貴方の名を   作:ミヤフジヨシカ

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1話

朝、聞き覚えのない、

知らないアラームの音で目がさめた。

半分以上いまだに覚醒しきっていない頭の中で、

私は周囲の違和感を感じた。

普段から使っているベットはこんなに固かったかな?

寝ぼけた頭を抱えながら腕を伸ばしてアラームがなり続けるスマホを探す。

やっとのことでスマホを見つけ、アラームを消した。

そこでやっと異変に気付いた。

 

 

ここ……何処?

 

 

木で作られた壁に、草を編んで作られたであろう床材。

そして床に直にしかれている布団。

私の生活している、見知った部屋ではない。

つい、いつもの癖で髪を弄って更に気付いた。

 

 

あれ?

私の髪って真っ黒だったけ?

 

 

ふらふらと、立ち上がって更に辺りを見回す。

やはり、私のしっていいる部屋じゃない。

私の髪は真っ黒じゃない。

部屋の端に姿見があるのに気付いた。

冷や汗がだらだらと止まらない。

恐る恐る姿見を見れば

 

 

真っ黒な髪を肩まで伸ばし、

 

幼さの残るあどけない顔、

 

年齢にして私より3才ほどは年下の、

 

私とは顔が全く違うアジア系の美少女がいた。

 

 

 

 

『はぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!?!?』

 

 

正直、叫んだのはしかたないと私は思う。

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

いつもと同じアラームを聞いて目を覚ました。

なんだか、とても変な夢を見ていた気がする。

もう、夢の内容何て思い出せないけれど。

 

畳に敷いた布団をたたんで押し入れにいれ、

急いでキッチンに行き朝食を作りはじめる。

もう少ししたら、おばあちゃんも起きてくるはずだ。

昨日の夕飯の味噌汁を温め直し、その間に目玉焼きと焼いたソーセージを一緒に作る。

一通り調理をすませてから醤油を切らしているのを思い出した。

私もおばあちゃんも、目玉焼きには醤油を使うのだ。

シンクの下の棚から九州醤油を取り出して容器に補充する。

 

直後、リビングにおばあちゃんが入ってきた。

 

 

「おはよう、おばあちゃん。」

 

いつも通り挨拶してから朝食をテーブルに運ぶ。

 

うん、

今日のは上手く焼けたと私は思う。

 

 

「……なんや一夏、今日は普通やな。」

 

おばあちゃんが小声で何か言ってたけど、朝食を食べる私には良く聞こえなかった。

 

 

『『ティアマト彗星』と『ファーブニル流星群』の地球に最接近するまで後数ヶ月となり………』

 

 

なんと無しにつけたテレビから流れるニュースを眺めた。

大して興味もなかったのだけど、

1200年に一度地球に最接近する『ティアマト彗星』と1500年に一度地球に最接近する『ファーブニル流星群』、

この2つが同時に見られるのは人類としては初めてだと耳にタコが出来るほどニュースで流れている。

 

 

「さてと、おばあちゃん行ってくるね。」

 

 

なんと無しに見ていたニュースから目を離し、

学校にいくための準備をしよう。

朝食は余分に作った分をお弁当にし、ある程度余裕を持って家を出たい。

田舎のこの町は少し学校まで歩かなければ行けない。

 

髪を結って、制服を着て。

そこそこ大きい我が家の玄関をを後にし、学校に向けて登校する。

畑と大きな湖、少しのお店以外は何もないこの町は、私にとって退屈でしょうがない。

私もいつかは大都会の東京に住んでみたいものだ。

 

 

「「いちか~!」」

 

 

知っている声が後ろからかけられた。

振り向けば、自転車にふたり乗りしている男女がいた。

 

 

「おっはよ。ダン、りんちゃん!」

 

 

私の幼なじみ、

自転車を漕いでいる赤毛の男の子『五反田 団』

そして後ろに抱きついて座っている女の子の『鳳 鈴音』。

昔から三人一緒だった大切な友達だ。

 

 

「りん!いい加減おりぃ!」

 

「なにいっとっとよ」

 

「がば重いばい!」

 

「なんやと!」

 

 

……相変わらず、なかいいなぁ」

 

 

「「良くない!!」」

 

 

………どうやら声にでてしまったみたい。

ダンもりんちゃんも自転車から降りて私の隣を歩いている。

道を横隊で歩くなとか言われそうだけど、この街だと車すら珍しいので関係ないと思いたい。

 

 

「それで、きちんとおばちゃんにお祓いして貰ったとね?」

 

 

「お祓い?」

 

 

適当に世間話していたときに急にダンが話題を変えてきた。

お祓いってなんのことなんだろう?

あれは狐憑きだのお祓いがいるだの、

どうやらまたダンのオカルト癖がでたのだろうか。

 

 

「アホなこつ言わんと!

一夏は単にストレス溜まっとるだけとよ。」

 

 

りんちゃんがダンを止めた。

しかし、ストレスってなんなんやろ?

学校についても私は全く思い当たらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

『黄昏時ってのは皆知っていると思うが、黄昏時の語源は………』

 

 

学校の授業中も朝の二人の会話が私の頭から離れなかった。

りんちゃんはストレスといっていたけど、私は普通に元気だし狐憑きなんて論外だ。

 

 

パラ………パラ………

 

 

つい、ノートのページをなんとなしに、めくってみた。

特に変わったこともない。

特に思い詰めることも無いかなと、黒板に書かれた文字を書くため新たなページをめくった。

 

 

『君は誰?』

 

 

真っ黒の油性ペンで、そうかかれていた。

別のページを開いてみる。

どのページも真っ白で、

特に何か書かれているわけでもない。

そしてまた、先ほどのページに戻してみる。

そこには変わらずに真っ黒な文字があった。

 

 

(なにこれ?)

 

 

書いた覚えのない、そもそも先ほど授業で使うために開いたばかりなのだ。

いつ、誰が書いたのか、さっぱりわからない。

 

 

『それじゃ、次の文を………織斑、読んでみろ。』

 

 

「ぁ…はい!」

 

 

首をかしげていると、先生から名前を呼ばれていた。

つい、声量が大きくなってしまった。

 

 

『お、今日は自分の名前おぼえとるな。』

 

 

先生が意味のよく分からないことを言った。

周りのクラスメイトもクスクスと笑っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(いや…………何で?)

 

 

 

私のなんのことだかわからずに首をかしげているしかなかった。

 

 

 

 

 




一夏ヒロイン化計画、始動(何いってんだこいつ)

熊本弁って改めて考えるとあまり思い出せないです。
無意識で使ってしまっているので……
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