大変…
「市警の手が回らぬようにしろ。それと、掃除屋を呼べ。
彼ら三人に家族がいないか調べろ。いた場合、私から連絡する。
それからまもなく、幹部殿がお着きになる。」
その言葉を放った瞬間、上から太宰殿と平塚殿の声が響いた。
「おはよーうみなさーん!ちょっと待ってねぇー、今この難関面をやってるところだから…」
「太宰、人の死体と部下の前でゲームはいかんだろう。」
「ああまずい抜かれた!くそ、食らえ爆撃ぃ、あ避けられた!」
何をされているんだろう。太宰殿。
「太宰殿、平塚殿、御足労恐縮です。武器庫警備の者が撃たれました。」
「ポートマフィアの武器庫を狙うなんて命知らずは久しぶりだねぇ!」
「9mmを10発受けて即死、その後武器庫から武器弾薬が盗まれました。」
「じゃあ見てみるよ。これお願い!」
「え!?」
そう言って太宰殿は私にゲーム機を投げ渡した。
「い、いきなり渡されましても、操作方法がわからない以上…ええい!」
もうヤケである。
「この弾痕の数で貫通ということは、近距離でサブマシンガンか…かなりの手際だ…期待させてくれるね。」
なんか太宰殿がおっしゃっているが、正直それどころではなかった。
このステージ、予想以上に難関面だ。
「倉庫の監視映像はある?」
部下からその画像をもらい、確認した。
パッと見た感じ唯の放浪者だけど、かなり訓練された兵だね。
それぞれが死角を消す様に動いてる。しかしこの関係は…
…ん?
ぐぁぁっ!
『GAME OVER』
やってしまった。
「広津さん」
謝ろう。うん。
「面目ありません。もう一度機会を頂ければ必ずや…」
「この写真の銃わかる?」
その写真には、大分古い銃が写っていた。
「む…古い型式ですな。私より年上でしょう。
恐らく『グラオガイスト』、欧州の旧式拳銃です。」
「私この銃…ゆうべ見たよ…」
そう、他でもない夕べの死に損なった銃撃戦である。
つまり、彼らは武器庫に潜入する直前に襲撃した事になる。
なら、あれは陽動か?フフ…これは面白い…
予想するよりずっと愉快な連中だよこいつらは…
「静さん、今回奴らが襲ったのは、ポートマフィア最高保管庫の一つだった…
そこに正規の暗証番号で侵入している…番号は準幹部クラスの人間しか知らない…」
「おい太宰、お前はまさか、マフィアの中に内通者がいると踏んでいるのか!?」
「うちの部下が、生き残ったやつを拷問して吐かせようとしたのだけれど、
一瞬の隙をついて奥歯に仕込んだ毒を盛って自害したんだ…
だが、唯一つ聞き出せた…敵の組織の名前は…
……ミミック。
いかがでしょうか?
進行おそい…
では次回で。
次回から紹介します。