モンハン世界にINしたアルトリアさん   作:エドレア

6 / 29
与太話
レイア「ようやく逃げ切ったわ…。もうホントなんなのよあいつ…(;´д`)」
ドスイーオス「あの頭に付いてたやつ!あれてめぇのせいじゃねぇかピンクいの!!!(# ゜Д゜)」
ババコンガ「いやぁ…なんか面白そうな頭してるからつい(*´∀`)」
二人「………(無言の圧力)」
ババコンガ「わ、分かったよ、今度は」
二人「今度は?」
ババコンガ「バレないようにやるからさ☆」
二人「やっぱ殺るか」
ババコンガ「あっ、火と毒はちょっ、ま」
二人「問答無用」
ババコンガ「やぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」

…本編どうぞ(自分でも何がしたかったのか分からない)


act-4 不思議な邂逅

 アルトリアは森の東端から三日程かけて拠点に帰還した。火が想定より広範囲に広がっていたので南から迂回するルートを選んだのだ。風は既に収まっているが火は未だに燻り続けている。場合によっては数週間以上も燃え続けるのが森林火災の特徴である。三日経った今も収まる様子は無い。人為的な物が何も無い以上、消火には恵みの雨に期待する他無かった。

 

「ふぅ…随分と手間のかかる道程でした」

 

 アルトリアが辿り着いたのは日が朝方から大きく目立ち始める頃、時間にしておおよそ午前十時あたりの事だった。思ったより他の敵性モンスターに遭遇する事も無く、順調に進んでいたので本来ならもう少し早い時間帯に帰ってこられたはずなのだが───。

 

(豪胆というか、しつこいというか。何にしても面倒な者と不思議な縁を結んでしまったものです)

 

 アルトリアは嘆息する。

 南側から行くということは初日に出会ったあの角竜の縄張り付近も通るということになる。当然、彼女からしたら態々戦いに行く必要が無いので避けて行ったはずなのだがどこをどう嗅ぎ付けたのか角竜は縄張りから外れたところに現れ邂逅一番、彼女に突進をかましてきたのだ。砂に覆われた地面ではなく、潜る事が難しい普通の森の中での出来事である。しかも初見で学習したのか閃光を放っても怯まない。いや視界を閉ざす事には成功したのだが自身が持つその鋭敏な聴覚で以て的確に彼女を捕捉してきたのだ。そのまま馬鹿正直に突進ばかり繰り返すと満足したのか縄張りへ戻っていった。この突進だけの攻防で数時間以上時間を浪費している。

 

(私を好敵手として見ていてくれているのは嫌いでは無いのですが、あのしつこさには呆れますね。何というか、変に人間に近い考えを持っているように見受けられます)

 

 角竜からしたら体のいい突進の練習相手だろう。今まで彼が出会った者達の中で唯一粉砕する事が叶わなかったのがアルトリアである。この森最強といっても過言ではない彼にとってようやく不足の無い相手が現れたのだ。角竜からしたら歓喜の念しか浮かばない。勿論、片角を持っていかれた屈辱も忘れてはいない。名誉挽回とばかりにあの角竜は彼女に挑み続けるのだろう。

 

(それはそれとしてこの者達はどうするべきなのだろうか…?)

 

 アルトリアの目の前には二足歩行する猫達がいた。総勢十五人。獣人種のアイルーとメラルーである。この者達も森の火災で棲み家を追われ命からがらここに逃げ込んで来たのだ。角竜の片角のおかげで一定の安全地帯であり、火災からも逃れられるこの場所は彼らが身を休めるのに適していた。

 

(立って歩く猫とはまた奇妙な…。手に道具らしき物を持っていたり仲間内で相談するような仕草を見せるあたり可愛らしい外見に似合わず相当高い知能を持っているようですね)

 

 帰ってきたアルトリアを警戒して身を寄せ合い固まっている。この森で暮らす彼らの中には残念な事に人語を話せる者がいなかった。人間の事は一応知っている。ただ伝聞による知識しかないのでどう対応していいのか分からないのだ。

 アルトリアからしても対応の分からない相手である。敵意が無いのは分かるためそのあたりは安心できるがどうすればいいのか。必死にここまで逃げてきた彼らを無下に扱うという選択肢は騎士王である己の矜持が許さない。弱き者達の理想であれ。最後には破綻した末路ではあったが間違ってはいなかった。それを教えてくれた大切な彼ならば何も考えず、意志疎通が出来ないのなら出来ないなりに彼らの事を助けただろう。

 

 ほんの少し、思考と記憶の海に沈んでいたアルトリアだが方針は決まった。まずは火をここに設置する。この三日間の帰途と角竜の攻防の中にあって奇跡的に維持できたこの火で焚き火を作る。怯える彼らを横に燃料になりそうな枝葉を集め簡易的に焚き火を作った。次に近くの木を伐採しながら食糧を集める。果物などの分かりやすい食糧を集めるのはいつもの事だが今回はキノコ類も採取した。もしかすると彼らならばどれが可食できるのか知っているかもしれないからだ。彼らの分も集め彼らが食べている様子見れば言葉が通じなくても彼らから食糧に関する情報を得られる。伐採した木に関しては彼らの反応を見るためだ。簡単に伐採した木材を見て何かしら行動を起こせばどの程度に知能があるかより詳しく把握できる。彼女は彼らを助けるために行動した。

 一方───。

 

『あの青い人間は何なのかニャ…。ここに元々いた人かニャ?』

『そんニャわけあるか。人間なんて西の大河の向こう岸の領域にしか踏みいって来ないって話だニャ。ここの遺跡はちょくちょく来てたけど人間がいるのを見たのは初めてだニャ』

『焚き火作ったあとまた森の中へ入っていったニャ。ニャにをしてるのかニャー?』

『人間のやる事なんて今気にしても仕方ニャい。戻ってくるまで待って奴の動きを見よう。それからここを出ていくかどうか決めるニャ』

『せっかく良いところを見付けたのに出ていくところニャんて他にニャいニャ!北はご覧の有り様だし東と西も果てまで行かニャいとまだ火の脅威が残ってるニャ!南ニャんて…』

『南にはあの恐ろしい角竜の縄張りがあるニャー。百歩譲って出ていく選択肢があったとしても南へ行くのだけはごめんだニャー』

『角竜だけはどうにもニャらん…。この森で長く生きてきて幾つもの命の営みを見てきたが、あの角竜が負けた姿ニャどついぞ見た事がニャい…』

『ニャらどうすればいいニャ!?いっそ、あの人間を襲って…』

『その角竜とあの人間の事ニャんだけど、みんな、これを見るニャ』

『ニャんかでっかいのが突き刺さってるニャ…ってこれもしかして!?』

『ニャんでここにモンスターがいなくて安全地帯にニャってるのかよくわからないままだけどボクが前ここに来た時はこんニャ物はニャかったしモンスターだってちらほらいたニャ。でも今は違う』

『もしかしてあの人間が角竜を倒したとかそんニャわけ…でも角がここにあるしニャァ…』

『もし本当にあの人間が角竜よりも強いニャら心強いニャ。追い出す素振りも見せニャかったし案外そんニャ悲観的に考えニャくてもニャんとかなるかも』

『とりあえずあの人間を待ってみるニャ』

 

 彼らは彼らで生き延びるための道を模索していた。そこにアルトリアという外部要素が加わった事でそこに若干の変化が起こる。

 

「どうでしょう。ある程度木材と食糧になりそうな物を取ってきましたが…」

『戻ってきたらニャんか色々持って来たのニャ…』

『えーと、適当に切った木と…これは木の実やキノコニャね。毒テングダケやニトロダケと一緒に特産キノコを持って来るあたりキノコに対する知識は全然ニャいニャ』

『こんニャんでよく生きてこれたニャー。あ、ニャんかくれるっぽい』

「私にはどれが食べられるか分からないので貴方達にあげます。それを見て私も判断します」

『おお!ニャに言ってるのか全然分からニャいけど太っ腹ニャ人間だニャ!特産キノコが沢山あるしこれでトウガラシがあれば保存食糧に出来るニャ!』

『木材に関しては身振り手振りで量を増やす事を頼めばこっちで家を作れるニャ。いけるかニャ?』

「相変わらずの猫の鳴き声ばかりで何を言ってるのか全く分かりませんが…なるほど、木材が重要なのですね?そのように木材の周りを駆けていれば嫌でも分かります」

『通じたみたいだニャ。トウガラシも必要になるからボクも採取に同行するニャ』

「おや…貴方はついて来るのですか?綺麗な青い毛並みですね。一緒に来るのなら食糧の確保を頼みたいです」

『お前だけずるいニャ!おいらも人間と一緒にいたいニャ!』

『オレもオレも!』

『数が多すぎてもこっちが困るだけニャ。採取班と建設班に簡単に分けてそれでテキパキ仕事をするニャ。とりあえず、そんなにアピールしてるのニャらお前達は一緒に来るニャ。………で貴方は…』

『うーむ。別に長老をしてたわけでもなく単に長生きなだけニャんだがニャぁ…。まぁ七・七で班を分けてしまえば一人余るし一応纏め役でもやってみるニャね』

「ふむ…。あの白い髭を立派に結わえた彼が一番偉いのでしょうか。ついてくる七匹は私が受け持ちますので貴方はここの七匹をお願いします」

『おぅおぅ…。生まれてこのかた人間にニャでられたのなんて初めての経験だニャ。せめて何を言ってるいるのか分かれば良いのだがのう。とりあえず、あの七人をお願いしますニャ』

 

 互いに手を振りそれぞれの務めを果たすため持ち場に付く彼ら。異世界生活三日目にしてようやくアルトリアは協力者を得る事が出来たのだった。




与太話(さっきの続き)
ババコンガ「ふぅ…ひどい目に遭ったもんだ。もう少し手加減してくれたって良いのによう(´・ω・`)」
ドスイーオス「まだ懲りねぇみてぇだな…(-_-#)」
ババコンガ「あぁ待った待った!そ、そういえばさぁ」
ドスイーオス「なんだよ?」
ババコンガ「さっき逃げてた時上をピョンピョン跳ねてた人間がいたろ?」
レイア「夫が仕留められなかったって愚痴溢してやつね。それが?」
ババコンガ「子分から聞いた話なんだけどよ、あいつ南の角野郎と戦って角一本へし折ったって話なんだぜ」
レイア「何それ。私初耳よ」
ドスイーオス「俺も部下からちと聞いた事あるなあ。えらくバカ強い人間が現れたって。話し半分に聞いてたがありゃ本当だったのか」
ババコンガ「あいつは見付けてもちょっかい出さないのが吉だな。そんぐらいはオイラでも分かる」
ドスイーオス「だな。俺も部下に厳命しとくわ」
レイア「私も夫に話しておくわ。うちの夫でもあの角野郎は相手にしたくないって言ってたしそれと戦って一本取るなんて相当な奴よね」

…次回また時間が飛びます。それもかなり大幅に、です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。