ざっとやりたい事挙げると、
FGO第7章
MHF-Z
PSO2
とうとうPS4版が登場したARK
年末のコミケ
…ニコ生情報量多くないですかねぇ。そして、ノッブ。おめでとう。
そんな中頑張って小説更新進めたいと思います。年内に終わるのかこれ…
あ、やつの登場シーンからは専用BGM:暴砂の巨城を聞きながら読んでくれると良いかな…?フロンティアなんぞ知らねぇ!って方も調べてみると良いです。本家もそうですがフロンティアもまた神BGMの宝庫ですよ(^^)
夜の大砂漠というのは昼と比べて、どうしようもなく閑寂としている。目ぼしいものが無いからだろう。撃龍船が砂を突っ切る音と風がごうごうと吹き荒ぶ音。声をあげる事が無ければこれしか主張するものが無い。昼であればその壮大さに心を打たれる事はあるだろう。地平線にまで続く砂の海に遮る物が何もない青空は、人を開放的な気分にさせてくれる。それが、薄暗く星照らす夜空に変わっただけで密室の空間に閉じ込められた気分になった。夜行槌【常闇】というハンマーがある。その一撃はまるで、夜の重さがそのままのし掛かってきたかのような、と比喩されているがなるほど、夜を重さに例えるとこういう事なのだろう。空が夜という蓋に閉ざされているようなものだ。
そんな感傷的な事を柄にも無く、イリヤは考えていた。目の良さを活かし船首に立って見張り番を務めている。後ろではアルトリアが船の真ん中で何も語らず黙していた。撃龍船の乗組員が船を動かすために奔走してくれている。遠くを見れば、自分達が乗る撃竜船とはまた違った装飾が施された撃龍船が複数航行していた。イリヤが声をかけたハンター達の総数はかなり多い。現在、撃龍船はイリヤ達が乗っている船も含め30隻が大砂漠に出航している。
「…夜が明けてきたねぇ」
誰に聞かせるわけでもなく、小さく呟くイリヤ。東から、夜の蓋を開けるかのように日の光が地平線より顔を出している。
ここまでで何も成果は無い。豪山龍に出会う事も無く、無為に時間を浪費していた。伝書鳩を使って他のハンター達と船と船の間で時折やり取りをしているのだが、何かを発見したという報告はまだ無い。調査はまだ始まったばかり、人海戦術で攻めていけば何かしらの発見はあるはずだろう。
そうして、日が完全に登ってから幾数分過ぎたばかりだろうか。イリヤが持つ超人的な視力が異状を捉える。デルクスの群れが左手前方に見えていた。距離はかなりありイリヤ達が乗る船よりも別の船の方がそれと近い。その船のハンター達も気付いたのだろう。イリヤが声をあげるよりも先にその船から大銅鑼が鳴り響く。加えて空高くに緑色の信号弾。これで音の届かない範囲にいる他の船にも報せが届く。
俄に騒がしくなる船内。アルトリアが乗組員に迎撃設備の用意を指示していた。本来なら一介のハンターでしかない彼女だが、イリヤから撃竜船の概要を教えて貰い指示をする立場を任されたのだ。アルトリアに気負いは無い。指示をすること、人の上に立つという事に慣れているように見受けられる。カリスマ、というのを獲得しているのだろうか。イリヤにはそう感じられた。あの森しか知らないというのなら身に付かない能力のはずだが一体どういう生き方をしてきたのか。イリヤのアルトリアに対する興味は尽きない。
「さて、あいつらがいるって事は下にダレン・モーランが控えてるって事なんだけど…アルトリアちゃんは一度見た事あるんだっけ?」
「ええ。バルバレに初めて行く際に一度、迎撃しました。あの時はすぐに退却してくれましたが…」
「今回はね、襲ってくるのなら勿論迎え撃つけどまず始めにどういう状態か確認するのが仕事の一つなんだ。最近見かけるようになったダレン・モーランのほとんどは傷だらけだからね。もう少し詳しく調べる必要があるんだ」
徐々に豪山龍へと接近していく。既に一番近くにいた船は豪山龍と戦闘を開始していた。バリスタと大砲の音が散発的に鳴り響く。イリヤの目から見て豪山龍の様子は他の報告にある通り、戦闘を開始する前から傷を負っていた。目に見えて目立つのは彼らの象徴である角だ。その先端が大きく欠けてしまっている。
とうとう到達し豪山龍を右側から挟み込むような位置に着いた。アルトリアがバリスタを準備しイリヤが弓を構える。豪山龍は先に敵対していた船に気を取られているようでイリヤ達の船には一才目もくれない。
絶好のチャンス。さぁ今こそ攻撃を仕掛けようとしたその時───。
「ッオオオオオオオオオ!!!???」
豪山龍が痛みに呻く声を上げた。先に攻撃していた船によるものでも、アルトリアやイリヤの攻撃によるものでもない。豪山龍の腹の下から血とはまた違う赤い何かが覗いている。それに噛みつかれ豪山龍は砂の中へと姿を消していった。
「え…?嘘でしょ!?そんなまさか…!」
「イリヤ、今の何かを貴方は知っているのですか?」
「知ってるけど、だってあいつ、この地方にいるだなんて聞いた事が無いよ!…まずい、いくら精鋭を揃えたつもりでもあいつの相手だけは絶対にやばい…!」
イリヤはその姿を知っていた。過去メゼポルタにおいて仕事をした時に遠目からその姿を偵察した事がある。体長こそ豪山龍に劣るものの、体高は確実に上回っておりその圧迫感は並のモンスターの比では無い。
豪山龍が再び姿を現したが後方へ逃げるようにまた消えていった。おそらくこの場へ再び姿を現す事は無いだろう。豪山龍を上回る驚異が確かにここにいるのだから。
豪山龍が消えてしまったイリヤ達の船と先に戦っていた船の間。豪山龍がいなくなったその空間にそれが完全に姿を現す。赤い。豪山龍も全体が赤色で覆われていたがあれはどちらかというと金属が錆びた赤茶けた色だった。こちらは違う。まるで、祭りか何かで人を鼓舞する時に使われるような鮮烈さを持つ赤色だ。体の各所にある突起物は黄色がかった白。それが、言ってしまえば亀のような姿形をしている。知る人にとってはあまりにも場違いなその威容。
弩岩竜オディバトラス。
近年になってセクメーア砂漠で発見された新種のモンスター。翼は無いが、その骨格から覇竜や崩竜と同じく前足が翼に進化する前の、始源の姿を保ったまま独自の進化を遂げた飛竜種に分類される。最大の特徴は砂を扱う能力で、顎にある格子状の吸引器官から周囲の砂塵を吸い込みそれを体内で圧縮、岩にして背面の甲羅にある幾つもの砲口からそれを射出する。砂を攻撃手段とするモンスターは他にもいるが本種の持つそれは、それらと段違いの威力と攻撃範囲を誇り、特に甲羅の前面に見える一際大きい砲口の砲撃は如何な防具に身を包んでいようと喰らえば五体四散するのは免れないだろう。食性は雑食で鉱物だろうが生物だろうが口に入るものは何でも捕食しその巨体に見合った量を求めて出現した地域一帯を食い荒らす。あまりにも巨大なため一挙一動が砂を巻き上げそれが原因で砂嵐を起こしてしまう事も。一説によれば、セクメーア砂漠が現在のような更地になってしまったのは本種が暴虐の限りを尽くしたせいだとされるほど本種の危険度は高く、間違いなく古龍級に認定されるレベルのモンスターだが意外にも巨体と反比例するかのように目撃例は少ない。一生の大半を砂の中で過ごし活動期になると地表に出てくるいう生態を持つためだ。その生態から《砂上の楼閣》の異名を持つ超弩級モンスターである。
イリヤが赤色の信号弾を空に三発撃ち上げた。最高レベルの緊急事態発生を意味している。
正直言ってイリヤは引き返したかった。装備のインフレ化が進んだメゼポルタなら一人でもやつを討伐する事のできるハンターならいくらでもいる。しかし、ここはバルバレ管轄地域。今いるハンターではどう頑張ってもやつを相手にするのに力不足だ。圧倒的にこちらが不利。イリヤの剛弓でもやつに傷を付けるのは至難の技だ。根本的に攻撃力が足りていない。
弩岩竜は背面の砲口から岩の雨を射出してきた。豪山龍が出す岩弾を嘲笑うかのような物量の岩雨である。精度を重視したものではなく量で押し切るような攻撃だ。アルトリアが指示を出し船体を回避させるよう命じる。もう一隻の船も同じ動きだ。弩岩竜から遠ざかる。幸いな事に範囲は豪山龍よりも広くはなく、岩弾に当たる事無く難を凌げた。
「ちょっと近付くのはまずい、遠くから砲撃する事に専念して!あいつの攻撃を直接喰らったら一撃で粉砕される!」
今回の異変の原因はこの弩岩竜の仕業だろう。であれば討伐するのが責務だが現状では厳しすぎる。本来、弩岩竜の狩猟は通常のモンスターと同じく真っ向から相対して行うものだ。今回のような迎撃設備を使った狩猟ではない。頭や爪を普通に武器で攻撃していくのだ。それが今回では叶わない。この大砂漠という環境が弩岩竜にとって極めて有利な恩恵をもたらしている。弩岩竜も豪山龍と同じく砂の海を泳ぎながら移動しているのだが体格の関係上、本来の狩猟ならば狙い目である頭や爪といった部位が砂の中へ隠れてしまう。そうなると攻撃できる大半の部位が弩岩竜の体の中で最も硬い背面の甲羅だけになるのだ。どのモンスターでもそうだが硬い部位ばかり攻撃し続けるのは狩猟上あまりよろしくない。潜口竜ハプルボッカが今の弩岩竜と似た行動を取るがあちらと違ってこの大砂漠の環境上、砂の上に引きずり出すのは不可能だった。
「イリヤ。どうするつもりなのですか。話を聞くに、有効な手立ては無いように思われますが」
「…んー、アルトリアちゃん頼りの案になるんだけどさ、アルトリアちゃんは普通の地面の上でならあいつを相手取れる?」
「お任せを。このような場所ではいざ知らず、平地なら真っ向から相対して遅れを取る事はありません。何とかして決戦場に追い込めば、その後は私が仕留めます」
「言うねぇ。…よし、とにかく決戦場へ追い込む事に頑張ってみようか。あいつの速度自体はダレンと比べて結構遅いし捕捉し続けるのは簡単な方だね。ダメージを与えるというよりはちょっかいをかける感じであいつの注意を惹いて誘導してみよっか」
イリヤとアルトリアが作戦を立てる。
この場において最も実力のあるハンターはアルトリアだ。他の何も知らないハンターが聞けば歯噛みするだろうが、決戦場に追い込んだ後はアルトリアに全てを任せるつもりでいた。現状ではこれしか取れる手段が無い。
イリヤから全船に弩岩竜の概要と作戦の内容が伝えられる。アルトリアが、というのは伏せられてはいるが決戦場で仕留めるのは自明の理だ。続々と多くの撃龍船が弩岩竜の周辺に集まってくる。弩岩竜の前方や後方や距離の遠近、様々な位置に多くの撃龍船が位置取り弩岩竜を射程圏内に捉えた。相対する船が増えたおかげで弩岩竜の出す岩雨にも引けを取らない物量のバリスタが弩岩竜に絶え間無く撃ちこまれる。大砲の音も散発的なものではなく一斉射撃で制圧することを重視してか一際大きい爆音が一定感覚で発生していた。兵器の全てを指示しているのはアルトリアだった。
アルトリアにとっては
「一切途切れる事無く攻撃を続けなさい。奴に暇を与えるな」
声を荒げる事は無く冷静に指示をするアルトリア。船同士の距離が近くなった関係か、自身の船だけでなく他の船にも指示を出していた。本来ならどこの誰とも知れぬ相手にハンターが従うような事は無いはずなのだがアルトリアの持つカリスマ性は、彼らに疑問すら感じさせる事も無く従わせるのに成功していた。怒号が飛び交う中で泰然自若に構える姿は一種の安心感を与えてくれる。
大きな被害も無くこのままなら作戦通りにいけるとほとんどのハンターが順調さに心を踊らせる中アルトリアだけは違った。
(妙だ…。何故やつは仕掛けてこない…?)
アルトリアの直感が警鐘を鳴らす。弩岩竜は背面の砲口から砲撃を続けるだけで他に攻撃らしい攻撃をしていなかった。その気なれば船体に衝突して被害を与える事も可能なはず。そうでなくても砲口から岩雨を射出する以外に遠距離攻撃があるはずだろう。それすらも無いとは一体どういう事なのか。
イリヤもアルトリアの直感程では無いにしろ上手くいきすぎている事に若干の不安を感じていた。注意を惹く事には確かに成功している。バリスタや大砲のほとんどは弩岩竜の甲殻に汚れを付けるだけで傷らしい傷を負わせる事は出来なかったがそれで良かった。役目は確かに果たせているのだ。しかし何かがおかしい。見落としている事は無いのか。ふと、そんな事を思い攻撃を中断して周りを見渡す。船が集まっている事、遠くに砂塵の山が見える事………いやあんな位置に空高くにまで砂塵は舞い上がっていたか?
イリヤが異変に気付く。そもそも自分達は決戦場に誘導しているつもりだが肝心の位置をいつの間にか見失っていた。方位磁石で進んでいる方角を確認し───戦慄する。あの砂塵へ突き進んでいるのだとばかり思っていた。事実その方向へ船は進んでいる。だがあれは本来、大砂漠の中で起きる気流に乗って発生するものだ。そこを目指すというのなら大砂漠の中心部にいなくてはならない。
だが方位磁石が示した方向は本来と真逆、バルバレを示していた。つまり弩岩竜は───。
「アルトリアちゃん、これまずいよ…!あいつバルバレに向かって進軍してる…!このまま砲撃し続けてもバルバレにぶつかるだけだ!」
砂塵のおかげかはたまた天の采配か。砂塵に塞がれた視界の向こうにあるのは我らの市場。いつの間にか狂わされていた方向感覚によって事態は最悪な方向へと転がり出していた。
出したいやつ出せて良かったんだけど何となく出来が今一…でもこれ以上どう書けばいいのか分かんない…。ネタはあるはずなのにスランプ気味のエドレアです(つд;*)いつもより早いのは気にしないでください。そういうときもある。
オディ、武器防具高性能(強いて文句言うなら武器全部無属性なとこ)で曲も素晴らしく個人的には文句の付けようがないモンスターです。MHFがGに移行する前のフォワード時代のトリを務めたとあって演出なども中々に優遇されたモンスター。ある意味フロンティアが根性ゲーと化した理由の一つです。攻撃力がおかしすぎて防御力より根性付けろなモンスターだったらしいので(今ではそこまででもない)
次回でもう決着を付けたいな(願望)