私、教員時代の前、マフィアの幹部だぞ?
キャリアがすごいだろう?
だがそれ故結婚できないのかな…
俺の様な最下級構成員がポートマフィアの本部ビルに来ることはまずない。
そんな俺にボスから直接召集がかけられた。
クビだろうか。
エレベーターを上がり最上階まで着くと、扉が開く。
扉が開いたところには、銃を構えた黒服が立っていた。
もうこれはポートマフィアのしきたりなのだろう。
「織田です。ボスの召集を受けて参りました。」
そう言えば道は開けてくれる。
暫くすると、扉と共に二人の男が現れた。
「織田です。」
ここは、ボスの部屋だ。
「失礼します。ボス。召集を受けて参りました、織田です。」
然し彼、いや彼らは全く俺に気付いていない。
「ねぇエリスちゃーん!1秒だけ!ね?着てちょうだいよー!」
「イヤ。ぜったいイヤ!」
「頼むよー、見てごらん、この深紅のフリル、私が選んだのだよ。
まるで花びらの様。絶対似合うって!ね?」
「綺麗な服はイヤじゃないの。そのアツい林太郎がイヤなの!」
もうこりゃ押しきるか。
「ボス、召集を受けた、織田です。」
「「?」」
「織田くん。」
「はい、ボス。」
「君は何も見ていない。いいね?」
「ええボス。ボスは幼女の着替えに忙しい中、俺のために時間を割いてくださった、それだけです。」
「? うん。わかった。では本題に入ろう。君には、人探しをしてほしい。」
「人探し?俺の様な、一介の構成員がですか?」
「君の評判は聞いている。今回の仕事は、是非君に受けてもらいたいのだ。
今回探してほしいのは、行方不明になった情報員の、
坂口安吾くんだ。」
「…!」
なんだって…!?安吾が…行方不明?
「坂口くんには膨大なポートマフィアの情報が入っている。
敵に漏らせば、ポートマフィアを潰せるほどのね。
…とはいえ、それがなくとも坂口くんは優秀な私の部下だ。
何かあったのなら助けたい。」
そう言ってボスは、俺に紙をくれた。
「銀の託宣だ。これがあれば、組織内では何かと便宜が図られるだろう。
これさえあれば、幹部も顎でつかえる。持っていくといい。」
ボス…気遣い感謝します。
俺は、勢いよく踵を返した。
「織田くん、君は其の背中の銃で誰も殺したことがないというが、それはなぜかね?」
「ボス、それは、組の長としての命令ですか?」
「いや?私自身の個人的な興味だが?」
「なら、それには答えられません。」
「…そうか、まぁがんばってくれ。よい報告を期待してるよ」
どういうことだ…安吾が行方不明?
あいつは確かにポートマフィアの脳といってもいい男だ。
だが何故…最後に会ったのは昨日の夜、飲んだときだ。
そこから帰るまでになにがあった?
「彼、いい男だねぇ。」
「ん?君、惚れたのか?」
「いや?そういう意味じゃなくて。
マフィアに属している癖に人を殺さないなんて。」
「彼は、人さえ殺せれば、準幹部か幹部にはなっていたよ。
だが彼は一度たりとも人を殺めた事がない。」
「ふふふ…面白い子がいるね。確か、太宰君や静ちゃんと同期だよね?」
「ああ。直に君も彼らに追い抜かれるよ?」
「そこは心配ご無用。私の異能力には誰も勝てないもの。」
「ふ、組長の私を前にそれを言うかね?副組長、雪ノ下陽乃」
(ポートマフィア組長 森鴎外 異能力名「ヰタ・セクスアリス」)
(ポートマフィア副組長 雪ノ下陽乃 異能力名「明確ナ敵ノ存在」)
いかがだったかな?
うん、陽乃もポートマフィアだ。
え?話の進行が遅いって?
すいません…(涙)