ラブライブ!サンシャイン!!~730日の景色~ 作:ゆるポメラ
大変お待たせ致しました。
今回から『サンシャイン!!』本編です。
時系列は第1話の『輝きたい!!』になります。
それではどうぞ。
第7話 2号店、始めました
「…ね、眠い」
けたたましい目覚まし時計の
スイッチを止め体を起こす。
「眼帯は…、あった……」
案の定、
目覚まし時計の近くに置いておいた
眼帯を手に取り右目に付ける。
「あれから5年も経つんだ……」
そう……
あの
世間からは公表されてないけどね……
「…ってもうこんな時間!?」
時刻は7時30分。
慌ててベットから降りようと思った
次の瞬間……
ーードンッ!!ーー
「痛い……」
盛大に転げ落ちた。
せ、背中打ったかも……
「そういえば今日だっけ、
鞠莉姉は僕の義理の姉なんです。
実は訳あって僕は小原家の養子なんだ。
「昨日は引っ越しの荷物の整理をしてたからなぁ……」
僕が今住んでいる場所は
静岡県の内浦ってところに住んでいます。
って言っても昨日着いたばかりだけどね……?
それで今日は挨拶回りに行くんだ。
「…時間は有限、早く支度しなきゃ」
今日は回るところは沢山ある。
何せ沼津まで行かなきゃいけない……
朝ご飯を軽く食べて、
出かける用意をした僕は最低限の持って行く物を
確認する。
「手土産のプリンと、それから……」
説明し忘れたけど、
僕は喫茶店を営業してるんです。
正確には明日あたりからの予定なんだけどね?
「梨子ちゃん、元気かな……?」
僕が引っ越す事を話した時は
かなり落ち込んでいたのは今でも覚えてる。
最後に会ったのはピアノコンクールに
行った以来だっけ……
「…メール送りたいけど
そう…
僕は誰にも言ってない秘密がある。
それは
右目の方は使い物になるかならないの状態……
こっちはもう諦めてる。
左目の方は去年までは視えてたんだけど、
16歳になった次の日から視界がたまに
ぼやけてしまう事があった。
「……残された時間は
僕の左目の視力の完全低下の事……
ティア姉の知り合いの医者に直接言われた。
それ以来、携帯電話のメール機能を使うのやめた。
「…やめよう、マイナス思考になるの」
先の事を考えたって仕方ない。
こんな何もない僕の為に
未柚姉達が僕がずっとやりたかった夢を
叶えてくれたんだから……
「でも未柚姉に言われたのは驚いたなぁ……」
確か僕が13歳の時に未柚姉の喫茶店…
もとい1号店なんだけど、
いつも通り手伝っていたら……
『心結、内浦に2号店を出店する事になりました』
『…未柚姉、掛け持ちするの?』
『そんな訳ないでしょう?、あなたが店長です』
『……どこの?』
『2号店です』
『……誰が店長?』
『心結がです』
『……急過ぎない?』
『では今言いました!』
てな感じだったけ……
そんな事を思い出しながら僕は
外に出る。
そうそう、未柚姉の喫茶店の名前は
覚えやすい。
なので内浦に出店した喫茶店の名前も
そのままの名前にしてある。
名前は……
『
腕時計の時刻を確認すると
7時45分だった。
「…あれってバス停かな?」
なんか近いな。
目の前が海でしかもバス停も
あるときたもんだ。
個人的には嬉しかったり。
そんな事を考えてる内にバスが到着した。
僕は、次に来るバスに乗るから問題ないけどね…
「うわ~、待って~」
「の、乗りますよー」
2人の女の子が慌てた様子で
バス停にやって来た。
「……ぁ」
その2人の顔を見た瞬間、
僕の脳裏に該当する2人の女の子が……
(千歌ちゃん、曜ちゃんだ……)
危うく声に出そうとしてしまったので
何とか言わずに済んだ……
(今から学校なのかな……?)
そう考えてたら
いつの間にか千歌ちゃんが
僕の顔を見てきた。
「…えっと、何かな?」
「あのー、何処かで会った事ない…?」
とりあえずはぐらかさなきゃ……
「…あ、あのバス遅れるよ…?」
「千歌ちゃーん、早くー!」
「えっ?、ゴメーン、今乗るよー」
曜ちゃんの助けもあってか
何とかその場を凌げたよ……
バスが走り出した後も千歌ちゃんと曜ちゃんは
一番後ろの座席から僕の事を見ていた……
「……なんかとんでもない1日になりそう」
新学期の春の4月……
僕に残された時間、
今日から数えて
あと……
730日……
読んでいただいてありがとうございます。
至らない点もあるかと思いますが
前作と並行して頑張って執筆しますので
これからもよろしくお願いします。