ラブライブ!サンシャイン!!~730日の景色~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の予告通り、
今回は沼津駅でビラ配りをする内容です。
少し短いかもしれませんがよろしくお願いします。

それではどうぞ。



第19話 沼津駅でビラ配り

デパートでの一件があった後、

僕達は千歌ちゃんの家で集まる事になりました。

 

「……おかしい」

 

千歌ちゃんの額には『バカチカ』と書かれてあった。

部屋の前にいた高海家の愛犬、しいたけに挨拶したあと

に襖を開けたら既に今の状況だった。

何なのコレ?

 

「あ。こーくん、いらっしゃい~」

「…お邪魔します」

 

そう言ったあと

千歌ちゃんは額に書かれた文字を消すためか

シートでこすり始めた。

…あれ、油性ペンで書かれたのかな?

 

「お姉さんの気持ちも、分かるけどね~」

 

僕の隣で衣装作りを黙々と進めながら言う曜ちゃん。

それを聞いた千歌ちゃんは……

 

「え~!!曜ちゃんお姉ちゃん派!?……あれ?梨子ちゃんは?」

「…そういえばいないね。まだ来てないの?」

「お手洗い行くって言ってたけど……」

 

曜ちゃんがそう言うと千歌ちゃんは

入り口の襖を開けた。

するとそこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

「う~……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訳の分からない体制で

しいたけを避けようとする梨子ちゃんがいた。

そういえば梨子ちゃん、犬が苦手だったんだけ……

なんでかは分からないけど……

 

「なにやってんの?」

 

千歌ちゃんはキョトンとした顔で

梨子ちゃんに問いかけてた。

ちなみに今、梨子ちゃんがどんな感じに

なってるかっていうと……

 

 

 

 

 

 

    梨子ちゃん

襖→|        |←柵

    しいたけ  

 

 

 

 

 

 

図面にすると、こんな感じかな。

分からなかったらゴメンね?

 

「それよりも、人を集める方法でしょ?」

 

曜ちゃん、まさかこのまま

梨子ちゃんを放置する気!?

ほら、梨子ちゃんも「えっ!?」って言ってるし。

 

「そうだよね~、何か考えないと……」

「…あの、それより梨子ちゃんが……」

「町内放送で呼びかけたら?頼めば出来ると思うよ?」

「…それはいいかもね。他に心当たりある?」

「あとは沼津かな~…向こうには高校いっぱいあるからスクールアイドルに興味ある高校生もいると思うし!」

「…じゃあ明日の放課後、沼津駅でビラ配ろ?。てかいい加減……」

 

僕が梨子ちゃんの方を見ると

限界が近いのか落ちる5秒前だった。

これは流石にマズいので……

 

「…梨子ちゃん、ちょっとゴメンね?」

「へっ?」

 

梨子ちゃんをお姫様抱っこを

しながら部屋に誘導する。

 

「こ、心結君!?///」

「……なに?」

「あ、あの///、これ恥ずかしいよ!?///」

「…あんま暴れないで。落ちるから」

 

そう注意すると

梨子ちゃんはおとなしくなった。

部屋に着いたのでそっと下ろす。

 

「……うぅ///」

「…曜ちゃん、千歌ちゃん。僕なんか悪い事しちゃたのかな?」

「こころ君、もうちょっとマシな運び方とかなかったの?。…う、羨ましい///」

「梨子ちゃん、いーなぁ……」

 

この後、梨子ちゃんが

妙にテンションが高かったのは

気のせいだと思いたい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー翌日・放課後、沼津駅ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「東京に比べると人は少ないけど、やっぱり都会ね~」

 

梨子ちゃんの言う通り

東京に比べると人は少ない。

僕達は今、沼津駅に来ています。

ちなみに僕はここに来るのは2()()()だったりする。

()()()()()()が沼津に住んでいるから。

元気にしてるかな?

 

「そろそろ部活終わった人達が来る頃だよね……」

 

曜ちゃん曰く、

この時間帯は部活が終わった人達が来るとの事。

なので、この時間帯を狙ってファーストライブのビラ配りを

しようとなったのだ。

 

「よーし!気合い入れて配ろう!!」

 

千歌ちゃんの合図で配る事になりました。

……ビラ配りなんて何年振りだろ。

 

「あの!お願いしま……す…」

 

千歌ちゃんが2人組の学生にチラシを見せる

…が全く興味を持ってもらえず素通りしてしまった。

 

「あれ?」

「意外と難しいわね……」

 

うーん、都会の人と違って

意外といけると思ったけど

これは難しいかも……

 

「こういうのは、気持ちとタイミングだよ!見てて!」

 

そう言うと曜ちゃんは

近くにいた学生2人に向かって……

 

「ライブのお知らせでーす!よろしくお願いしまーす!」

「ライブ?」

「あなたが歌うの?」

「はい!来てください!」

「土曜日か~、行ってみる?」

「うん、いいよ」

「よろしくお願いしまーす!」

 

なんという事でしょう……

曜ちゃんは難なくとこなしてしまったではありませんか!

これを見た僕と梨子ちゃんは…

 

「「凄い……」」

 

って言うしかなかった。

すると千歌ちゃんが……

 

「よーしっ!!、じゃあ私も!」

 

あっ、千歌ちゃん張り切ってるね……

千歌ちゃんはどんな感じで渡すのかな?

と考えてた時期が僕にもありました……

 

「ひっ!」

「ライブやります。ぜひ……」

 

あの、千歌ちゃん?

なんで壁ドンなんかしてるの?

ほら女の子が怯えてるよ?

 

「えっと……」

「ぜひ!!!」

 

だから千歌ちゃん?

顔アップは止めようね?

…ちょっと怖いよ。

 

「ど、どうも!」

「……勝った!!」

「勝負してどうするの?」

 

梨子ちゃんの言う通り勝負してどうするの?

って言いたくなった。

結果的には受け取ってもらえたっぽいけど……

きっと千歌ちゃんの特性は『かたやぶり』なんだよ。

そうに違いない。

 

「次、梨子ちゃんの番だよ?」

「え、私?」

「…僕達4人しかいないんだから、やるしかないよ?」

「それは分かってるけど……。はぁ、こうゆうの苦手なのに……」

「…梨子ちゃん、頑張ルビィ」

「こーくん、今の台詞なに?」

「…気にしない、気にしない」

 

で、ようやく梨子ちゃんは………

 

「あの!ライブやります!………来てね」

 

駅にある看板の少女の絵にビラを突き付けてセリフを言った。

……梨子ちゃ~ん?

 

「なにやってるの?」

「練習よ、練習」

 

なんかドヤ顔してる梨子ちゃん

久しぶりに見たかも。

…こう、私やったわよ!、どう?

みたいな感じ………

 

「練習してる暇なんて無いの!ほらぁ!」

「あ、ちょ、千歌ちゃん!?ちょ、待って、ちょっと!?」

 

今の行動を見かねた千歌ちゃんが

梨子ちゃんの背中を押してぶっつけ本番よろしく

みたいな感じで後押しする。

 

「あ、あの………」

 

梨子ちゃんが渡そうとしていた人物の特徴は

水色のコートに身を包み、サングラスにマスクを着けた女の子?

だった………

 

(……あのシニヨン、それに青みがかった黒い長髪もしかして……)

 

僕には見覚えというより

心当たりがあった。

内浦に来て挨拶回りがてら沼津で会ったような……

 

「あ、あの………お願いします!」

 

梨子ちゃんは思い切ってビラを渡す。

 

「うぅ~………」

 

受け取るか迷ってる僕の知り合いちゃん。

というか今の声で確信した……

 

(ヨハネちゃんだったよ。やっぱり……)

 

「……あの」

 

ヨハネちゃんは一瞬躊躇っていたけど

結果的にビラを貰ったあと逃げるように去って行った。

僕の事をチラッと見てきたけど、まぁいいか。

近い内に会うかもしれないし。

 

「じゃ梨子ちゃん。この調子で配ろ?」

「うん!」

 

梨子ちゃんも自信がついたので

僕達はビラ配りを再開する事にした。

 

 

 

 

 

 

ーー30分後ーー

 

 

 

 

 

「…はぁ、配るのも大変だぁ……」

 

配り始めてから30分くらい経った気がする。

僕の場合は()()()みたいのもあってか

スムーズに配れた。

さて続き、続き……

 

「ライブやりまーす。よろしくお願いしまーす」

 

近くにいた高校1年生くらいの2人組の女の子が

通りかかったので声をかける。

この時点で僕は気づくべきだったのかもしれない……

 

「「あっ……」」

 

みんなはさ、こんな事ってない?

クラスで引っ込み思案な子がライブの宣伝の

お手伝いをしてる時に知り合いに遭遇したら

どんな反応する?

…ちなみに僕の場合は空気が重くなるってところかな?

それはそれとして……

 

「「心結お兄ちゃん!?」」

「…そんな反応だよね。やっぱり……」

 

僕の事を『お兄ちゃん』と呼ぶのは知ってる中で3人だけ。

まず1人はダイヤさんの妹の黒澤(くろさわ)ルビィちゃん。

もう1人はルビィちゃんの友達の国木田花丸(くにきだはなまる)ちゃん。

2人共、未柚姉が営む月見屋1号店の常連さんだったりする。

まさかこんなところで会うなんて僕も予想してなかった。

 

「…ところで花丸ちゃん、その風呂敷は?」

「これ?、さっき書店で本を買ったずら♪」

「そ、そうなんだ……」

 

花丸ちゃんは大の本好きだ。

随分前にルビィちゃんと1号店に来てくれた時に

未柚姉が趣味で厳選した本を完全読破した唯一の

お客さんだったりする。

ちなみに花丸ちゃん以外に完全読破をした人はいない。

 

「こ、心結お兄ちゃんは何してるの……?」

「…えっと……」

 

ルビィちゃんが遠慮がちに聞いてきたので

なんて説明しようかなと思った時……

 

「あ~!花丸ちゃん~!」

 

千歌ちゃんが気づいたのか

こっちに来た。

あれ?、ルビィちゃんは……

…あ。花丸ちゃんの後ろに隠れちゃったみたい。

 

「はい!。花丸ちゃんも来てね」

 

千歌ちゃんが花丸ちゃんにビラを渡す。

それを見た花丸ちゃんは……

 

「ライブ……」

「やるんですか!!?」

 

あなたの背後にルビィちゃん!

みたいな感じで花丸ちゃんの後ろから飛び出した。

そういえばルビィちゃん。アイドルとか好きだって

随分前に言ってたけ………

 

「…あ、ううぅ……」

 

恥ずかしくなっちゃったのか花丸ちゃんの

後ろに隠れるルビィちゃん。

 

「はい。ルビィちゃん。千歌ちゃん達のライブ、来てね?」

「こ、心結お兄ちゃんも来るの?」

「…お手伝いしてるし、もちろん観に行くよ?」

 

そう言うとビラを受け取るルビィちゃん。

 

「じー……」

 

お、おかしいなぁ……?

なんか千歌ちゃんから視線を感じるんだけど

気のせいだよね……?

 

「…じゃ、じゃあ僕達はまだ配らなきゃいけないから、またね?」

 

即座に走り出す僕。

 

「あー!、こーくん逃げるな~!!」

 

何!?

千歌ちゃんはエスパーか何かなの!?

そんな事を思っていたら……

 

「ああ~………あの!!、グループ名は……なんて言うんですか?」

 

ルビィちゃんが聞いてきたのは

グループ名。

そういえば、千歌ちゃん決めてあるのかな?

 

「…千歌ちゃん、グループ名って決めてあるの?」

「……あっ」

「き、決めてないの……?」

 

念の為に確認したところ

顔を引き攣らしながら頷く千歌ちゃん。

これは大問題。

それは……

 

 

 

 

 

(スクールアイドルのグループ名、どうしよう……)

 

 

 

 

 

 

 

 

ルビィちゃんが大事な事を教えてくれて

良かったと思ったこの頃だった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




花丸とルビィを出すことをが
できました。
あと善ko……じゃなかったヨハネも!
次回もよろしくお願いします。
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