ラブライブ!サンシャイン!!~730日の景色~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
お待たせしました。
こちらの方も投稿したいと思います。

それではどうぞ。


第9話 2度目の出会い、そして電話

「…思いのほか時間かかっちゃった」

 

時刻は16時30分。

沼津まで行った後、

無事に帰ってこれました。

いやー、帰りのバスに乗る時にね?

学校帰りの学生が多くて乗りにくかったんだ…

…で、今に至ります。

今日の夕飯、何を作ろうかなぁと考えてたら

見覚えのある人を見つけた。

 

「千歌ちゃん…?」

 

そう、今朝バス停で会った

千歌ちゃんがいた。

曜ちゃんはどうしたんだろう?

あ、もしかしてさっきのバスに乗ってたのかな?

 

(それにしても千歌ちゃん、どうしたんだろ?)

 

さっきからボーっとしながら

隣を見ているけど……

何か珍しい物でも見つけたのかなと思い

僕も視線を向けて見ると……

 

(り、梨子ちゃん!?)

 

えっ!?、何で梨子ちゃんが内浦に来てるの!?

お、落ち着くんだよ心結。

そっくりさんって考えもある可能性もある。

すると梨子ちゃん似のそっくりさん(仮)は、

着用していた制服を脱ぎ始めた。

……why?

 

「…嘘、まだ4月だよ……?」

 

千歌ちゃんが梨子ちゃん似のそっくりさん(仮)に呟いた。

あ、水泳の授業で使われる水着をしてる……

…って、そうじゃなくて!!

一体何をする気なのさ!?

すると海に向かって走り出した……

 

「待って!、死んじゃうから!?」

「離して!、行かなくちゃいけないの!!」

 

あー、この声も梨子ちゃんにそっくりだなぁ……

というか、あのままだと止めに入った千歌ちゃんも

落ちちゃうし助けに行かなきゃ……

そう思い荷物を近くに置き僕は急いで走りだす。

 

「へっ?」

「えっ!?」

 

…あ、落ちる5秒前のパターンだ。

そう思ったのも束の間。

 

「「わあああぁぁぁ!?」」

 

 

 

ーードッポーン!!!ーー

 

 

 

 

(落ちちゃった……)

 

溺れたりしてないよね……

すると千歌ちゃんと梨子ちゃんが

水面から顔を出した……

 

「「けほっ、けほっ……」」

「……あの、2人共、大丈夫?」

 

僕の呼んでる声に気がついたのか

2人は顔を上げると……

 

「あ~!、今朝の不思議な人ー!」

「えっ!?、こ、心結君!?」

「…手を貸すから、まずは上がろうね?」

 

…千歌ちゃん、第一声がそれ?

梨子ちゃん、いきなり海に飛び込むなんてどうしたの?

あと何で内浦に?

まぁ後で聞けばいいか……

 

 

 

 

 

 

「くしゅん!」

「大丈夫?」

 

現在、浜辺でその辺に落ちていたドラム缶を使って

火を点ける簡易ストーブで温まっている最中なんだけど

案の定、梨子ちゃんが可愛らしいくしゃみをした。

それを見て心配する千歌ちゃん。

 

「沖縄じゃないんだから…、海に入りたければダイビングショップもあるのに…」

 

千歌ちゃんが言ってるダイビングショップって

確か、果南さんの家族が営んでるところだよね…?

多分……

 

「海の音を聴きたいの……」

「海の音?」

 

梨子ちゃんの一言に首を傾げる千歌ちゃん。

どうやらさっき飛び込んだ理由は、

それが原因らしい。

 

「どうして?」

「……」

 

千歌ちゃんが理由を聞くと

梨子ちゃんは黙ってしまった……

 

「わかった、じゃーもう聞かない。…海中の音って事?」

 

か、海中の音って……

 

「ふふ…」

 

あ、梨子ちゃんが笑った……

そんなに面白かったのかな?

かく言う僕も千歌ちゃんの今の一言で

笑いそうになったのは内緒。

 

「…私、()()()で曲を作ってるの。

でもどうしても『海の曲』のイメージが浮かばなくて……」

 

(…そういう事か。梨子ちゃんが

内浦に来た理由って……)

 

「へー、作曲なんて凄いね!、ここら辺の高校なの?」

「……東京」

「東京!。わざわざ!?」

「わざわざっていうか、えっと……」

「あ!、じゃあ誰か()()()()()()()()知ってる人いる?」

「スクールアイドル?」

「うん!、東京だと有名な人とかいるでしょ?」

 

千歌ちゃんが言ってる話題についていけないのか

ちょっと困った顔をしながら僕の方を見る梨子ちゃん。

とりあえず話の続きを聞いたら?とアイコンタクトを送る。

 

「何の話?」

「へっ?」

 

千歌ちゃんや。

いったいどうしたのさ?

 

「知らないの!?、スクールアイドルだよ!?

学校でアイドル活動して、大会が開かれたりするんだよ」

 

スクールアイドルとは、

たった今、千歌ちゃんが説明してくれた通り

簡単に言うと自分達が通ってる学校…主に高校などで

アイドル活動をするというもの。

それにしても大会まで開かれてるんだね……

()()()とは大違いだよ。

 

「有名なの?」

 

梨子ちゃんが聞くと千歌ちゃんは……

 

「有名なんてもんじゃないよ!ドーム大会が開かれるくらい超有名だよ!!

って私が知ったのも最近なんだけどね……」

 

苦笑い気味に答える千歌ちゃん。

 

「そうなんだ…、私ピアノばっかやってたからそういうの疎くて…」

「…僕もスクールアイドル自体が詳しいって程じゃないし」

 

そもそもどんなグループが活動しているのかも

知らないってレベルだしね。

すると僕らの反応を見た千歌ちゃんは……

 

「じゃあ観てみる?、なんじゃこりゃー!?ってなるから」

「「なんじゃこりゃ?」」

「なんじゃこりゃ!」

 

そう言いながら、

スマホの画面を見せてきた。

そこに写っていたのは……

 

 

 

 

 

 

 

 

μ'sと表記されていた。

9人の女子高生が写っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう?」

「どうって……、普通?。ああいえ、別に悪い意味じゃなくて!!…アイドルっていうんだからもっと芸能人みたいな感じかと…、ねぇ心結君はどう思う?」

 

梨子ちゃんに聞かれたので

思った事を言ってみるとする。

 

「…この人達、スクールアイドルだったんだ。今更気づくのもなんだけど…」

「えっ!?、会った事あるの!?」

 

僕の一言に千歌ちゃんが反応した。

あの、千歌ちゃん?

そんなに詰め寄らないで。顔が近い……

 

「何度かね。最後に会ったのは…、一昨日かな?」

「どの人に会ったの!?、もしかして全員!?」

 

だから千歌ちゃん、顔が近い……

あと梨子ちゃん?。なんで頬を膨らませてるの?

…僕、なんかした?

 

「…全員じゃないけど3人には会った事があるよ?」

「いいなぁー、ちなみにどの人と?」

 

千歌ちゃんがキラキラした目で聞いてきたので

これは答えなきゃいけないパターンだと思った。

 

「高坂穂乃果さん、園田海未さん、南ことりさんの3人かな」

 

そういえば最後に会った時に話した内容は確か

悠里兄がまた無茶したって言ってたのは今でも覚えてる。

ていうか悠里兄……

付き合ってる彼女を泣かさないでよ……

あの後、穂乃果さん達の愚痴みたいのを最後まで聞くの

大変だったんだからね?

特に海未さんが……

 

「……私ね、普通なの」

 

すると千歌ちゃんが少し寂しそうな

感じで呟いた。

 

「私は普通星に生まれた普通星人なんだって…、どんなに変身しても普通なんだー!って、そんな風に思ってて、それでも何かあるんじゃないかって、思ってた。けど、気づいたら高2になってた。まずい!このままだと本当にこのままだぞ!?。普通星人を通り越して普通怪獣ちかちーになっちゃう!!」

 

がおー!!どかーん!ぐわわーん!と言いながら

怪獣のマネをする千歌ちゃん。

というか普通怪獣って……

 

 

 

 

 

 

 

 

『普通怪獣ちかちーだぞー!、近づく人はみんな普通にしちゃうぞー!

がおー!!、がおー!!、ぐわわーん!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪獣の着ぐるみを着た千歌ちゃんを幻視した。

なんだろう……

こんな怪獣がいたら明るい未来が約束されるんじゃないかな?

 

(約束された普通怪獣(エクスちかちー)、なぁんてね……)

 

…今とてつもなく痛い事を言った気がする。

こんな事を考えてしまうなんて僕も末期だね。

 

「ふふ…」

「そんな時に出会ったの。あの人達に……」

 

つまり穂乃果さん達…、μ'sの事だと

僕は理解した。

 

「みんな、どこにでもいる高校生なのにキラキラしてた。

それで思ったの。一生懸命練習して、みんなで心を1つにしてステージに立つと、

こんなにも格好良くて、感動できて、素敵になれるんだって!」

 

話してる時の千歌ちゃんは、

なんていうか……

 

「スクールアイドルって…こんなにも…こんなにも……こんなにも!!

キラキラ輝けるんだって!!、気づいたら全部の曲を聴いてた。

毎日動画見て、歌も覚えて。そして私思ったの。

私もみんなと一緒に頑張ってみたい…。この人達が目指したところを、

私も目指したい。……私も輝きたい!!…って」

 

(…()()()()、か……)

 

「ありがとう…。なんか、頑張れって言われた気がする…、今の話」

 

梨子ちゃんを横目で見ると

微笑んでいた。

 

「ほんとに!?」

「ええ。スクールアイドル、なれると良いわね」

「うんっ!あ、私、高海千歌。あそこの丘の上にある浦の星女学院って高校の2年生」

 

丘の上にポツンとある建物を指さしながら

梨子ちゃんと僕に自己紹介をする千歌ちゃん。

…あの建物、高校だったんだ。

屋上から見たら内浦の景色が見渡せるんだろうなぁ……

 

「同い年ね。私は、桜内梨子。高校は……音ノ木坂学院高校」

 

梨子ちゃんがそう答えたあと

千歌ちゃんは僕の方を見てきた…

 

「…僕は、葉月心結(はづきこころ)。『月見屋(つきみや)2号店』の店長です」

 

その時の2人の表情は、

キョトンとしていた。

…僕、変な事言っちゃったかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌ちゃんと別れた後、

僕と梨子ちゃんはまだ浜辺にいた。

 

「…えっと、心結君。久しぶりでいいのかな?」

「かもね。最後に会ったのピアノコンクール以来だもんね」

 

だ、誰か会話を…

コミュ能力を僕にください……

 

「「……」」

 

…はい、詰みました。

しばらく会ってないだけで会話が続かないものなの!?

 

「…あのさ、梨子ちゃんが内浦に引っ越してきたのって……」

「うん……」

 

僕の問いかけにただ頷くだけだった。

……やっぱりまだ気にしてるんだね。

 

「ねぇ、心結君。喫茶店をやってるって本当なの?」

「…正確には明日からオープンなんだ。昨日、内浦に着いたばっかりだし」

「えっ?、そうなの?」

「…後ろに旅館があるでしょ?」

「うん…」

「…その隣が僕の自宅&喫茶店」

「凄い場所にあるんだね」

 

まぁ土地とかは、

鞠莉姉と未柚姉が相談したらしいけど……

ちなみに建築とかはティア姉だったりする。

 

「…そろそろ帰ろうか、家まで送ってく?」

「ううん、大丈夫」

「…そう?」

「うん♪、それにこれからはいつでも心結君に会えるし♪」

 

梨子ちゃん、凄く嬉しそうだね?

本人が嬉しそうなら聞かない事にしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー自宅ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は色々あったなぁ……」

 

朝には千歌ちゃんと曜ちゃん、

さらに夕方には梨子ちゃんにも会う。

…なんか会えて嬉しかった。

 

「…喫茶店、何時にオープンしようかな?」

 

明日からオープンなので

看板に何時に開店するかを決めていると

家の電話が鳴った。

 

「はい。葉月です……」

『ハロー♪、心結。元気にしてるー?』

「鞠莉姉?」

 

電話の主は鞠莉姉(まりねぇ)こと小原鞠莉(おはらまり)だった。

 

『イエース♪、あなたのお姉ちゃんのマリーよ♪』

「…あれ?、今日帰ってくるんじゃなかったの?」

『うーん、ちょっと色々忙しくて~♪』

 

なんかあったのかな?

とりあえず用件を聞く事にする。

 

「…それでどうしたの?」

『心結にお願いがあってね?』

 

なにやら鞠莉姉の声が真剣になった気が……

 

「……お願いって?」

 

そして電話の向こうから言われた言葉は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『心結。あなたに()()()()()()の男子生徒第1号として

試験生になってもらいたいの』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら僕の1日は、まだ終わらないみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんとか出来ました…
こんな感じではありますが
次回もよろしくお願いします。
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