転生したら無限スタートでした。   作:暁紅

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京都崩落!

 

イッセー君君は何になりたいんだい?

悪役かな?確実に正義の味方ではない気が.....

─────────────────

妖怪達は慌ただしく動いていた。

だがそれは八坂が攫われたからではない。

暴虐無人な振る舞いの、兵藤一誠達が原因だ。

 

 

 

「ほぉう、皇帝(オレ)にこそこの店はふさわしい。木場」

「Yes,your highness」

 

木場は持っていたトランクを開ける。

その中には大量の万札が所狭しと入っていた。

 

その店の店主はその額に腰を抜かし地面に尻餅をつく。

木場はその反応を見ると、トランクを閉じて店主の前に置くと店の商品を全て異空間に放り投げ持ち帰る。

 

しかし時々気に入らない店もある。

 

「何だこの店は......はぁ...いらん皇帝(オレ)の邪魔だ。ロスヴァイセ」

「Yes,your highness」

 

店の店主は転移魔法で外に弾き出すと、店の周りに大量の魔法陣を展開させ、それを起動させる。

 

その魔法陣全てが広域殲滅魔法、通称爆裂魔法だ。

その威力はかなり高く、店は確実に何も残らず爆発四散する。

 

それに満足したのか、イッセーは笑顔でその場を後にする。

 

 

こう言った問題行動を大量に取るので、その尻拭いをしているのが妖怪達だ。

 

だがこの時の妖怪達は知る由もない。

この日の夜、京都が吹き飛ぶ事など.........

 

 

 

 

 

 

 

 

「我無理、出れない」

「し、しかし」

「無理」

 

オーフィスは京都に来たのならばと、大量に物を食べ続けてた。

その結果生物にあたり、現在トイレから出ることが出来ない。

 

なので今宵の決戦には、オーフィスが参戦する事はなかった...

 

 

 

 

すでに日は暮れ、曹操達の言っていた決戦までもう殆どない。

妖怪達は全員武装を完璧に整え、今か今かと待っている。

 

イッセー達も二条城の近くまできて遂に始まると思ったが、イッセーに作戦があるらしく、その作戦を実行することにした。

 

「ゼノヴィアやれるか?」

「プランBで宜しいですか?」

「それで頼む」

「Yes,your highness」

 

ゼノヴィアは木場から1本の剣を貰うと、頭上に構え剣に魔力を溜める。

 

そして、溜まりに溜まった魔力を放つ。

二条城は防御魔法陣で守られたが、他は全く違う。

 

建物は瓦礫すら残さず消され、周りに生えていた木々も消し飛んでいる。

 

あらかじめ住民は眠らせ、転移魔法で遠くに飛ばしていたが、この光景を見たら気絶するだろう。

 

二条城以外何も残っておらず、サラ地になっていた。

 

「は?」

 

妖怪達は目の前の光景に何も言えなかった。

 

自らの愛した街が一瞬で消え、何も残らず消え去ったのだ。皆怒りがこみ上げる。

殴りかかろうとした者もいた、だがそれは出来なかった。

見てしまったのだ。

 

 

 

絶望している私達を見て、彼の喜んでいる表情を見てしまったから。

 

妖怪達を一瞥すると、すぐに前を向き作戦開始する。

 

「始めろ」

「「「Yes,your highness!!」」」

 

2人ははそれぞれが二条城に向け突撃を開始し、ロスヴァイセが護衛としてその場に残る。

 

それをみすみす見逃す英雄派ではない。

木場にジークフリート+魔獣

ロスヴァイセにヘラクレス+魔獣

ゼノヴィアにジャンヌ+魔獣

 

 

~木場~~

 

突然斬撃が横から飛んできたので、即興で剣を創りその剣で叩き切る。

 

その斬撃を放った者は少し驚き気味に、目の前に現れる。

 

「今のを防ぐか......完全に意識の外から放ったのだが」

「............」

「無視はその...」

「............」

 

木場は敵と語る口はないと言わんばかりに、無視を決め込む。

それにジークは少し動揺しているが、流石は剣士隙を全く見せない。

 

だがそんな事は関係ない。

今は敵を殲滅する事が重要だ。

 

木場は異空間から、鎖に拘束されている二本の特別な剣を取り出す。

 

「がぅぅぅ!!」「グルルルル!」

 

剣なのだが刀身の部分は二つに割れ、そこから犬の唸り声のような物が聞こえる。

 

そして、その剣の拘束を解き自由にすると、近くにいた魔獣を喰らった。

 

切り裂いたなどではなく、まさに喰らったのだ。

 

剣は魔獣の腕を肩から割れてる刃でハサミの要領で切ると、むしゃむしゃと切った腕を細かく刻んでいく。

 

「がぅぁぁぁ!」

 

魔獣はあまりの恐ろしい体験に、叫び声を上げる。

目の前で自分の腕を喰われれば、皆こうなるだろう。

 

その後魔獣はその剣によって、喰い尽くされた。

木場はその性能に満足すると、さらに異空間から30本ほどその剣をだす。

 

その剣には【魔獣殺し】ではなく【魔獣捕食】が付与されていて、近くに魔獣が居ればその魔獣を捕食し、いなければ魔獣に近い人外を喰らう。

 

一度解き放てば創った木場本人でも、制御する事が出来ないまさに魔剣だ。

この剣の作成をイッセーが指示し、現在52本存在する。

 

その武器に気を取られ、ジークは木場を視界から外してしまう。

 

ジークが木場の事に気づいたのは、切られた後だった。

 

「すま...ない...」

 

ジークはその場に崩れ倒れる。

 

木場は剣の事後処理の事を考え、ため息が零れた。

 

 

~ゼノヴィア~~

 

漬物石(デュランダル)と同じ聖剣が目の前に沢山地面に突き刺さっている。

 

「逃げられないわよ、元協会の戦士さん」

「そんな事興味無いな......とりあえず邪魔だ。漫画のために沈め」

 

ゼノヴィアは今唯一持っている包丁を構える。

 

その武器を見るとジャンヌは高笑いをする。

 

まぁ当たり前だ。聖剣と包丁どちらが強い?と言われれば100人中100人が聖剣と答えるだろう。

 

ジャンヌは圧倒的力の差を分からせるために、全力をだす。

 

禁手化(バランス・ブレイク)♪」

 

ジャンヌの前に、聖剣が凄い勢いで重なり合っていき、その塊は巨大な龍の形になる。

 

本来の聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)ではありえない禁手化だ。

俗に言う亜種禁手と呼ばれる物だ。

 

傍から見たら圧倒的にジャンヌの方が優勢だ。

しかし、そんな常識が通用しないのがイッセー達。

 

ゼノヴィアは聖剣の龍に向けて駆け出し、手に持つ包丁を一振りする。

 

すると、聖剣の龍は横一線に真っ二つになる。

 

「は?うそ、そんなありえ」

 

「ありえない」と言おうとした、だがそんな事を言ってる暇は無かった。

 

ゼノヴィアは龍を切った後でも、その勢いを止める事はなく、そのままジャンヌへと突進していた。

 

「聖剣なんて、包丁に比べれば豆腐も同然。日本の技術力舐めてはいけない」

 

明らかにそんな話の次元ではないのだが、ゼノヴィアはそれでいいらしい。

 

そのままジャンヌを高速で切りつける。

まるで竜巻がジャンヌに纏わり付くように切っていき、ジャンヌは全身切り傷まみれで倒れ伏せる。

 

 

 

~ロスヴァイセ~~

 

「へへえ、いい女だな!俺の物になれよ!」

「この身は皇帝陛下に捧げました。貴方のような下衆に、あげるものはありません。」

「そうかよぅぅ!」

 

ヘラクレスが拳を振り抜くと、拳の周りが突如として爆発を起こす。

 

さらに、ヘラクレスは肉体をかなり鍛えているらしく、ロスヴァイセの魔力弾があまり効いていなかった。

 

「ひゃははは!もっともっと踊れやァァ!」

 

ヘラクレスはさらに拳を突き出す速度を飛躍的に早くする。

 

常人であれば、見ることも出来ないほどの早さで拳を繰り出すが、その全てを紙一重で避けていく。

 

すでにロスヴァイセは、ヘラクレスの能力・範囲・威力を解析済み。

そして、攻略法をすでに創り出している。

今は隙を伺っていて防御に徹しているが、もし隙が出来ればたったの一撃で倒せる。

 

遂にその隙が生まれた。

 

拳を出そうと足に力を入れた瞬間、足元を一瞬だけ凍らせスリップさせた。

 

もうその時には回避行動も、カウンターも決められる体制ではなく。空に身体を投げ出してしまう。

 

ロスヴァイセは身体を少しだけ触ると、とある魔術を施す。

 

「危ねぇなぁぁ!だが残念これで終わりごはっ」

 

ヘラクレスは後ろを向いたロスヴァイセに拳を入れようとした、が突然身体の奥から血がこみ上げ、吐血をしてしまう。

 

一体自分の身に何が起きたのか、それを理解するまでに意識を失う。

そんなヘラクレスを見て、ロスヴァイセは鼻で笑った。

 

あんな簡単な事猿でも出来ると。

 

ロスヴァイセがした事は、体内に破裂魔法を仕込んだ事だ。

 

破裂魔法とは、爆裂魔法より威力は低く範囲も狭い。だが至近距離で受ければ、大怪我間違いなしだ。

 

そんな物を体内で使用したら、どんな人物であれ決定的な一撃になりうる。

 

ヘラクレスは自らの鍛えた身体に慢心し、攻撃を避ける素振りなどを取っていなかった。もし、先程もそう言う事を警戒しいればどうにかなったかもしれない。

 

だがそれはもしもの話だ。今は関係ない。

 

 

その戦果に満足し、イッセーは懐から金銀財宝を放り投げる。

 

「ロスヴァイセ受けとれ、褒美だ」

「金金金金金金金!!!」

 

目を輝かせ落ちている金銀財宝を回収する。

ロスヴァイセは目の前のお宝にご執心で、イッセーに近づく者を気づく事は出来なかった。

 

戦闘の終わりが一番油断しやすい。

まさに、戦闘の決まり文句だ。

 

曹操は倒せたと思った、しかしイッセーがそれを警戒しないわけがなく。無傷で槍を受け止めていた。

 

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