ラブライブ!サンシャイン!!~730日の景色~ 作:ゆるポメラ
今日はバレンタインデーですね……(黒い笑み)
コホン!、私情はさて置き今回は作者の時系列の都合で
梨子ちゃんオンリーになっております。
千歌ちゃんと曜ちゃんはまた違う形で個人回を執筆します。
誠に申し訳ございません……(土下座)
作者の妄想と欲望が出ています。
生温かい目で読んでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
おはようございます。桜内梨子です。
今日は早起きをして、お弁当を作っています。
「えっと…こんな感じかな?」
どうして私が自分のお弁当を作ってるのかって言うと、
昨日、千歌ちゃんと曜ちゃんの3人で心結君から料理のやり方を
教わったから今日から実践してみようって思ったの。
「梨子~、そろそろ学校に行かないと遅刻するわよ~?」
「えっ!?」
お母さんに言われたので携帯電話を開き確認すると
時刻は7時30分過ぎだった……
バスに乗り遅れるのは確定だった。
と、とりあえず……
「お母さん、行ってきます」
「梨子、コレ忘れてるわよ?」
お母さんが私に渡したのは、
手作りチョコレートが入った袋だった。
あ、危なかった……
「それにしても梨子も大胆になったわね~♪」
「な、何の事……」
「別に何でもないわよ♪、ええ。何でも♪」
絶対お母さん、分かってるわね……
5年前の時もこんな感じの時があったもの……
「い、行ってきます……///」
「今日は遅くなってもいいわよ~」
「普通に学校行って練習して帰ってくるから!?」
「はいはい♪」
うぅ…最近お母さんのからかう頻度が多くなってきた気がする……
慣れたつもりなんだけどなぁ……
そう思いながら私は学校に向かう事にした……
ーーバス停ーー
「やっぱり乗り遅れちゃった……」
案の定、浦の星女学院行きのバスはついさっき発車してしまった。
私が溜息を吐いてると……
「…あれ?、梨子ちゃん?」
声をかけられたので振り返ると
心結君が不思議そうな表情で私を見ていた。
「…梨子ちゃん、バスに乗り遅れたの?」
「うん…、もしかして心結君も?」
「僕はいつも歩きだよ?、バス代とか少しでも節約したいから…」
そういえば心結君が帰りのバス以外、乗ってるところを見た事ないわね……
「…学校まで歩くけど梨子ちゃんはどうする?」
「じゃ、じゃあ……私も一緒に行く。遅刻は嫌だし」
「…大丈夫だよ、学校まで30分くらいで着くから」
歩いて30分で学校まで着くんだ……
し、知らなかった……
こうして私と心結君は2人で登校する事になりました。
ーー移動中にてーー
「そういえば珍しいね、梨子ちゃんがバスに乗り遅れるなんて……」
「えっと、お弁当を作ってて遅れちゃって……」
「…そうなの?」
「早めに起きたつもりだったんだけどなぁ……///」
実は半分嘘。
自分のお弁当を作るというのも本当なんだけど、
実際のところは心結君に手作りチョコを渡す為だったりする。
結果的にバスに乗り遅れちゃったけど……
(でもどうやって渡そう……?)
渡すだけなのに何故か緊張してしまう……
これじゃ5年前のバレンタインデーの時と一緒じゃない///
はぁ……ちょっとは変われたと思ったんだけどなぁ……
未柚お姉ちゃんからチョコレート作りを教わった時も……
ーー遡る事、5年前の2月13日ーー
この時の私は午前中が学校だったので
午後の13時30分くらいに未柚お姉ちゃんが
営む喫茶店『月見屋』に向かっていた。
喫茶店の入り口が見えた時だった……
「穂乃果!!、走ると転びますよ!!」
「だってある意味、時間がないんだよ!?」
「ふ、2人共、待ってよ~」
悠里お兄ちゃんと同い年くらいの3人の女子高生が
慌てながら走っていく姿が見えた。
(あの制服って音ノ木坂なのかな?)
そう思いながらも喫茶店のドアを開ける……
ーーカランカランーー
「未柚お姉ちゃん、こ、こんにちは……」
「み~♪」
中に入ると未柚お姉ちゃんの愛猫のスズちゃんが
飛びついてきた。く、くすぐったい……///
「スズ。梨子が困ってますからそれくらいにしなさい」
するとスズちゃんは未柚お姉ちゃんの肩に飛び乗った。
なんだろう?、違和感がないなぁ……
未柚お姉ちゃんだからかな?
「梨子、材料は持ってきましたか?」
「うん。持ってきたよ」
「では厨房に移動しましょうか」
「うん」
それにしても昨日は大変だったよ……
どこのデパートに行っても板チョコが殆ど売り切れだったから……
探すのに苦労しちゃった……
やっぱりバレンタインデーだからかな?
「ところで梨子はチョコ作りは初めてですか?」
厨房に着くと未柚お姉ちゃんが聞いてきた。
「うん、チョコ作りは初めてかな……」
「でしょうね。ところで梨子?」
「な、なに……?」
未柚お姉ちゃんがジト目になりながら私を見てきた。
表情を見る限りだと誤魔化しが効かない感じだけど……
「以前、あなたが心結に作ったクッキーを試食しましたが隠し味に
「な、なんで分かったの!?」
未柚お姉ちゃんってエスパーなの!?
上手く隠せてたつもりだったのに……
「未柚が気づかないと思いましたか?、確かに味は美味しかったですけど若干の濃い塩気がしましたよ。決め手は梨子の人差し指の切り傷ですね……間違って切ってしまったの割には妙な感じでしたからね」
は、反論ができない……
言われてみれば未柚お姉ちゃんが気づかない時点で
疑うべきだったのかもしれない……
「……全く。まさか本当に実行するとは思いませんでしたよ」
「うぅ……だって心結君がデレデレしてたんだもん……」
「接客なんですから我慢なさい」
「分かってるけど……」
この前だって知らない女の人に可愛いねなんて言われて
若干だけど鼻の下が伸びてたんだもん……
しかもその女の人が2つくらい年上だったから余計にイライラするの。
だって心結君に悪い虫がついちゃうじゃない?
「梨子。あなた歪んでますね……嫌いじゃないですが……」
「え?、未柚お姉ちゃん何か言った?」
「いえ何も……。さ、心結に作ってあげるのでしょう?」
こうして何回か失敗しちゃったけれど
未柚お姉ちゃんの指導のお陰で自分でも納得のいく
チョコレートが完成しました。
ーーそして現在……ーー
(はぁ…結局、放課後になっちゃった……)
時間が経つのって本当に早いのね……
あぁ5年前のバレンタインデーの時はどうなったのかって?
渡せたわよ。その後恥ずかしくなって家に走って帰ったのは
今でも覚えてる。
「ねぇー梨子ちゃーん」
昔の事を考えてたら千歌ちゃんに声をかけられた。
隣には曜ちゃんもいた。
「こーくん、何処に行ったか知らない?」
「えっ?、いないの?」
私から見て左側にある心結君の席を見ると確かにいなかった。
帰りの
「こころ君、何処に行ったんだろ?」
「もしかして屋上じゃない?」
「梨子ちゃん分かるの!?」
「なんとなくよ。心結君が行きそうなところだし……」
「「じー……」」
千歌ちゃんと曜ちゃんにジト目で見られたけど
なんとか説得させ私達は屋上に向かう事に……
ーー屋上ーー
屋上に着いた私達は驚きの光景を見た……
それは……
「「「あー!!?」」」
鞠莉さんが心結君を膝枕をしている羨ましい絵面だった。
近くに寄ってみると心結君は気持ちよさそうに寝ていた。
「あ、心結君。寝てるんですね……」
ズルいズルいズルいズルいズルい!!!
もしかしてアレなの!?。弟を愛でるのは姉の特権ってヤツなの!?
フフフフフフ……
「3人共、心結が起きたら理事長室に来てね?。承認の判子と部室の鍵を渡すから」
「「「分かりました」」」
鞠莉さんは私達にそう言ったけど、
なんで一瞬だけ私の方を見たんだろ……?
はっ!!、今の内に、今の内に……
私は心結君の頭をそっと持ち上げ自分の膝に乗せる。
(寝顔♡、心結君の寝顔を私が独り占め独り占め♡)
このまま心結君にキスでもしちゃおうかな?
だって心結君が悪いんだよ?、そんな無防備な寝顔を晒すんだから♪
「あ~!?、梨子ちゃんだけズルいよ。私も、こーくんに膝枕するー!」
「わ、私もしようかな……///」
膝枕をやってる事に気づいたのか千歌ちゃんと曜ちゃんが
私に詰め寄って心結君に膝枕をやり始めた。
なんか珍妙な光景よね……
「……えっ、なにコレ?」
すると心結君が起きた。
目を覚ましたら私と千歌ちゃん、曜ちゃんの顔が
いきなりあるんだもん。
そりゃ心結君でも驚くよね……
「あ。こころ君、起きた?」
「…うん。目が覚めた」
曜ちゃんの問いかけに体を起こしながら
答える心結君。
「こーくん、さっき理事長が、こーくんが起きたら承認の判子と部室の鍵を渡すからみんなで理事長室に来てって言ってたよ」
「…鞠莉姉が?。じゃあ行こっか」
「よーし!、じゃあ理事長室まで競争だー!」
そう言うと千歌ちゃんは走って行ってしまった。
転ばないか不安なんだけど……
「あっ!、千歌ちゃーん。走ると危ないよー」
それを追いかける曜ちゃん。
2人共、本当に仲が良いのね……
屋上に残ったのは私と心結君だけだった。
「…梨子ちゃんゴメンね?、膝枕なんかしてもらって……」
「わ、私は全然気にしてないから……///」
言えない……
鞠莉さんが心結君に膝枕してたのを見て
羨ましかったからなんて言えない……
「…さてと。理事長室に行こっかな、眠いけど……」
「こ、心結君!!」
「…なに?」
ど、どうしよう……つい呼び止めちゃった…
「あ、あの…その…ここここ……///」
「…こ?」
「コレ、あげる!。心結君に作ったの///」
「…僕に?」
うぅ…///、穴があったら入りたい……
心結君を見ると私が作ったチョコレートを食べていた…
えっ…!?
「…しい」
「えっ?」
「梨子ちゃんが一生懸命、作ってくれたチョコとっても美味しいよ?」
「あ、ありがとう……///」
心結君の表情は5年前に渡した時と同じ笑顔だった。
「…隠し味って何かあるの?」
「ふふ♪、それは……」
私が心結君に作ったチョコレートの隠し味は……
「秘密♪」
好きな人に向かって隠し味は
『愛情』なんて言えないけど……ね♪
読んでいただいてありがとうございます。
書いちゃったZE☆
でも後悔はしていない!
バレンタインデーだから良いですよね?
ちなみに今回の内容は前作『忘れられた月の彼方』のバレンタイン回の
前日の話に繋がってたりします。
まぁ回想ですけどね…(苦笑)
更に今回の終わり方は前回の節分編に繋がっております。
これで2月のイベントとかは終わりの筈だよね……?
次回は本編を執筆しようと思いますので
よろしくお願いします。