転生したら無限スタートでした。   作:暁紅

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英雄(笑)が英雄になるために。

 

何かまた変な所で分けましたが、次回でこの章は終わらせます(予定)

 

なんかイッセーが、悪役に見えてきた。

 

それと、巌窟王最後難しくないですか?

──────────────────

曹操はその場から後ろに飛び去る。

 

不意打ちで倒さなければ、倒せる確率は格段と下がる。そのためこの一撃に全身全霊をかけていた。

 

だが、物の見事に防がれ焦り始める。

 

(馬鹿な防がれなんて......いやそんな事より、今は赤龍帝のことを考えろ)

 

曹操は改めて槍の先を向ける。

 

イッセーは1本の刀を握っていて、その刀で対抗するようだ。

 

2人がぶつかるか?と思われたが、その前にイッセーが口を開く。

 

「貴様、英雄と名乗ってるらしいな」

「そうだとも、私達は英雄の子孫だからな」

 

その返答を聞くと、イッセーは突然笑い出す。

曹操は何がおかしいと怒りを顕にする。

 

「貴様が英雄だと、ふははははは!ジョークにしては最高だぞ。よもや本気で言ってるのではあるまいな?」

「本気だとも、私達は」

「貴様英雄達を馬鹿にするなよ」

 

イッセーの声色には怒気が含まれる。

 

イッセーが怒ったのは、彼等が自らは英雄だと言い放ったためだ。

 

「英雄とはな、決して自らのことを英雄などと言わん。さらに、英雄とはな己の欲望を叶えた物の事を言うのだ」

 

イッセーは1歩1歩着実に曹操に近づいていく。

 

「王国を救いたい、世界の果てを見たい、世界を支配したい、など全てが欲望だ。そんな欲望を叶えるために努力し、それを叶えてた果てに英雄と呼ばれるのだ。だが、貴様らは何をした!努力したか?欲望はあるか?いや何も無い。空っぽだ、何の意思もない!」

 

曹操は何も言い返すことが出来ない。

 

今までしてきたのは、仲間を集め、下っ端を集め、禁手に変化させることばかり、決して自分達は何もしてこなかった。

 

自らは英雄だと。英雄なのだから、人外を倒せると思い込んで。

 

「確かに人外を倒してきたのは英雄だ。しかし、ただの人間が倒せる物か!必死に自らの技術力を磨き、愛のため、民のため、己のため。必ずそこには己が成したいことがあった。今の貴様らにはそれがあるか?ただ過去の英雄にしがみついてるだけだ。親から離れることが出来ない子供と同じ。さぁ、言ってみろ!貴様らは何がしたい。決して他人の言葉でなく、己が言葉で示せ!!」

 

曹操はその言葉に答えなければいけないと、使命感が出ていた。

 

が、何を答える?言われたことは全てが真実。英雄の子孫だから人外を倒そうとした。英雄の子孫だから人外から世界を取り返そうとした。

 

しかし、結局すべては偽物だ。何もかもが偽物だった。

 

 

 

「俺は」

 

 

 

いや、違う。確かに最初は英雄の真似から始めた。

しかしその過程で仲間が増え、信頼できる友が出来た。

 

「俺達は」

 

そして、人外を倒したいと言う思いは偽物から、本物へとなったんだ。

 

 

「人外から、世界を取り戻す!!」

 

 

イッセーはその言葉、目を見て確信した。この意思は思いは本物だと。

決して他人に植え付けられた偽物ではなく。

自らの意思で決めた、本物なのだと。

 

「ふっ、いい目になった......ならばこの先はしかと決着をつけよう。英雄よ」

「その目に焼き付けろ。過去、現在、未来において、最強となるであろう俺達を(英雄を)!」

 

曹操は改めて槍を穿つ。

 

その威力・速度は先程よりも格段と上がっていた。

 

イッセーは突然の変化に目を疑った。流石は英雄だと。

ならば、それに値する力を見せなければと。

 

手に持つ刀を上に突き上げ、その刀の名を告げる。

 

イッセーと一番相性が良く。

イッセーの力とは正反対の力。

 

「卍解...大紅蓮氷輪丸」

 

イッセーの背中から氷の大きな羽が生え。

右手は1匹の氷の龍が覆う。

 

ドライグの力である炎とは真逆の氷。

しかし、ただの氷ではない。氷雪系で最強の斬魄刀氷輪丸。

 

その刀の一太刀は、氷の龍を創り出す。

 

その龍を1体1体槍で壊していく。

しかし如何せん数が多すぎる。

壊しても壊してもまだまだ湧いてくる。

 

「数が多すぎる」

『手を貸した方がいい?』

「頼む」

『任せんせい。俺っちの力見せちょるけん』

 

曹操の周りに魔法陣が現れ、そこから灼熱の炎が飛び散る。

その炎が龍に当たると、龍は元の水に戻り地面に落ちる。

 

これは勝てると思い、突撃しようとしたがイッセーの手元に違和感を覚える。

 

イッセーの右手には氷、左手には炎。

その二つを身体の前で合わせ。

 

『あれは不味い!そうちゃん避けて!』

「そうちゃんって呼ぶな!」

 

曹操は変なアダ名に怒鳴りながらも、態度の急変した神が珍しく。一応避ける事にした。

 

だがそれが功を奏した。

 

その合体技が曹操の隣を通り二条城に当たると、当たった部分は元から何も無かったかのように消える。

 

何が起きたのか理解が出来なかった。

 

「神今のが何か知ってるのか?」

『う...んまぁ一応ね。けどこの事だけは話すことが出来ないんだ。めんご』

「別にいいさ、結局当たらなければいいだけの事!」

 

曹操は飛んでくる龍達の合間を抜け、イッセーの後ろに着地する。

 

イッセーがこちらに気づき振り向こうとしたが、すでに槍は当たる寸前まで槍が迫っていた。

 

勝った!そう思った瞬間、イッセーが最悪のフレーズを呟く。

 

「卍解...千本桜景厳」

 

桜の花びらが槍の前に入り、槍を思いっきり弾く。

 

(馬鹿な!あそこまで強力な力が同時使用だと!)

 

「誰も同時に使えないなんて、言ってないだろ。慢心したな。ドライグ、ザ・ワールド」

 

その瞬間イッセー以外の動きが停止した。

 

イッセーはゆっくりと歩いて曹操の近くに行くと、無慈悲に刀を突き刺した。

 

「そして時は動き出す」

 

時間がまた動き始めると、曹操は自分の腹に刺さっている刀を見て驚愕する。

 

突然、何の予備動作も無く目の前にイッセーが現れ、刀が突き刺さっていた。言葉にすれば簡単だが、本人に取っては全く理解出来ない。

 

(これは、あのヴァンパイアの力のはず。何故お前が...)

 

曹操はそのまま地面に倒れ、大きな血の池をつくる。

 

 

 

「まぁ、結局はその程度か......興ざめだな...」

 

全ての能力を解除し、曹操に背を向け歩き出す。

 

真の英雄と語るのであれば、あの程度で倒れるとは思っていなかった。少し残念だと思った。

 

当初の目的である八坂を回収しようと、そちらに意識を向けた瞬間、後ろで物音がする。

 

「ふははははは!いいぞいいぞ曹操(英雄)!」

「はぁ、はぁ......まだ、終わっていないぞォォ!」

 

イッセーは向かい打とうとしたが、突然吐血する。

 

斬魄刀の二つの同時使用の弊害とでも言える物だろう。

それが大きな隙となり、槍が穿たれる。

 

「終わりだァァ!」

 

槍はイッセーは心臓の部分を貫かれ、地面に倒れ伏せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして誰もいなくなった(ディメンション・ミラージュ)

 

と思われたが、槍はイッセーには当たっておらず、吐血の痕跡はあるが無傷で佇んでいた。

 

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