ラブライブ!サンシャイン!!~730日の景色~ 作:ゆるポメラ
しばらくぶりの投稿になります。
今回で『ふたりのキモチ』は最後になります。
構築が難しかったです……
楽しんでいただけたら嬉しいです。
それではどうぞ。
「ほんと!?」
千歌ちゃんが喜んでいるような反応をしてるのは理由がある。
それは……
「はい」
「よろしくお願いします」
花丸ちゃんとルビィちゃんが
スクールアイドル部に体験入部をするからです。
「やったー!」
そんな反応をよそに千歌ちゃんは大はしゃぎ。
また凄い事を言うね……
「これでラブライブ優勝だよ! レジェンドだよ!」
「千歌ちゃん待って。体験入部だよ?」
「へっ?」
「要するに仮入部っていうかお試しって事」
「それで2人がいけそうだったら入るし、合わないなら辞めるし」
未だに分かってない千歌ちゃんに曜ちゃん、梨子ちゃん、僕が説明する。
それに納得した千歌ちゃんがそうなの?と花丸ちゃんとルビィちゃんに聞く。
「いや、まぁ……」
「色々あって……」
「できれば3人も今は深く聞かないでくれると僕も助かる……」
2人が体験入部する理由を僕は知っている。
実は昼休みの時に花丸ちゃんからルビィちゃんの事情を聞かされたからだ……
それで体験入部という形でお願いできないかと僕に頼んできたのである。
そして今に至るという訳。
「もしかして生徒会長?」
曜ちゃん鋭いな。
あながち間違いではないんだけど……
「一応ね。だから花丸ちゃんとルビィちゃんが来た事は内緒にしといて?」
僕が曜ちゃんと梨子ちゃんに説明すると納得してくれたようだ。
ってあれ……千歌ちゃんは?
「できた♪」
捜してた当の本人は、
ファーストライブの時に配ったビラに
花丸ちゃんとルビィちゃんの名前を書いていた。
何やってんの……
これには梨子ちゃんと曜ちゃんも……
「千歌ちゃん? 人の話は聞こうね?」
「はぇ?」
間の抜けた声で返事をする千歌ちゃんであった……
「とりあえず2人には練習をやってもらった方がいいわね」
そう言うと梨子ちゃんは、
手作りの練習メニュー表をホワイトボードに貼った。
これには千歌ちゃん達も驚く。
「色んなスクールアイドルのブログを見て作ってみたの」
「…あ、曲作りとかは?」
「それはまた別な時間に作るしかないわね」
「まぁその時は僕も手伝うよ、梨子ちゃんだけだと大変だし……」
「う、うん/// その時は心結君にお願いしてもいい……かな?」
「うん、いいよ」
梨子ちゃん1人だけだと大変だもんね……
「「むぅ……」」
…なんで千歌ちゃんと曜ちゃんは頬を膨らませているのかな?
あと気のせいか曜ちゃんの目のハイライトが仕事してない……
とりあえず練習する事になった。
外に出たのはいいけどちょっとした問題が発生した。
それは練習場所だった……
「グラウンドも他の部活が使ってるみたいだし……」
「…部室もそこまで広くないもんね」
「砂浜とかじゃダメなの?」
「移動時間も含めるとできれば練習場所は学校内の方がいいわ」
梨子ちゃんが説明してくれた通り、
確かに学校内での練習場所が一番だと思う。
それにしても他に良い場所なんてあったかな……?
「屋上はダメですか?」
提案してきたのはルビィちゃんだった。
「μ'sはいつも屋上で練習してたって……」
そういえば悠里兄が昔そんな事を話してた気がする。
ただ天気がいい日しか練習できなかったけどね?とか言ってたな……
「屋上かー行ってみよう!」
千歌ちゃんの言葉で僕達は屋上に向かう事にした。
ーー屋上ーー
屋上に着いた僕達。
相変わらず日差しが強い場所だった。
「富士山くっきり視えるー」
「今日はかなり天気が良いからいつもより視えるね……」
曜ちゃんの言う通り、
浦の星の屋上からは天気にもよるけど富士山が視える。
ある意味で絶景スポットだったりする……
「…じゃ、始めよっか」
「「「「「はい!」」」」」
僕の合図で練習を開始する事になった。
side梨子
「「1、2、3、4、1、2、3、4」」
桜内梨子です。
私達は屋上でダンスの練習をしています。
曜ちゃんと心結君が手拍子でリズムををとる役をやってくれています。
今ダンスをやってるのは千歌ちゃんとルビィちゃんです。
「はぁ、はぁ……できた」
一通り終わると息を切らすルビィちゃん。
動きもキレがあって本当に凄い……
もしかしてスクールアイドルに向いているんじゃ……
「心結お兄ちゃん、ルビィできたよ♪」
「凄い凄い、よしよしヾ(・ω・`)」
「えへへ♪」
って何でルビィちゃんは心結君に抱きついてるの!?
それに心結君に頭を撫でてもらってる!?
う、羨ましい……
「あー! こーくん私にも頭撫でてよー!!」
「それ以前に千歌ちゃんはやり直しよ……」
「えー!?」
さっき見てたけど、
最後のポーズが観音様らしきものになってた……
私が見逃すと思ったの?
「…もしちゃんと出来たら頭撫でてあげるよ?」
「「「本当に!?」」」
「う、うん……というか梨子ちゃんと曜ちゃんまで?」
これは
だって心結君に頭を撫でてもらえるご褒美よ?
桜内梨子! 行っきまーす!!
sideout
屋上で練習を終えた後、
僕はちょっと用事があるので千歌ちゃん達には
先に次の練習をやっててと伝えた。
それにしてもさっきの千歌ちゃんと梨子ちゃん、曜ちゃん凄かったなぁ……
無駄な動きが無かったんだもん。
結果的に3人の頭を撫でてあげたんだけどね?
「着いたっと……」
着いた場所は生徒会室。
なんで僕がここに来たのかと言うとダイヤさんに用があったから。
いや、厳密には花丸ちゃんに頼まれたからである。
ドアをノック返事があったので中に入る……
「すみません、お忙しいところ……」
「いえ。今終わったところなので大丈夫ですわ、何か要件でも?」
…さて、何て言ったものか。
千歌ちゃん達は弁天島までランニングをしてる筈だ。
ここは内容を教えずに言った方がいいかもね……
「はい。この時間までにここに来ていただいてもいいですか?」
場所と時間を指定した紙をダイヤさんに渡す。
少し驚いてた表情をしてたけど……
「そこでルビィちゃんの気持ちを……聞いてあげてください」
「ルビィの?」
「はい、ダイヤさんが昔何か訳ありな事については聞きません。ただせめてルビィちゃん自身の今やりたい事を聞いてほしいんです……」
余計な事をあまり言わず用件だけを言う。
ダイヤさんはスクールアイドルの活動についてはいい印象を持ってない。
ルビィちゃんから聞いたけど本当はダイヤさんもアイドルが大好きだったとの事……
けどダイヤさんが高校に入ってしばらくした後に今の感じになってしまったらしい。
「…分かりましたわ」
「本当ですか?」
「私も少し思うところがあったので」
ダイヤさんはそれだけ言い残して
生徒会室を後にした……
(あとはルビィちゃん次第か……)
ーー翌日・昼休みーー
翌日。
喫茶店の関係で少し遅れて学校に登校する。
なんでも今日は昼休みに練習があると昨夜に千歌ちゃんからメールがあった。
なので急いで部室に向かっています、はい。
「ごめん。遅れた……」
「こーくん遅ーい!」
部室に着くなり頬を膨らませる千歌ちゃん。
いや僕、遅れるって連絡した筈なんだけど……
「あ……未送信状態になってた」
「なんか災難だったね」
「でも良かった。てっきり心結君が体調崩しちゃったのかと……」
曜ちゃん、梨子ちゃんにも心配かけてしまったようです。
というかメールが未送信とか運が悪い気がするよ……
すると机に置いてあったスクールアイドルの入部届に目がいく。
「花丸ちゃんとルビィちゃん、入部したんだ?」
「うん。2人共今朝に入部届を書いたばかりなの」
梨子ちゃんの説明に納得する僕。
という事はルビィちゃんはダイヤさんに自分の気持ちを伝えられたんだ。
花丸ちゃんに関してはきっとルビィちゃんが一緒に同じ事をやりたいって言ったんだと思う……
「「おはようございますー」」
そう思っていたら件の2人が部室に来た。
なんか昨日よりも明るくなってるなぁと思った矢先に
ルビィちゃんが抱きついてきた。
「えへへ♪」
「なんかルビィちゃんだけズルいずら」
今度は花丸ちゃんが腕に抱きついてきた。
あのさこれって犯罪とかになったりしないかな……?
かと言って現在ご満悦な2人に離れてなんて言えないし……
「こーくん……?」
「心結君……?」
「こころ君……?」
ドスの効いた低い声が後ろからしたので、
振り返ると表情は笑顔なんだけど目が笑ってない
千歌ちゃん、梨子ちゃん、曜ちゃんの姿が……
ついでに言うと目のハイライトが仕事してない……
そして3人は僕のところに近づき……
「「「ちょっと…ワタシタチト………………オハナシしよっか♪」」」
そう言いました。
多分ここで僕が何か言ったら嫌な予感がしたので
ここは大人しく従う事にした。
こうしてAqoursは5人になりました。
「心結お兄ちゃん、がんばルビィ!!」
千歌ちゃん達に連行される際に、
ルビィちゃんが僕に何か言ってた気がする……
読んでいただきありがとうございます。
ちょっと違った感じの終わり方になりましたが……(汗)
次回からは第5話『ヨハネ堕天』の回になります。
これからもよろしくお願いします。