ラブライブ!サンシャイン!!~730日の景色~   作:ゆるポメラ

13 / 49
ゆるポメラです。
今回で『輝きたい!!』は最後になります。
主人公の転入シーンをどういった形にするか
悩みました。
何せ第1話の最後が梨子ちゃんが
編入するシーンでしたので……

それではどうぞ。


第11話 浦の星女学院へ

「これでよしっと……」

 

鞠莉姉からの転入の電話を受けてから翌日。

僕は朝方の5時に起き準備をしていた。

どうしてこんな早めに起きたかって言うと

まず喫茶店の開店準備……って言ってもイスを並べたり

喫茶店の旗、あと本日のメニューボードを用意したりだけどね?

 

「…今から朝ご飯を食べてからでいっか」

 

時刻は6時。

今日は浦の星に転入する大事な日なので

遅刻はしたくないので、いつもと同じ時間に起きた。

 

「…あ、パンが焼けた」

 

ちなみに今日の朝ご飯は、

焼いた食パン、スコーチドエッグ、コーヒー。

 

「…いただきます」

 

何せ僕は1人暮らしなので、

家事などは小さい頃に母さんから教わった。

もう何年も前だけど……

 

「さて、洗い物を済ませて行こうかな……」

 

朝ご飯を食べ終わりキッチンに向かい

食器を洗って乾燥機にかける。

10分もかからなかった。

 

「…身だしなみとか大丈夫かな?」

 

鏡で確認すると特に変なところはなかった。

まぁ質問の時に何でリボンを付けてるんですか?

って聞かれそうだな……

あっ、あと右目の眼帯の事とか……

聞かれるとしたらこの2つくらいだね。多分……

 

「そろそろ行こうかな……」

 

時刻は丁度7時。

念の為に持ち物を確認する。

 

「書類、教科書、あとは無いかな……」

 

せいぜいあっても財布や家の鍵くらいな物だろう。

玄関…もとい喫茶店の入り口から出ようとした時、

ある事に気づく。

 

「…あ、折り畳み傘……」

 

テーブルの上に置いたままだったのを思い出し

急いで取りに行く。

案の定、テーブルの上に置いてあった。

 

「…これから2年間、使うわけだしね」

 

この折り畳み傘は5年くらい前に

梨子ちゃんと出かけた時に選んでもらった物。

持ち手の部分が日本刀のようなフレームに

なっているのが特徴だ。

 

「…行ってきます。かな……」

 

折り畳み傘を懐に隠す。

何処に隠したかって?

それは企業秘密です!!

 

「…えっと、丘の上にある建物で合ってる筈……」

 

昨日、千歌ちゃんが言っていた事を思い出す。

とりあえずバス停に向かうと、

『浦の星女学院前』という降りる場所が丁寧に書いてあった。

 

「まぁ、僕は歩いて行くけどさ……」

 

バスに乗ってもいいけど

バスで行くと時間的には15分くらいで着く。

歩いて行くと更に15分、つまり30分かかると

思っていいだろう……

本音を言うとバス代でお金を使いたくないからだけなんだよね。

 

「…全速前進、ヨーソロー」

 

曜ちゃんが昔から言ってた掛け声を

言いながら僕は浦の星女学院へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー浦の星女学院前ーー

 

 

 

 

 

 

 

「…歩くのも苦じゃない」

 

案の定、予想通り30分で着いた。

明日はバスで行こうかな?

 

「えっと、この後は確か……」

 

鞠莉姉が書いた?と思われる地図を出す。

なんで鞠莉姉が書いたのが分かったのかって?

僕が迷子とかにならないようになのか細かい事まで

丁寧に記してあったからだ。

そして極めつけは……

 

『迷子になったら、直ぐにお姉ちゃんを呼ぶのよ!?』

 

と、書かれていた……

心配させないようにしなきゃと思いながら

次に向かう場所を確認する。

 

「…生徒会室に行って職員室まで案内してもらえって」

 

これじゃまるで潜入ミッションじゃん……

とまぁ、しょうもない考えは置いとき

生徒会室の場所を探す。

 

「あ、ここか……」

 

ところで浦の星の生徒会長って

どんな人なんだろうと思いながら僕は

門をくぐった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー校舎内ーー

 

 

 

 

 

 

 

心結です。

鞠莉姉の手作り地図を頼りに

生徒会室に無事に着きました。

 

(生徒に1人とも遭遇しないって凄い偶然……)

 

そうなんです。

下手したら、ここの生徒に遭遇してしまうのではと

思ったんだけど誰とも会わなかった。

運が良かったってだけかもしれないけど……

 

(ノックって2回でいいんだっけ?)

 

とりあえずドアをノックする。

 

 

 

 

ーーコンコンーー

 

 

 

 

 

「はい?」

 

今の声どっかで聞いた事あるなぁ……

ま、とりあえず入らせてもらおう。

 

「…失礼しますって、……ダイヤさん?」

「は?、こ、心結さん!?」

 

なんと生徒会長の正体は知り合いの

黒澤(くろさわ)ダイヤさんでした。

 

「…ダイヤさんが生徒会長って似合ってますね?」

「そうじゃなくて、どうしてここにいるんですの!?」

「あ、実はですね……」

 

鞠莉姉が生徒会長に会ったら例の書類を渡しなさいと

手紙に書かれていたので僕は書類が入った封筒を

ダイヤさんに渡す。

 

「この封筒は?」

「なんか、生徒会長に渡しとけって……」

「はぁ…」

 

あれ?

もしかしてダイヤさん知らないのかな?

書類に書かれてた事を読み終わったダイヤさんは

僕の方を見て……

 

「もしかして男子生徒第1号の試験生って心結さんの事でしたの?」

「…ダイヤさんは知らなかったんですか?」

「この書類を見るまでは……」

 

苦笑い気味に言うダイヤさん。

でも、ここの偉い人……もとい理事長って

誰なんだろ?

どんな人なのか見てみたいよ。

 

「ダイヤさん、ここの理事長って……」

「今はいないんですの。近い内に新しい人が就任するぐらいしか……」

「…ほんと、誰なんでしょうね?」

「全くですわ……」

「…あ、ルビィちゃんは元気ですか?」

「えぇ。昨日が入学式でしたの」

「…それは何よりです」

 

ダイヤさんには2つ年下のルビィちゃんという妹がいる。

極度の人見知りだけど、とても優しい女の子。

 

「そういえば心結さんはどうして内浦に?」

「2号店の店長を未柚姉に任されて……」

「あの話って本当でしたのね……」

「…僕も最初は未柚姉が掛け持ちでもするのかと思ってたので」

「未柚姉様らしいというか、なんというか……」

「…未柚姉ですから」

 

ダイヤさんは1号店にルビィちゃんと一緒に来た事が

あるので未柚姉の事も知っている。

 

「…あの、職員室の場所ってどこですか?」

「それでしたら(わたくし)が案内しますわ」

「…お手数をおかけします」

 

ダイヤさんに案内され生徒会室を出る。

途中、何かの申請書のような物に目がいったが

気にしない事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー職員室ーー

 

 

 

 

 

 

「ここですわ」

「…案内ありがとうございます。」

「いえ。では私も教室に戻らないといけないので」

 

そう言うとダイヤさんは、

自分のクラスの教室に向かった。

さて僕も……

 

「…失礼します」

 

職員室のドアを開くと

僕のクラスの担任の先生?らしき人が

やって来た。

 

「君が試験生の葉月君?」

「…はい。すみませんが僕のクラスってどこなんですか?」

「それなんだけど、もう1人転入してきた子が来るから待ってて?」

 

もう1人いるんだ……

そう思っていたら再び職員室のドアが開いた。

 

「失礼します、転入してきた()()です。先生はいらっしゃいますか?」

「あ、桜内さん。こっちよ」

「は、はい……」

 

…あのさ。

今、入ってきた女の子って

もしかして……

その女の子は先に来ていた僕に気づく。

そして驚いた顔で……

 

「こ、心結君!?、な、なんで!?」

「…えっと、梨子ちゃん。昨日振りだね……」

 

とりあえず梨子ちゃんに

後で説明するね?と言ったら

納得してくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー2年2組教室前ーー

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ合図したら、まずは桜内さんから入ってね?」

「は、はい……」

「…梨子ちゃん。大丈夫?」

「へっ!?///。う、うん大丈夫!!」

 

顔、赤いけど本当に大丈夫かな?

説明し忘れたけど僕と梨子ちゃんは

どうやら同じクラスみたい。

先生から聞いた時に梨子ちゃんがガッツポーズしてたのが

気になったんだけど……

そういえば自己紹介どうしよう?

 

「はーい皆さん。ここで転校生を紹介します。」

 

と、考えてる傍から先生から合図が……

教室から『転校生』という単語が出たのか

ザワザワと声が聴こえた。

 

 

「心結君、自己紹介どうしよう……」

「…いつも通りで大丈夫だと思うよ」

 

僕がそう言うと梨子ちゃんは安心したのか

教室に入っていった。

 

「今日からこの学校に編入する事になった…」

 

先生が梨子ちゃんに合図する。

そして……

 

「くしゅん!…失礼。東京の音ノ木坂から転校してきました、くしゅん!……桜内、梨子です。よろしくお願いします」

 

ちゃんと言えたみたい。

って梨子ちゃん?

くしゃみしてるけど風邪、ひいた?

昨日の事もあったし……

 

「はぁ~………奇跡だよ!」

「ああっ!!あなたは!」

 

そんな事を考えていたら

聞き覚えのある声がした。

今の声って千歌ちゃん…だよ、ね?

梨子ちゃんも驚いた声してるし……

 

「はーい高海さん?、転校生が来て嬉しいのは分かるけど

もう少しだけ待っててね~?」

 

先生が千歌ちゃんを宥め、

続けて言う。

 

「それから皆さんー、実はもう1人転入生がいまーす。

何と、このクラスに男子が入りまーす♪」

 

…あれ?

先生、僕の紹介だけ乗り気ですね?

すると教室から……

 

「キャー!」

「先生!、イケメンですか!?」

「このクラスで良かった!!!」

 

なに……、これ?

凄く入りにくいんだけど……

 

「それでは浦の星、初の男子入ってきてー♪」

 

先生のキャラが崩壊してるのは

気のせいかな?

というか、そうだと思いたい……

もうどうにでもなれと思いながらも僕は

教室に入る。

 

 

 

「東京から引っ越してきました。葉月心結(はづきこころ)です。

…よ、よろしくお願いします。」

 

どうしよう…?

一応なんとかできたけど引かれてないかな…?

 

「わぁ~♪………奇跡だよ!」

 

この静かな空気を千歌ちゃんが良い意味で壊してくれた。

あ、曜ちゃんもいる。

という事は残り2年間、千歌ちゃん、梨子ちゃん、曜ちゃんと

過ごすという事かー。

 

「一緒に……スクールアイドル、始めませんか!?」

 

千歌ちゃんが梨子ちゃんの元に駆け寄って手を差し伸べる。

さて梨子ちゃんの反応は……

 

「ふふっ」

 

微笑んでいた。

もしかしてスクールアイドルになるのかな?

 

「ごめんなさい!」

「へ?…………えええええええええ!!!?」

 

梨子ちゃんは千歌ちゃんに頭を下げて

申し入れを拒否したのでした。

 

(さて、この後どうしよう?)

 

……鞠莉姉へ。

なんとか無事に自己紹介ができました。

これからの2年は大変な事になりそうです。

高校生活と喫茶店の営業、頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただいてありがとうございます。
次回は第2話『転校生をつかまえろ!』の回に
なります。
がんばルビィしますので次回もよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。