やはり私の黒の時代はまちがっている。   作:宮の衆

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やあみんな。宮の衆だよ。

この「やはり俺が文学能力者なのはまちがっている。」のサブストーリー、

見てくれてありがとう。

私は、この話の中ではポートマフィアの幹部をまだやっているよ。

故に、ちょっと昔のことになるねぇ。

敦くんたちは出ないよ。


やはり私の飲み会はまちがっていた。

 〈数年前 横浜の或る通り〉

 

 〈BAR Lupin〉

 

 「いらっしゃい」

 

 「おお、君が来たのか。」

 

 「なんだ、誰かと思えば太宰じゃないか。」

 

 「なんだとはひどいじゃないか、せっかくここで待っていたのに。」

 

 「私を待つ必要は無いだろう。それに、ここに来るのは私だけでは無かろう。」

 

 「ご明察の通りだよ。あとは…」

 

   カランカラン

 

 「いらっしゃい」

 

 「太宰、いきなり呼び出してどうした。ん?なんでお前もいるんだよ。」

 

 「なんでとはなんだ、織田作。私がいても何の変哲も無かろう。」

 

 「いや、こういうのにお前が来ることが珍しいからな。」

 

 「私は飲むのは好きだ。というか、そこまで珍しくないだろう。」

 

 「まぁいい。」

 

   カランカラン

 

 「いらっしゃい。」

 

 「太宰くん。連絡を貰ったときは驚きましたよ。」

 

 「やぁ、安吾。今日は何となく4人で飲み交わしたくなってね。」

 

 「ふっ、そういうことか。なら、私は車で来ているのでノンアルコールで。」

 

 「私も、車で来ているので、トマトジュースで。」

 

 「いいね。今日、これをしたくなったのさ。」

 

   スイッ

 

 「ん?何に乾杯する気だ?」

 

 「なんでもいいじゃないか、織田作。」

 

   スイッ

 

 「ストレイドッグに」

 

 「ふっ…」

 

 

 「「「「ストレイドッグに」」」」

   カラァン

 

 

 「聞いてよ。さっき、銃撃戦になったんだよ。でも、死ねると思ったのに銃撃一つ食らわなかった。残念。」

 

  ポートマフィアにはこんな言葉がある。

  太宰の敵にとって最も不幸なことは、太宰の敵になることだ、と。

 

 「そうか、それは不幸だったな。」

 

 「それはそうと、今回はどうだったんだい、安吾。」

 

 「今回の取引には手こずりましたよ。目ぼしいのはこの懐中時計ぐらいでした。」

 

  すると安吾はバッグを取り、中身を見せてくれた。

  なかにはカメラと懐中時計、その上に濡れた折り畳み傘を入れていた。

  あぁ、そういえば取引場所の東京は雨だったな。

 

 「お、カメラがあるね。どうだい?写真でも撮らないかい?」

 

 「はぁ?なんで私が写真なんかとらにゃあいかんのだ。」

 

 「まぁいいじゃない。なんか、私たちが今日ここに集まったという証拠を残したくなったんだ。もうみんながここで飲み交わせるのも無いんじゃないかと思ってね。」

 

 「はーい。じゃ撮りますよ。」

 

  安吾は太宰の足元に移動してカメラを構えた。

 

 「カッコよく撮ってよー。そのアングルが一番男前に写るんだ。」

 

   パシャ

 

 (太宰治 異能力名「人間失格」)

 

 「ん?」

 

   パシャ

 

 (織田作之助 異能力名「天衣無縫」)

 

  次は、私が代わりに安吾を撮った。

 

   パシャ

 

 (坂口安吾 異能力名「堕落論」)

 

  そして最後は、私だ。

 

 「撮るよー。」

 

 「なんかかっこいいね。」

 

 「カッコつけてるからな。」

 

   パシャ 

 

 (平塚静 異能力名「真ん中から打ち砕く!俺の自慢の拳でぇぇ!」)

 

 「最後、みんなで撮ろうよ。」

 

 「お、賛成。」

 

 「安吾、カメラのセルフタイマーセットして。」

 

 「了承しました。」

 

   ジーッ

 

 「安吾、早くこっち。」

 

   ジーッ パシャ

 

  太宰の妄言は、残念ながら事実となった。

  この内の一人が、この後死んだからだ。




いかがでしたか?

そう、ポートマフィアには私の同僚の幹部がいたのだよ。

彼女の名は、平塚静。

ポートマフィア内で中原中也と肩を並べる格闘術使い。

これまで数多くの敵を、体術だけで倒してきた。

正直、しずさんには殴られたくないねぇ。

では次回で。
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