何かまた変な所で分けましたが、次回でこの章は終わらせます(予定)
なんかイッセーが、悪役に見えてきた。
それと、巌窟王最後難しくないですか?
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曹操はその場から後ろに飛び去る。
不意打ちで倒さなければ、倒せる確率は格段と下がる。そのためこの一撃に全身全霊をかけていた。
だが、物の見事に防がれ焦り始める。
(馬鹿な防がれなんて......いやそんな事より、今は赤龍帝のことを考えろ)
曹操は改めて槍の先を向ける。
イッセーは1本の刀を握っていて、その刀で対抗するようだ。
2人がぶつかるか?と思われたが、その前にイッセーが口を開く。
「貴様、英雄と名乗ってるらしいな」
「そうだとも、私達は英雄の子孫だからな」
その返答を聞くと、イッセーは突然笑い出す。
曹操は何がおかしいと怒りを顕にする。
「貴様が英雄だと、ふははははは!ジョークにしては最高だぞ。よもや本気で言ってるのではあるまいな?」
「本気だとも、私達は」
「貴様英雄達を馬鹿にするなよ」
イッセーの声色には怒気が含まれる。
イッセーが怒ったのは、彼等が自らは英雄だと言い放ったためだ。
「英雄とはな、決して自らのことを英雄などと言わん。さらに、英雄とはな己の欲望を叶えた物の事を言うのだ」
イッセーは1歩1歩着実に曹操に近づいていく。
「王国を救いたい、世界の果てを見たい、世界を支配したい、など全てが欲望だ。そんな欲望を叶えるために努力し、それを叶えてた果てに英雄と呼ばれるのだ。だが、貴様らは何をした!努力したか?欲望はあるか?いや何も無い。空っぽだ、何の意思もない!」
曹操は何も言い返すことが出来ない。
今までしてきたのは、仲間を集め、下っ端を集め、禁手に変化させることばかり、決して自分達は何もしてこなかった。
自らは英雄だと。英雄なのだから、人外を倒せると思い込んで。
「確かに人外を倒してきたのは英雄だ。しかし、ただの人間が倒せる物か!必死に自らの技術力を磨き、愛のため、民のため、己のため。必ずそこには己が成したいことがあった。今の貴様らにはそれがあるか?ただ過去の英雄にしがみついてるだけだ。親から離れることが出来ない子供と同じ。さぁ、言ってみろ!貴様らは何がしたい。決して他人の言葉でなく、己が言葉で示せ!!」
曹操はその言葉に答えなければいけないと、使命感が出ていた。
が、何を答える?言われたことは全てが真実。英雄の子孫だから人外を倒そうとした。英雄の子孫だから人外から世界を取り返そうとした。
しかし、結局すべては偽物だ。何もかもが偽物だった。
「俺は」
いや、違う。確かに最初は英雄の真似から始めた。
しかしその過程で仲間が増え、信頼できる友が出来た。
「俺達は」
そして、人外を倒したいと言う思いは偽物から、本物へとなったんだ。
「人外から、世界を取り戻す!!」
イッセーはその言葉、目を見て確信した。この意思は思いは本物だと。
決して他人に植え付けられた偽物ではなく。
自らの意思で決めた、本物なのだと。
「ふっ、いい目になった......ならばこの先はしかと決着をつけよう。英雄よ」
「その目に焼き付けろ。過去、現在、未来において、最強となるであろう
曹操は改めて槍を穿つ。
その威力・速度は先程よりも格段と上がっていた。
イッセーは突然の変化に目を疑った。流石は英雄だと。
ならば、それに値する力を見せなければと。
手に持つ刀を上に突き上げ、その刀の名を告げる。
イッセーと一番相性が良く。
イッセーの力とは正反対の力。
「卍解...大紅蓮氷輪丸」
イッセーの背中から氷の大きな羽が生え。
右手は1匹の氷の龍が覆う。
ドライグの力である炎とは真逆の氷。
しかし、ただの氷ではない。氷雪系で最強の斬魄刀氷輪丸。
その刀の一太刀は、氷の龍を創り出す。
その龍を1体1体槍で壊していく。
しかし如何せん数が多すぎる。
壊しても壊してもまだまだ湧いてくる。
「数が多すぎる」
『手を貸した方がいい?』
「頼む」
『任せんせい。俺っちの力見せちょるけん』
曹操の周りに魔法陣が現れ、そこから灼熱の炎が飛び散る。
その炎が龍に当たると、龍は元の水に戻り地面に落ちる。
これは勝てると思い、突撃しようとしたがイッセーの手元に違和感を覚える。
イッセーの右手には氷、左手には炎。
その二つを身体の前で合わせ。
『あれは不味い!そうちゃん避けて!』
「そうちゃんって呼ぶな!」
曹操は変なアダ名に怒鳴りながらも、態度の急変した神が珍しく。一応避ける事にした。
だがそれが功を奏した。
その合体技が曹操の隣を通り二条城に当たると、当たった部分は元から何も無かったかのように消える。
何が起きたのか理解が出来なかった。
「神今のが何か知ってるのか?」
『う...んまぁ一応ね。けどこの事だけは話すことが出来ないんだ。めんご』
「別にいいさ、結局当たらなければいいだけの事!」
曹操は飛んでくる龍達の合間を抜け、イッセーの後ろに着地する。
イッセーがこちらに気づき振り向こうとしたが、すでに槍は当たる寸前まで槍が迫っていた。
勝った!そう思った瞬間、イッセーが最悪のフレーズを呟く。
「卍解...千本桜景厳」
桜の花びらが槍の前に入り、槍を思いっきり弾く。
(馬鹿な!あそこまで強力な力が同時使用だと!)
「誰も同時に使えないなんて、言ってないだろ。慢心したな。ドライグ、ザ・ワールド」
その瞬間イッセー以外の動きが停止した。
イッセーはゆっくりと歩いて曹操の近くに行くと、無慈悲に刀を突き刺した。
「そして時は動き出す」
時間がまた動き始めると、曹操は自分の腹に刺さっている刀を見て驚愕する。
突然、何の予備動作も無く目の前にイッセーが現れ、刀が突き刺さっていた。言葉にすれば簡単だが、本人に取っては全く理解出来ない。
(これは、あのヴァンパイアの力のはず。何故お前が...)
曹操はそのまま地面に倒れ、大きな血の池をつくる。
「まぁ、結局はその程度か......興ざめだな...」
全ての能力を解除し、曹操に背を向け歩き出す。
真の英雄と語るのであれば、あの程度で倒れるとは思っていなかった。少し残念だと思った。
当初の目的である八坂を回収しようと、そちらに意識を向けた瞬間、後ろで物音がする。
「ふははははは!いいぞいいぞ
「はぁ、はぁ......まだ、終わっていないぞォォ!」
イッセーは向かい打とうとしたが、突然吐血する。
斬魄刀の二つの同時使用の弊害とでも言える物だろう。
それが大きな隙となり、槍が穿たれる。
「終わりだァァ!」
槍はイッセーは心臓の部分を貫かれ、地面に倒れ伏せた。
「
と思われたが、槍はイッセーには当たっておらず、吐血の痕跡はあるが無傷で佇んでいた。