヤミ?さんが話しかけてきました。口にたい焼きを1つ頬張ってました。
「........今回は奢りですが、ちゃんと返してもらいます」
たい焼きをいただきました。
ここに天使がいらっしゃいます。地球ではここでドゲザするべきなんでしたっけ?
まあ地面、汚いですしイヤデスケド
その代わりに
「有難く頂戴します‼︎」
きっかり90度礼しました。ふっふん!これぞ日本男子!これぞ大和魂です!←
敬語もおかしいでしょうか?
「いえ、今すぐ返してもらいますから」
たい焼き奢る代わりに命を寄越せって?
........なにそれ怖い。
「........貴方の結城リトの情報が欲しいです」
「.....ほっ、しかし役に立ちそうな情報があるかわかりませんが良いですか?」
「........はい」
話相手になってということでしょうか?僕より長くここにいるならリトさんの事知っててもいいはずですから。
そして僕とヤミ?さんは公園のベンチに移動しました。色々な話を聞き、彼女は暇していたことがわかりました。だってリトさんの話なんて殆どしていませんから。このたい焼きは絶品だとかプリンセス・ララはお強いなどですね。
気づけば夕方、ヤミさんは決して笑顔ではなかったのですが楽しんでもらえたでしょう。どこかそんな感じがします。
役に立つ情報も聞けましたし。主にたい焼きの名店どころとか。
「長々とお話していました。貴方の親御さんも心配していそうですし帰らないとですよ」
「......親はいません」
「え、あー失礼しました」
またしんみりしてしまいました。
いけない話をしてしまいました。
それに
「........ヤミさんにとって兄妹の喧嘩は羨ましく思えるのですか?お答えにならなくても構いません。........ただ今日ララと喧嘩してしまって、でもそんなことが出来るのは身近な人が居るからだと思ってしまって。贅沢なんですかね?」
「........ここは私にとって平和過ぎます。それにあたたかくて眩しい」
「........そうですか、わかりました」
わかりません。
どう意味なんですか?
まあ羨ましい事だと受け取っておきます。眩しいと言ってましたし。
「今日は有難うございました」
「........はい」
僕は学校の屋上に急いで向かいました。宇宙船のモニターでモモ達と話をするためです。約束は守らないといけませんしね。
それにしてもヤミさんに見覚えがあったのですが気のせいでしょうか?
宇宙船に着いた僕は直ぐにモニター前に立ってモモ達に連絡しました。ワンコールで出たのでびっくりです。
「聞こえますか?」
『お兄様遅いです!』
『そうだぞ!モモと地球に黙って行こうと話してモガッモゴッ!』
『ナナ!何で言ったの!』
「........約束は守りなさい」
『........お兄様もです』
「ん?」
『........すみません』
まあ此方も悪いですし良いでしょう。でも時間なんて決めてないじゃないですか。だから僕は遅れていません!屁理屈ですか?異論反論講義質問等は一切受け付けませんので。
『あたしはえらいか⁉︎ちゃんと正直に言ったぞ!えらいよな!』
「ふふ、ええそれはもう」
『........贔屓です!』
「そんなんじゃありませんよ。モモは普段から良い子ですよ」
『ですってよ、ナナ。私は普段からえらいんです!」
『別にいいし、モモは幼稚だな』
『なんですって!』
「やめなさい見苦しいですよ2人とも」
『『........はい』』
大事な妹達が争っているところなんて見たくありませんから。家族は何にでも変えがたい大切な........言ってて悲しくなりました。
『それで兄上、姉上の婚約者候補はどんな奴だったんだ?』
「あー、はい。優しい方でしたよ?まだ1日目なのでよくわかっていませんが」
『お姉様はどうなさっていらっしゃるのですか?』
「んー、元気じゃないんですか?別にこれといって変わってはいません」
『........後継者関係で嫌われちまったのか?』
「そのようです」
『そのようですじゃありません!他人事じゃないですよ。
喧嘩でもしたのですか?』
「ええまあ」
『『........はぁー』』
むっ!何故溜め息なんてされなきゃいけないんですか!あれですよ!喧嘩する程仲が良いって奴ですよ!異論反(ry
「まあ目的が達成出来次第、直ぐにデビルークに戻りますよ。........僕の責任ですし後継者を継ぐかもしれません。貴方達がやりたいと言うなら別ですが」
『『........』』
「........大丈夫ですよ。元々ララに押し付けていただけですし。ララも地球に残りたいでしょうから。
........貴方達に支えて頂ければ満足です。強制するつもりはないですから」
『『もちろん(!)(です)』』
「じゃあもう寝る準備をしなさい。寝坊は美容の天敵ですよ」
『『はい、おやすみなさい』』
モニターの電源を切った。
照れますね。
やっぱり一緒に来れば良かったです。若干心細いですから。
本当はもう帰っても良いんですがヤミさんに恩を返さないといけませんから。
はぁ、明日に学校が憂鬱です
何とか寝れました。
昨日は色々な事がなりましたね。ララと喧嘩したり、たい焼きをヤミさんに奢ってもらったり。
今日もまた何か起きそうです。
張り切っていきましょう!
8時前後に宇宙船船を出ました。学校の屋上に止めてるので直ぐに着きます。ばれたらまずいですから早く移動しないと。
教室には既に数人の生徒がいました。昨日はぼっち確定だと思ったのですが杞憂でした。色々な人が話しかけてくれました。
「おはようジン」
「おはようございますリトさん」
「........」
リトさんとララが教室に入ってきて挨拶をしてくれました。リトさんだけ。問題のララといえば、頬をプクーッと膨らませてそっぽ向いています。.....子供ですか
まあ良いでしょう。昨日決めました。目的を達成させる。ララは我慢。それしかありませんから。
「昨日はどうしてたんだ?」
「宇宙船で寝泊まりですね」
「結局昼食一緒に食べなかったけど大丈夫だったか?」
「大丈夫、と言いたいところですが正直まずかったです。餓死するところでした」
「大丈夫かよ。今日なんか食べたのか?」
「いえ、お金がないので」
「........」
なんかララを責めてるみたいですね。そんなつもりは一切ないですが。
「........本当今日うち来いよ。ララも良いだろ?可哀想じゃないか」
「嫌だっ!」
「........はぁー、ジンが可哀想だろ」
「リトさん大丈夫ですよ」
「じゃあ今日どうするんだ?本当にまずいんだろう?」
「アルバイトでもします」
どうせこれ以上居ても無駄ですし。ヤミさんに恩を返せるよう努めるだけです。
「........まさかもう帰るなんて言わないよな?」
「........どうでしょう」
「そんな!」
「2人とも何話してんの?」
籾岡さんナイスです!これで話をそらせます!
「おはようございます籾岡さん」
「よっす!で何話してんの?」
「いえ、ちょっと長い挨拶みたいなものですよ」
「ふーん」
「わかってませんね?」
「うん」
それで良いです。
それから、西蓮寺さんや猿山さんが話しかけてくれました。その分ララの機嫌が悪化していくだけですが。
一時限目は体育のようです。服はララのペケのようなものを使っています。なんかまたララに怒られそうです。パクんなって。しょうもない。
生き地獄ですね。体力なんて残ってません。昨日今日でたい焼き一個。空腹を睡眠で誤魔化したようなものですから。
「この授業は休め。倒れたりしたらマズイって。」
「デビルーク星人を侮らないでください。これでも宇宙最強の子供です。我慢位いくらでもします」
「それをするなって言ってんだよ。水分は?」
「........公園の水飲み場でたらふく「体育なんて無理だ。休め」
押しが強くなってますね。心配していただけるのは嬉しいですが
「昨日サボってしまいましたから。今日は無理です」
「........どうなっても知らないぞ」
呆れられましたか。当然ですね。でも頑固なところも僕の個性です。しょうがない。
そして今日の体育は長距離走だそうです。なんでこう相性が悪いやつばっか出てくるんですかね?神に嫌われてしまったのでしょうか?長距離の『う』を『い』にしてほしいものです。
リトさんはこれを聞いてより止めるよう説得してきた。猿山さんも。最初のイメージは悪かったのですが。雰囲気で判断してはいけませんね。
それでも止めません。ええ、頑固ですよ。
無意味だって言われたってやりますよ。目的達成に大事なのはそれに至るまでの過程。何事にも一生懸命取り組んでいったら良い結果が付いてきます。
ララがグラウンドの端からこっちを睨んでますね。おお怖い怖い。
スタートの合図が聞こえました。
僕はトップで走っています。倒れるんじゃないのか?とか聞こえますが無視です。
僕の後ろにはリトさんがいます。スポーツがお得意なご様子で。地球人の中ではですがね。
僕はただ無情に足を動かしなんとか走り終えました。
どうせ倒れるんだろとか思った人、無事ですから。堂々一位を守り通しましたから。
もう体が全然動きませんが。まあ少し休めば学校の間はもつでしょう。少しでも休もうと思い仰向けになっています。
「ほら、大丈夫だったでしょう?」
「........やばかったら直ぐに頼れよ」
「もちろんです」
この後の授業も難なくこなし(爆睡していただけ)お昼休みになりました。また昼食がないですケド。
お腹すいたぁー!誰か食べ物くれー!敬語がどーした!関係ねぇ!........ごほんごほん、取り乱してしまいました。
「ジン、美柑えっと妹がおにぎり作ってきてくれたんだ。一緒に食べようぜ」
まただ。優しすぎる!誰かこの大天使を止めて下さい!僕が堕ちちゃいます!いけません!BLはダメです!
タグにないですよ!
「それリトのでしょ!ジンなんかにあげなくても良いよ!」
「いい加減にしろよララ!」
「大丈夫ですよリトさん。貴方もお腹が空いてるでしょう?ご自分で食べて下さい」
有難うございますねララ。リトさんに迷惑をかけるところでした。こんなの我慢できなかったら
デビルークの王に成れません。
モモ達が支えて下さると仰っていました。最後まで付き合わせることは無いですが。何処までも他人任せな僕ですがララの為です。我慢しましょう。
「では御手洗に行ってきますので」
「ジンのバーカ!早くデビルークに帰っちゃえ!」
「ララ!」
「失礼しました」
はあ、宇宙船に戻ろう。
今繋いでも繋がるのでしょうか?
2コールで着きました!何故?駄目元で連絡したのに........ 結果オーライです!
『どうしました?学校の時間ではないのですか?』
「今は休憩時間ですから。話相手がいなくなっていましたし」
『何だ?ぼっちなのか?』
『ちょっとナナ!』
「ふふ、ララですよ」
『『あー』』
癒されます。ああ今の力の源です!よっしゃ!やってやるぜ!
『兄上痩せた?』
『そういえばそうね。どうしたんですかお兄様?ちゃんと食べてますか?』
「うん食べてないですよ」
『『何で(ですか)(だよ)!』』
「大丈夫ですよ。これでも宇宙最強の子供ですから」
『だからって食べないと死んじゃうだろ!』
「しょうがないですよ。お金無いですから。でも大丈夫です。午後から仕事のあてがありますから!」
『『はー』』
「ため息は幸せが逃げますよ」
『『誰の所為(だ)(ですか)!』』
「ふふ、僕ですね。では休み時間もないので切りますよ」
こうして休み時間ギリギリに教室に戻ってきました。
「ふんっ!」
「大丈夫?ジンくん何も食べて無いんでしょう?」
「杞憂ですよ西蓮寺さん。ほら僕と話しているとララの機嫌が悪くなっちゃいますよ」
「じゃあ飲み物だけでもいいから!はい水」
「助かります。もうそろそろ授業ですから座りましょう」
「うん!」
席に着き午後の授業も寝て過ごし、帰りまで時間を潰しました。何で学校に来ているんでしたっけ?本当に無意味に時間を食って我慢して苦しんでいるだけですね。バカです。同情を買いたいわけじゃ無いのに。陰でララと仲直りしたいと思っているのでしょう。
まあリトさんがどのような方なのか大体わかりましたから明日にでも帰りますか。
僕は今日を生き抜くためにリトさんに話しかけました。冗談じゃないんですよ。アルバイトの話ですから。
「リトさん、商店街までの道を教えていただけますか?」
「もちろん良いぞ。一緒に行くこうか?」
「ララが嫌がると思いますから良いです。それにどちらにしろリトさんの家へ伺いに行かなければいけませんので出来たらご住所をお教えして頂ければと」
「わかったよ。はいこれ」
リトさんから住所と商店街までの道が書いてある地図を受け取りました。
「絶対あとでうちに来いよ!夕飯も作ってもらって待ってるからな」
「了解です」
なるほど
まさに最後の晩餐ですね
⇧(違うから)