木場きゅん今回少しかっこよく見えました。
元々はもっとギャグ入れようと思いましたが、なんか入れられなくなり、少しシリアスになりました。
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─スティル側───
こちらはすでに勝負が終わりかけていた。
「灰は灰に、塵は塵に、吸血殺しの紅十字」
ステイルの炎の剣が一つ増え、二刀流になる。
その二本の剣を振り、ケロベロスを燃やし尽くす。
「終わりだよ......」
「強いんですね......」
「まぁね」
ステイルは、遠慮気味に答える。
本来は、とある少女を守る力だ。
今はすでに、守らなくても少女の周りには、強力な人物がいるので、使っていなかった力だ。
そのため、この力を使うのには少し抵抗がある。
「あちらはどうなったかな」
イリナの方を向くと、丁度聖剣を奪われた時だった。
「なっ!不味い!」
ステイルはその場を急いで駆ける。
が、距離があるので間に合わず、イリナはケロベロスに襲われる。
ステイルはそれでも駆け、イリナのかたきを討とうとする。
が、おかしな事が起きた。
攻撃したはずのケロベロスが、宙を舞ったのだ。
「はぁ?......幻覚か?......違うな現実だ。一体何が起きているんだ...」
距離が近づき、ようやくしっかり見え始める。
「なっ!あの構えは......彼の構えだ......」
そこには、イリナが独特の構えで、拳を突き出していた。
そして、その構えはどこぞの麻婆神父の物だ。
「う~~う!そっちの方が早かったか......次は負けないわよ!」
すでにケロベロスは殺られたようで、こちらに話しかけてくる。
「その...構えはもしかして......」
「はい!言峰師匠に教わりました」
バカな......あの男が...あの異端者が...師匠だと......
ステイルは驚きのあまり、両膝と両手を地面につける。
「?そんなことより、あっちでしょ!」
イリナは木場の方を指さす。
「そう...だね。あちらに行こうか」
ステイルは、自分には弟子がいないのに、言峰にいることに驚いていたが、すぐに立ち直り木場の方へ進む。
「怪我してる人が多そうなので、私の神器を使わないといけませんね」
アーシアは、木場側に集まる人達に怪我をしてる人が多いのを見つけ、全員治そうと意気込む。
3人も、木場側へ向かう。
「やっぱりこっちはこうか......」
ゼノヴィアは、聖剣が無くなっていることにも気づかず、今度は漫画を描いていた。
今は、校庭でダメダメな中学生が、マフィアのボスになる漫画を紙に描いていた。
─木場側──
フリードから聖剣が振り降ろされる。
木場の首に当たる瞬間、木場の前にあった石が光り輝き、1人の少年が現れる。
「それはさせないよ!」
少年は聖剣を拳で殴り、聖剣を弾く。
「なんですと!聖剣素手で弾くって何もんですか!」
フリードは危険を感じ、その場から離れる。
突然現れた少年は木場に触り、禁手を解く。
「イザイヤ目を覚まして」
木場は聞き覚えのある声が聞こえ、聞こえた方を向く。
「この姿は少ししか持たないから、すぐに力を渡すね」
少年は、木場に触れ力を渡していく。
その影響か、だんだんと少年は薄れていく。
「なんでここに......」
木場は驚く。
あの事件の際に、木場を逃がすために囮となり、死んだ親友が目の前にいた。
「その話は後だよ、またいつか話せるさ」
「まっ」
木場が声をかける前に、身体が完全に消えた。
その瞬間、木場の周りに多くの光の玉が現れる。
その一つ一つの光の玉が人の形となり、木場の後ろに集まる。
木場の後ろに集まった者達は、声は発しないが口を動かす。
声は聞こえない。だが、木場には思いが通じたのか、涙が流れ落ちる。
「あれは聖歌か」
「確かに聖歌ね」
「はい。あれは聖歌です」
教会3人組が言う。
そうると、突然声が響く。
「僕らは、1人ではダメだった......」
「私達は聖剣を扱える因子が足らなかった。けど......」
「皆が集まれば、きっと大丈夫......」
彼の声が確かに聞こえる。
その声は木場にも聞こえたのか、さらに涙か溢れる。
「イザイヤ...いや...裕斗......あんな奴殺っちゃえ!」
「うん!皆ありがとう!」
木場は立ち上がり新たな剣を頭上に掲げる。
その剣は、先程まで使っていた形や色と異なり、虹色の刃に、黄金色の龍の柄になっていた。
その剣に、皆が光の玉になり融合していく。
「皆の力使わせてもらうね!禁手化!!」
今度は顔が出ている鎧を着ている。
色は白や虹色など煌びやかになっている。
「あれから、神格に近い力を感じるね」
「凄い......綺麗です......」
全員が全員綺麗だと思う鎧だ。
「この鎧は|天廻龍の希望の鎧《ホープ・シャガルマガラ・アーク・スケイルメイル》。皆の希望とイッセー君への愛をのせた鎧」
フリードは、驚いていたがすぐに立ち直り、攻撃をする。
「所詮は見掛け倒しぃ!俺っちの剣でその希望ってやつを、砕いてやるぜぇ!」
フリードは聖剣を振りかぶる。
「なら君はその程度だよ」
木場は振り降ろされる場所に、手に持っている剣を置く。
剣同士がぶつかる。
剣は拮抗することなく、フリードの聖剣が砕け散る。
「はっ?おいおいまじですか」
フリードは驚きのあまりに、その場から離れる事を忘れた。
「僕に大切な事を思い出させてくれてありがとう。これはそのお礼だよ」
木場は手に持っている剣を振り切る。
「ははっ......こんな事になるなんてなぁぁ!」
フリードは木場に切られ、数メートル飛んでいく。
「勝ったよ皆......」
木場は剣を上に掲げ、皆に伝える。
「裕斗、早く愛しの人を助けなきなゃ」
「そうだね。イッセーくん今行くよ」
木場は剣を消し、イッセーの所に向かう。
「イッセーくん待たせたね」
「いや。待ってない」
木場がイッセーに手を差し出すが、それを無視して、小猫の所に向かう。
「小猫たんっっっ!大丈夫だった?怪我はない?」
「近寄らないでください。キモイです」
イッセーは小猫に罵倒され、笑顔が溢れる。
「くふっ!くふふふふふ!イッセー君に無視された!ははははは!嬉しいよ...嬉しすぎて、世界を壊せそうだよ!」
木場は木場で、無視された事に快感を覚え、興奮していた。
「ううっ......先まで感動的だったのに、なんでこんな事.........うっ胃がぁ、胃が~!」
リアスは胃の痛みに苦しんでいた。
「あの......まだ私いるんですけど......」
コカビエルは困惑していた。
何故、戦闘の真っ只中でこんな遊んでいられるのかと......
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今回の木場の鎧は、アークシリーズの装備のイメージです。
剣はTHEジャスティスです。