少し最後が気に入らないので、後々修正するかもです。
それと、次回でこの章は終わりです。
──────────────
~大宮~~
神殿跡地に着くと、4人がディオドラと戦闘をしている。
「ばいちゃ!」
「そこ!」
フリードが手に持つ2丁のガンブレードを突き穿ち、吉備は聖剣を振りかぶるが、ディオドラはその攻撃を魔力の塊で守る。
守った直後に、黒い炎をフリードに向かって使う。
瞬間、フリードは上に着ていた修道服が燃え、すぐさまその服を脱ぎ捨てる。
「希一!」
「分かってるよ姉さん!」
「「
男女のペアーが両手を地面につけ、唱えるとその場にある影が鎧を着た騎士団となり、ディオドラを強襲する。
しかし、すぐさま魔力の塊がもつ武器で薙ぎ払われ、全ての騎士団が塵となる。
騎士団が塵になる前に4人は岩陰に隠れ息を整える。
「強すぎしょ.....」
「ぺっ!......不味いですね。そろそろ身体も限界が近いですよ」
吉備は口から血を吐き出す。
吉備は血壊をずっと使っているため、すでに身体に限界が訪れかけている。
他の3人もスタミナは殆どつきかけほぼ限界だ。
目的は時間稼ぎなのだが、まだ十五分しか稼げていない。
15分でこれだ、もしあと1時間稼げと言われれば全員死ぬ事になる。全員は早くオーフィスが来ることを願っている。
その思いが通じたのか、突然隠れている岩陰に大宮が現れる。
「やっと来た......希一大丈夫?」
「大丈夫だよ、姉さん」
「ごめん皆迷惑かけた、これからは俺も入るよ」
大宮は神器である、杖を右手に持ち左手には風に包まれている物を持っている。
「アレ?それ完成してるけか?オーフィスの旦那?」
フリードの疑問は普通の反応だ。
大宮の左手で持ってる物は、回収した聖剣エクスカリバーを改造したものだ。
だが未だに完成には至ってなく、未完成品だったはずだ、なのにこんな重要な場面で使うなんてありえないのだ。
「安心して、これは産休中の姉御が完成させた物だから」
その言葉を聞き皆安心する。
本来なら完成していないのだが、産休中で何も出来ないグレードレッドが、何かしたいと言って急遽完成させたものだ。
「その名は『
そのため、本来のエクスカリバーよりもっと凶悪な代物になっている。
「それでリーダー、止める作戦はあるの?」
吉備の見る先には、未だに破壊活動をやめないディオドラがいる。
「もちろん......ただその作戦を実行するには、あの魔力が邪魔だ...だから皆最後にこれだけ、手伝ってくれるかな?」
「「「「Yes,Your Majesty.」」」」
その掛け声と共に、岩陰から飛び出す。
まずは誘導役としてフリードが、ガンブレードで銃撃し注目を集めると、すぐさま吉備が魔力に全力を叩き込む。
すると、全力の一激に耐えられず攻撃を受けた場所にひびが入る。
「くっ!邪魔をするなぁぁ!!全て壊し尽くす!!」
ディオドラが右手を前に突き出し手を握ると、吉備の剣を持っていない左腕が、いろんな方向にねじ曲がり、ディオドラは黒い炎を放つ。
吉備は咄嗟に何かまずいと判断し、左腕を切断し目の前に放る。すると、左腕が黒い炎に包まれ左腕は燃え尽きる。
「死ねぇぇぇ!!」
続けざまに魔力の剣を振り下ろし、吉備に止めを刺そうとするが、影の騎士団が身代わりとなり吉備は助かる。
「◼◼◼◼◼◼◼」
ディオドラは叫び声をあげるが、その叫び声はすでに言葉を話していない。
「さて、本気の大サービスいくよ!」
「おっけ!いくよ姉さん!!」
2人は片手ずつ握り合い、握りあっている手を前に突き出す。
「「
さっきの日ではない量の騎士団が現れる。
さらに、その一つ一つが最上級悪魔に匹敵する力を持っている。
騎士団はすぐさま駆け出し、ディオドラへと突撃する。
「◼◼◼◼◼◼◼」
ディオドラが叫び声をあげると、左目から血涙が流れ騎士団達が一斉に黒い炎に包まれる。
ディオドラは理性がほとんど無い中、勝ったと思った......しかし、それこそがオーフィス達の作戦、そしてこのために全員は囮となったのだ。
「
剣にまとわりついていた風は消え、その全貌が現れる。
刀身は白銀で柄の部分は金と青が塗装されている、シンプルなデザインだ。
だが、そのシンプルさとは裏腹にその剣に集まる魔力はとってもない量だ。
その聖剣を頭上に構え、真名を解放する。
「
その一撃は落とされ、気づくのが遅かったディオドラは躱すことは出来ず直撃する。
すると魔力の巨人は消え、地面に倒れたディオドラが立ち上がろうとしている。
「今だ!アーシアさん!!」
「はい!」
何処に隠れていたか定かではないが、空中から突然アーシアが現れディオドラに向かって落下し始める。
~アーシア~~
神殿跡地まであと少しの所でアーシアは目を覚ます。
「ここは...」
「目覚めたみたいだね」
「きゃっ!」
飛んできた瓦礫を躱すたまに急に右に曲がったので、アーシアはびっくりし声をあげる。
流石に空で会話をするのは危険と判断し、近くの岩場に降りて今起きている事を説明する。
「そんな事が...」
「それでアーシアさんはディオドラを助けたい?」
「もちろんです!!」
アーシアは速答する。その反応を見て大宮は頷く。
「そうか助けたいだね」
「はい!」
「だが、ダメだ君じゃぁね」
「何でですか!」
アーシアは突然の切り返しに珍しく声を張り上げる。
「だって君は自分のせいで暴走してしまった、罪悪感から助けたいと思ったんだよね?」
「違う...」
アーシアは下を俯くが、それでも大宮は続ける。
「君は可哀想だから助けたい」
「違う...」
「君は彼が惨めだから助けたい」
「違う違う違う!!」
アーシアは大宮の首元を掴む。
「私はディオドラさんが好きだから助けたいんです。そんな可哀想だからとか、罪悪感からなんて物ではありません!!私はディオドラさんが大好きなんです!!だからさっきの言葉は撤回してください!ディオドラは惨めなんかじゃありません!とても魅力的な方なんです!!」
そんなアーシアの思いに答えるかのように、アーシアの神器
「これは......」
「至ったみたいだね。ごめんねさっきは」
大宮はディオドラを助けるためには、アーシアの禁手が必要だと判断した。
だが禁手はそんな簡単になれるものでは無い、なのであえてアーシアとディオドラをバカにして、アーシアが覚醒させようとしていたのだ。
「そうだね...さしずめ
アーシアの鎧はフルプレートではなく、足・腕・胸の三つを守るライトアーマーのような物だ。
だが鎧をから放たられる、金色の光はアーシアに色々な効果を与えている。
「さて、君にはディオドラを正気に戻してもらうよ」
「戻すですか?」
「方法は君に任せるよ」
アーシアは空を見上げながら考える。
そんな方法すぐに思いつくはずもなく、アーシアは唸り始める。
「とりあえず予定の場所に連れていくから、僕が名前を呼んだら出てきてね。それが最後のチャンスだと思うから」
「はい」
アーシアを裂け目に放り投げ、大宮は神殿跡地へと向かう。
「今だ、アーシアさん!!」
大宮からの合図で裂け目から飛び降りる。
裂け目のなかでも何をすればいいのかずっと考えていた。
そして、一つの結論にたっした。
私は何をすれば戻るかなんて分かりません。だから今の私の思いをぶつけます!
ディオドラは落ちてくるアーシアに気づき、魔力弾を何十発も放つ。
その魔力弾をすべて喰らうが、アーシアの禁手状態では擬似的な不死になるので、すぐさま再生する。
例え片手が飛んだとしても、例え上半身と下半身が離れようとも。
ディオドラは魔力弾が効かないと分かると、黒い炎を使おうとするが、左眼を黒い影が覆い能力を一時的に封じる。
アーシアは足の骨を折って着地したが、すぐさまその傷を癒しディオドラの方へと駆ける。
「◼◼◼◼◼◼◼◼!!」
ディオドラは叫び声をあげ威嚇する。
「ディオドラさん!」
アーシアはジャンプをして、ディオドラへと飛ぶ。
ディオドラは何をしている?と頭を傾げる。
「私はいつものあなたが大好きです!!」
アーシアはディオドラに飛び込むながら、キスをする。
アーシアは自分の思いを伝えるのはこれが1番と思いキスをした。
その考えが正解だったのか、ディオドラは理性を取り戻す。
「アー...シア......さん?」
「はい!」
2人はキスをやめ、地面に座り込む。
「なんか、ごめんね迷惑をかけたみたいで」
「ホントです。最後のなんて恥ずかしかったんですからね」
2人は顔を見合わせ笑い合う。
「「はははは!」」
笑い終わると辺りを見渡し、顔を引き攣らせる。
「凄いね......こんな事になるなんて」
「全部ディオドラさんがやったんですからね」
右目でウインクするアーシアを見て、ディオドラは苦笑い浮かべる。
その後もアーシアがディオドラの膝の上に座りながら、少し話しアーシアを立たせる。
「さて、そろそろ帰らないとね」
「もう......帰るんですか」
アーシアは目に見えてションボリする。
まぁ、この惨状を起こしたディオドラは当分の間、監獄されだろうと分かっているのだ。
そんな、アーシアの前に片膝をついて、手を前に差し出す。
「最後だといけないから改めて言うね、僕と付き合ってください。アーシア・アルジェントさん」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
アーシアはディオドラの手をとり、ディオドラが立ち上がり。今度は愛を確かめ合うように改めて長いキスする。
そのキスが終わると、ディオドラは目眩が発生し突然倒れる。
「アーシア...さん...」
「ディオドラさん!!そんな、ダメですせっかく助かったのに!こんな別れなんて!」
アーシアは必死に神器を使い治療をするが、ディオドラはそこで意識を失った。
───────────────
遂にまともなカップルが誕生しました。