ラブライブ!サンシャイン!!~730日の景色~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回で『ヨハネ堕天』は最後になります。
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。


第30話 自分らしく

「やってしまった……」

 

翌日の放課後、

部室の壁に頭をつけながら落ち込む梨子ちゃん。

堕天使の魅力を伝える為に動画をアップしたんだけど、

梨子ちゃんにとっては黒歴史になってしまったんだろう……

 

「あ!、結果が来たみたい」

 

千歌ちゃんの声にパソコンの画面を見ると、

ランキングの順位が953位まで一気に上がっていた。

 

「梨子ちゃん、やってみた効果はあったみたいだね?」

「そ、それはそうだけど……」

「コメントもたくさん!凄い!」

 

コメント欄を見ると、

ルビィちゃんの言った通り視聴者からのコメントが

たくさん来ていた……

 

「ルビィちゃんと一緒に堕天するー」

「ルビィちゃん最高~」

「ルビィちゃんのミニスカートがとても良いです……」

「ルビィちゃんの笑顔……」

 

曜ちゃん、花丸ちゃん、梨子ちゃん、千歌ちゃんが順にコメントに

書かれていた事を読み上げる。

というかコメントの殆どがルビィちゃんの事しか書かれてなかった。

当のルビィちゃんは……

 

「いやぁ~…そんな……///」

 

嬉しそうに照れていた。

 

「あ、お兄ちゃんにもコメントが書かれてるわよ」

「「「「「はあっ!?」」」」」

 

ヨハネちゃんの言葉に千歌ちゃん達が驚きの声を上げる。

それより何で僕にコメントが書かれてるのさ……

 

「ねぇ…僕って確かこの動画をアップする役の自己紹介しか映ってない筈だよね?」

 

そうなのだ。

僕がやったのはこの動画を撮影する為に、

千歌ちゃんが自己紹介だけでもいいから映ってよと頼まれたからである……

 

「心結きゅん可愛い……」

「こんな可愛い子だったら男の子でも構わない……」

「お持ち帰りしたいです……」

「やべぇ…やべぇよ……ファンになっちゃいそう……」

「マジエンジェー……ほんとだ、ルビィのより心結お兄ちゃんのコメントが多いよ?」

 

最後のルビィちゃんの言葉にゾッとした……

絶対このコメントをした人達って危ない人だよ……

しかも女性比率のコメントが若干高いのは気のせいだと思いたいよ。

 

 

ーーピンポンパンポーン♪ーー

 

 

 

校内放送のチャイム音が鳴った。

みんなでなんだろうと思っていると……

 

『チャオー☆ 生徒兼理事長のマリーよ♪ 千歌っち達スクールアイドル部の部員はダイヤからお話があるそうなので至急、生徒会室にレッツゴーしてね? 心結は理事長室に来てね? マリーお姉ちゃんとちょっと2人でお話しよっか。紅茶を用意して待ってるわよ♪ 理事長命令よ♪、以上!!』

 

鞠莉姉からのお呼び出しがかかりました……

というか最後、某ツンデレ団長のセリフで終わらせたよね?

団長命令ならぬ理事長命令かい……

千歌ちゃん達もだいたい察しがついたらしく、

僕は理事長室に千歌ちゃん達は生徒会室に向かう事になった……

 

 

 

ーー理事長室ーー

 

 

 

「さて心結?、お姉ちゃんが呼んだ理由は分かってるわね?」

「は、はい……」

 

理事長室に入るなり僕は反射的に正座をしています。

何故かって……?

鞠莉姉から謎の威圧感が伝わってるからだよ……

 

「さっき、あなた達の動画をダイヤと2人で観たんだけど……」

 

どうしよう……

これお説教かもしれない……

 

「超プリティーボンバーヘッドだったわ♪」

「……はぇ?」

「どうして衣装を、お姉ちゃんには見せてくれなかったの!?」

「そこぉ!?」

 

頬を膨らませながら、

両手をジタバタさせてる鞠莉姉。

なんか僕の予想してた事と全然なんだけど……

この後、例の衣装(黒いゴスロリ衣装)を着て鞠莉姉と写真を撮る事になった……

別に嫌じゃないけどね……

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道、

海岸にて僕達は座っていた。

みんな落ち込んでいる……

 

「失敗したなぁ…確かにダイヤさんの言う通りだね。こんな事でμ'sになりたいって失礼だよね……」

「そんなに落ち込まないで、千歌ちゃんが悪い訳じゃないでしょ?」

 

千歌ちゃんが溜息を吐いてるのは、

ダイヤさんに本気でスクールアイドルを目指すならどうすればいいか

よく考えなさいと言われたそうだ。

しかもランキングの順位が一気に1526位まで落ちてたとの事……

 

「…そうよ。いけなかったのは堕天使。やっぱり高校生にもなって通じないよ……」

「いや別にヨハネちゃんのせいじゃないでしょ?」

 

僕がそう言うが何も答えずに

立ち上がるヨハネちゃん。

 

「なんだかスッキリした。明日から普通の高校生になれそう……」

「スクールアイドルは?」

「うーん…止めとく。迷惑かけそうだし」

 

そしてヨハネちゃんは振り向きながら……

 

「少しの間、堕天使に付き合ってくれてありがとね…楽しかったよ」

 

それだけを言い残し、

帰って行った……

 

「どうして堕天使だったんだろう?」

 

梨子ちゃんの疑問に答えたのは花丸ちゃんだった。

 

「マル…分かる気がします。ずっと普通だったんだと思うんです。私達と同じで、あまり目立たなくて…そういう時思いませんか? 『これが本当の自分なのかな?』って……元々は天使みたいにキラキラしてて何かの弾みでこうなっちゃったんじゃないかって」

 

その言葉を聞いて思い出す。

小さい頃にヨハネちゃんが自分の事を天使だと言って、

いつか羽が生えたら天に帰るんだと…昔そんな事を聞かされた。

 

 

 

 

ーー翌日ーー

 

 

 

沼津に用事があった僕は、

商店街を歩いていると走っているヨハネちゃんを

見かけた。

まるで何かから逃げてるように疑問を感じた僕が

思っていると、ヨハネちゃんを追いかけてる正体が現れた。

それは千歌ちゃん達だった……

 

(とりあえず追いかけてみるか……)

 

追いついた場所は展望台タワー付近だった。

ヨハネちゃんに追いついた千歌ちゃん達は息を切らしていた。

随分と走ったんだね……

話の内容は分かんなかったけど……

 

「いいの? 変な事を言うわよ?」

「いいよ」

「時々、儀式とかするかもよ?」

「そのくらい我慢するわ」

「リトルデーモンになれって言うかも」

「それは…でもヤダったらヤダって言う」

 

そして千歌ちゃんは、

ヨハネちゃんの黒い羽根を渡した。

それを微笑みながら受け取る善子ちゃん……

 

(これでAqoursは6人……ってところかな?)

 

僕がそう思っていると、

千歌ちゃん達がこっちに気づいたようだ。

 

「あれ? こーくんそこで何してるの?」

「何って…沼津にちょっと用事があったから商店街を歩いてたら善子ちゃんと千歌ちゃん達を見かけて気になって……」

「善子いうな! ヨハネだってば!」

 

千歌ちゃんの質問に答えてると、

頬を膨らませながら僕の胸をポカポカと叩く堕天使様が訴えてきた……

それより聞こえてたんだね……

 

「あー! 善子ちゃんズルいずら!!」

「む…善子ちゃんズルい!」

 

何がズルいのか分からないけど、

花丸ちゃんとルビィちゃんも引っ付いてきた。

というかルビィちゃんが頬を膨らませてるのって珍しい気がする……

 

「ヨハネだってば! お兄ちゃんは私のなんだから!!」

「聞き捨てならないずら!! マルのお兄ちゃんずら!!」

「違うもん! ルビィのだもん!!」

 

どうしよう……

他の人からはどう見られるんだろ?

そう思っていた矢先……

 

「「「ねぇ」」」

 

僕を呼んだのは千歌ちゃん、梨子ちゃん、曜ちゃんの3人。

笑顔なんだけど目がやっぱり笑ってない……

すると梨子ちゃんが近づいてきて……

 

「ねぇ…心結君はなんでデレデレしてるのかな?」

 

1年生には聞こえないように、

僕の耳元に囁いてきた……

あ…確か5年前にも同じ事された気がする。

後ろにいる千歌ちゃんと曜ちゃんを見るとクスクスと不気味な笑い声をしていた。

すると梨子ちゃんがもう1度だけ僕の耳元に近づき……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「後で心結君にはお仕置きね♡ 私しか見られないようにしちゃうんだから…拒否権はないからね? だって心結君がいけないんだよ、今だって他の女にデレデレしてたんだから……ウフフフフフフフフ……♪」

 

 

 

 

 

 

5年ぶりに『宇宙の法則が乱れる!!』状態になってしまったようだ……

今日は一体何されちゃうんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
次回からは第6話『PVを作ろう』の回になります。
頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。
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