ラブライブ!サンシャイン!!~730日の景色~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回の話も少し短いかも
知れません……

それではどうぞ。



第13話 放課後、オープン初日のお客様

放課後になり僕は、

帰る準備をしていた。

 

「…初日のせいか疲れた」

 

転入初日だからなのか何故か

謎の疲労感が襲ってきた。

今、教室には僕1人だけだ。

 

「…部活、かぁ……」

 

外を見ると部活動で勤しんでいる生徒が

チラホラといた。

そういえば浦の星には水泳部もある。

って曜ちゃんに聞いた。

しかも曜ちゃんは水泳部とスクールアイドルと

掛け持ちだそうだ。

…曜ちゃん凄いなぁ。

 

「…僕も早く帰って喫茶店の営業の準備しなきゃ」

 

鞄を持ち教室を出る。

今から帰って喫茶店の開店準備を

しなきゃならない。

 

(…お客さん、来てくれるかな?)

 

何せ今日は2号店のオープン初日。

更に僕1人での初めての営業になる。

正直に言うと不安でしかない。

そんな事を考えてる内に自宅兼2号店に着いてしまった。

 

「…考えてもしょうがない。初日の営業頑張ろ…」

 

自室に戻り営業用の制服に着替える。

と言っても私服の上にエプロンを着てるだけだけどね…

あはは……

 

「…看板を外に出してっと」

 

未柚姉から教わった手順通りに進める。

…もう慣れたもんだよ。

そう思いながら喫茶店の中に入る。

 

「…よし、月見屋2号店オープンです」

 

誰もいないのに開店宣言して意味あるのか?と

思うかもしれないけど、未柚姉は必ずやってるらしい……

それから僕は未柚姉に最低限の格闘術も教わった。

何故そうなったのかというと……

 

 

 

 

ーー遡る事、3年前ーー

 

 

 

『では心結、あなたに最低限の格闘術を教えます』

『…え、何で?』

 

最初、未柚姉は何を言ってるんだと思った。

何せ真顔で言うもんだから……

 

『お客様には色んな方がいらしゃいます』

『うん……』

『マナーが良い人もいれば、マナーが悪い人もいます』

『…悪い人がいたら注意すればいいんじゃないの?』

『まぁそれで済めば一番ですが……』

 

そう上手くいかないのが世の中だ。

 

『ま、簡単に言うと強盗対策ですね』

『…未柚姉って格闘術が出来るの?』

 

僕が見た限り未柚姉は、

格闘術が出来るとは思えなかった。

 

『…あんまり未柚を見くびらないでください』

 

そう言われた時、

背筋が凍った。

 

『あなたの事情は悠里お兄様から聞いてますので気にしないでください』

 

そう言いながら未柚姉は中庭に行きますよと僕に言った。

 

『…ねぇ未柚姉、本当にやるの?』

『……』

 

この時の未柚姉は何も言わなかった。

そして振り向いた直後……

 

『では心結。始めましょうか』

 

この時、僕は悟った。

これから地獄の特訓が始まるのだと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…本当に、あの頃が懐かしいな」

 

…で今に至るという訳。

あれは本当に死ぬかと思った。

だって未柚姉、容赦ないんだもん……

 

「それにしても、お客さん来ないな……」

 

まぁ宣伝とかもしてないから

来ないのも当たり前かもしれないけど……

このままだと暇になっちゃうな。

何かして時間を潰そう。

 

(……宿題とか済ませちゃおうかな)

 

確か数学のプリントの宿題が出ていた筈。

ならそれを済ませてしまおうと思い、

僕は鞄からプリントを取り出そうとした

その時……

 

 

 

 

 

ーーカランカランーー

 

 

 

 

 

お客が来店するベルが鳴った。

…あー、お客さんか。

…………えっ?

 

「こんばんはー!」

「…い、いらっしゃいませ?」

 

なんと千歌ちゃんだった。

衝撃的過ぎて何故か疑問形に

なってしまった…

 

「えっへ~♪。来ちゃったー♪」

「千歌ちゃん、いらっしゃい。カウンター席でいい?」

「うん!」

 

千歌ちゃんをカウンター席に案内する。

1人で来るって珍しいな。

 

「…はい。これメニュー表だよ」

「あ!、ありがとう!」

 

さて千歌ちゃんは

何を頼むのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side千歌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは。

私、高海千歌です!

今日は色々あったんだー。

昨日会った梨子ちゃんが浦の星に

転校して来たんだ。

それとね?

葉月心結くんって男の子も転入して来たの!

それで今日『月見屋2号店』っていう

喫茶店に来てるの。

本当は曜ちゃんも誘いたかったけど水泳部があるから

一緒に行けないんだって。

ちょっと残念………

 

「あ、あのね……」

 

あ、そういえば葉月くんの事

なんて呼べばいいのかな?

 

「…千歌ちゃんが呼びやすいほうでいいよ?」

 

な、なんで私の言いたい事が

分かったの!?

じゃ、じゃあ………

 

()()()()って呼んじゃダメ……?」

「…ん、いいよ♪」

 

あれ?

なんか嬉しそう?

 

「そういえば、この喫茶店ってなんで2号店なの?」

「…1号店が東京にあるんだけど内浦にも出そうってオーナーが」

「そうなの?、ねぇねぇ1号店のオーナーさんってどんな人?」

 

なんで私が気になったのかというと

ただ純粋に知りたかった。

 

「…独特な雰囲気を持った女の子かな。一言で表すなら」

「こーくん、その女の子ってなんて名前なの?」

「…未柚姉。神無月未柚(かんなづきみゆ)さん。」

「ええええええっ!!!?」

 

う、嘘っ!?

み、未柚おねーちゃんが!?

 

「…あれ?、千歌ちゃん未柚姉の事知ってるの?」

「随分前に曜ちゃんとお店に行った事があって……」

「…納得。未柚姉は相変わらずだよ?」

 

もう5年も前になるかな。

でも未柚おねーちゃん元気そうで良かったー

 

「…スクールアイドル、うまくいってるの?」

「こーくん、それが全然……」

「…最初は大変かもしれないけど千歌ちゃんならできるよ」

 

私を励ますように言ってくれた

こーくんの目は優しさが伝わった。

なんか嬉しいな……///

 

「こーくん、私みかんケーキが食べたい!」

「…みかんケーキね。飲み物は何にする?」

「じゃー…、アイスティーで!」

「かしこまりました。少々お待ちください。」

 

そう言うと、

こーくんは厨房に向かった。

 

(なんで私、懐かしいって思ったんだろう……)

 

初めて会った時から

そんな感じがした。

何故か初対面とは思えなくて……

 

 

 

 

 

 

(本当に……、なんでなんだろう……?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は千歌ちゃんの視点を
後半に入れてみました。
次回もよろしくお願いします。
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