(再)宇宙最強一家の長男   作:間呂-アップグレード中-

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第1章 最終話です。
これを機にタイトルを「宇宙最強一家の長男」に戻そうと思っています。今作はオリジナルの話を挟んでとらぶる☆くえすとに入ります。
リメイク前はこの次に『とらぶる☆くえすと」に入り、モモとナナが本格的に登場しました。それからToLOVEるダークネスに映る予定でエタってしまいました.....






そこで7月の第1週目に三日連続投稿にしますっ!(唐突
どんどんぱふぱふ〜♪ ٩( 'ω' )و (無理矢理
1ヶ月あくのは、.....まぁ悟ってくんしゃい(泣
登校中くらいしか執筆できなんで......
行き帰り3時間ありますけどね(*´꒳`*)v (間呂の執筆スピードは1時間500字程度)




今後ともよろしくお願いします。


1-5

美柑さんと食卓にお皿を並べ、リトさん達に席に座るように促しました。ララの足取りが重そうで、少々心配です。本当に責めたつもりは無いですがそう受け取ってしまったのでしょう。まあどちらにしろ食事前にする話じゃありませんね。不謹慎でした。

全員席に着いたところで皆さんに食べ物をお配りしようとしていたところで美柑さんに止められました。

 

「ジンさん、日本では食べる前にみんなそれぞれ手を合わせていただきますっていうんですよ」

「おお、そうでしたか。でも何故ですか?」

「食材への感謝ですよ。命の恵みを受けていますから」

「なるほど、美柑さんは物知りですね」

「えへへ」

 

本当に地球の文化は興味深い。強者が弱者になんで感謝しなきゃいけないなどと言ってオラオラ系な父は絶対に認めないでしょう。

それを未だ幼い彼女が僕にはなかった考え方を教授してくれたんです。我ながら情けないですし素直に美柑さんを尊敬します。

 

「では、いただきます」

「「いただきます」」

「........」

 

僕の後にリトさん達が言いました。ララは俯いて何も口にしません。

いつもなら既にガツガツ食べてますね。はしたなくは食べないはずですけど。そう教育しましたからっ!(親バカ

 

「ララ、貴方だけ言わないのは不躾ですよ」

「........いただきます」

「ふふ、宜しい」

 

今度こそ食べ物を配りました。僕の分は美柑さんがやってくれました。ナナみたいですね。

ナナはいつも褒めて欲しがります。僕は些細な事でも手伝える事は必ずやろうとする彼女の姿勢が大好きです。流石僕の妹!(兄バカ

悪い雰囲気の中、くだらない事を考えていると、リトさんが話しかけてくれました。

 

「なあジン、地球を出るのか?」

「ええ、そのつもりです」

「もう地球には来ないのか?」

「僕は地球が気に入りました。できることならまた訪れたいですね。学校もありますし」

「ああ、そうだったな」

「それにもうデビルークの王になるわけではありませんから。一応父は10代の子供を王にするダメな親ではありません。恐らく自分の時間が減るだけですよ」

「それを聞いて少し安心した」

「ふふ、そうですか」

 

雰囲気が和やかになってきても、ララの元気は未だ影も形も見せません。何れ元通りになるでしょう。ここはおとなしく美柑さんの料理を堪能させていただきましょう。

 

美柑さんの料理はどれも美味しく、小学生のクオリティーではありませんでした。ララだったらダークマターを入れまくって壊滅的な味にするでしょう。流石です、美柑さん。

特にこの肉じゃがというものの優しい味が好きです。メインの肉とジャガイモはもちろんですが、僕は玉ねぎと人参の甘みが他の旨味を際立たせ、食を進ませるところに多大な評価を与えます。大袈裟でしょうか?まぁ食にはかなりうるさいと自覚していますし。

それにしてもララは全く食べませんね。

 

「ララ、食べないんですか?食欲が無いんですか?」

「.....違う!」

 

僕の質問に間をあけて大声で返すララ。

単純な返しでは要領を得ず追求する。

 

「では何故?」

「何でも自分勝手に決めるジンが嫌いだから!押し付ける時も誰かのための時も!」

 

自分の行動に絶対的な自信があると言って欲しいですねっ!嘘です。ごめんなさい。実は真逆です!

自信がないから押し付けてしまったんです。まぁ簡単で傲慢な話です。一人の人間に偽りも押し続ければ、その人間は真実と解釈します。そう解釈した人は同じベクトルで他に押し続けます。人間の中でこうして偽りは真実となるのです。人間の認識などその程度です。日本の歴史でもある確信たる事実でしょう。狡いですか?悪かったですね!(八つ当たり

 

「じゃあどうすればいいんです?僕は確かに人の力がなければ何もできない人です。武力があっても貴方のような知力はありません。教えてください」

「知らないっ!」

「そうですか。まぁ知っていたら既に貴方の機嫌はなおっていますね。ですがこれだけは覚えておいてください。僕は貴方が心配です。そして僕はその1つの感情で今まで動いてきました。地球での生活は問題無いか。婚約者の方は貴方を不幸にしないか。学校は馴染めているか。後継者という肩書きをどうしたいか。この2日間僕は貴方のために我慢し自分の考えた最善を実行し、持てる力の全てを尽くしました。これ以上どうしろと?」

「........私だけ幸せになってもジンはどうするの」

 

やはりララは優しい。いつだって僕の為を考えてくれます。僕を嫌っているなんて言ってもです。

 

「誰かを幸せにするには犠牲がつきものです。僕は既に幸せを見つけたララから幸せを奪って自分がなろうとは思いません。今の幸せが無くなることが一番不幸な事だと思っていますから。

もっとも、僕は犠牲だなんてこれっぽっちも思って無いですけどね。」

「?」

「だって

 

 

 

自分の幸せの為の誰か(最愛の妹)の為ですから」

「っ!」

 

それを聞いたララは、驚いた表情をして、すぐに顔をぐちゃぐちゃに歪ませた。そんな妹の様子を見て内心戸惑いながらも、妹を安心させる為に外面は平然といなければならない。一瞬でも早く生まれた僕は兄ですからね。兄とは苦労が絶えませんね〜

 

「....ごめんなさい」グスッ

「ほらほら泣かないでください。食事中ですよ。それに何故謝るのです?何も悪い事はしてませんよね?」

「ジンのばぁかぁ〜!グスッ、うぇぇぇぇん!」

「ふふ、そうですね。馬鹿ですね。もう泣かないでください。折角の美柑さんの料理が塩っぱくなってしまいます」

「ありがとぉ〜!」グスッ

「........どういたしまして」

 

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辛辣なのは極薄ガラスメンタルの作者のハートが一瞬で粉砕ブレイクしちゃいますので.....

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