100万回生まれ変わる僕   作:ミズプロ

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存在する必要性

僕、『奏太』の「存在する理由」とは何なのだろうか。誰かの役に立てているわけでもなく、自分がいなくなったところで困る人がでるとも思わない。そんなことを考えるとやはり自分という人間はいなくてもいいのだろうと考えてしまう。自分の高校生活が嫌なわけではない。ただ小学生から中学生、人並みに受験勉強をして平均のどうってことのない高校に入り部活である陸上部でも普通に参加している。不満はない。だがやはりこの生活が満足のできるものではないような気がしてたまらないのだ。友達はいないが欲しいとも思わない。きっとそれがいない理由なのだろう。友達ができないのではなく必要がないのだ。僕はそう解釈をしていた。孤独で困ることはあるが悲しいことはない。中学生の時の修学旅行はグループが決まらず余ったメンバーのところに入れてもらったことを覚えている。高校生になってからも自己紹介以外でクラスメートと話した記憶がない。(きっと大事なことは喋っていないだろう)自分は本を読んでいればそれでいい。 この学校の新校舎にある図書館があたかも自分の居場所であるかのように通っていた。これといった趣味はなく、本を読んでいるのも本が好きなわけではない。することがないから本を読んでいるのだ。趣味の1つでもあれば友達がいるのかもしれない。自分に友達がいない理由を考えてみると思いあたる節が多すぎて嫌になる。僕の生活は全く変わらずマニュアルのとうりにしか動かないアルバイトのようになってきた。

そんなつまらない日常が続いていたある日一気に生活が変わってまう。これが人と関わることを嫌うようになった最大の原因だろう。察しがついたかもしれない。そう僕はいじめられるようになってしまった。まあいじめるのに標的にされる典型とも言えるような性格をしているのだ仕方がないと言われれば仕方ない。この発想がいけないのかもしれない。友達がおらず休み時間は1人で本を読んで過ごす。弁当もみんなが楽しそうに話しながら食べている中1人孤独に。それでも不満はない。だがいじめられるとあっては話は別だ。そんな僕はいじめやすいといっても構わないような境遇にいた。

だれとも関わらないならいなくなっても同じと考えていた僕にとって「いじめ」というのは僕のいなくなろうとする考えを推し進めるようになっていた。前までは学校に行くのが好きでもなく嫌でもなかったのがどんどん嫌になっていく。でも不登校をする勇気すらない。学校を休み続けてクラスメートや家族に怪しまれたりするのが嫌なのだ。結局学校に行き人目のつかないところで嫌がらせを受ける。なかでも辛かったのが持ち物に対する落書きだ。他人いじめられていることを知られたくない僕にとっては持ち物に落書きされるとそれを持ち歩けなくなってしまう。苦痛でたまらなかった。1人でいた時のほうがよかったとなんど思ったことだろうか。「死にたい」そう思うときだって少なくなかったし、死のうとしたことだってなんどもある。しかしその後のことを考えるとためらってしまう。そんなくだらない生活が日常になってしまった。「そんな日常から離れよう」決断した決定的な理由となったのがあるニュースだった。

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