そうだ、京都に行こう。
このお話の主人公は誰だ?
オーフィスだ!
1番出番が多いのは誰だ?
イッセーです
とう言う訳で、久しぶりのオーフィスのターン。
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現在イッセー達より早く京都へと来ている。
いつもの事ながら仕事としてだが。
「帰りたい」
「頑張ってください!母さんの所まであと少しですから」
オーフィスを吉備津が、励ます姿は傍から見たらいいものだが、正体を知っている者からしたら異常な光景だ。
何故オーフィスが落ち込んでいるのかは、数時間前に遡る。
「実は一度母さんの所に、帰ろうと思うのですが......誰か現状を説明するために、来てくれませんか?」
その吉備の一言に、全員硬直する。
吉備の母親は怒ると怖い九尾の狐である八坂だ。
昔にキレた時は、京都の近くにある山が一つ吹き飛んだ。
そして、吉備津は殆ど家出のような形でオーフィス達といるため、八坂とあったらブチ切れる事は確実だろう。
そもそも何故突然帰宅すると言っているのかは、自らの実力不足を痛感し【血壊】をしっかりと教えてもらうためである。
吉備津の考えをしってなおも、誰も行きたがらずそれぞれが言い訳を始める。
「アザゼルと子作りするから無理」
「ディオドラくんと予定があるから、無理ざんすね」
グレードレッドと、フリードはしっかりと断わるが、オーフィス1人だけは目が泳いでいる。
「我は......我......修学旅行が」
「なら先に行ってもいいですよね」
吉備は吉備で、自分だけが怒られるのは嫌なので、どうにかもう1人連れて行こうとしている。
「いや、我は」
「問答無用!」
「誰か......誰か...」
オーフィスは周りに助けをこうが、全員目をそらす。
そのまま引きずられながら京都に行った。
未だにその時の事を根に持ち、少し怒っている。
「まぁまぁこれでも食べなよ。生八ツ橋美味しいから」
生八ツ橋をまとめて5個ほど掴み、口に突っ込み数回噛んで飲み込むと、さらに鷲掴みにして口に含む。
その間にも一言も喋ること無く、無心に食べ続ける。
既に食べた数は100個は超えており、吉備津は財布の中を確認すると苦笑いしか浮かばない。
そんな事をし続けながらも、歩き続けとある角を曲がると突然妖怪達が現れる。
その角は妖怪の街へと繋がっており、こちらを興味津々で見つめてくる。
そんな視線が少しむず痒くなってきた辺りで、妖怪の群れから綺麗な金の髪で、狐の尻尾を出している女性が出てくる。
その女性を見ると吉備は、顔を青ざめながら頭を下げる。
「帰って参りました...母さん」
「帰ってきたのじゃな
八坂の声色は完全に怒っており、威圧感が増している。
「立ち話もなんじゃ、ひとまずこちらに来い」
2人は八坂に連れられ、大きな屋敷に向かい入れられと、座敷に案内される。
その部屋の壁には大きな狐が描かれた掛け軸が飾られており、さらにその近くに狐の絵が描かれた壺が置かれている。
他にも狐の物が置かれており、凄まじい程の狐づくしとなっている。
そんな部屋に腰を下ろすと、吉備津はここに来た理由を話した。
今何をしていて、何を成すために力を欲しているのか。
理由を聞いた八坂は、少し気難しい顔になる。
「どうして来たのかは分かったのじゃ。しかし、この力は無闇やたらには」
「知っているだけど頼む。その力を使わせてくれ!」
基本的に吉備津は、プライドが高く土下座といった行為は決してしない。
だが、この時ばかりは地に頭を擦り付け、土下座した。
あまりにもその姿が珍しかったのか、八坂の目は点になっている。
「そこまでするのか?」
「仲間だから」
「そうか......」
昔の吉備津ならば、仲間?だから何んだ?と言っていただろう。
だが帰っきた吉備津は、仲間の為に土下座までしている。
そんな息子の成長に、嬉しさのあまり涙が流れる。
そして、八坂は決心したのか吉備津の頭を撫でる。
「分かったのじゃ。だが、今は無理じゃ。明日には悪魔達が来るのでな」
吉備津はこれで力をつけられと大喜びする。
それを見て八坂は微笑むが、はて?この少女は?と思い始める。
さりげなくずっと一緒におるが、全く説明されていなかった。
「して、そこのおなごは誰ぞ?」
「あぁ、オーフィスだよ」
「ふぇう!」
今のオーフィスは全くと言っていいほど、オーラが出ていない。
そのせいで八坂は、オーフィスだと気づけていなかった。
「よろしく」
「あぁ...よろしくなのじゃ」
2人は硬い握手を結び喜ぶ。
そのまま部屋を出ようと思ったが、八坂に肩を掴まれる。
「うむ。確かに鍛えるとは言ったが、家出を許したつもりは無いの」
その言葉の通り、2時間にも及ぶお叱りをオーフィス共々受ける事になる。
お叱りが終わると、気晴らしに外を出歩くことになった。
なにせ、2時間も正座だ。足がおかしくなる。
2人とも足を抑えながら、色々な場所に行く。
少し早い修学旅行のような物だ。
あらかた満喫して、一息つこうと茶屋による時、辺りに魔力の反応が突然発生する。
「吉備津」
「分かってる。【血壊】!」
吉備津の髪は真っ赤になり、赤い模様が身体中に走る。
オーフィスは手元に魔力をため、辺りを見渡す。
「流石だな......念には念を入れておいたんだがな」
「まだ、詰めが甘い」
「まだまだと言う事かな...」
軍服の槍を持った男が現れる。
その槍を地面に突き立てると、後ろからさらに現れる。
「おいおい!いい経験値がいるじゃねえか!」
「野蛮過ぎよ」
「すまない」
それぞれが奇抜な格好をしている。
「私の名は曹操。君たち人外を倒す英雄だ」
遂に渦の団の英雄派と、オーフィスが接触し激突が始まろうとしていた。
~イッセー~~
「むっ!これは」
突然イッセーは、ソファーから立ち上がりとある方向を向く。
その先の方向には京都がある。
「どうしたんだい?イッセーくん」
「オーフィスたんに、何か危険が......」
「そんな事よりも、今は修学旅行のことだよ」
いささか納得が出来ないが、改めてソファーに座り修学旅行の事について考える。
楽しい楽しい